【速報バックナンバー 2019年6月分】

Top-page > Sokuhou-Index > 2019-06


 

◎ 6月

<<Back(2019-05)   Sokuhou-Index   Next(2019-07)>> 

■2019年6月29日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.8
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2019/06/29 09:20
大雪渓到着、うわ〜雨だよ(泣)
(春山バス始発便 − 大雪渓・肩の小屋口)
A 2019/06/29 09:50
二週連続で雨撤退 − 今週こそと思ったがまた雨..
(大雪渓入口)

B 2019/06/29 10:30
雨でもがんばる〜
(雪渓下部 − モーグルコース)

C 2019/06/29 11:20
降雨により今週は積雪が大幅に減少した
(アルペンレーサー)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 6月最後の速報をお伝えします。6月は週末ごとに雨降りに見舞われ、今回を含めて4週連続で雨に降られてしまいました。

<乗鞍高原、乗鞍岳春山バス>
早朝7時の観光センター前駐車場の気温は19℃、天候は曇で山頂方面は雲に隠れて全く見えません。気温が高いせいか朝からエゾハルゼミが鳴いていて、完全に夏の雰囲気の朝をを迎えています。

岐阜県側の乗鞍スカイラインは大雨のため昨日より通行止めが続いていましたが8時30分に解除されました。観光センターを出発する乗鞍岳春山バスは今日も始発から通常運行で、始発便は1台・38名を乗せて大雪渓に出発します。

<乗鞍岳春山バスと大雪渓>
観光センターを出発してまもなく、雨が降り始めてしまいました。この時期はぜひご覧いただきたいのは広葉樹の新緑の明るい緑と針葉樹の深い緑の配色。場所によってはドット柄になっている場所もあり、この時期にしか見られない光景です。また、先週と同じ新緑であってもその色合いが微妙に変化している点もご覧頂きたいポイントです。森林限界を超えた位ヶ原山荘からは濃霧に覆われ広大に広がっている山岳風景は残念ながらご覧いただけませんが、春山バスの最大の見所である4〜5号カーブの雪壁はまだまだ健在で、高さ3〜7メートルの雪壁が続いています。そろそろ雪壁のシーズンは終盤に差し掛かっていますので、早めにご覧にお越しください。

9時の大雪渓の気温は12℃、ややまとまった雨が降り、視界は50〜100メートルでほぼ無風です。今週の大雨の影響で雪渓の雪解けはやや進み、先週の段階では昨年よりも遅い雪解け状況だったものの、今週は雪渓下部では昨年とほぼ同じかやや早く、例年より1週間ほど早い状態。また、雪渓上部は昨年より1週間程度早く、例年より1〜2週間早い状態を見せています。なお、詳細は今週末に掲載するノリクラ雪渓カレンダーVol.8にてお伝えします。なお、雪渓下部では少ないものの、雪渓上部ではバーン表面にタケノコ状の氷柱が発生し始めました。

<モーグルコースなど>
今日もたくさんのモーグラーが雪渓下部のモーグルコースにお越しになっています。ゴール付近に岩場が出てきて若干コースが短くなっているものの、22コブあって十分滑走可能。また、毎週お越しのアルペンレーサーのグループもゲートを設置して練習されていました。

正午の大雪渓の気温は10℃、湿度が高いせいか、やや蒸し暑さすら感じる状態で、午後から雨の降り方がひどくなってきたこともあって、多くの方が春山バス下りの12時21分便、もしくは13時16分便で下山されました。

<肩の小屋(天皇陛下がお泊りになったお部屋の公開)>
大雪渓の北西端にある肩の小屋は7〜10月上旬の間営業されていて、今シーズンも7月からの営業開始に向けて昨日よりスタッフが小屋明けの準備をされていました。

話が変わりますが、乗鞍にも天皇陛下がお越しになっていたことをご存じでしょうか?昭和42年7月24〜26日、当時の皇太子様(現在の上皇)、美智子様(現在の上皇后)、浩宮様(現在の天皇陛下)が、軽井沢・上高地・乗鞍・松本にお越しになり、25日には乗鞍登山の後、乗鞍高原にお泊りになりました。

その当時にお泊りになったお部屋が乗鞍高原の鈴蘭小屋に現在もそのまま保存され、今シーズンから一般公開を始めています。肩の小屋のスタッフの手で室内に当時の写真の展示などを行い、日帰り入浴(大人500円)にお越しになった方を対象にご覧いただけるようになっているとのことです。当時の珍しい写真をご覧いただく貴重な機会ですので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?(問い合わせ先 : 鈴蘭小屋 電話0263−93−2001)

次回速報は7月6日(土)の予定です。今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー Vol.8 は今週末掲載予定です(2019/06/29 19:00更新)

 

【6月29日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2019年6月22日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.7
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2019/06/22 09:20
天候は曇 − 何とか持ちこたえている
(春山バス始発便 − 大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2019/06/22 09:30
大雪渓でスキーをするぞ〜!
(大雪渓入口)

B 2019/06/22 10:00
モーグルコースは大盛況 
(雪渓下部 − モーグルコース)

C 2019/06/22 11:35
雪解けが進み稜線からの滑走は今週で終了
(朝日岳中腹〜大雪渓上部、狭小部分)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<乗鞍高原、乗鞍岳春山バス>
週末の天気予報がコロコロ変わる中、今日は一時的なにわか雨があったもののほぼ曇り空で、日差しがない分、暑くもなく寒くもないほど良い気候の中を過ごすことができました。

早朝7時の観光センター前駐車場の気温は15℃、曇り空の中から青空が広がってきました。観光センター前駐車場は、明日開催される乗鞍天空マラソンの会場となるため、車両乗り入れが禁止され、マイカーの駐車はもちろん、バスの乗り場も利用できないため、今日の春山バスは車道の路線バス停留所からの発着となりました。また、春山バス乗換駐車場は観光センター南側の砂利駐車場が充てられていたものの、早朝は閉鎖されていたため、湯けむり館駐車場を利用された方も多かった模様です。

6時の畳平の天候は曇・気温5℃・風速3メートルで、岐阜県側の乗鞍スカイラインは視界良好につき、バス・タクシーに加え、自転車も今日は通行可能.。シャトルバスはBダイヤでの運行でした。そして、観光センターを出発する乗鞍岳春山バス始発便は2台・54名を乗せて定刻通り出発しました。

6月に入るとレンゲツツジの季節を迎えます。レンゲツツジの群生地である一の瀬のつつじ園では、先週あたりから見頃を迎え、今日も綺麗な花を咲かせています。今日は山頂が見え隠れするあいにくの天気が続いていますが、タイミングを見計らえば、山頂の残雪を写し込みながら撮影することが可能です。

【重要】 明日6月23日(日)開催の天空マラソンに伴う通行規制・春山バス運休が実施されます。
●通行規制 − @県道乗鞍岳線(観光センター〜三本滝) 6月23日(日)7時〜14時 A上高地乗鞍スーパー林道A線(乗鞍高原〜奈川温泉)6月22日(土)18時〜23日(日)9時
●春山バス − @ 6月22日(土)は観光センター乗降が車道沿いの路線バス停留所からとなります。 A6月23日(日)は全便運休となります。

<乗鞍岳春山バスと大雪渓>
観光センターを出発して位ヶ原山荘下あたりまで新緑が芽吹き始めています。標高2000メートルの摩利支天バス停付近を過ぎると、山肌に残雪が残る中、淡い新緑の色合いと針葉樹の深い緑の三色のトーンの違いを楽しむことができます。位ヶ原山荘より上部では山頂方面の残雪が少しずつ少なくなり、残雪とハイマツの唐草模様も、ハイマツの緑が優勢になってきました。また、春山バスの最大の見所である4〜5号カーブの雪壁は、高さ4〜7メートル・最大9メートルの雪壁が続いています。若干雪壁が低くなりつつありますが、まだまだ見ごたえ十分です。

9時の大雪渓の気温は13℃で曇、視界は良好ですが山頂は雲にさえぎられています。今日は山頂方面に向かうスキーヤーはほとんどなく、大雪渓でトレーニングを繰り返すモーグラーやアルペンレーサーが大半でした。雪渓下部のモーグルラインは3本あり、今日もコブ管理人が整備にあたっていて、ラインの長さは23コブ×85メートルでした。また、スタート付近は登山道確保のため、若干位置が下がっています。

<大雪渓から稜線方面へ>
大雪渓上部から稜線方面は柔らかくアイスバーンはありません。慣れている方ならツボ足でも登って行けますが、アイゼンが必要です。また、肩の小屋からの登山道は朝日岳直下に100メートルほど積雪区間がありますがステップが切ってあり、今日のような柔らかい日はアイゼン無くても登攀可能です。ただ、下りは多くの方がスリップに注意しながら慎重に下っていましたので、アイゼンがあったほうが安全かと思われます。

正午の稜線の気温は8℃、周期的に山頂に雲がかかるものの、ほとんど風もなく、穏やかん状態でした。ただ、12時30分頃より一時まとまった雨が降りました。

 

★山頂・稜線方面★
稜線からの滑走は今週で終了となります
 山頂稜線方面全景(先週の画像)
@ 岩の頭 − バーンが分断され滑走不能に
(剣ヶ峰〜蚕玉岳滑走エリア)
A登山道積雪区間100m −階段状に掘ってある
稜線→大雪渓 − 今週で滑走不能に
(蚕玉岳〜朝日岳滑走エリア)

雪解けが進んで、稜線からの滑走は今週で最後となります。

朝日岳〜蚕玉岳稜線からの滑走エリアでは、画像A(右下の画像)のように朝日岳から大雪渓に滑走する箇所の狭小部分が幅7メートルとなり、今週で稜線からの滑走は最後となります。また、その下ではクレパスがほぼ横全面に走っていますので、濃霧の日の下山滑走は十分注意してください。また、先にもお伝えしましたが、肩の小屋の登山道で、画像Aのとおり、積雪区間が100mあります。ステップが切ってあり、今日のように柔らかい日は問題ありませんが、下りや硬い日はアイゼンがあったほうが良いでしょう。

画像@(左下の画像)は、剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線滑走エリアの岩場ですが、ご覧のとおりほぼ途切れてしまい、また、稜線直下も積雪がほとんどなくなりましたので、今週で滑走不能となりました。

次回速報は6月29日(土)の予定です。今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー Vol7 は今週末掲載予定です(2019/06/22 18:05更新)

 

【6月22日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2019年6月15日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.6
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2019/06/15 07:25
一の瀬のレンゲツツジがようやく咲き始める
(一の瀬つつじ園 − 昨年より2週間遅い)
A 2019/06/15 09:15
濃霧だが小降りで思ったほど天気は悪くない
(大雪渓・肩の小屋口バス停)

B 2019/06/15 09:45
バーンはそれほど硬くない
(大雪渓下部、肩の小屋登山道)

C 2019/06/15 13:00
今週は雪解けが遅く、雪壁は先週とほぼ同じ
(4号カーブ内側、高さ4.7メートル)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 先週にひきつづき、今日もあいにくの天候となりました。ただ、天気予報で発表されていたほどひどい状況ではありませんでした。

<乗鞍高原、乗鞍岳春山バス、6月23日(日)開催の乗鞍天空マラソンに伴う通行規制・春山バス運休>
早朝7時の観光センター前駐車場の気温は9℃、しとしとと降る雨の朝を迎えます。天気予報ではかなり荒れた一日になるとの発表でしたが、風もほとんどありません。ただ、雲が低く垂れこめていて、山頂方面の様子は全く確認できません。この時点で観光センター前駐車場には5台しかお越しになってなく、閑散とした状態です。

6時の畳平の天候は雨と濃霧・気温2℃・風速4メートルで、岐阜県側の乗鞍スカイラインは濃霧降雨のため自転車は通行止め、シャトルバスは雨天時のCダイヤでの運行でした。また、長野県側の乗鞍岳春山バスは通常通り大雪渓まで運行され、始発便は1台・5名を乗せて観光センターを定刻通り出発しました。

6月に入るとレンゲツツジの季節を迎えます。観光センター周辺は先週あたりから満開に近い状態となっていますが、レンゲツツジの群生地である一の瀬のつつじ園では、今週に入ってようやく咲き始めました。まだ半数程度の開花で、昨年より2週間遅い状況です。

【重要】6月23日(日)開催の天空マラソンに伴う通行規制・春山バス運休が実施されます。
●通行規制 − @県道乗鞍岳線(観光センター〜三本滝) 6月23日(日)7時〜14時 A上高地乗鞍スーパー林道A線(乗鞍高原〜奈川温泉)6月22日(土)18時〜23日(日)9時
●春山バス − @ 6月22日(土)は観光センター乗降が車道沿いの路線バス停留所からとなります。 A6月23日(日)は全便運休となります。

<乗鞍岳春山バスと大雪渓>
観光センターを出発して位ヶ原山荘下あたりまで新緑が芽吹き始めています。標高が高くなると針葉樹の木々が増え、ダケカンバなどの広葉樹は明るい新緑と、シラビソなど針葉樹の深い緑が点在し、まるでパッチワークのような造形を見せてくれます。また、位ヶ原山荘以降は雪原が残っていて、春山バスの最大の見所である4〜5号カーブの雪壁は、高さ4〜7メートル・最大11メートルの雪壁が続いています。今週は雪解けが少なかった模様で、高さは先週とあまり変化がありません。

9時の大雪渓の気温は8℃、視界は100メートルを切る濃霧ですが、雨はさほど強くなく、10時を過ぎるころには霧雨から曇の状態まで回復します。ただ、これまでの降雨の影響で、大雪渓入口付近は縦溝が走るようになり、場所によってはアイスバーンとなっていて、シールで登る方は注意が必要です。

<大雪渓から稜線方面へ>
大雪渓上部から稜線方面はアイスバーンはなくなり、むしろ雪面が柔らかくなり、縦溝もなくなります。肩の小屋方面からのルートは踏み跡が残っていて、今日の雪質ならアイゼンなしでも問題ありませんが、冷えて硬くなるとアイゼンは必要になりますので必ず携行してください。

正午の稜線の気温は6℃、濃霧が続くものの、それ以外はほぼ解消され、この気温でも全く寒さを感じない状況。稜線から途中までは場所を選べばフラットに近い状況でしたが、先週までと比べると明らかにバーンが荒れてきています。

 

★山頂・稜線方面★
あと1週間(雪解けが少なければ10日〜2週間)は稜線からの滑走可能です
 山頂稜線方面全景(先週の画像)
@ 岩の頭 − 数日〜1週間程度で滑走不能に
(剣ヶ峰〜蚕玉岳滑走エリア)
A 稜線→大雪渓 − 1週間程度は滑走不能に
(蚕玉岳〜朝日岳滑走エリア)

6月に入ると、雪解けに伴い、稜線からの滑走可否が気になる時期になってきます。

朝日岳〜蚕玉岳稜線からの滑走エリアでは、大雪渓から朝日岳中腹に入る部分で、横幅広くクレパスが走っています(その他の画像、「3段目/左から4番目」を参照)。今日のような濃霧での下山滑走では注意が必要です。

画像Aは、その少し上になりますが幅の狭い所では12メートルまで狭くなり、現時点では問題はないものの、あと1週間程度で途切れると思われます。また、稜線付近は雪解けが激しく、稜線からの滑走はできなくなりましたので、北側の朝日岳からの滑り出しになります。
画像@は、剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線滑走エリアの岩場ですが、幅が8メートルまで狭まり、あと数日〜1週間程度で途切れ滑走不能になります。
そのため、どちらも稜線からの滑走も、来週当たりが最後になる可能性が高いと考えられます。

次回速報は6月22日(土)の予定です。今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー Vol.6 は今週末掲載予定です(2019/06/15 19:00更新)

 

【6月15日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2019年6月8日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.5
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2019/06/08 09:15
梅雨入り二日目 − 結構な降り方の雨に見舞われる
(春山バス − 大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2019/06/08 09:25
稜線からの滑走は十分可能
(大雪渓入口)

B 2019/06/08 10:00
この天気でモーグルコースも人出はまばら
(雪渓下部 − モーグルコース)

C 2019/06/08 11:00
クレパスが横幅いっぱいに走っているので注意!
(大雪渓〜朝日岳中腹)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 梅雨入り二日目の今日。山頂方面はお昼過ぎまで梅雨らしい天候の一日となりました。

<乗鞍高原、乗鞍岳春山バス>
早朝7時の観光センター前駐車場の気温は15℃、明け方まで降っていた雨が収まりかけて、曇と小雨を繰り返す朝を迎えます。少しずつ天候が回復している模様で、雲間に青空がのぞき、東の空からは朝日が差し込む様子もあって、一瞬ではありましたが朝日に照らされて西の空に虹がかかりました。

6時の畳平の天候は濃霧・気温7℃・風速10メートルで、岐阜県側の乗鞍スカイラインは視界不良のため自転車は通行止め、シャトルバスは雨天時のCダイヤでの運行でした。また、長野県側の乗鞍岳春山バスは通常通り大雪渓まで運行され、始発便は2台・53名を乗せて観光センターを定刻通り出発しました。

6月に入るとレンゲツツジの季節を迎え、今週あたりから観光センター周辺ではあちらこちらで綺麗なオレンジ色の開花を目にすることができるようになってきました。しかし、レンゲツツジの群生地である一の瀬のつつじ園は、一部で咲き始めた程度で、あと一週間程度は必要かと思われます。

<延長運行された乗鞍岳春山バスと大雪渓>
観光センターを出発して、三本滝あたりまでは新緑の季節を迎え、シラカバ・ミズナラなどの広葉樹はもちろん、カラマツの新緑の回廊が休暇村から三本滝まで続いています。たただ、残念なことに再び雨が降り始め、位ヶ原山荘を過ぎてからの山岳風景は濃霧にかき消されて見ることができません。それでも、春山バスの最大の見所である4〜5号カーブの雪壁は、高さ5〜7メートル・最大11メートルの雪壁が続いています。

9時の大雪渓の気温は8℃、結構まとまった雨が降り続いています。ただ、風がなくビニール傘をさしている観光客の姿もありました。しかし、この強い降り方に面喰ったスキーヤーもいらっしゃったようで、折り返しの下り便にそのまま乗車された様子もありました。

大雪渓下部にはモーグルコースがありますが、雨でコブが小さくなっていました。スコップでコース整備する様子が見られましたが、一部でコブの底が浸みてやや硬い場所も見られました。なお、モーグルコース付近には肩の小屋への登山道があります。肩の小屋へ登山道はまだ雪の中に閉ざされていますが、ルートを示すためのロープが一部ですでに設置されています。できるだけ交差しないようなコースレイアウトをお願いいたします。

<大雪渓から稜線方面へ>
大雪渓上部に差し掛かると、雨が浸みてできたアイスバーン箇所が一部で見られるようになり、シールで登るときはルートを見極めながら登る必要があります。また、全体的にシールが効きにくい状態でした。稜線まで問題なく登ることは可能ですが、不安な方はアイゼンなどの登攀に切り替えたほうが安全で早く登ることができるでしょう。

正午の稜線の気温は8℃、若干風が強い時があったものの、雨の降り方は弱くなってきました。ただ、相変わらず視界は100メートルほどで濃霧がひどく、天候が回復するような気配はありません。また、バーンはうねっている箇所が一部あるものの縦溝はなく、滑走しやすいレベルだったと思われます。

 

★山頂・稜線方面★
あと1週間(雪解けが少なければ10日〜2週間)は稜線からの滑走可能です
@ 山頂稜線方面全景(本日14時過ぎ)
A 岩の頭 − 1週間程度は滑走可能
(剣ヶ峰〜蚕玉岳滑走エリア)
A 全幅に渡ってクレパス
上から滑走する際には注意

6月に入ると、雪解けに伴い、稜線からの滑走可否が気になる時期になってきます。

朝日岳〜蚕玉岳稜線からの滑走エリアでは、大雪渓から朝日岳中腹に入る部分で、横幅広くクレパスが走っています(画像B)。今日のような濃霧での下山滑走では注意が必要です。そして、その少し上になりますが、幅の狭い所で20メートル程度あって、現時点では問題はないものの、来週はかなり狭くなると思われます(その他の画像、4段目左)。また、稜線からの滑り出しは来週以降になると積雪が少なくなり、少し北側の朝日岳からの滑り出しになるかと思われます。

その隣の剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走エリアは、全体の約3分の1程度まで滑り降りたところで岩場が出て滑走不能となりますが、先週から岩場が出始め、今回は岩場付近の滑走幅は20メートル(画像A)となっています。来週あたりになると、一旦、スキー板を外す必要が出てくるかもしれません。

そのため、どちらの稜線からの滑走も、あと1週間程度、もし雪解けが少なければ10日〜2週間程度で滑走できなくなると考えられます。

なお、今回はお昼過ぎまで濃霧・雨の一日でしたが、14時過ぎに一旦天候が回復しました。すでに下山したため、現地での撮影はできませんでしたが、乗鞍高原から見た山頂方面の積雪状況の画像をその他の画像に掲載しておりますのでご覧下さい。

次回速報は6月15日(土)の予定です。今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー Vol.5 は今週末掲載予定です(2019/06/08 19:00更新)

 

【6月8日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2019年6月1日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.4
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2019/06/01 09:50
今日も快晴!
(大雪渓入口)
A 2019/06/01 11:35
今日は3本滑るぞ〜!
(朝日岳〜蚕玉岳稜線)

B 2019/06/01 12:20
気温6℃、爽快な風 − まったりと春スキーを楽しむ
(蚕玉岳山頂)

C 2019/06/01 12:15
稜線からの滑走は、あと2週間程度楽しめる
(蚕玉岳山頂)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日から6月。そろそろ梅雨入りが気になる時期になってきましたが、今日はそんなことを全く感じさせない綺麗な青空と爽やかな風に包ま、先週と同様、まさに春スキー日和の一日でした。

<乗鞍高原、乗鞍岳春山バス>
早朝7時の観光センター前駐車場の気温は10℃、朝一番は山頂方面に雲が横たわっている状態でしたが、次第に綺麗な青空が広がってきました。その山頂方面をよく見ると、昨日の降雪がうっすらと積もっています。ただ、降り方としてはそれほどの量ではない模様です。6時の畳平の天候は晴・気温0℃・風速5mと穏やかで、乗鞍スカイラインは昨日の降雪の影響もなく自転車も通行可能。春山バスも大雪渓まで通常運行されます。なお、県道乗鞍岳線の除雪は大雪渓から先の富士見沢まで達しています。富士見沢上部での滑走には十分にご注意ください。

観光センター前駐車場にお越しのマイカーは40台ほどで、先週のような混雑はなく、春山バス始発便は4台・134名を乗せて大雪渓へと向かいます。

<延長運行された乗鞍岳春山バスと大雪渓>
観光センターを出発して、三本滝あたりまでは新緑の季節を迎え、きれいな青空と明るい緑のコントラストが綺麗に輝いています。そして、位ヶ原山荘を過ぎて森林限界に入ると、景色は雪原が広がる位ヶ原と雪山風景へと一変します。こちらは残雪の白とハイマツの緑の織りなす唐草模様が特徴で、青空との三色のコンビネーションが見事です。そして、春山バスの最大の見所である4〜5号カーブの雪壁は、高さ5〜8メートル・最大12メートルの雪壁が続いています。

9時の大雪渓の気温は8℃、若干薄い雲がたなびくものの綺麗な青空が広がります。先週は暑さを覚える状態でしたが、今日はアウターを着込んでから山頂に出発するスキーヤーの姿もありました。大雪渓入口付近ではうっすらと昨日の降雪が残っていますが、ここから望む山頂方面はかなり白くなっていて、くすんだ残雪が再び真っ白に輝いています。

大雪渓下部では、モーグルコースの岩周辺で2本のラインが作成され、今年もコブ管理人が作業にいそしんでいました。昨日から作り始めたというコースは27コブ×97メートルあり、朝一番から何人かの常連モーグラーが滑走されていました。なお、大雪渓から肩の小屋へ登山道はまだ雪の中に閉ざされていますが、ルートを示すためのロープが一部ですでに設置されています。できるだけ交差しないようなコースレイアウトをお願いいたします。

<大雪渓から稜線方面へ>
大雪渓から朝日岳中腹に登ると、バーン表面が昨日の降雪でフィルムパックされた状態になってきます。さらに稜線付近まで登ると5センチ程度の降雪となっています。ただ、ストップスノーとかパックといった状態ではなく、ごくナチュラルにターンできるバーン状態です。

正午の稜線の気温は6℃、爽やかな風が流れ、心地よいコンディション。常連のスキーヤーは缶ビールを傾けながら、のんびりと過ごされていました。

 

★雷鳥・ハイマツ保護のためロープ規制箇所があります★
滑走エリア内で昨年並みに積雪が少ない所があり今後の推移に注意
@ 山頂稜線方面の登攀・滑走ルート
A 岩が出始める(左画像の赤丸部分)
この付近は昨年並みの積雪

6月に入ると、雪解けにお伴い、稜線からの滑走可否が気になる時期になってきます。

朝日岳〜蚕玉岳稜線からの滑走エリアでは、大雪渓から朝日岳中腹に入る部分が狭くなり積雪が途切れて滑走不能となりますが、まだそのような傾向はみられません。ただ、稜線直下から雪解けが進んで登山道が見えてきましたので、今後の推移に注意が必要です。

その隣の剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走エリアは、全体の約3分の1程度まで滑り降りたところで岩場が出て滑走不能となりますが、早くも今回岩場が出始めて来ました。今後2週間程度で滑走不能となると予測されます。

今年の積雪は、稜線部分は昨年より積雪が多いものの、途中は昨年並みまで少ない所があり、また、道路まで達すると昨年より多く、今後の積雪を予測しずらい状況のため、春山スキーを計画されている方はお早目にお越しください。

次回速報は6月8日(土)の予定です。今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー Vol.4 は今週末掲載予定です(2019/06/01 18:00更新)

 

【6月1日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |


Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back(2019-05) Sokuhou-Index   Next(2019-07)>>