【速報バックナンバー 2020年1月分】

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◎ 1月

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■2020年1月25日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

【ご注意】ツアーコースはコンディション不良のため、当面の入山はオススメしません
@ 2020/01/25 09:35
眼下に雲海を眺めて
(ツアーコース入口)
A 2020/01/25 11:30
木曜日の雨で全山ひどいパック状態
(ツアーコース − 6番付近の谷)

B 2020/01/25 11:35
ここからアイゼンで歩く
★厚さ5センチのパックはアイスバーンと同じ★
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面前)

C 2020/01/25 12:15
この状態ではとても滑られない−下山もアイゼンで
★当面のツアーコース入山はオススメしません★
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 2日前の1月23日(木)は今年初めての雨降りとなり、ツアーコースのバーン状態が懸念されましたが、案の定、全山パック状態(アイスバーン)となり、アイゼンでないと登ることができないどころか、下山滑走すらままらならない状態となり、近年ではワースト1もしくはワースト2に匹敵するひどいバーンコンディションとなってしまいました。なお、明日ツアーコースに入山を計画されている方は、日程の変更、もしくは、別の山域への変更をオススメします。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、どんよりとした曇り空の朝を迎えます。気温はマイナス2℃、雲は観光センター周辺の低い山も飲み込むほどの低さで、7時を回っても、空の明るさを感じないほどです。1月23日(木)は雨〜湿雪が降り、観光センター前駐車場にもバリバリの雪が2〜3センチほど積もっています。

乗鞍高原周辺の道路はほぼ乾燥状態で、第3駐車場方面の道路も問題ない状態。ただ、第3駐車場は全面アイスバーンとなっていて、来場したスキー客もスケートリンク状態の駐車場を恐る恐る歩いていました。そのため、スタッドレスタイヤ、または、タイヤチェーンの装着が必要な状況です。

このどんよりした雲も次第に解消に向かい、9時を回るころになると、山頂方面も徐々に視界が広がってきます。そして、かもしかリフトから覗き見ると、眼下には重厚な雲海が広がり、先ほど乗鞍高原に低く垂れこめていた雲の正体が雲海だったことに気づかされます。なお、スキー場の雪質は若干固めであるものの、表面に柔らかな部分があって滑走しやすい状態です。

<ツアーコース − コンディション不良のため当面の入山はオススメしません>
9時過ぎのツアーコース入口の天候は晴、気温マイナス4℃、重厚な雲海が眼下に広がり、多くのスキーヤーが記念撮影を始めます。この時間帯ですでに15名ほどが入山準備され、最終的には50名ほどが入山した模様。しかし、ツアーコースは木曜日の雨でひどい縦溝が走り、厚さ2〜3センチのパック状態。先行者のトレース上は問題ないものの、未踏の部分ではバリバリとパックを砕氷しながら登らなければならない状態。また、入口急斜面上端は正面部分でも問題ないものの、右側樹林帯の方が登りやすいため、右側樹林帯をオススメします。

ツアーコースは全域にわたってパックが続き、先行者のトレース上は問題ないものの、5番標識から先は未踏部分はパックというよりもアイスバーンに近い状態。本日は多くのスキーヤーが下山滑走されましたが、位ヶ原急斜面から3番標識まではパックが砕氷できないほど硬く、横滑りかボーゲンで降りざるを得ない状態。それより下部の3番からは先行者が滑ったターンスペースに限って砕氷されて、下の柔らかな雪質が出ていますので問題なく滑走できますが、未踏部分はアイスバーンですのでトレースを外れないように滑走する必要があります。

6番の谷を終了すると位ヶ原急斜面に向かって斜度が急になりますが(画像B)、ここからはシールでは登ることが困難となり、ほぼ全員がアイゼンに切り替えて登攀します。パック表面は厚さ5センチにも達し、アイゼンで砕氷しながら登ります。

正午の位ヶ原急斜面の気温は2℃。高曇りから曇空といった状態。もちろん、こちらもひどいパック・アイスバーン状態で、下山するスキーヤーの多くがアイゼンを装着して歩いて下山する状態です。このような状態ですので、明日の入山はオススメしません。別の山域、もしくは、日程の変更をオススメします。

<位ヶ原>
位ヶ原に到達するとパックはさらに厚くなり、アイゼンで歩いても踏み抜かなくなり、稜線付近の硬さに近い状態となってきます。シール単独ではとても無理で、シール+クランポンで登った跡すらありませんので、いつもの位ヶ原とは状態が全く異なることがわかります。今日はこの先のすべり台や富士見沢に向かったスキーヤーの姿はなく、いつもは富士見沢に向かう常連スキーヤーですら、大雪渓入口の避難小屋でリタイヤしたとおっしゃるほどでした。

<ツアーコースの積雪状況>
全域にわたって、パックがひどく(下部で2〜3センチ・上部で5センチ)、登攀はアイゼンが必要です。また、ツアーコース上部では滑走困難なためアイゼンでの下山となり、当面の入山はオススメしません。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪55センチ。(先週より5センチ増加、昨年より30センチ少ない)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪100センチ。(先週と同じ、昨年より15センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪125センチ。(先週より5センチ増加、昨年と同じ)

次回速報は2月1日(土)の予定です。(2020/01/25 19:00更新)

 

1月25日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【2019シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2019リクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.25(2020/01/25)をもって2019シーズンの連載を終了させていただきます。2020シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2019年

2020年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
速報 ×


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)

ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2019年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2019年12月〜2020年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2020年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2020年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2020年5月中旬頃を予定しております。


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■2020年1月17日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →   ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

【ご注意】11月より冬季閉鎖・シャトルバス運休・自転車通行禁止 − 入山は冬山経験者のみ可能 
@ 2020/01/17 09:35
全山にわたって綺麗な新雪に覆われている
(ツアーコース入口)
A 2020/01/17 10:25
新雪10〜20センチ − 降りたてではないが柔らかい
(ツアーコース − 1番標識付近)

B 2020/01/17 11:25
気温0℃ − 空気は冷たいが日差しが暖かい
(ツアーコース − 5番標識付近)

C 2020/01/17 12:35
午前中を中心にほぼ快晴無風
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は思ったよりも良い天気に恵まれ、空気はこの時期らしい冷たいものでしたが日差しに恵まれ、ぼかぼか陽気の一日となりました。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、薄雲の朝を迎えます。気温はマイナス8℃、この時期らしい冷たい朝を迎えます。今日は予報通り曇の一日かと思ったものの、雲間に青空にが広がるようになり、8時頃には青空が優勢となる天候へと移り変わって行きます。

乗鞍高原周辺の道路は、国道から観光センター付近までほぼ乾燥状態ですが、Mt.乗鞍事務所前あたりから第3駐車場方面は一部圧雪状態となっていて、第3駐車場は完全に積雪に覆われているため、スタッドレスタイヤ、または、タイヤチェーンの装着が必要な状況です。

今冬は雪不足で多くのスキー場が頭を悩ませているところですが、Mt.乗鞍は鳥居尾根コースなど一部を除いてほぼ全域滑走可能で、雪質はこの時期らしい柔らかさを保ったコンディションとなっています。

<ツアーコース>
9時過ぎのツアーコース入口の天候は晴、ほぼ快晴といってもよい状態で気温マイナス4℃。早朝見られた薄曇りの雰囲気がまだ残っているものの、日差しの暖かさが十分感じられ、風がないためアウターなしでも問題ないほど。新雪は10〜20センチ程度で、先週と比べて下地の硬さはあまり感じられなくなっています。

ただ、入口急斜面上端部分は先週のようなツルツル状態ではないものの、シールの効きにくい硬いバーンで、スキーアイゼン以上の登攀用具(通常の12本爪アイゼンなど)でないと登り上げることが難しく、シール単独ではほぼ無理と思われます。そのため、右側樹林帯へ迂回することをオススメします。

ツアーコース全体的な積雪量は先週と比べて際立って増えている状態は見られません。しかし、降りたてではないものの綺麗な新雪が10〜20センチほど積もっていて、ほぼ全エリアでパウダーに覆われています。

正午の位ヶ原急斜面の天候はほぼ快晴・気温は0℃。ツアーコースの中でこのエリアだけは、先週よりもブッシュが減少している様子が一目でわかる状態まで積雪が増えています。そのため、最上部のオープンバーンの雪崩などにはご注意ください。

<位ヶ原>
13時の位ヶ原の天候は快晴・気温マイナス2℃。無風で日差しがさんさんと降り注いでいるため、空気は冷たいものの、ぽかぽか陽気が続いています。若干シュカブラが見られ、風の影響を受けていますが、パックされた雰囲気はありません。午後からは雲が流れ込んできて、早朝のような薄曇りの天候に逆戻りしてきました。ただ、それ以上の変化はなく、穏やかな状態が終日続き、バックカントリー日和の一日となりました。

<ツアーコースの積雪状況>
1〜2番標識間のブッシュが先週よりも減少し、積雪は増えているものの、先週と比べて大きな変化はありません。なお、昨年よりも多い状態となっています。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪50センチ。(先週より10センチ増加、昨年と同じ)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪100センチ。(先週より5センチ増加、昨年より20センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪120センチ。(先週より5センチ増加、昨年より25センチ多い)

次回速報は1月25日(土)の予定です。(2020/01/17 17:15更新)

 

1月17日(金)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【2019シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2019リクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.25(2020/01/17)をもって2019シーズンの連載を終了させていただきます。2020シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2019年

2020年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
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(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)

ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2019年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2019年12月〜2020年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2020年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2020年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2020年5月中旬頃を予定しております。


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■2020年1月11日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

【ご注意】11月より冬季閉鎖・シャトルバス運休・自転車通行禁止 − 入山は冬山経験者のみ可能 
@ 2020/01/11 09:20
この1週間で大幅に積雪が増加
(ツアーコース入口)
A 2020/01/11 10:00
雨と下山滑走でバーン硬くなり、シールでは登れない!
(入口急斜面上端 − 明日は右側樹林帯経由がオススメ)

B 2020/01/11 10:30
絶好のバックカントリー日和
(1番標識付近)

C 2020/01/11 13:10
下地は硬いがパウダーエリアが大幅に増加
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ この1週間で積雪が大幅に増加し、ツアーコースは1〜2番間を除いて、ほぼ全域でオープンバーンとなりました。しかし、水曜日の雨の影響で下地が硬くなり、入口急斜面上端は下山滑走でバーンが磨かれ、シール登攀が困難な状況も見られる状態となっています。明日入山される方は右側樹林帯から登ることをオススメします。(ツアーコースの状況は本文下部に掲載の「そのほかの画像」も参考になさってください)

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、ベール上の雲が薄くかかるものの綺麗な快晴の朝を迎えます。気温はマイナス9.2℃、この時期らしい冷え込みの朝となりました。

この1週間はまとまった降雪がありましたが、8日(水)はひどい降り方の雨となり、この日のMt.乗鞍はバーンコンディション悪化のため全コース閉鎖となりました。しかし、翌日にはまとまった降雪でバーン状況が回復し、その後は通常営業に戻っています。本日のMt.
乗鞍は雨の影響を感じさせない好コンディションのゲレンデ状態に仕上がっています。

なお、乗鞍高原周辺の道路は観光センター付近までは乾燥状態で問題ないものの、Mt.乗鞍事務所前から第3駐車場方面は積雪のため、スタッドレスタイヤ、または、タイヤチェーンの装着が必要な状況です。

<かもしかゲレンデ、ツアーコース>
かもしかリフトは1月6日(月)より今シーズンの運行が始まりました。これは2006シーズンの運行開始日(2006年1月16日)に次いで遅い記録です。かもしかゲレンデは下部の一部で圧雪整備が施され、それ以外は未圧雪状態です。

9時過ぎのツアーコース入口の天候は快晴・気温マイナス2℃。すでに10〜15名ほどの入山者が出発の準備をされ、最終的に50名ほどがツアーコース入山された模様。入口急斜面はクマザサが完全になくなり、積雪量が増加しているものの、硬い下地が形成され、その上に新雪が10センチ前後乗っている状態。硬い下地はツアーコース全域にわたって見られるため、8日の雨(もしくは湿雪)はかなり上部まで降ったものとみられます。また、急斜面上端部は硬い下地が下山滑走でさらに磨かれて、シールでは登攀困難な状態となり、明日入山される方は右側樹林帯経由で登ることをオススメします。

先週までブッシュがひどかった入口上端〜1番標識間は、ほぼオープンバーンといってよいほど積雪が増えています。しかし、1番〜2番間はまだブッシュが多く、下山滑走に注意が必要です。1番から6番までの新雪は10〜20センチで、6番の谷は以前と比べると埋まってきていますがまだ深く、尾根と谷を巻いてアクセスしてください。

<位ヶ原急斜面と位ヶ原山荘への行き方(そのほかの画像を参照、雪崩多発地帯の直登は避けてください。)>
12時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス4℃、中間部分のブッシュはかなり疎林となり、オープンバーンとほとんど変わらない状態となってきました。新雪は20センチ程度ありパウダーランを楽しむことができます。
今シーズンは雪不足のため、位ヶ原急斜面から位ヶ原山荘へのショートカットルートが使用できず、位ヶ原急斜面上端にある車道まで登り切って、車道を降りる形で山荘に向かうことを推奨しています。しかし、位ヶ原急斜面から車道への直登は雪崩誘発の危険があり、深雪のラッセルを伴うため、スキーヤーが良く使う左上に登るルートで上端まで進んで車道に出たほうが時間短縮と雪崩危険回避が図られますのでお願いいたします。

<位ヶ原>
13時の位ヶ原の天候は晴ですが、やや雲が多くなってきました。気温はマイナス6℃、風が強くなってきましたが、日差しが力強さがあって、さほどの寒さはありません。また、雪質もツアーコース以上に良好で、すべり台(摩利支天岳東斜面)に向かった方は、「やや締まった感じはあるものの楽しいパウダーだった」とおっしゃっていました。また、その先の富士見沢に向かった方は、「風で新雪が飛ばされていて、かなり硬いコンディションだった」とのことですので、明日入山される方は参考になさってください。

位ヶ原一帯はハイマツがほぼ隠れて厳冬期の風景になってきましたが、7号カーブ付近の伊奈川の沢筋がまだ深くえぐれてるため、まだまだ積雪量が少ない状態で、視界不良時は誤って伊奈川に入らないようご注意ください。

<ツアーコースの積雪状況>
この1週間の降雪で全体的には積雪が増えたものの、締まって沈んだ影響が考えられ、積雪量としてはそれほどの増加となっていません。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪40センチ。(先週より10センチ増加、昨年より10センチ多い)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪95センチ。(先週より5センチ増加、昨年より20センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪115センチ。(先週より10センチ増加、昨年より32センチ多い)

次回速報は一日前倒しして1月17日(金)の予定です。(2020/01/11 18:30更新)

 

1月11日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【2019シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2019リクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.25(2020/01/11)をもって2019シーズンの連載を終了させていただきます。2020シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2019年

2020年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
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(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)

ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2019年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2019年12月〜2020年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2020年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2020年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2020年5月中旬頃を予定しております。


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■2020年1月3日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  

【ご注意】11月より冬季閉鎖・シャトルバス運休・自転車通行禁止 − 入山は冬山経験者のみ可能 
@ 2020/01/03 09:30
吹雪の中、ツアーコースに向けて出発
(休暇村第2リフト終点)
A 2020/01/03 10:15
ディープな「かもパウ」 − そろそろラストシーズン
(かもしかゲレンデ)

B 2020/01/03 13:00
まだ藪が多いが、ツアーコースはかもパウ以上の深雪
(ツアーコース − 5番標識付近)

C 2020/01/03 13:45
例年になく雪不足だが、この1週間で状況が向上している
(ツアーコース位ヶ原急斜面 − そのほかの画像も参照を)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 明け方まで晴れ間が見えていたものの、夜明け頃から降り始めた雪がほぼ終日吹雪となりました。ツアーコースはまだブッシュが多いものの、オープンバーンが多くなり、ブッシュが多い箇所でも、スキー板を外さずに下山できるレベルになってきました。

<乗鞍高原、道路状況、位ヶ原山荘方面に向かう方へ>
早朝7時の乗鞍高原は、夜明け頃から降り始めた雪が強くなってきました。気温はマイナス3℃、この時期としては高めの気温で暖かさすら感じるほど。山頂方面は鳥居尾根コースの最上部まですっぽりと雲に覆われ、その姿を見ることはできません。
また、道路状況は、朝からの降雪により、国道から乗鞍高原方面に分岐する前川渡交差点から始まる県道乗鞍岳線は、前川渡から乗鞍高原・休暇村まで全線にわたって路面積雪となっています。そのため、スタッドレスタイヤ、または、タイヤチェーンの装着が必要な状況です。

今回もツアーコースへは休暇村第1・第2リフトに乗車し、かもしかゲレンデ(雪不足で休業中)から登攀開始となります。
なお、位ヶ原山荘方面に向かう方は、かもしかゲレンデ中腹を横切る車道(県道乗鞍岳線−休暇村より上部は冬季閉鎖中)で向かうようお願いいたします。なお、かもしかゲレンデから位ヶ原山荘までの車道部分は8kmあり、積雪のため、夏のコースタイムよりも長くかかることを念頭において行動され、スノーシュー・ワカンなどの深雪用の登攀用具で登るようお願いいたします。

<かもしかゲレンデ>
休暇村第2リフトを降りたところからシール・スノーシューなどの登攀用具を準備します。9時の休暇村第2リフトの天候は吹雪で朝から比べるとかなりの勢いになってきました。気温はマイナス2℃で、登り始めると暑さを覚えるほどです。

そして、かもしかゲレンデは昨日までのトレースが完全に消滅しているノートラック状態。新雪は10〜20センチほどですが、下地がしっかりしてきたため、グリップを効かせたディープパウダーが楽しめる状態。軽い雪煙を巻き上げながら何本を繰り返して滑走するスキーヤーの姿があちこちで見られます。ただ、明日には夢の平クワッドリフトの営業が始まり、かもしかリフトも本日午後から降り場部分の除雪が行われていて、近日中には営業開始される可能性があります。そのため、いわゆる「かもパウ(かもしかパウダー)」もそろそろラストシーズンが近いと思われますのでご注意ください。

<ツアーコース>
11時のツアーコース入口の気温はマイナス6℃、吹雪が絶え間なく続いています。新雪は20〜30センチで昨日までのトレースがうっすらと残っている程度まで降り積もっています。そして、入口急斜面最上部に上がる箇所はスキー1台分の横幅がありスキーを外さずに下山することが可能な状態となっています。その先の1番標識〜2番標識区間はブッシュが多いものの、前回1月1日(水)よりも積雪が増えて、ターンスペースが増えています。

そして、3〜5番は
新雪30センチから深いところで50センチあり、かもしかゲレンデ以上のディープパウダーが楽しめる状態。比較的緩斜面の区間ですが、それでもターンが描けるほどの軽い極上パウダーで、明らかにかもしかゲレンデのパウダーより良質です。また、6番の谷はまだ深いため、そのままストレートにドロップダウンすると怪我の原因になりますので、谷部分と尾根部分をうまく巻くようにルートを取ってください。

最上部の位ヶ原急斜面は全体的にまだまだブッシュが多いものの、上半分はオープンバーンとなり、また、下半分は密林状態ですが一部ブッシュが隠れたルートがあり、細かくターンを刻めば下山滑走できる状態となっています。そのため、1週間ほど前と比べると滑走しやすい状態となっています。なお、ツアーコースは全体的にブッシュがまだ多い状態のため、オープンバーンであっても隠れている枝に脚を取られないように細心の注意のもとで滑走されるようお願いいたします。

<ツアーコースの積雪状況>
昨年より積雪量が多い状態となっていますが、降り始めの積雪のため、かさ高くなっているものと思われます。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪30センチ。(前回3日前より5センチ減少)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪90センチ。(前回3日前より10センチ増加、昨年より10センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪105センチ。(前回3日前より15センチ増加、昨年より30センチ多い)

次回速報は1月11日(土)の予定です。(2020/01/03 21:10更新)

 

1月3日(金)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【2019シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2019リクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.25(2020/01/03)をもって2019シーズンの連載を終了させていただきます。2020シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

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<3月下旬〜5月上旬>

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<中旬開始>

 

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<2019年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2019年12月〜2020年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2020年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
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ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2020年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2020年5月中旬頃を予定しております。


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■2020年1月1日(水)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

【ご注意】11月より冬季閉鎖・シャトルバス運休・自転車通行禁止 − 入山は冬山経験者のみ可能 
@ 2020/01/01 06:59
初日の出 − 昨年に続き今年も綺麗な日の出を迎える
(位ヶ原山荘前)
A 2020/01/01 09:00
今年最初の宿泊のお客様が出発!
(位ヶ原山荘 − 年末年始営業中(12/2
1〜1/13)) 

B 2020/01/01 11:20
2020年の冬山を語らう常連たち
(位ヶ原山荘)

C 2020/01/01 13:35
新春初滑り!
(屋根板)
その他の画像が本文末尾にあります。

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 ▼ 新年、明けましておめでとうございます。2020年最初の速報をお届けいたします。本年もご愛読のほどよろしくお願いいたします。今朝は雲一つない快晴の朝を迎え、昨年にひきつづき、きれいな初日の出を拝むことができました。ただ、お昼に近づくにつれて吹雪となり、午後はまとまった降雪となり、ツアーコースは滑走可能範囲が広くなってきました。

<初日の出、位ヶ原山荘の朝>
早朝6時30分の位ヶ原山荘の気温はマイナス12℃、東の空の水平線から雲一つない快晴の空に朝焼けのグラデーションが輝き始まります。風はほとんどなく、昨晩からの降雪はありません。それでも位ヶ原山荘周辺はツボ足では太ももまで踏み抜くほど積雪があり、そんな中、昨晩宿泊された方々が極寒の中での日の出を待ちます。
そして、7時前には甲斐駒ヶ岳の北側に真っ赤に燃える朝日が神々しく姿をあらわし、山荘周辺のの雪面を真っ赤に染めながら、見事な初日の出を迎えました。吹雪が続く厳冬期に於いては、晴れ間がなかなか見られず、昨年に続き2年連続の初日の出は非常に珍しいことです。

そして、新年を迎えた山荘の朝食は特別メニューが用意され、地元ガイドツアーの会社が企画したバックカントリーツアーに参加された方々や、バックカントリースキーヤーなど、冬山を楽しむ方が、お屠蘇やお雑煮で新年の雰囲気を味わっていました。

<屋根板で新春初滑り>
日の出とともに風が吹き始め、山頂方面は激しく雪煙が巻き上がるようになります。先ほどのバックカントリーツアーの方々やすべり台方面へのバックカントリースキーを目指すか方が一斉に出発すると、残念ながら天候は悪化傾向を示し、10時頃から吹雪となってきました。

正午の位ヶ原山荘の気温はマイナス8℃、この頃になると、屋根板上部も見えなくなり、厳冬期らしい天候となってきました。ウエアが真っ白になるほどの強い降り方です。そして、毎年恒例の新春初滑りのため、屋根板方面へ向かいます。屋根板はまだまだブッシュが多く、滑走できるエリアは非常に限られていますが、新雪は20〜30センチ程度あり、厳冬期らしい柔らかな雪質の中、きれいなパウダースプレーをターンを繰り返すごとにバッチリ決め、新春初滑りらしいワンシーンを撮影することができました。

<ツアーコースの積雪状況>
ツアーコースは、昨日午後と本日の降雪によりブッシュが幾分少なくなり、滑走困難だった位ヶ原急斜面や2番標識以下の箇所もかろうじて滑走できる状態になってきました。ただ、ブッシュを掻き分け、ターンスペースを探しながらの滑走であることをご留意ください。また、「そのほかの画像」でも示していますが、入口急斜面上端部分もスキー1本分の横幅ができるようになり、ここもスキー板を外さずに下山することが可能となってきました。ただし、滑走技術上、不安がある方はスキー板を外して降りてください。

次回速報は通常土曜日のところ1月3日(金)に前倒し掲載の予定です。(2020/01/01 19:30更新)

 

1月1日(水)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【2019シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2019リクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.25(2020/01/01)をもって2019シーズンの連載を終了させていただきます。2020シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

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●速報●
<2019年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2019年12月〜2020年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2020年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2020年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2020年5月中旬頃を予定しております。


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