【速報バックナンバー 2020年9月分】

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◎ 9月

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■2020年9月30日(水)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  今回はありません)

 

ダケカンバの黄色が綺麗です。今週末はオススメです。

@ 2020/09/30
中腹の色付きが本格的に始まる
(県道乗鞍岳線−摩利支天下)

A 2020/09/30
中腹の色付きが本格的に始まる
(県道乗鞍岳線−荒田沢橋下)

B 2020/09/30
ダケカンバの黄色が色濃くなる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘上 15号カーブ)

C 2020/09/30
次週末はダケカンバの黄色い大パノラマが楽しめる
(県道乗鞍岳線 − 富士見沢2号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ そろそろピークを迎える時期に差し掛かっています。紅葉前線も山麓へと進んでいて、標高2000メートル付近の摩利支天付近まで進んでいます(画像@)。また、荒田沢橋下の紅葉の回廊もピークに近い色づきまで進んでいます(画像A)。そして、上部エリアでは、屋根板・富士見沢・鶴ヶ沢のダケカンバは、先週末と比べるとダケカンバの黄色がさらに色濃くなり、色合いが進んでいるところではピークに近い状態です。ただ、まだ青い部分も残っていて、まだまだこれから楽しめる状況です(画像B、C)。ただ、残念なことに、今年のウラジロナナカマドは状態の良いものがほとんどないのが残念です。

このまま進めば、次週末はかなり良い状態へ向かうと思われますが、昨年は週末直前に暴風雨で大きくダメージを受けてしまいました。紅葉が進んだ葉は風雨・霜に弱いため、今後の天候の推移に注意が必要です。(2020/09/30 21:10更新)


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■2020年9月26日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.4紅葉情報

 紅葉がようやく始まりました。
@ 2020/09/26 10:05
全体的な色づきがはっきりしてきた
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 11号カーブ)
A 2020/09/26 14:10
鶴ヶ沢・富士見沢のダケカンバが綺麗に
(県道乗鞍岳線 − 富士見沢 2号カーブ)

B 2020/09/26 08:25
現在、最もよいのは中腹エリア
(県道乗鞍岳線 − 荒田沢橋下 28号カーブ)

C 2020/09/26 12:50
昨年と同じなら、ピークまで数日〜1週間程度
(大雪渓前)
→その他の画像が本文内にあります。●ヒルクライム・大雪渓・畳平関連  ●紅葉情報

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 紅葉がようやく始まりました。例年より1週間ほど遅く、昨年とほぼ同じ進み具合です。全体的に紅葉が始まったと実感できるレベルではありますがまだ色づきが薄く、ピークの発色までには数日〜1週間程度(昨年実績ベース)は必要と思われます。

<観光センター、シャトルバスの運休と運行再開>
6時の観光センターの天候は晴。ちょうど6時を回ったころから綺麗な晴天になりました。気温は12℃で思ったほどの寒さはありません。4連休の次の週末ということもあり、観光センター前駐車場は25台ほどしかお越しになっていません。

昨日はやや強めの雨が降り、県境ゲートは14時に雨量規制に達したため閉鎖されました。本日もまだ規制値を下回らないため、県境ゲートは閉鎖され、畳平への進入ができないことから、シャトルバスは始発6時10分便と8時便は運休となりました。そこで大活躍するのはタクシー。今日は4台程度のタクシーがシャトルバスに乗れない乗客を乗せて、何度も往復されていました。

そして、9時40分に県境ゲートの雨量規制が解除され、シャトルバスは10時便より運行が始まります。

<乗鞍高原から大雪渓へヒルクライム>

 

9月26日(土)速報 − ヒルクライム・大雪渓・畳平 (クリックで拡大)】


しっかり晴れたのは朝の2時間ほどだけ、暑くもなく寒くもない気候が紅葉散策にはもってこいですが、寒暖差がなくしかも高めの気温が推移している状況ではなかなか紅葉も進めないようです。今日は全体的に人出が少ないのですが、自転車の方はいつもよりもかなり少ない状態。そんな中、いつも紅葉散策はバスで登って下山しながら楽しむという常連さんが今日はヒルクライムに挑戦。「紅葉見ながらのヒルクライムは楽しいけど、こんなに辛いとは思わなかった〜」と、息を荒げながら登って行きます。最近は電動自転車(e-bike)でスイスイ登られる方も多くみられ、紅葉散策ではカメラなどの荷物もあることから、そのような自転車もよいかもしれません。

9時の位ヶ原山荘の気温は16℃、この時間帯になると、山麓から周期的に雲が湧き上がるようになります。ただ、視界が抜ける時間帯もあり、下山しながら写真を撮るヒルクライマーも霧の抜けたタイミングを見計らいながら撮影されていました。

また、鶴ヶ沢・富士見沢では位ヶ原山荘方面から湧き上がる雲が変幻自在に形を変えながら登り、一面黄色く色づいたダケカンバの山肌に表情を与える演出は、紅葉撮影にもってこいのモチーフとなりました。

<大雪渓、夏スキー>
11時の大雪渓の気温は16℃、唯一残っている雪渓上部左側の大きさは、先週の長さ19メートル×12メートルから、長さ14メートル×横8メートルへと減少し、もう滑走できる面積ではなく、雪渓としての面影すらない状態まで減少しています。雪面もこの時期としては非常に柔らかく、まだ雪解けが続くと考えられ、あと1〜2週間程度で、完全に消滅してしまう可能性が非常に高い状態です。なお、大雪渓の積雪は2016年に一度完全消滅しており、今年は2016年を上回る早いペースで雪解けが進んでいます。

<県境・畳平、9月21日(月)は今期一番の人出>

13時の畳平の気温は10℃、視界は良好ですが曇り空が広がっています。今日はほとんど気温の変化はなく、10℃前後を推移しています。

今日も軽食コーナーの担当者の方とお話をする機会があり、「先週の4連休は大変だったんだから〜!土日は良かったものの21日(月)は、これまでと比較にならないほど多くの方がお越しになり、8時のバスなんか12台もでちゃってさ〜。来場者は1700人だって!もうお昼休みも取れないくらい忙しかったんだから〜〜」とのこと。

21日は朝から多くの方がお越しになり、シャトルバスは始発便が9台・8時便が12台も運行され、10時になっても収まる様子がなく、11時に臨時の便を運行されたようです。今年はお盆を除いてBダイヤですので1日6便しかないにも関わらず、この日の運行台数が58台にも及び、これはAダイヤ運行だったお盆期間中を上回る状況で、今期一番の人出となりました。

<シャトルバス・自転車台数>
シャトルバスは始発6時10分便は運休、8時便:運休、10時便:6台、12時便:2台でした。自転車は午前31台・午後25台、合計56台でした。

<紅葉情報>

9月26日(土)速報 − そのほかの紅葉情報 (クリックで拡大)】

ようやく、全体的な色づきが見られれるようになり、紅葉が始まったといえるレベルになりました。昨年とほぼ同じ状況で、例年より1週間遅い状態です。

現時点の状況としては...

● 上部の大雪渓・位ヶ原よりも中腹の荒田沢橋下の28号カーブ付近の色付きの方が早く進んできれいであること。
近年、上部と中腹がほぼ同時に色づきが進む傾向がありますが、今年は28号カーブ付近の方が早くなっています。

● 大雪渓・位ヶ原のウラジロナナカマドの大半が枯れている。
ここ最近は状態のよいウラジロナナカマドは、沿道沿いではほとんど見られなくなり、ハイマツ帯の中などに限定される状態でした。今年はハイマツ帯の中でもあまり良い状態のものは見られなくなり、昨年まで綺麗な発色を見せてくれていたところでも、枯れてしまっているものが多くみられます。まだ、発色していないウラジロナナカマドはたくさんありますので、今後に期待したいところです。

●現時点ではダケカンバの状態はまずまずです
大黒岳尾根から鶴ヶ沢・富士見沢にかけてのエリアではダケカンバの黄色が人気のエリアです。まだしっかりとした色合いではありませんが、現時点ではまずまずの状態です。

昨年と同じような進捗状態なら、数日〜1週間程度でピークに達すると思われます。紅葉が始まると悪天候によるダメージを受けやすい状態になりますので、今後の天候が気がかりとなります(風雨で吹き飛ばされたり霜で枯れたりします)

次回速報は10月3日(土)の予定です。(2020/09/26 20:30更新)


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■2020年9月24日(木)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  今回はありません)

そろそろ見頃の時期ですが、今年は紅葉の進み方が遅めです。
@ 2020/09/24
上部はほとんど進んでません
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)
A 2020/09/24
中腹の方が色づいている
(県道乗鞍岳線−荒田沢橋下28号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 例年ならそろそろ見頃の時期に差し掛かりますが、今週に入って色づきが足踏み状態となり、ほとんど進んでいません。特に上部の大雪渓・位ヶ原エリアの進み方が遅く、先週末(速報 9月19日(土)とほぼ変わらない状態で、むしろ、中腹エリアの方が色づきが進んでいる状況です。

また、葉の状態もあまり良くなく、上部エリアのウラジロナナカマドは紅葉に入る前に枯れてしまう現象が見られます。おそらく、次週末でもある程度の色付きが感じられると思いますが、もう少し様子を見たほうがよいかもしれません。(2020/09/24 21:05更新)


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■2020年9月19日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.3 紅葉情報 

紅葉の進み具合は、昨年とほぼ同じで、例年より1週間ほど遅い
@ 2020/09/19 08:40
所々で若干色づきを感じる
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋〜摩利支天間 28号カーブ)
A 2020/09/19 09:45
爽やかな空気に包まれ、くっきりとした秋の空
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 11号カーブ)

B 2020/09/19 10:30
今年の紅葉は、昨年とほぼ同様で、例年より1週間ほど遅い
(宝徳霊神〜大雪渓登山道)

C 2020/09/19 12:15
更に小さくなって長さ19m×横12m
(雪渓上部左側 − 9月下旬としては過去最少)
→その他の画像が本文内にあります。●ヒルクライム・大雪渓・畳平関連  ●紅葉情報

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今週に入って、畳平でも朝の気温が一桁台まで下がるようになり、ようやくこの時期らしい気候になってきました。ただ、それでも、例年よりも高めで、紅葉がほとんど進んでいません。

<観光センター、シャトルバスの運休と運行再開>
6時の観光センターの天候は曇〜晴の天候。上空は雲が8割以上を占め、位ヶ原より上部は雲に包まれています。気温は12℃、先週までと比べると若干下がってきたものの、冷え込みを感じる状態ではありません。今日は秋分の日を含めた四連休の初日で、6時時点の観光センター前駐車場は50台ほどと少な目でした。

一昨日から降り続いた雨による雨量規制で、昨日の県境ゲートは終日閉鎖、県道乗鞍岳線の休暇村〜県境は昨日14時から通行止となりました。休暇村〜県境間の通行止めは本日6時に解除されたものの、県境ゲートは雨量規制値を下回らなかったため閉鎖が継続。そのため、シャトルバスは始発便が運休となりました。道路そのものは通行でき、今日は早朝からタクシーが忙しそうに登山者を送り届けていました。

いつもなら、県境ゲート閉鎖中は運行しないシャトルバスですが、今日は大雪渓・肩の小屋口バス停折り返しを条件に8時の便から運行が始まりました。しかし、8時30分に県境ゲートの閉鎖が解除されたことから、終点畳平までの通常運行となりました。

<乗鞍高原から大雪渓へヒルクライム>

 

9月19日(土)速報 − ヒルクライム・大雪渓・畳平 (クリックで拡大)】


早朝は雲量の多い状態だったものの、7時頃には山頂の雲が取れ、次第に青空が広がってきます。紅葉については下のコーナーでお伝えしますが、山麓付近のシラカバは黄色くなった部分の落葉が始まり、ミズナラも幾分色合いに変化が見られ、紅葉への準備段階へと入っています。9時頃よりしっかりとした青空が広がると同時に、爽やかな空気へと移り変わってきます。上空の雲もすっかり抜けて、気持ちのよいヒルクライム日和・登山日和となりました。特に空の青さは別格で、紅葉が進んでいなくても、空の青さだけで十分美しい風景となっています。また、松本方面をはじめ、眼下に雲海が広がり、雲海は終日にわたってみることができました。位ヶ原山荘を抜けると空気の雰囲気は一段とひんやりとした感覚があります。冷たいのではなく心地よいひんやり感といった感じです。

<大雪渓、夏スキー>
11時の大雪渓の気温は15℃、唯一残っている雪渓上部左側の大きさは、先週の長さ28メートル×21メートルから、長さ19メートル×横12メートルへと減少し、今日もショートポールを立てて滑走する常連スキーヤーの姿がありました。斜度は最大で40度にも達し、スキーブーツで登ることは困難なため、スキー板を履いたまま登っていらっしゃいました。先週よりもバーンはやや硬くなったものの、この時期としてはまだ柔らかいほうです。ただ、滑走して削られた部分はややアイスバーン状になり、雪渓の下地の硬い部分が表面に出てきている状態と思われ、雪渓上部左側の積雪量が限界に近い状態であると思われます。

大雪渓の積雪はわずかではありますが、雪解けせずに残って翌年へ繰り越されますが、2016年に一度完全消滅しております。今年は2016年を上回るペースで雪解けが進んでいますので、おそらく、10月末のシーズン終了を待たずに消滅する可能性が高い状態です。

<県境・畳平>

13時の畳平の気温は9.9℃、くっきりとした青空に包まれています。この日の最高気温は12時に観測された10.1℃で終日にわたって、ほぼ一桁台の気温になることは、久しぶりのことです。畳平お花畑はイワギキョウが一部残っているものの、それ以外の高山植物は完全に終了。これからは草紅葉の季節で、全身を真っ赤に染めたオトギリや、緑と黄色のストライプが綺麗なミヤマクロスゲなど、花が終わってもまだまだ見どころ満載です。

<シャトルバス・自転車台数、自転車転倒事故注意>
シャトルバスは始発6時10分便は運休、8時便:4台、10時便:4台、12時便:4台でした。自転車は午前118台・午後61台、合計179台でした。

また、本日お昼ごろ、位ヶ原山荘と冷泉小屋の間付近で下山自転車の自損事故があり救急車にて搬送される事案がありました。これからの時期、ヒルクライムになれていない方がお越しになり、下山時オーバースピードで転倒したり、寒さでブレーキに力が入らずカーブに突っ込んだりする事故が過去に発生しています。また、マイカー規制で自動車は少ないものの、シャトルバスなどの大型車両が頻繁に通行しますので十分ご注意ください。

<紅葉情報>

9月19日(土)速報 − そのほかの紅葉情報 (クリックで拡大)】

先週と比べると、全体的に色合いが進んでいる状態ですが、まだ始まったといえるレベルではありません。進み具合は昨年とほぼ同じ状態で、例年より1週間ほど遅くなっています。今後、昨年と同じペースで進むとすれば、次の週末あたりから見頃を迎え、10月頭にピークとなると予測されます。

現段階で懸念されることは、ウラジロナナカマドで葉の状態が良くないものが散見している点です。色づきが始まった部分から縮れる現象が始まり、中にはまだ青い状態から縮れるものがあります。こうなると紅葉せずにそのまま枯れてしまいます。6段目〜7段目の画像は宝徳霊神から大雪渓にかけての画像ですが、その多くでこの現象が見られます。また、8段目の3コマ目と4コマ目は富士見沢の画像で、すでに落葉しているウラジロナナカマドが見られ、今後の推移が気がかりです。

例年、大雪渓・位ヶ原は9月下旬〜10月上旬のうちの1週間程度。乗鞍高原は10月上旬から中下旬が見頃です。大雪渓・位ヶ原は長くて1週間でシーズンによっては数日程度しかない状態です。当WebSiteでは随時更新いたします。過去情報を参照しながら、時期を見定めてお越し下さい。

次回速報は9月26日(土)の予定です。(2020/09/19 20:25更新)


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■2020年9月12日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.2 紅葉情報

真夏ほどではないが暑さを感じる一日、紅葉は部分的な色づきがちらほらと
@ 2020/09/12 08:30
部分的な紅葉がちらほらと...
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘前)
A 2020/09/12 09:10
日が高くなって雲が沸く − まだ夏山である証拠
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)

B 2020/09/12 10:50
紅葉シーズンに向けて久しぶりのヒルクライム
(大雪渓前)

C 2020/09/12 12:50
あぁ〜ノリクラが終われない...また来たい〜!
(標高2716mバス停前)
→その他の画像が本文内にあります。●ヒルクライム・大雪渓・畳平関連  ●紅葉情報

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 9月も半ば近くになったものの、今日は空気感が夏っぽく、日が差していた午前中は、防寒着なしで下山するヒルクライマーもいらっしゃったほど。まだまだ、本格的な秋は遠い感じたする一日でした。

<観光センター>
6時の観光センターの天候は晴れていますが、山頂方面に雲が横たわっています。気温は15℃ですが体感的には寒さどころか、日差しの暑さを感じるほど。観光センター前駐車場には50台ほどの車がお越しで、いつもの週末よりもやや少ない感じですが、シャトルバス始発便は3台運行され、その後の便も2〜3台程度で、最終的には普段の週末とそんなに変わらない人出だったように感じます。7時過ぎから山頂方面の雲も取れて、西側の空は雲一つない快晴となります。

<乗鞍高原から大雪渓へヒルクライム>

 

9月12日(土)速報 − ヒルクライム・大雪渓・畳平 (クリックで拡大)】


日差しの差し方は8月と比べるとかなり斜めになり、空の青さと相まって秋っぽくなってきた感じがありますが、空気に涼しさがなく、思った以上に暑くなります。9時頃までの山頂方面の空はくっきりとした青さがあり、申し分ない風景が見られましたが、9時頃から雲が沸き始め、夏山の天候を見せ始めます。それでも、しばらくするとすぐに雲が取れて再びきれいな青空が広がることを10時過ぎまで繰り返します。

観光センターから休暇村に向かう道中、沿道にはミズナラの木が見られます。この付近の紅葉は10月に入ってからですが、よく見るとどんぐりができている様子を見ることができます。今年は例年よりも多い状態ですが、どんぐりの豊凶がツキノワグマの出没に影響すると考えられていますので、今年はたくさん実っていてまずは一安心です。

10時の大雪渓の気温は17℃、もうこの頃になると、ほぼ曇り空となります。大雪渓前でお会いした常連のヒルクライマー。例年なら5月15日の乗鞍スカイライン開通に必ずお越しになり、シーズン開幕を祝うところですが、今年は新型コロナによる自粛要請が6月半ばまで続いたことから、思うようにノリクラに来られず、また、7月の大雨災害で乗鞍スカイラインが通行止めとなり、今年は一度も乗鞍スカイラインを走ることができず、「やはりノリクラは県道乗鞍岳線だけじゃなく乗鞍スカイラインもないと物足らない...」とおっしゃっていました。

夏だけじゃなく、紅葉の時期のヒルクライムもお勧めですが、「秋は寒くないんですか?」と心配される方が結構いらっしゃいます。9月下旬〜10月上旬の晴れた日であればそれほど寒くなく、ウインドブレーカーとフルフィンガーのグローブで対応可能ですが、さらに心配であれば、ウインドブレーカーではなく、登山用のレインウェアで対応し、中にフリースやセーターなどを着込めば大丈夫です。特に「首」と呼ばれる部分からの風の侵入を防げばだいぶ違います(首・手首・足首)。

<大雪渓、夏スキー>
現在積雪が残っているのは雪渓上部左側のみで、2016年よりもさらに少なくなり、過去最少の積雪となっています。

雪渓上部左側は 唯一滑走できるエリアですが、急斜面につき上級者のみとなっています。先週よりもさらに小さくなり、長さ30メートル×横21メートルで昨年より1ヶ月ほど早い雪解け。今日は滑走するスキーヤーの姿はなく、先週、ポールを設置して滑走したエリアのすぐ南側はもう雪解けしてなくなっていて、雪解けスピードが思った以上には早い状態となっています。

大雪渓の積雪はわずかではありますが、雪解けせずに残って翌年へ繰り越されますが、2016年に一度完全消滅しております。今年は2016年を上回るペースで雪解けが進んでいますので、おそらく、10月末のシーズン終了を待たずに消滅する可能性が高い状態です。

<県境・畳平>

ヒルクライムのゴールとなる県境には、今日も多くのヒルクライマーがお越しになっています。13時の天候は曇、気温は15℃。

今日はもう2本目というヒルクライマーの方にお話をお聞きすると、「今年は大会(乗鞍ヒルクライム)が中止となりましたが、でもノリクラには来てしまうんです。今日で一応ノリクラシーズンは終了にしようかと思っていましたが、でも、なぜか終わり切れない...もう一回来たい〜!」と複雑な心境を語ってくださいました。同じような思いの選手が本当に多く、当たり前に存在する大会がないというダメージがいかに大きいものか、改めて感じるところがあります。

このところ、午後になると必ず雨が降るようで、今日も13時30分頃から一時雨が降り始めました。ただ、それほど強いものではなく15分程度で止みました。その後も一時パラっとくるときがあったものの、それ以上の天候の悪化はありませんでした。

<シャトルバス・自転車台数>
シャトルバスは始発6時10分便が3台、8時便:3台、10時便:3台、12時便:1台でした。自転車は午前114台・午後27台、合計141台でした。

<紅葉情報>

9月12日(土)速報 − そのほかの紅葉情報 (クリックで拡大)】

先週と比べると、多少、部分的な色づき箇所が増えてはいますが、始まったといえる状態には達していません。昨年も遅めの推移を見せた年でしたが、現段階では昨年とほぼ同じような推移か、それより若干遅めといったところ。ちなみに昨年は9月最終週で大雪渓・位ヶ原周辺は見頃・ピークとなっています。位ヶ原から大雪渓にかけてのウラジロナナカマドの葉の状態ですが、色づきが始まった部分から晴れ始める現象が一部で見られており、今後、本格的な紅葉シーズンが始まった段階での葉の状態が懸念されます。

例年、大雪渓・位ヶ原は9月下旬〜10月上旬のうちの1週間程度。乗鞍高原は10月上旬から中下旬が見頃です。大雪渓・位ヶ原は長くて1週間でシーズンによっては数日程度しかない状態です。当WebSiteでは随時更新いたします。過去情報を参照しながら、時期を見定めてお越し下さい。

次回速報は9月19日(土)の予定です。(2020/09/12 20:25更新)

 

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■2020年9月5日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.1(紅葉情報)

夏の空気の中に、秋の雰囲気が漂いはじめた一日
@ 2020/09/05 08:55
筧五郎選手−今年は夏の宿題が終われてない感じ...
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)
A 2020/09/05 08:45
乗鞍の紅葉はここからは始まる − 昨年よりやや遅い
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)

B 2020/09/05 08:30
日差しは夏、空気は秋
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)

C 2020/09/05 10:15
落石注意 − 2週連続落石があり、今週は負傷事故も
(雪渓上部左側 − 上級者限定)
→その他の画像が本文内にあります。●ヒルクライム・大雪渓・畳平関連  ●紅葉情報

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 9月最初の速報をお届けします。今シーズンも残すところあと2ヵ月。夏の空気の中に秋の雰囲気が漂い始めたことがしっかりわかる一日でした。

<観光センター>
6時の観光センターの天候は雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は14℃、少しひんやりとした感覚があり、日差しの差し方が幾分斜めになって来たように感じます。青空の色合いも深みを感じる状態で、夏から季節が移り変わっていることを実感します。観光センター前駐車場は70台ほどと落ち着いていて、シャトルバス始発便は3台と、まずまずの人出となっています。

<乗鞍高原から大雪渓へヒルクライム>

 

9月5日(土)速報 − ヒルクライム・大雪渓・畳平 (クリックで拡大)】


日が高くなるにつれて、照り付ける日差しの暑さを覚える状態。朝のひんやりした感覚はもうなく、汗がにじんできます。そして、周囲の木々をよく見ると、緑の色合いが少しずつ薄くなり、9月下旬頃から見頃を迎える紅葉に向けて、準備が始まっている様子を見ることができます。中には部分的に発色しているものもありますが、紅葉の見頃の時期を推測する材料にはなりません。その年の紅葉の良しあしや時期は直前にならないとわからず、当WebSiteでは9月から随時紅葉情報を掲載しております。

位ヶ原でお会いしたのは筧 五郎選手。2005年全日本マウンテンサイクリングチャンピオンで、乗鞍でヒルクライムをする方なら知らない方はいないでしょう。今年は残念ながら大会が中止となり、多くの方が消化不良となっているかと思われますが、筧選手もその一人...先週にひきつづきノリクラ入りですが「なんか夏の宿題をやり残したような感じで、今日来ちゃいました〜」。大会受付日だった先週の自転車入山者は692名と史上最高となり、同じような感覚をお持ちの方が非常に多く、8月下旬の「マウンテン」(マウンテンサイクリングの略称)が非常に大きな存在であります。(全日本マウンテンサイクリングは今年から「乗鞍ヒルクライム」に名称が変更されています)

8時を回るころから雲が沸き始め、9時には一時濃霧が立ち込めましたが、1時間程度ですぐに濃霧は抜けました。その後は雲は多いものの、視界は良好で、日差しがない分、ひんやりとした感覚が戻ってきました。

<大雪渓、夏スキー>
現在積雪が残っているのは雪渓上部左側のみで、2016年よりもさらに少なくなり、過去最少の積雪となっています。

雪渓上部左側 − 唯一滑走できるエリアですが、急斜面につき、上級者のみとなっています。先週まで残っていた北寄り部分は完全になくなり、昨年より2週間早い状態。残っているのは南寄り部分は、長さ35メートル×横35メートルで昨年より1ヶ月ほど早い雪解け。なお、上端部分はほぼ昨年並みの雪解けです。今回はショートポールでの練習をされていましたが、滑走距離は30メートル×7〜8ターン。ただし、斜度が相当きつく。スタート付近で30〜35度、ゴール付近で最大40度にも達する状態。例年だと気温が低く、バーンが硬くなってきて、とても滑走できる状態ではありませんが、今年は日差しが強く、バーンが緩んでいて、比較的滑走しやすい状態といえます。

なお、先週と今週の2週連続で、人間の頭くらいの落石が発生し、今週発生した落石では、スキーヤーの足を直撃して、骨折する事案が発生しております。今年は大雨などの影響で雪渓上部の砂礫帯からの落石が発生しやすい状態が推測されます。常に雪渓の上部の状況変化に注意しながら、滑走されるようお願いいたします。

<畳平>

13時の畳平の天候は晴〜曇・15.6℃で、これか今日の最高気温となりました。畳平のお花畑は開花している高山植物がごく限られて来て、ウメバチソウのほかにイワギキョウなどが数点の凝っている程度。また、草紅葉の紅葉が少しずつ始まり、コバイケイソウの黄色やミヤマキンバイの紅葉を今後広がって行くことと思います。

そして、14時前から突然土砂降りとなり、15分程度で収まってきたものの、その後も雨が降ったりやんだりする不安定な状態です。なお、14時の気温は13.5℃で、この1時間で約2℃も下がったことになります。

<シャトルバス・自転車台数>
シャトルバスは始発6時10分便が3台、8時便:4台、10時便:2台でした。自転車は午前118台・午後17台、合計135台となりました。


<紅葉情報>
前回より今シーズンの紅葉情報を始めています。今週に入って、全体的に葉の色合いが薄くなりはじめ、紅葉への準備が着々と進んでいる様子です。11号カーブのナナカマドは、他の紅葉に先駆けて色づきはじめ、今年も黄色い発色が始まっています。昨年と比べると若干まだ色合いが薄く、遅れている状態です。部分的に紅葉が見られる場所もありますが、おそらく、見頃の時期までには枯れてしまい、紅葉の時期が早まることを意味するものではありません。

例年、大雪渓・位ヶ原は9月下旬〜10月上旬のうちの1週間程度。乗鞍高原は10月上旬から中下旬が見頃です。大雪渓・位ヶ原は長くて1週間でシーズンによっては数日程度しかない状態です。当WebSiteでは随時更新いたします。過去情報を参照しながら、時期を見定めてお越し下さい。

次回速報は9月12日(土)の予定です。(2020/09/05 21:15更新)

9月5日(土)紅葉情報 (クリックで拡大)】


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