【速報バックナンバー 2021年5月分】

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◎ 5月

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■2021年5月29日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  

山頂方面は午前中濃霧、午後から天気回復 
@ 2021/05/29 08:10
乗鞍高原は天候が回復してきた
(観光センター前駐車場)
A 2021/05/29 09:10
春山バス始発便到着 − 気温6℃、肌寒い
(位ヶ原山荘前)

B 2021/05/29 11:05
大雪渓まで除雪完了 − 春山バス延長はもうすぐ!
(大雪渓前)

C 2021/05/29 12:15
梅雨に入ってもバーン表面は荒れていない
(雪渓下部)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 5月最後の速報をお伝えします。今日は上空の寒気の影響により、山頂方面は天候の回復が遅れ、午前中は曇〜濃霧の天候、午後は雲は取れて青空となりましたが時間が遅く、もう少し早く天候が回復してくれたらと悔やまれる一日でした。

<乗鞍高原・観光センター前駐車場・春山バス>
早朝7時の乗鞍高原は、どんよりとした曇り空の朝を迎えます。気温は10℃で山頂方面は鉛色の雲に包まれています。朝5時頃にはまとまった雨が降り、まだアスファルトが濡れています。しかし、8時頃には青空が広がってきて、回復傾向の天候となってきました。観光センター周辺ではウワミゾザクラが咲き始め、レンゲツツジのつぼみが大きくなり、どちらもほぼ例年並みの推移です。

冷泉小屋付近の道路陥没のため、大雨で路面不安定な状況が懸念されることから、先週5月22日(土)から24日(月)までの3日間と27日(木)は運休となりました。今日は路面状況に問題なく、始発便より通常運行され、始発便は2台・29名で位ヶ原山荘に向けて出発しました。

<位ヶ原・大雪渓・道路除雪>
始発便が到着した位ヶ原山荘の天候は曇・気温6℃で、肌寒さを感じる状況ですが、屋根板入口付近のバーンはザクザクした柔らかめの状況。屋根板の雪解け状況は先週からあまり大きな変化はありません。そして、屋根板を登り切ったところがちょうど県道乗鞍岳線の5号カーブ(宝徳霊神バス停付近)になりますが、今週は大雪渓まで除雪が完了し、道路は切り通しの雪の壁ができています。高さは垂直に切り立った部分で5メートル、最大で8.9メートルとなっています。例年よりやや低い状況です。

11時の大雪渓の気温は4℃、大雪渓入口付近は先週から35センチ程度の雪解けが見られ、一昨年より1週間程度遅い雪解け状況となっています(昨年は新型コロナの外出規制のため取材しておりません)。

梅雨に入るとバーン表面の再氷結による細かなピッチが発生しますが、先週から今週にかけてまとまった雨が降っているものの、今年はまだ見られず、綺麗なバーンを保っています。また、先週もお伝えした土砂流出部分は大きな変化はなく、長さ200メートル×幅30メートルとなっています。また、土砂表面に雪が積もっており、まだまだ冬の様相を見せていますので、冬山装備でお越し下さい(防寒対策とアイゼンなどのアイスバーン対策)

<山頂方面>

山頂方面、雪解けが例年より早い状況です(2週間程度早い)
@ 山頂方面全景
 

A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走エリア
滑走エリアを分断する岩がすでに出始めています

B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走エリア
稜線からの滑走はできなくなり、大雪渓へ入る部分も狭くなってきました
その他の画像に拡大画像があります

▼ 大雨の影響により、山頂方面は劇的に積雪が減少しています。(→その他の画像を参照)。
【画像A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走エリア】 滑走エリアを分断する岩が出始めています。一昨年とほぼ同じで、例年より2週間程度早い状況です。この岩が出始めると2〜3週間後には滑走エリアが分断され滑走できなくなります。
【画像B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走エリア】 稜線付近は岩がでて滑走できなくなり、朝日岳直下からの滑走となります。また、大雪渓に入る部分が狭くなり、一昨年より2週間程度早い雪解けです。こちらはあと2週間前後で滑走エリアが分断されて滑走できなくなります。


<大雪渓から位ヶ原山荘への下山滑走>

大雪渓から位ヶ原山荘への下山滑走は現時点ではまだ問題なく可能です
@ 大雪渓から屋根板上部へ A 大雪渓から屋根板上部へ
5号カーブへの滑落注意

B屋根板下部への滑走ルート
ハイマツ帯の切れ目から滑り込む

C最後は位ヶ原山荘の赤い屋根を目印に
その他の画像に拡大画像があります

▼ ツアーコースでの下山滑走はもうできなくなったため、位ヶ原山荘より春山ばすにて下山することになりますが、大雪渓から位ヶ原山荘への下山滑走は上記の画像を参考になさってください。
現時点で特に注意点はありませんが、トイレからの滑走部分はハイマツが出てきましたので、駐車場の隣にある登山道入口から下山滑走を始めてください。その先はオープンバーンとなりますが、切り通しとなっている5号カーブの上をトラバースして屋根板方面に向かいます。濃霧時は5号カーブに滑落しないよう注意してください。屋根板に入れば、フォールラインに沿って滑走すれば、位ヶ原山荘に続く車道に出ることが可能です。(→その他の画像を参照)。

次回速報は6月5日(土)の予定です。(2021/05/29 20:15更新)

 

5月29日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月4日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月5日(月)〜16日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月16日(金)11時〜28日(水)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(木)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(水)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 土砂災害のため、乗鞍スカイラインシャトルバスは昨年7月より運休中(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2021年5月22日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面中止)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

曇〜濃霧の一日。昨日の大雨の影響があちこちに...
@ 2021/05/22 09:20
濃霧の中を行く
(位ヶ原山荘前)
A 2021/05/22 11:40
昨日の大雨で一気に雪解け
(大雪渓前 − 先週から1.3mの雪解け)

B 2021/05/22 11:55
昨日の大雨で大規模な土砂流出も
=詳細な場所は本文末尾の「その他の画像」を参照=
(大雪渓下部 − 長さ230m×幅30m)

C 2021/05/22 13:20
大雨による路面不安定により2便目以降運休へ
=始発便利用者の下山便のみ運行=
(位ヶ原山荘前 − 明後日まで運休が決定)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日は梅雨前線の影響で、5月としては記録的な大雨となり、乗鞍周辺では落石や雨量規制による通行止め発生しましたが、今朝までにはほぼ解消しました。

<乗鞍高原・観光センター前駐車場>
早朝7時の乗鞍高原は、綺麗な青空の朝を迎えます。気温は10℃、寒さはほとんどありません。ただ、山頂方面は雲がしっかり雲がかかり、雲間からのぞく様子から昨日の雨でかなり雪解けが進んでいるように見られます。

昨日は大雨の影響で、乗鞍岳春山バスは終日運休となりましたが、今日は始発便から運行。また周辺道路では、国道158号線の高山市丹生川町内が昨日朝7時30分より、県道白骨温泉線は昨日朝3時より雨量規制通行止となりましたが、今朝までにはいずれも解除されました。また、県道上高地公園線は釜トンネル入口での落石により、昨日10時から通行止めとなり、今日も終日通行止めとなっています。

今朝の観光センター前駐車場は朝の段階では5台程度しかなかったものの、春山バス始発便の運行が始まる頃には20台ほどがお越しになりました。

<春山バスは始発便のみ、2便目以降運休>
今朝の始発便は観光センターから出発した1台・27名と三本滝から出発した1台・15名の合わせて2台・42名の方が位ヶ原山荘に向けて出発しました。先週、復旧工事を終えた冷泉小屋付近の道路陥没箇所は、昨日の大雨の影響により陥没が大きくなった模様で、始発便は問題なく通行できたものの、2便目からは急遽運休の措置が取られました。しかし、始発便でお越しになった方々はすでに山頂方面に出発しているため、始発便利用者の下山用の下り便のみ運行される対応となりました。

なお、陥没箇所への対応のため、明日・明後日も運休となることがすでに決まっています。

<位ヶ原・大雪渓・道路除雪>
始発便が到着した位ヶ原山荘の天候は曇・気温5℃、屋根板より先は濃霧となり、視界は100〜300メートルほど。昨日の大雨の影響で、位ヶ原山荘へ降りる急斜面上端はハイマツの出現が目立つ状態となっています。現時点では、位ヶ原山荘への下山滑走に問題ありませんが、例年の6月上旬頃の雪解け状況かと思われます。

また、5月末から6月上旬頃には乗鞍岳春山バスの大雪渓延長運行が始まりますが、現時点での除雪状況は除雪先頭が5号カーブに到達したところで、例年よりも進み具合が遅くなっている模様。例年の状況と比較すると、次週末の大雪渓延長の実施はなく、6月上旬ではないかと思われます。

11時の大雪渓の気温は2℃、やや風が強くなり、視界は100〜200メートルほど。昨日の大雨でかなり雪解けが進んでいて、大雪渓入口で先週より130センチもの雪解けとなっていて、例年より1〜2週間ほど早い雪解け状況です(ただ一昨年とほぼ同じ状況)。

また、例年6月下旬から7月上旬の梅雨末期に、雪渓中段あたりから土砂が噴出する現象がよく見られますが、周囲数十メートルにとどまる程度で収まっています。その現象がこの大雨で発生し、今回は車道まで到達するほどで、長さ230メートル×幅30メートルにも及ぶ大規模な土砂流出となっています。ただ、雪渓下部の滑走エリアとスキーヤー専用道の間に発生しているため、7月以降の夏スキーには大きな影響はないものと思われます。

なお、本日は山頂方面の濃霧視界不良と春山バスでの下山の都合から、大雪渓より上部の状況は把握しておりません。大雨による大規模なクラック(クレパス)の発生の可能性もありますので、明日以降現地に向かう方は十分注意下さい。ただし、前述のとおり、明日・明後日は春山バス運休です。

次回速報は5月29日(土)の予定です。(2021/05/22 20:00更新)

 

5月22日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月4日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月5日(月)〜16日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月16日(金)11時〜28日(水)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(木)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(水)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 土砂災害のため、乗鞍スカイラインシャトルバスは昨年7月より運休中(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2021年5月15日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

山頂までしっかり雪が緩み、穏やかに春スキーを楽しめた一日 
@ 2021/05/15 09:30
出発の準備 − 山頂目指して..
(屋根板入口)
A 2021/05/15 10:05
風もなく穏やかな雰囲気
(屋根板上部)

B 2021/05/15 14:15
GWに降った雪が適度に緩んで、まったりとした質感
(剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線下)

C 2021/05/15 14:40
県道乗鞍岳線、大雪渓に向けて除雪が進む
(位ヶ原11号カーブ)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日はまさに春山日和の一日!暑くもなく寒くもなく、そして、雪は山頂までしっかり緩んで、安心して春スキーを楽しめる状態。そして、雪質は若干重めではあるものの、梅雨入り前の綺麗なコンディションを足裏に感じながら、一日を過ごすことができました。

<今日は5月15日 − 乗鞍スカイライン開通日>
例年なら、乗鞍スカイラインの開通日でありますが、昨年7月の豪雨災害による道路損壊のため、乗鞍スカイラインは全線にわたって通行できない状態が続いており、畳平での山開き祭りは行われていません。また、昨年の5月15日は新型コロナ感染拡大のため、畳平閉鎖の措置が取られたため、2年連続の中止となります。
なお、畳平の営業開始は、県道乗鞍岳線の開通日である7月1日からとなっています。また、乗鞍スカイラインは8月中に片側1車線の開通を目指して、すでに復旧工事に着手されています。

<乗鞍高原・三本滝レストハウス前駐車場>
早朝6時の乗鞍高原は、快晴の朝を迎えます。気温は9℃で寒さはありません。山頂方面は先週と比べると、雪解けが幾分進んでいるようです。また、観光センター周辺はスモモが満開で自然保護センターの桜もまだ残っています。そして、周囲は緑の芽吹きをしっかり感じられるようになってきました。

7時の三本滝レストハウス前駐車場は12℃、アスファルト部分はほぼ満車の状態。かもしかゲレンデはほぼ雪解けが終わっています。来場者は先週よりも若干多いものの、目立った混雑はなく、砂利部分の駐車場は20台程度しか達しませんでした。

<春山バス、位ヶ原山荘から屋根板・位ヶ原へ>
冷泉小屋付近の道路陥没は春山バス運行が開始された4月下旬はそれほど大きくなかったものの、道路の半分まで達する状況となり、一昨日のお昼より春山バスの運行が休止されて、仮復旧の工事が行われました。今朝は始発便より運行が再開され、観光センター4台・三本滝2台で合計224名の方が位ヶ原山荘に向けて出発しました。

位ヶ原山荘に到着した9時過ぎの天候は晴・気温12℃、風はなく、若干暑さを感じる状況。山荘から100メートルほどのところにある屋根板入口では山頂方面に向かう方々が出発の準備を始めます。雪は朝一番からグサグサの春雪。GWに降った新雪が混ざった状態で若干湿雪状態となっています。
屋根板を登っている時は暑さにバテ気味な感じだったものの、位ヶ原に到達すると、爽やかな空気に入れ替わります。風はほとんどないものの、山頂付近は周期的に雲に覆われる状態となってきます。

<大雪渓・稜線方面>
11時の大雪渓の天候は晴12℃、大雪渓付近は先週より25センチほど雪解けが進んでいますが、一昨年2019年よりも積雪が多い状態(昨年2020年は新型コロナ移動規制により取材しておりません)。多くの方が大雪渓中央部分より稜線目指して登って行きます。現時点では問題ありませんが、今後、雪解けが進んで高山植物が出現しはじめたら、左側の朝日岳直下より登るようにお願いいたします(高山植物・ハイマツ・雷鳥保護のため)。

今日は稜線直下まで雪が柔らかく、シールで何ら問題なく登れる状態でした。13時の稜線の気温は8℃、若干風があるものの穏やかで、アウターなしでも何とか耐えられる状態でした。稜線からの滑走では、雪質に若干重たさがあるものの柔らかく、降雨による再氷結部分は全くなく、梅雨入り前の貴重な雪質を味わうことができました。

雪解けがとともに、頂上小屋の屋根が出てきましたが、屋根の上に上がると、屋根やソーラーパネルを破損するため、絶対に屋根の上を歩くことは避けてください。特にアイゼンやピッケルなどの鋭利なものは屋根に穴をあけてしまい、雨漏りなどの原因になりますので、絶対に歩かないようお願いいたします。

<ツアーコースの積雪状況>

★ツアーコースでの下山滑走は厳しくなり、来週は春山バスでの下山をオススメします★
ツアーコース:△〜×(入口急斜面上端が途切れました)
かもしかゲレンデ:×(雪はありません)
@ ツアーコース入口急斜面上端
積雪が途切れました(左の樹林帯も△〜×)
A ツアーコース入口急斜面
積雪は入口急斜面まで

B ツアーコース入口急斜面
来週はもう滑走不能となります

C ツアーコース入口急斜面下部
樹林帯へ迂回→かもしかゲレンデ最上部まで滑走可
その他の画像も参照ください

▼ ツアーコースでの滑走可否は、最後の入口急斜面上端部分(画像@)の状態で決まります。今日は入口急斜面上端部分の積雪がなくなりました。ここだけ、ツボ足で降りればよいのですが、クマザサの急斜面をスキーブーツで降りることは困難です。その様な場合、左側の樹林帯から降りることになるのですが、樹林帯も雪解けが進んで、かなり狭くなってきたため、ツアーコースでの下山滑走は厳しい状況になってきました。また、かもしかゲレンデは完全に雪がないため、全てツボ足で降りることになり、今後は位ヶ原山荘から乗鞍岳春山バスにて下山をオススメします。(→その他の画像を参照)。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪0センチ。(先週と同じ、2019年と同じ)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪20センチ。(先週より20センチ減少、2019年より10センチ少ない)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪105センチ。(先週より30センチ減少、2019年より20センチ多い)
※ 昨年2020年の積雪データは、新型コロナによる外出自粛により、現地測定未実施のため、ありません。

次回速報は5月22日(土)の予定です。(2021/05/15 21:45更新)

 

5月15日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月4日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月5日(月)〜16日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月16日(金)11時〜28日(水)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(木)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(水)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 土砂災害のため、乗鞍スカイラインシャトルバスは昨年7月より運休中(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2021年5月8日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  

山頂方面はまだ冬...厳冬期の装備を整えて!(アイゼン等)
@ 2021/05/08 09:15
乗鞍岳春山バス − 運行再開後、初めての週末を迎える
(位ヶ原山荘前)
A 2021/05/08 09:25
気温8℃、爽やかな空気に包まれる
(屋根板入口)

B 2021/05/08 10:30
久々の好天に気分も高揚する
(屋根板 − 5号カーブ付近)

C 2021/05/08 13:10
突風に耐えながら、硬い斜面をアイゼンで登る
肩の小屋から山頂方面はまだ真冬
(朝日岳〜蚕玉岳稜線)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 5月6日(木)から春山バスの運行が再開され、今日は最初の週末を迎えました。位ヶ原あたりまでは春らしいコンディションとバーン状態でしたが、肩の小屋から山頂方面は表面がガチガチに凍ったクラスト状態で、まだ冬の状態が残っていました。厳冬期並みの装備でお越下さい(アイゼン等)。

<乗鞍高原・三本滝レストハウス前駐車場>
早朝6時の乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は8℃で体感的に若干寒さを感じます。そして、観光センターから望む山頂方面はゴールデンウィーク中に降った降雪で厳冬期並みに真っ白に輝いています。

7時の三本滝レストハウス前駐車場は8℃、アスファルト部分は25台ほどしかクルマはありません。いつもの週末ならすでに満車になっている時間帯のはずです。今日は春山バスは始発便から問題なく運行されますが、朝からかもしかゲレンデを登って山頂方面に向かう方々の姿がありました。

<春山バス、位ヶ原山荘から屋根板・位ヶ原へ>
8時30分の春山バス始発便は観光センターから乗車された方を合わせて4台・101名の方が位ヶ原山荘に向けて出発します。三本滝から荒田沢橋付近までは積雪が少なくなってきましたが、冷泉小屋から先はまだ雪の壁を楽しむことができます。

そして、9時過ぎに位ヶ原山荘に到着、天候は晴・気温9℃、若干風を感じる状態です。山荘から100メートルほどのところにある屋根板入口から入山となりますが、この辺りでGW中に降った新雪が25センチほど積もっています。ただ、パウダーという感じではなくしまった感触です。

屋根板上部あたりから、風が強くなり、冷え込んできます。10時の位ヶ原の気温は6℃、バーンはフィルムパック状態が始まり、青空に薄い雲がかかるようになってきました。そして、ものの1時間もしないうちに青空は完全になくなってしまいました。

<大雪渓・肩の小屋・稜線方面>
11時の大雪渓の天候は曇・6℃、この付近から、バーンに硬さを感じるようになってきます。今日はこの先、稜線方面に向かいますが、例年だと、大雪渓から朝日岳方面に直登することが可能な時期にですが、今日はバーンが硬く、厳冬期と同じく、肩の小屋を経由して行きます。肩の小屋付近からシールのグリップが怪しい状態となってきます。表面は硬くパックされ、10センチ程度のモナカ、そして、その下地はまた硬い状態で、パック表面を割りながら進んでも下地が硬い状態で、シールでの登攀は不可能ではないものの、安全とは言えない状態となります。そのため、稜線直下まで進んで、シールを諦めるスキーヤーの姿もありました。また、稜線に近づくにつれて、時折、突風に近い状態となり、滑りやすいバーンの上では、転倒の危険すら感じられました。

13時の朝日岳〜蚕玉岳稜線の天候は曇・気温4℃、雲って入るものの、ぼんやりと太陽の輪郭が見え、視界の悪化はありません。ただ、稜線上は稜線直下よりもさらに一段と風が強く、まだまだ冬のコンディションが残っていると感じられました。

<ツアーコースの積雪状況>

ツアーコース:○(あと1週間程度)
かもしかゲレンデ:△(あと数日程度はなんとか三本滝まで下山滑走可)
@ ツアーコース入口急斜面上端 A ツアーコース入口急斜面上端部分
切り株が出始めて来た

B ツアーコース入口急斜面

C かもしかゲレンデ上部
現時点では、樹林帯へ迂回→初心者コースで
三本滝まで下山滑走可(一部ツボ足)
その他の画像も参照ください

▼ ゴールデンウィーク期間中は降雪に見舞われ、ツアーコースは先週と比べて大きな変化はありません。かもしかゲレンデも雪解けが進んでいますが、かろうじて残っていて、途中、ツボ足になる必要はあるものの、三本滝レストハウス前駐車場まで、下山滑走することができました。(→その他の画像を参照)

ツアーコースは入口急斜面上端部分で切り株が出てきましたので、下山滑走はあと1週間程度と考えられ、かもしかゲレンデはあと数日と考えられます
なお、ツアーコースでの下山滑走が困難となった場合は、位ヶ原山荘から乗鞍岳春山バスにて下山となります。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪0センチ。(先週と同じ、2019年より30センチ少ない)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪40センチ。(先週と同じ、2019年より60センチ少ない)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪135センチ。(先週より10センチ減少、2019年と同じ)
※ 昨年2020年の積雪データは、新型コロナによる外出自粛により、現地測定未実施のため、ありません。

次回速報は5月15日(土)の予定です。(2021/05/08 21:15更新)

 

5月8日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月4日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月5日(月)〜16日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月16日(金)11時〜28日(水)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(木)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(水)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 土砂災害のため、乗鞍スカイラインシャトルバスは昨年7月より運休中(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2021年5月6日(木)      

春山バス、5日ぶりに運行再開
@ 2021/05/06 11:05
雪がまだ残る道路を走る
(位ヶ原山荘前)
A 2021/05/06 11:20
5日ぶりの運行再開
(位ヶ原山荘前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 5月1日(土)から連続5日間も積雪凍結で運休となりましたが、本日5月6日(木)は3便目から運行が再開されました。

位ヶ原山荘山荘付近は昨日の雨で雪解けがかなり進みました。しかし、吹き溜まり箇所を中心にまだ多くの積雪が残っていたため、今日も始発便・2便が運休となりました。しかし、吹き溜まり区間において、大型バスがかろうじて通行できる幅だけ、手作業で除雪を行って、ようやく、3便目より運行再開できる状態となりました。

12時の位ヶ原山荘は、快晴・プラス13℃。運行再開最初の便は1台で9名の乗客を乗せてやってきました。ただ、山荘周辺はまだ多くの積雪が残っていて、この陽気でさらなる雪解けを期待したいところです。なお、積雪による5日間連続運休は春山バスとしては初めてのことで、今後の除雪体制等について、関係機関で協議が行われる模様です。(2021/05/06 15:35更新)

 

5月6日(木)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2021年5月5日(水)      

雨の一日、春山バスは今日も終日運休 
@ 2021/05/05 07:20
吹き溜まりには多くの雪がまだ残る
(位ヶ原山荘前)
A 2021/05/05 07:20
アスファルト部分は雪解けが進む
(位ヶ原山荘前)
B 2021/05/05 08:40
運行再開を願って、バス停を掘り起こす
(位ヶ原山荘前)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 7時の位ヶ原山荘の天候は、曇・気温6℃。所々で雪解けが始まり、アスファルトが見え始めて来ましたが、吹き溜まりを中心にまだ多くの積雪が残っています。ただ、午前中から雨が降り始め、雨による融雪を期待したいところです。

なお、本日の全5便と明日の始発便・2便までの運休が決まっていますが、連休が終わる明日以降、除雪作業が再開されるとの情報もあり、除雪完了後の運行再開を期待したいところです。(2021/05/05 15:15更新)


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■2021年5月4日(火)       
 

春山バス、今日も終日運休 
@ 2021/05/04 05:00
日の出を迎える
(位ヶ原山荘前)
A 2021/05/04 06:10
大型連休中で一番良い天気
(位ヶ原山荘前)

B 2021/05/04 06:10
道路は全面積雪
(位ヶ原山荘前)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 7時の位ヶ原山荘の天候は、晴・気温4℃。昨日掘り出したバス停は、風の影響で再び積雪に埋まってしまいました。乗鞍岳春山バスは、昨日の段階で始発便・2便の運休が決まっていましたが、9時頃のパトロールの結果、今日の終日運休と明日の始発便・2便の運休が決まりました。

積雪量は昨日から変化はないため、路面積雪は自然融雪で消滅する見込みはなく、除雪作業をしない限り、運行は難しい状況です。(2021/05/04 21:00更新)


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■2021年5月3日(月)     
 

新雪30〜40cm・吹き溜まりで1m  − 厳冬期並みの積雪状況
@ 2021/05/03 06:10
雪は昨日よりさらに増加−新雪30センチ・吹き溜まり1m

(位ヶ原山荘)
A 2021/05/03 09:40
バス停が完全に埋まるほどの大雪
(位ヶ原山荘)

B 2021/05/03 06:55
ツアーコースは厳冬期並みのパウダーに覆われる
(ツアーコース − 1〜2番間)

C 2021/05/03 12:40
午後は再び天候悪化
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 真冬並みの寒気が上空を通過した影響により、昨日から明け方にかけて厳冬期並みの降雪となりました。6時30分の位ヶ原山荘の天候は晴・気温マイナス2℃・積雪30センチで、吹き溜まりでは1メートルまで達する状況。道路わきに設置されているバス停も昨日までは50センチほど頭を出していたものの、今日は完全に埋まってしまいました。この状況のため、乗鞍岳春山バスは、昨日の段階で本日の始発便・2便の運休が決定されていましたが、本日の終日全便運休と明日の始発便・2便まで運休となりました。

道路状況は三本滝までは問題ないものの、春山バスが通行する三本滝以降は冷泉小屋から先で積雪凍結となっています。積雪量が多いため、自然融雪が期待できるレベルではなく、重機による除雪が必要な状況ですが、除雪作業は連休明けまで実施されない模様。ゴールデンウィークの春山バス運行は、地域の観光資源として重要であり、行政のバックアップが必要ではないかと思われます。

また、本日ツアーコースに入山した読者の方からの画像・情報では、ツアーコースは厳冬期並みのパウダーに包まれ、1番標識付近で7センチ、3番標識付近で15〜20センチの新雪となっていたとのこと。朝は天候は良かったものの、11時頃から天候は悪化し始め、位ヶ原より上部の森林限界では、耐風姿勢と取らないといけないほどの強風に見舞われ、視界が200メートル程度まで低下したとのことで、この点も穏やかな春先の位ヶ原ではなく厳冬期の位ヶ原といったところでしょうか?

午後からは降雪が始まり、一時、三本滝付近も降雪に見舞われたようでした。また、三本滝レストハウス前駐車場は、午後にはアスファルト部分が満車となった模様ですが、ツアーコースへの入山者は30名程度だったと推測されるとのことでした。

今回の降雪は、ツアーコースから位ヶ原にかけて、硬い下地に乾いた雪が降る状態で、今後、気温が高い日が訪れると、雪崩の危険性が高まります。3月14日に死亡事故があったツアーコース位ヶ原急斜面や、3号カーブ東側斜面、富士見沢、屋根板といった雪崩多発地帯への入山は、細心の注意の元、行動されるようお願いいたします。また、ツアーコースより上部への入山は、スキーヤー・登山者問わず、ビーコンなどの冬山装備実装の上、お願いいたします。(2021/05/03 21:55更新)

 

5月3日(月)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2021年5月2日(日)       
 

昨晩からまとまった降雪となり季節外れの積雪に...春山バスは今日も終日運休
【追加情報】明日5月3日(月)始発便・2便まで運休です(2021/05/02 12:30追記
@ 2021/05/02 06:15
位ヶ原山荘、雪・−1℃・積雪15〜20センチ
(位ヶ原山荘)
A 2021/05/02 06:15
吹き溜まりで40センチ、春山バスは終日運休
(位ヶ原山荘)

B 2021/05/02 07:00
三本滝で積雪数センチ
(三本滝レストハウス前駐車場)

C 2021/05/02 07:00
休暇村から先は路面積雪に注意
(県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝間)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨晩から降雪が続き、6時の位ヶ原山荘は、雪・気温マイナス1℃・積雪15〜20センチ(吹き溜まりで40センチ)となり、乗鞍岳春山バスは7時の時点で、終日運休となりました。バス会社では道路除雪の要請を検討している模様です。(下の追加情報を参照)

また、観光センターあたりでも降雪が見られ、三本滝レストハウス前駐車場では吹雪・積雪数センチとなっていて、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝間を通行する方は路面凍結にご注意下さい。

今日から明日にかけて真冬並みの寒気が入ってくる天気予報があり、もうしばらく、このような天候が続く可能性があります。(2021/05/02 10:00更新)

▼ 【追加情報】 位ヶ原山荘付近は今も雪が降り続き、明日5月3日(月)の始発便・2便まで運休が決まりました。(2021/05/02 12:30更新)

 

5月2日(日)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2021年5月1日(土)      
 

春山バス、積雪凍結のため終日運休
@ 2021/05/01 10:40
乗鞍岳春山バス − 大雪渓延長運行試運転
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 連休初日の今日、午前中は晴でしたが、時間とともに雪となり、夕方には乗鞍高原でも霰の降る天候となりました。

朝7時の位ヶ原山荘は晴・気温マイナス1℃・積雪5センチで、標高2000mの摩利支天付近から路面凍結となり、乗鞍岳春山バスは早朝パトロールの結果、始発便・2便の運休となりました。その後も、積雪凍結は干渉されず、9時過ぎに、終日運休が決定されました。

また、夜から降雪が強まり、乗鞍高原でも雪の降る天候となり、明日以降、さらに強い寒気が訪れるため、春山バスの運休が継続される可能性があります。(2021/05/01 21:00更新)


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