【速報バックナンバー 2021年6月分】

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◎ 6月

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■2021年6月26日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。)  
 

梅雨に入っても比較的雨が少ないため、雪解けがやや遅くなっています
@ 2021/06/26 09:20
乗鞍岳春山バス − 始発便は4台・109名が乗車
(大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2021/06/26 10:15
モーグルコースは4レーンに50名が訪れ大盛況
(雪渓下部 − モーグルコース)

B 2021/06/26 11:55
山頂登山道の積雪区間は45m − 例年よりやや多い
(朝日岳直下)

C 2021/06/26 11:05
キバナシャクナゲ − 高山植物の季節を迎える
(肩の小屋前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 6月最後の速報をお伝えします。今日は一時的に雨がぱらつくことがあったものの ほぼ曇り空で、寒くもなく暑くもなくちょうど良い気候の中、春山登山やスキーを楽しむ方が多くいらっしゃいました。

<乗鞍スカイラインは7月22日(木)開通予定>
すでにツイッターにてご案内しておりますが、昨年7月の大雨災害による道路崩落により、乗鞍スカイラインは全面通行止めとなっていましたが、来月7月22日(木)に開通予定です。ただ、当日の開門時間やシャトルバスの運行など、まだ正式に決まっていないことも多く、わかり次第、ご案内申し上げます。

<乗鞍高原・観光センター前駐車場・春山バス・雪の壁>
早朝7時の乗鞍高原は、綺麗な青空の朝を迎えます。気温は15℃で初夏の清々しい雰囲気が漂っています。6時頃までは完全に快晴でしたが、山頂方面に雲が沸き、山頂・大雪渓方面はこの雲の中となっています。8時の時点で観光センター前駐車場には60台ほどの車がお越しになり、その大半は夏の大雪渓でのスキーを楽しむスキーヤー・ボーダーの方々です。バックカントリーのスキーヤーの姿はほとんどなく、季節は完全に夏山へとシフトしています。

今日の春山バス始発便は4台・109名が大雪渓目指して出発します。この頃から上空の大半は雲に覆われ、位ヶ原山荘付近では濃霧に見舞われますが、それより上部は視界は戻るものの曇り空です。

大雪渓手前の4号カーブには雪の壁がありますが、カーブ内側で4メートル・カーブ外側で9.6メートルもあり、今週は雪解けが遅くなっていて内側は一昨年と同じで外側は2メートル以上も高く、例年と比べても高い方に入ります。

<大雪渓の積雪状況、肩の小屋>
春山バス始発便が到着した9時の大雪渓の気温は12℃、曇り空ですが山頂まではっきりと確認できる状態です。大雪渓から肩の小屋への登山道はほぼ全面積雪区間ですが、今日は雪が柔らかく、慣れている方ならアイゼン無くても登ることができる状態ですが、積雪のある時期は必ずアイゼン携行をお願いいたします。

また、道路沿いの雪渓下部にはモーグルコースが4レーンも作成されていて、それぞれコブのピッチ(間隔)が異なっていますので、滑走スタイルに合わせてレーンを選ぶことが可能です。梅雨中盤から末期にかけてバーン表面に再氷結によってできる円錐柱が見れるようになりますが、今年はまだほとんどなく、スプーンカットやうねりも少ない状態です。

全体的には昨年より2週間程遅い雪解けで、一昨年とほぼ同じ状態といえます。ただ、肩の小屋付近にはクラックが数本発生していますので、積雪があっても滑走にはやや不適な状態となっています。また、肩の小屋は7月1日オープンに向けた準備が始まり、小屋周辺ではキバナシャクナゲやハクサンイチゲが咲き誇っていて、高山植物の季節を迎えています。

<山頂方面の積雪状況>

山頂方面、雪解けが例年より早い状況です
(2週間程度早く、あと1週間で滑走できなくなります)
@ 山頂方面全景

A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走エリア
滑走エリア
が分断され滑走不可となりました

B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走エリア
滑走エリアが分断され滑走不可
その他の画像に拡大画像があります

▼ 雪解けがやや遅くなっていて、昨年よりやや積雪が多く、一昨年よりやや少ない状態です。(→その他の画像を参照)。
【画像A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走エリア】 滑走エリアは中間部分が岩で分断され、滑走できない状態となりました。

【画像B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走エリア】 朝日岳から大雪渓に流入する部分が分断され、滑走できない状態となりました。
登山道に関しては、大雪渓入口から肩の小屋まではほぼ全域で積雪区間となっています。肩の小屋から朝日岳直下まではほぼ積雪はありませんが、朝日岳直下は45メートルほどの積雪区間となっています。昨年(40m)よりやや長く、一昨年(100m)よりも短い状態です。ステップが切ってあるため、今日のように雪の柔らかい日は問題なく登ることができますが、下りで苦労されている方が散見されましたので、アイゼン携行をお願いいたします。

次回速報は7月3日(土)の予定です。(2021/06/26 19:15更新)

 

6月26日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月4日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月5日(月)〜16日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月16日(金)11時〜28日(水)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(木)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(水)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 土砂災害のため、乗鞍スカイラインシャトルバスは昨年7月より運休中(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2021年6月19日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  

雨のため、春山バス終日運休
@ 2021/06/19 06:10
梅雨入り後、最初の週末は雨
(観光センター前駐車場)
A 2021/06/19 07:20
雨のため路面状況に危険があり、春山バスは終日運休
(観光センター前駐車場)

B 2021/06/19 08:45
レンゲツツジが綺麗な季節
(一の瀬つつじ園)

C 2021/06/19 08:00
位ヶ原山荘より上部は、濃霧で雨が強い
(位ヶ原山荘前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 6月14日(月)、関東甲信地方が梅雨入りし、すでに5月16日に梅雨入りしている東海地方と合わせて、乗鞍一帯は本格的な梅雨のシーズンを迎えました。平年と比べて関東甲信地方は7日遅く、東海地方は22日も早い梅雨入りでした。雨のため、今日の春山バスは終日運休となりました。

<乗鞍高原、道路状況>
早朝7時の乗鞍高原は、雨・気温13℃で、山頂方面は雲の中に姿を隠しています。観光センター前駐車場は10台ほどの車がお越しになっています。さほど強い降り方ではないものの、絶え間なく降り続く状況です。

乗鞍岳春山バスは今朝の道路パトロールにより、冷泉小屋付近の道路陥没箇所での路面状況に危険性があることから、終日運休となりました。観光センター前の春山バス乗り場では、すでに出発の準備を始めるアルペンボーダーの方々が集まっていましたが、バスの運休を聞いて、今日のスケジュールの立て直しを強いられていました。明日、雨が収まれば運行再開されるものとみられますが、最終的には明日の早朝パトロールにて判断されます。

乗鞍高原一帯ではレンゲツツジがやや終わりに近い状態ですが、一の瀬のつつじ園はようやく満開を迎えました。例年よりやや遅い状況とみられます。くっきりと晴れて山頂をバックに撮影する構図がベストショットですが、今日のように周囲の山に濃霧がかかる中、雫が滴るレンゲツツジもこの時期ならではの光景といえます。

<本日は現地取材はありません>
8時の位ヶ原山荘の気温は10℃、同じく8時の観光センターの気温が13℃でしたので、ほとんど変わらない状況となっていますが、気温よりも体感的に肌寒いとのことでした。
なお、春山バス運休のため大雪渓・山頂方面に向かう手段がなく、本日の現地取材は実施できませんが、おそらく、稜線からの滑走エリアは一部積雪が途切れていると思われますので、明日、春山スキーにお越しの方は滑走ルートに注意下さい。なお、山頂方面への登山は大雪渓〜肩の小屋間の約1kmでまだ積雪がありますので、アイゼンを必ず持参してください。

次回速報は6月26日(土)の予定です。(2021/06/19 12:00更新)

 

6月19日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月4日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月5日(月)〜16日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月16日(金)11時〜28日(水)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(木)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(水)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 土砂災害のため、乗鞍スカイラインシャトルバスは昨年7月より運休中(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2021年6月12日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。)  
 

稜線からの滑走はあと1週間程度で終了、春山スキーは終盤へ
@ 2021/06/12 09:15
春山バス始発便は4台・101名 − まずまずの人出
(大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2021/06/12 11:05
横幅いっぱいにわたってクラックが入る
(朝日岳から大雪渓への滑走エリア)

B 2021/06/12 12:20
激しく飛び回るオスの雷鳥 − メスをめぐっての攻防が
(蚕玉岳付近)

C 2021/06/12 12:10
バーンも荒れてなく、雪も柔らかく、最高の春山スキー
(剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 東海地方はすでに梅雨入りしていますが、関東甲信地方はまだ梅雨入りの発表がないため、乗鞍は長野県側がまだ梅雨入りしていない状況です。ただ、それもそろそろカウントダウンが始まっている模様で、今日はほとんど雨に降られず、貴重な一日となりました。

<乗鞍高原・観光センター前駐車場・春山バス>
早朝7時の乗鞍高原は、若干雲間に青空のある朝を迎えます。気温は16℃で穏やかなコンディション。山頂方面もはっきりと確認でき、今日は雨に降られずに済みそうな予感です。山頂方面はこの1週間の雪解けはやや遅かった模様で、稜線からの滑走エリアは積雪が途切れてない様子が見られます。ただ、県道乗鞍岳線の除雪はすでに県境まで進んでいますので、富士見沢の上部は滑走できない状態になっていますのでご注意下さい。

観光センター周辺はすでに2週間ほど前からレンゲツツジが見頃を迎えていますが、一の瀬のつつじ園はようやく開花を迎えました。例年よりも1〜2週間は遅い状態です。

本日運行された春山バス始発便は4台・101名で、天気予報があまり芳しくない予報だった割には多くの方がお越しになりました。先週から大雪渓まで延長されたことで、モーグラーなどの夏スキーヤーの姿が目立つようになってきました。

<延長運行された乗鞍岳春山バス、雪壁、大雪渓、雷鳥の姿>
延長された位ヶ原山荘から大雪渓の区間は森林限界を超えた山岳地帯で、ハイマツと残雪の織りなす唐草模様が美しく、ノリクラ特有の春山の光景を繰り広げています。雪壁は最も高い4号カーブでカーブ外側で9.7メートル、内側で4.7メートルとなっています。外側は例年並みですが、内側は例年よりやや低い状態です。

春山バスの到着した9時の大雪渓は小雨・気温10℃、突然の雨でレインウエアを慌てて着る様子が見られましたが、雨はほどなくして止んで、その後もパラパラと雨があったものの、レインウェアは必要ない状態でした。今日は山頂方面に向かうバックカントリースキーヤーよりも、大雪渓でコブを繰り返して滑るモーグラーの方々の方が多い状態で、モーグルコースが3レーンも作成されていました。バーンは柔らかく、若干うねりが見られるところがあるものの、再氷結もほとんどなく、滑りやすい状態だったと思われます。

また、今日は山頂方面を中心にオスの雷鳥の鳴き声をあちこちで耳にすることができました。オス同士の縄張り争いの時期で、オスの雷鳥の活動が活発となり、あちこちで飛来する姿もこ時期は多くみられます。

<山頂方面の積雪状況>

山頂方面、雪解けが例年より早い状況です
(2週間程度早く、あと1週間で滑走できなくなります)
@ 山頂方面全景

A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走エリア
滑走エリアを分断する岩がすでに出始めています

B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走エリア
クラックが赤丸の全幅で入っています
その他の画像に拡大画像があります

▼ 例年より2週間程度早い雪解けとなっています。(→その他の画像を参照)。
【画像A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走エリア】 滑走エリアを分断する部分で岩が多くなってきました。最も狭い所で幅10メートルで、あと1週間ほどで途切れると予測されます。現時点では県道まで問題なく滑走できますが、大雪渓方面への滑り込みは先週の段階でできなくなっています。

【画像B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走エリア】 稜線付近は岩がでて滑走できなくなり、朝日岳直下からの滑走となります。また、大雪渓に入る部分が狭くなり、あと1週間ほどで滑走エリアが分断されて滑走できなくなると予測されます。また、この付近でクラックが入っていて、滑走エリアのほぼ全幅に入り込んでいます。したがって、滑り降りるときは右端か左端へ迂回しながら滑走することになりますが、濃霧など視界不良時は十分注意が必要です。

登山道に関しては、大雪渓入口から肩の小屋までは全域で積雪区間となっています。肩の小屋から朝日岳直下まではほぼ積雪はありませんが、朝日岳直下は70メートルほどの積雪区間となっています。先週まではステップが切ってありませんでしたが、今週はステップが作成され、この区間においては、先週よりも歩きやすくなっています。ただ、大雪渓から肩の小屋までの登山道はほぼ全面積雪状態ですので、必ずアイゼン装着の上で登攀・下山するようお願いします。

次回速報は6月19日(土)の予定です。(2021/06/12 19:10更新)

 

6月12日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月4日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月5日(月)〜16日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月16日(金)11時〜28日(水)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(木)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(水)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 土砂災害のため、乗鞍スカイラインシャトルバスは昨年7月より運休中(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2021年6月5日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

本日より、春山バス大雪渓延長運行開始 
@ 2021/06/05 09:15
乗鞍岳春山バス − 大雪渓延長運行開始
(大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2021/06/05 09:40
山頂目指して出発!
(大雪渓)

B 2021/06/05 11:45
気温10℃、爽やかな風に包まれる
(朝日岳〜蚕玉岳稜線)

C 2021/06/05 12:30
稜線からドロップイン!
(剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼4月29日より運行が始まった乗鞍岳春山バスは、例年5月下旬〜6月上旬頃になると大雪渓まで運行が延長されます。今日は大雪渓延長運行初日。この日を待ちわびていたスキーヤー・ボーダーの方も数多くいらっしゃったようです。

<乗鞍高原・観光センター前駐車場・春山バス>
早朝7時の乗鞍高原は若干雲があるものの、綺麗な青空の朝を迎えます。気温は11℃で寒さはもうありませんが、夜明け頃は5℃まで冷え込みました。8時頃になると、観光センター駐車場は40台程度まで埋まり、久しぶりの賑わいとなっています。

本日から大雪渓への延長運行が始まる春山バスですが、位ヶ原山荘から大雪渓の区間は、6月上旬でも路面凍結する可能性があり、日によっては位ヶ原山荘で運行が打ち切られることがあります。今日も早朝パトロールの時点では一部凍結が見られた模様ですが、始発便運行までには解消し、今日は問題なく大雪渓までの運行が決まりました。始発便は3台運行され、約90名の方が大雪渓に向けて乗車し、大半がスキーヤー・ボーダー・登山者の方々でした。

<延長運行された乗鞍岳春山バスと大雪渓>
延長された位ヶ原山荘から大雪渓の区間は森林限界を超えた山岳地帯で、ハイマツと残雪の織りなす唐草模様(←わからない方はネットで調べて〜)が美しく、ノリクラ特有の春山の光景を繰り広げています。雪壁は最も高い4号カーブでカーブ外側で10メートル、内側で5.5メートルとなっています。外側は例年並みですが、内側は例年よりやや低い状態です。

春山バスの到着した9時の大雪渓は晴天・気温10℃、暑くもなく寒くもない状態です。雪は柔らかく、梅雨末期に良く発生する再氷結で見られるタケノコ状の氷柱はまだ発生していません。また、先週から45センチの雪解けが見られ、一昨年とほぼ同じ状態で、例年よりも2週間ほど早い雪解けとなっています。

大雪渓下部では早くもモーグルの方々が集まり、何度も滑り込みながらコブをつくっていました。この一角だけはもう夏の大雪渓の賑わいが始まっていました。


<山頂方面>

山頂方面、雪解けが例年より早い状況です
(2週間程度早く、あと1〜2週間で滑走できなくなります)
@ 山頂方面全景

A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走エリア
滑走エリアを分断する岩がすでに出始めています

B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走エリア
クラックが赤丸の全幅で入っています
その他の画像に拡大画像があります

▼ 例年より2週間程度早い雪解けとなっています。(→その他の画像を参照)。
【画像A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走エリア】 滑走エリアを分断する岩が出始めています。一昨年より1週間程度早い状態で、例年より2週間程度早い状況です。この岩が出始めると1〜2週間後には滑走エリアが分断され滑走できなくなります。なお、大雪渓方面への滑り込みはもうできなくなっています。

【画像B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走エリア】 稜線付近は岩がでて滑走できなくなり、朝日岳直下からの滑走となります。また、大雪渓に入る部分が狭くなり、一昨年より2週間程度早い雪解けです。こちらはあと1〜2週間前後で滑走エリアが分断されて滑走できなくなります。また、この付近でクラックが入っていて、滑走エリアのほぼ全幅に入り込んでいます。したがって、滑り降りるときは右端か左端へ迂回しながら滑走することになりますが、濃霧など視界不良時は十分注意が必要です。

登山道に関しては、大雪渓入口から肩の小屋までは全域で積雪区間となっています。肩の小屋から朝日岳直下まではほぼ積雪はありませんが、朝日岳直下は100メートルほどの積雪区間となっています。例年、朝日岳直下の積雪区間は畳平関係者によりステップ(切込み)が作られますが、今年は畳平がまだ閉鎖されていて、ステップが作られていませんので、必ずアイゼン装着の上で登攀・下山するようお願いします。

次回速報は6月12日(土)の予定です。(2021/06/05 20:20更新)

 

6月5日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月4日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月5日(月)〜16日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月16日(金)11時〜28日(水)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(木)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(水)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 土砂災害のため、乗鞍スカイラインシャトルバスは昨年7月より運休中(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2021年6月3日(木)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)
 

春山バス、大雪渓延長運行に向けた試運転実施 − 6/5(土)より大雪渓への運行決定
@ 2021/06/03 12:00
乗鞍岳春山バス − 大雪渓延長運行試運転
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ)
A 2021/06/03 11:50
全体的な積雪は、例年より少なく、2週間程度早い雪解け
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 6号カーブ)

B 2021/06/03 12:10
雪壁最大10メートル − ここだけは例年並み
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ)

C 2021/06/03 12:20
試運転は無事終了し、大雪渓への延長運行が決定
(大雪渓前)
その他の画像が本文末尾にあります。

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▼ 県道乗鞍岳線の除雪が大雪渓まで完了したことから、現在、位ヶ原山荘まで運行されている乗鞍岳春山バスを、大雪渓まで延長運行するにあたり、本日、位ヶ原山荘〜大雪渓の約3.5km区間の試運転が実施され、今週末6月5日(土)より、大雪渓まで運行されることが正式に決定されました。

今年の山頂方面の積雪量は、ゴールデンウィークの降雪により、5月上旬までは多い傾向でしたが、その後の梅雨前線による大雨で一気に雪解けし、現時点では全体的な積雪量は少ない状態となっています。しかし、春山バス最大の目玉となっている4号カーブの雪壁は、最大10メートルの高さを誇り、ほぼ例年並みとなっています。

今日は薄日から曇の穏やかな天候が続き、大雪渓での気温は14℃と幾分高めの状態。また、遠景の山並みは曇っている割にははっきりと眺めることができ、前述の4号カーブからは、雪壁の間から穂高の山並みを楽しむことができ、試運転に参加された関係者の方々のシャッター音が絶え間なく続いていました。

乗鞍岳春山バスは今月末の6月30日まで毎日5便が大雪渓まで運行されます。なお、現時点で春山バス終点となっている位ヶ原山荘への下山滑走はまだ可能ですので、大雪渓での春スキーを楽しんだあと、位ヶ原山荘まで滑り降りて春山バスに乗車することも可能です。また、肩の小屋から山頂方面の登山道は、朝日岳直下に積雪区間がありますので、アイゼンなどの装備を必ず持参してください。(2021/06/03 17:00更新)

 

6月3日(木)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月4日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月5日(月)〜16日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月16日(金)11時〜28日(水)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(木)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(水)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 土砂災害のため、乗鞍スカイラインシャトルバスは昨年7月より運休中(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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