【速報バックナンバー 2021年7月分】

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◎ 7月

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■2021年7月31日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止中ですが定点撮影画像等は本文内の「その他の画像」をご覧下さい)

晴れたり、曇ったり、霧が掛かったり...目まぐるしい天候の一日
@ 2021/07/31 08:25
うろこ雲がぷかぷか浮かぶ
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘前)
A 2021/07/31 09:10
山麓から激しく雲が湧き上がる
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上 3号カーブ)

B 2021/07/31 11:20
周期的に天候が変化する
(雪渓上部)

C 2021/07/31 15:00
青い空と白い雲が輝く − 時には夏空も広がる
(畳平)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 先週の四連休が終わり、来週からお盆休みに入る方もいらっしゃるようで、今週はその狭間に入った週末のため、比較的静かな一日となりました。

なお、当面、ノリクラ雪渓カレンダーは休止しておりますが、速報内の画像でほぼ同内容のものを掲載しております。画像の順番はノリクラ雪渓カレンダーの構成に準じたものにしておりますのでぜひともご覧下さい。

【目次】

<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>
 

<大雪渓積雪状況>

<畳平・お花畑>

<シャトルバス・自転車台数>


<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月31日(土)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】

▼ 早朝6時の乗鞍高原は、それまでは雲一つない快晴だったものの、青空に薄い雲がかかる天候となってきました。気温は18℃で若干寒さを感じる状態です。今日は人出が少なく、観光センター前駐車場には6時の段階でマイカーは55台にとどまり、先週の喧騒とは裏腹な状態。シャトルバスも各便1〜2台運行で、訪れるヒルクライマーも本当に少ない状態です。

時間の経過とともに、雲が多くなってきます。6時30分頃には山頂方面は雲に隠れる状態となり、その後は山麓から湧き上がるようになります。今日も午前中を中心にヒルクライマーの方が多くお越しになっています。8月29日開催の乗鞍ヒルクライム出場のため練習されている方や、気の合う仲間同士で、県道乗鞍岳線と乗鞍スカイラインを往復される方など様々です。

標高2350メートルの位ヶ原山荘を過ぎると森林限界へ達しますが、8時過ぎには山麓から激しく霧が湧き上がるようになってきますが、それ以上の天候の変化はなく、空に浮かぶイワシ雲がゆっくり移動する様子は、それをぼーっと見ているだけでも心が洗われる感覚に浸ることができます。


<大雪渓積雪状況>

7月31日(土)速報 − 大雪渓積雪状況 (クリックで拡大)】

▼ 9時の大雪渓の気温は18℃、この時間帯になるとほぼ曇り空となり、時折濃霧に見舞われる状況となります。

バーンの使用状況は、道路沿いの雪渓下部でモーグルコース3レーン(右から、9コブ×48メートル、14コブ×53メートル、9コブ×48メートル)、雪渓上部右側でジュニアレーサーのキャンプとモーグルコース2コース、雪渓上部左側はモーグルコースの上級者レーンが1つとなっています。

雪渓下部にある道路沿いのモーグルコースは雪解けが進んで、先週よりも滑走距離が短くなっています。特にスタート付近の雪解けが目立ち、、昨年より2週間遅く、一昨年よりやや遅い雪解けで、道路沿いのモーグルラインは次週末までは滑走可能かと考えられます。
また、このモーグルコース近くには登山道があり、先週までは積雪区間がありましたが消滅しました。一昨年とほぼ同じ時期に雪解けが完了しました。

各定点観測視点では、全体的に昨年より2週間程遅い雪解けで、一昨年と比べると、先週は1週間程度遅い状態でしたが、今週は一昨年とほぼ同じ雪解け状態です.
・ 雪渓下部下端〜車道との距離は南側で70メートルで一昨年と同一、北側で35メートルで一昨年とほぼ同一。
・ 雪渓下部のモーグル岩は一昨年と比べてほぼ同じ雪解け状態。
・ 雪渓上部右側は、幅100メートル×長さ276メートル、鉄塔土台は一昨年よりやや遅い雪解け。雪渓上部の雪渓の下端箇所は一昨年とほぼ同じ雪解け状態。
・ 雪渓上部右側上端から下端までの距離は先週の504メートルから大幅に短くなって276メートル。これは雪渓下部へ通じる箇所の雪解けが完了し、下端部分が雪渓下部下端部分から雪渓上部右側下端へ変更したためです。2019年は440メートル、2018年は推定435メートル。2017年は450メートル。2016年は147メートル、2015年は477メートル、2014年は507メートル。2013年は336メートル。2012年は282メートル、2011年は269メートル、2010年は280メートル、2009年は252メートル、2008年は250メートルでした。
・ 雪渓上部左側の上端から下端までの長さは149メートルで先週から微減、先週までは一昨年より大幅に短い状態でしたが、今後はほぼ同じかやや長い状態になるかと思われます。

正午の大雪渓の気温は14℃、周期的に濃霧が立ち込める状態でしたが、雨に見舞われることはほとんどありませんでした。


<畳平・お花畑>

7月31日(土)速報 −  畳平・お花畑 (クリックで拡大)】

14時の畳平の気温は14℃でこれがこの日の最高気温となりました。畳平お花畑には雷鳥の親子が毎日姿をあらわしていて、観光客の人気の的となっています。案内所の方の話では、7月12日から連日確認されているとのこと。雛は5〜6羽ほどいるとのことでしたが、今日は確認することができませんでした。

お花畑の状況ですが、ミヤマキンポウゲ、ヨツバシオガマ、ハクサンボウフウ、オンタデ、ミヤマアキノキリンソウが目立っていて、秋の高山植物がほぼ出揃った状況です。先週の段階でほぼ終了したクロユリは、生育の早かったお花畑奥のほうでは、実ができ始めていました。このほか、鶴ヶ池周辺のコマクサやイワギショウも見頃となっています。


<シャトルバス・自転車台数>
本日シャトルバスはAダイヤで、ご来光便が3台、始発6時10分便は2台で、7時便12台、8時便は2台、9時便3台、9時30分便は1台、10時〜12便は各1台でした。自転車は午前136台、午後27台で、合計163台はでした。

次回速報は8月7日(土)の予定です。(2021/07/31 23:30更新)


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■2021年7月24日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止中ですが定点撮影画像等は本文内の「その他の画像」をご覧下さい)

四連休の3日目、今日もヒルクライム日和・夏スキー日和! 
@ 2021/07/24 09:20
本日自転車入山数265台、連休中は連日200台越え
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上3号カーブ付近)
A 2021/07/24 10:00
ヒルクライムの後はモーグル
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓前)

B 2021/07/24 11:05
雪しぶきを上げながら
(雪渓下部、モーグルコース)

C 2021/07/24 14:05
絶えずバス待ちの列がたえない...
(畳平ターミナル)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は四連休の三日目。連日良い天候に恵まれました。連休初日の22日(木)に岐阜県側の乗鞍スカイラインが復旧開通し、岐阜・長野の両県からアクセスできるようになり、多くの方で賑わうようになりました。また、早朝の快晴から次第にモクモクとした雲が湧き上がり、今日は降りませんでしたが午後になると夕立に見舞われて、夏山特有の天候が繰り広げられ、夏山シーズンも佳境に差し掛かってきました。

なお、当面、ノリクラ雪渓カレンダーは休止しておりますが、速報内の画像でほぼ同内容のものを掲載しております。画像の順番はノリクラ雪渓カレンダーの構成に準じたものにしておりますのでぜひともご覧下さい。


<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月24日(土)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】

早朝6時の乗鞍高原は雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は17℃で、早朝のひんやりとした感覚が残っています。観光センター前駐車場はすでに155台もの車で約7割ほどが埋まり、8時には満車となりました。22日(木)に岐阜県側の乗鞍スカイラインがオープンしたことに伴い、シャトルバスは1時間ごとに運行される通常ダイヤに変更され、始発便も約1時間繰り上げられて6時10分に観光センターを出発します。5時30分頃にはシャトルバスを待つ方々の列が長く延び、始発便は3台運行されました、また、ヒルクライムの準備を始める姿もあり、6時の三本滝ゲート開門から1時間ほどの間に30台以上の自転車が入山しました。

7時を過ぎるころになると、山頂方面に雲が湧き上がり、周期的に山頂に横たわるようになります。そして、下山の自転車もすでに多く、8月29日に開催が予定されている乗鞍ヒルクライムに出場する選手が何度も登る様子が見られました。(乗鞍ヒルクライムは現時点では開催の方向で準備が進められています)

標高2350メートルの位ヶ原山荘を過ぎると森林限界へ達しますが、8時過ぎには山麓から激しく霧が湧き上がるようになってきます。それでも、青空の方が優勢で、午前中は真っ青な夏空の元で、多くのヒルクライマーが雄大な乗鞍の景色を楽しんでいらっしゃいました。


<大雪渓積雪状況>

7月24日(土)速報 −大雪渓積雪状況 (クリックで拡大)】

9時の大雪渓の気温は19℃、日差しの強さは感じられるものの、暑さはほとんどありません。大雪渓には今日も多くのスキーヤー・ボーダーの方がお越しになっています。

バーンの使用状況は、道路沿いの雪渓下部でモーグルコース3レーン(右から、14コブ×75メートル、24コブ×84メートル、13コブ×53メートル)、雪渓中段にジュニアのスキーキャンプのグループ、雪渓上部右側ではボーダーの方々によるポール設置、モーグルライン、雪渓上部左側は、モーグルコースの上級者レーンが1つとなっています。

道路沿いのモーグルコースは雪解けが進んで、真ん中のラインの上3分の1の区間で岩の頭が目立つようになってきました。昨年より2週間遅く、一昨年より1週間遅い雪解けで、道路沿いのモーグルラインはあと2週間程度は滑走可能かと考えられます。
また、このモーグルコース近くには登山道があり、一部積雪区間が15メートルほどあります。一昨年より1週間程度遅い雪解けで、おそらく来週には消滅するものと考えられます。

各定点観測視点では、全体的に昨年より2週間程遅い雪解けで、一昨年と比べても1週間程度遅い状態となっています。
・ 雪渓下部下端〜車道との距離は南側で65メートルで一昨年と同一、北側で24メートルで一昨年よりやや短い状態。
・ 雪渓下部のモーグル岩は一昨年と比べて1週間遅い雪解け状態で、石碑の岩は一昨年より若干遅い状態。
・ 雪渓上部の雪渓の下端箇所は一昨年と比べて1週間遅い雪解け状態、雪渓上部右側にある鉄塔土台は一昨年より1〜2週間程度遅い雪解けとなっています。
・ 雪渓上部右側から雪渓下部の下端までの大雪渓全体の距離は504mで、2019年は440メートル、2018年は推定435メートル。2017年は450メートル。2016年は147メートル、2015年は477メートル、2014年は507メートル。2013年は336メートル。2012年は282メートル、2011年は269メートル、2010年は280メートル、2009年は252メートル、2008年は250メートルでした。例年と比べて、今年は積雪の多い方に属すると考えられます。
・ 雪渓上部左側の上端から下端までの長さは155メートルで、一昨年の218メートルより大幅に短い状態です。

堀島 行真選手(平昌五輪モーグル代表) 今日はテレビ局の取材が

▼ 雪渓上部左側の急斜面に作られたモーグルコースには、多くのモーグル選手がお越しになってますが、今日は堀島 行真選手の姿もありました。毎年、この時期には乗鞍大雪渓での練習にお越しになっていて、今年も他の選手を圧倒するスピードと安定感でモーグルラインを駆け抜けて行きます。そして、登るスピードも速いため、滑走本数を稼き、より磨きを掛けた練習をこなしています。2018年に出場したピョンチャン五輪から3年が経過し、来年は北京五輪が開催されます。


<畳平・お花畑>

7月24日(土)速報 − 畳平・お花畑 (クリックで拡大)】


今日の畳平の最高気温は13時に観測された17℃、午後になって雲が多くなったものの、昨日のような夕立はありませんでした。午後になってシャトルバスの混雑がやや見られたものの、この4連休は思ったほどの混雑はなかった模様です。

お花畑の状況ですが、ハクサンイチゲが終了し、クロユリも終わりに近づいています。ミヤマキンポウゲやハクサンボウフウ、ヨツバシオガマの開花が見られ、初夏の高山植物から盛夏の高山植物へとシフトが始まっています。その他、鶴ヶ池周辺でも多くの高山植物が見られ、場所によってはお花畑よりも多くの高山植物を観測することができます。イワギキョウ・イワツメグサ・ウサギギク・ヨツバシオガマなどがみられます。

<シャトルバス・自転車台数>
本日シャトルバスはAダイヤで、始発6時10分便は3台で、7時便は2台、8時便は4台、9時便は4台、9時30分便は2台、10時〜12便は各2台でした。自転車は午前240台、午後25台で、合計265台はでした。

また、この四連休は自転車事故が多発しており、初日の22日(木)は4号カーブ付近で転倒自損事故、23日(金)は乗鞍スカイラインで転倒自損事故や低体温症による救急搬送があった模様です。

次回速報は7月31日(土)の予定です。(2021/07/24 23:00更新)


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■2021年7月22日(木)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止中)
 

乗鞍スカイライン、一年ぶりに復旧開通 
@ 2021/07/22 06:30
6時30分の開門と同時に一斉にスタート
(乗鞍スカイライン − 平湯ゲート)
A 2021/07/22 09:35
シャトルバスも本日より運行開始
(乗鞍スカイライン − 桔梗ヶ原〜畳平)

B 2021/07/22 10:45
高山土木事務所より復旧工事の経過説明
(乗鞍スカイライン復旧開通式)

C 2021/07/22 11:00
恒例の樽開き
(乗鞍スカイライン復旧開通式)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨年7月の豪雨による道路崩落災害のため、岐阜県側の乗鞍スカイラインは2020年7月8日より全線にわたって通行止めとなっていました。復旧工事は長期にわたる見込みだったものの、本日7月22日に片側交互通行ではありますが、復旧開通することができました。

<開門前の平湯ゲート、シャトルバス運行開始、乗鞍登山バス出発式>
早朝6時の平湯ゲートは快晴無風の絶好の天候です。気温は15℃ですが、日差しの強さを感じます。通常3時30分開門ですが、初日の今日は6時30分開門と発表され、開門を待つランナーやヒルクライマーの姿があります。今日から四連休ということもあり、「今日は乗鞍スカイライン、明日は美ヶ原、明後日はエコーライン(県道乗鞍岳線)でヒルクライム三昧する予定」と、おっしゃる方もいらっしゃいました。
そして、予定通り、6時30分になると平湯ゲートが開門され、10台以上の自転車が一斉にスタートし、乗鞍スカイラインの走り初めにペダルを漕ぎだして行きました。

乗鞍スカイライン開通と同時に、平湯温泉〜ほおのき平〜畳平間のシャトルバスの運行も始まりました。ほおのき平バスターミナルでは6時前から行列ができ、始発の6時55分便は4台運行されたものの、乗車できない方もいらっしゃり、30分後の次便での対応となりました、その後の便も2台ほどの運行状態で、この日を待ち望んでいた観光客・登山客の予想以上に多かった模様です。

そして、例年5月15日の開通日に実施する登山バス出発式が関係者・来賓の方々の参加のもと、地元の子供たちの演奏する乗鞍連峰太鼓の演奏とともに始まり、恒例のテープカットが行われ、畳平へシャトルバス等で移動して、安全祈願神事、乗鞍スカイライン復旧開通式へと続きます。

<バスの車窓からの乗鞍スカイライン>
乗鞍スカイライン起点の平湯ゲートを過ぎると、まもなく、昨年7月の道路崩落現場へと差し掛かります。付近は片側交互通行となっていて、自転車の方も信号や係員の指示にしたがって通行してください。現場は谷側半分がなくなっていて、まだ、復旧半ばではありますが、バスの通行には十分な道幅が確保されています。今日は午前中を中心に快晴の天候が続き、道を進むにつれて、穂高や笠ヶ岳など北アルプスの山々をくっきりと一望でき、バスの車窓からでも充分楽しむことができますが、自転車の方々は足を止めて、久しぶりの大パノラマを楽しんでいる様子があちこちで見られました。

乗鞍スカイラインを今日初めて通行するのは、一般観光客だけでなく、畳平関係者も同様で、これまで乗鞍高原から県道乗鞍岳線を経由して畳平に入っていましたが、今日からは片道で2時間近く時間短縮できるとあって、本当に嬉しそうでした。

<畳平に到着、乗鞍スカイライン復旧開通式>
畳平に到着した9時30分頃の気温は16℃、燦々と降り注ぐ日差しの中でも、ひんやりとした雰囲気が残っていて、下界の猛暑からはうそのような状況。畳平にある乗鞍本宮での安全祈願神事の後、畳平バスターミナル前で、乗鞍スカイライン復旧開通式が始まります。

乗鞍岳山開き祭実行委員会会長 宮前氏、高山市長 国島氏、乗鞍観光協議会会長 小笠原氏など来賓の方々の祝辞が続きますが、どの方も、主要国道ではない観光道路を早期に復旧して下さった関係者への御礼を何度もおっしゃっていました。

また、工事を担当された高山土木事務所 所長 藤井氏より、復旧工事の経過説明・事業経過報告がありました。
「昨年の7月の豪雨災害で2車線とも崩落し、最初は崩れたとこれを何とか抑える工事を昨年11月に終えて、山側を削って1車線を確保する工事を今年4月から開始し、本日片側一車線での仮復旧を迎えることができました。この先につきましては、崩れた谷側にコンクリートの基礎を作り壁を立てて道路をつくっていく予定であり、令和4年度中の完成を目指して実施していく予定であります。」とのご説明がありました。

そして、 恒例の樽開きと振る舞い酒が続き、今年は地元特産のトマトの無料配布もありました。

乗鞍スカイラインは、四連休の初日にオープンすることで、本格的な夏山シーズンを迎えることができました。今シーズンの通行は10月31日までを予定しております。(2021/07/22 18:00更新)

 

7月22日(木)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2021年7月17日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止中ですが定点撮影画像は「その他の画像」に掲載)
 

梅雨明け十日 − 澄んだ爽やかな空気と晴天に包まれる 
@ 2021/07/17 05:55
澄んだ空気に包まれ、遠景の山並み織りなす
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 11号カーブ)
A 2021/07/17 10:00
夏のノリクラはヒルクライム&スキーが定番!
(大雪渓前)

B 2021/07/17 10:40
今日もモーグルコースは大盛況
(雪渓下部 − モーグルコース)

C 2021/07/17 14:40
ハクサンイチゲが終わり、クロユリが大盛況
(畳平、お花畑)
→その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日7月16日に関東甲信地方が平年より3日早く梅雨明けし、本日7月17日に東海地方が平年より2日早く梅雨明けが宣言されました。これで長野・岐阜の両県にまたがる乗鞍は完全に梅雨明けとなりました。梅雨明け十日という言葉のとおり、今日は午前中を中心に快晴が続き、ひんやりとした爽やかな空気に包まれ、至福の一日となりました。

<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月17日(土)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】

早朝7時の乗鞍高原は、快晴の朝を迎えます。気温は19℃と高めですが、空気感はひんやりとしています。観光センター前駐車場はすでに100台ものクルマがお越しになり、シャトルバス乗場には朝一番から長蛇の列ができ、始発便は4台運行されました。いつもなら、時間とともに青空に雲が流れ始めますが、今日は秋のような澄んだ空気が続き、午前中はほとんど雲が発生しない状況。空の青さも秋を思わせるほどのものがあります。

ヒルクライムの方々も今日はたくさんお越しになり、三本滝ゲートを続々と通過して行きます。青空と新緑のコンビネーションが絶妙で、くっきりとした青空にまだ若い緑の発色がきらびやかに輝きます。森林限界を超えると、青空と新緑のコントラストに加えて、遠景の山並みが織りなす水墨画のような淡い濃淡がみごとで、これほどまではっきり確認できるのは、梅雨が明けて天候が安定する「梅雨明け十日」の効果だと思われます。

先週もお伝えした位ヶ原付近の雪壁は、大雪渓下の4号カーブはまだ残っています。外側で高さ1.5メートルもあり、7月3週目でも残存するのは珍しいことです。

 

<大雪渓積雪状況>

7月17日(土)速報 − 大雪渓 (クリックで拡大)】

▼ 10時の大雪渓の気温は16℃、今日はこの時間になっても晴天が続きます。爽やかな空気に包まれているため、日差しの強さをほとんど感じない状態。

バーンの使用状況は、道路沿いの雪渓下部でモーグルコース2レーン(27コブ×92メートル、14コブ×77メートル)、雪渓中段にスキーキャンプのグループ、雪渓上部右側ではボーダーの方々によるポール設置が1か所、雪渓上部左側は、モーグルコースの上級者レーンが1つとなっています。

また、雪渓上部右側から雪渓下部の下端までの大雪渓全体の距離は512mで、2019年は446メートル、2018年は446メートル。2017年は464メートル。2016年は175メートル、2015年は500メートル、2014年は510メートル、2013年は492メートル、2012は453メートル、2011年は天候不良で測定できませんでしたが前週は475メートル、2010年は319メートル、2009年は271メートル、2008年は255メートルで、例年よりも積雪面積が多い状態となっています。

各定点観測視点でも、雪渓下部のモーグル岩は一昨年と比べて若干遅い状態で、石碑の岩は一昨年と変わらない、雪渓上部の雪渓の下端箇所はほぼ一昨年並みですが、鉄塔土台は一昨年より2週間程度遅い雪解けとなっています。

正午の大雪渓の気温は14℃で、ひんやりとした空気が包みますが、バーンは柔らかく、コブの整備も定期的に行う必要があります。そして、午後から雲が多くなってきますが、それでも天候の崩れはなく、綺麗な青空の一日を楽しむことができました。

<畳平・お花畑>

7月17日(土)速報 − 畳平・お花畑 (クリックで拡大)】

畳平のお花畑はハクサンイチゲがほぼ終了し、現在最も多く咲いているのはクロユリです。このほかミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲが点在している状態です。また、今年はコバイケイソウの当たり年のようで、いたるところで開花したコバイケイソウを見つけることができます。

<シャトルバス・自転車台数>
本日シャトルバスはEダイヤで、始発7時便は4台で、8時便は3台、10時便は4台で、下りは15時便が6台も運行されるほどでした。自転車は午前247台、午後28台で、合計275台は暫定1位となりました。

次回速報は7月24日(土)の予定です。(2021/07/17 23:30更新)


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■2021年7月10日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止中ですが定点撮影画像は「その他の画像」に掲載)
 

梅雨の中休み...夕立を除けば、まずまずの一日 
@ 2021/07/10 13:40
スキーやってるよ〜ここで写真撮ろう!
(大雪渓前)
A 2021/07/10 11:00
濃霧が周期的に激しく流れ込む一日
(雪渓下部 − モーグルコース)

B 2021/07/10 14:20
ハクサンイチゲとクロユリが見頃に
(畳平お花畑)

C 2021/07/10 15:35
15時過ぎから突然土砂降り − 避難小屋へ
(大雪渓前)
→その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日まではまとまった雨が続いていましたが、今日は夕立を除き、ほとんど雨の影響はなく、過ごしやすい一日でした。


<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月10日(土)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】

早朝7時の乗鞍高原は、雨が収まって曇り空の朝を迎えます。気温は17℃で雲間から青空がのぞく状況です。前日までは雨降りの天気予報でしたが、観光センター前駐車場には40台ほどクルマがあり、予想よりも多くの方がお越しになっています。昨晩からの雨で畳平の累積雨量は規制値付近まで達し、これ以上降水があると、県境ゲートを閉鎖する状況でしたが、今日は雨量が観測されるほどの雨はほとんどなく、県道乗鞍岳線は終日畳平まで通行することができ、シャトルバスも全便問題なく運行されました(本日は1日6便のEダイヤ)。

8時の三本滝ゲートの気温は18℃、周囲は濃霧が時折立ち込める状況。天候が良ければ、開門から2時間のこの時点で20台程度は三本滝ゲートを通過するものの、今日は3台にとどまっています。この先も時折霧雨の降るような状況で、登りは濡れても問題ないかもしれませんが、下山走行時には濡れた体から体温が奪われますので、レインウェアや防寒着とフルフィンガーの手袋の用意をされることをオススメします。

また、三本滝ゲートから大雪渓までの間に工事区間が2箇所あります。一つは三本滝ゲートから1.5kmほど登ったところで信号による片側交互通行がおこなわれています。もう一つは冷泉小屋の下のところで、こちらは鉄板が引いてありますので、自転車は下山時のスリップにご注意下さい。

先週もお伝えした雪壁ですが、大雪渓下の4号カーブはまだ残っています。内側1.8メートル・外側3.2メートルで、7月2週目としては、多い状態といえます。

 

<大雪渓・登山道積雪状況>

7月10日(土)速報 − 大雪渓 (クリックで拡大)】


10時の大雪渓の気温は13℃、濃霧が周期的に山頂方面から流れ込み、視界は100〜200メートルほどで、時折、小雨が降りますが、レインウェアを着込むほどの状況ではありません。この1週間でかなり雪解けが進んでいますが、梅雨末期は降雨による雪解けが進む時期で、昨年と比べて2週間程度遅い雪解け、一昨年と比べて同じかやや遅い雪解け状況となっています。

山頂方面への登山道ですが、大雪渓入口から肩の小屋への登山道はまだ積雪があります。また、先週まで残っていた朝日岳直下の積雪区間はなくなりました。
また、先週まではあまり見られなかったスプーンカットが全面に発生していて、再氷結による氷柱も点在するようになってきました。ただ、バーン表面はまだ柔らかい状態が保たれています。

バーンの使用状況は、道路沿いの雪渓下部でモーグルコース2レーン(28コブ×89メートル、13コブ×70メートル)、雪渓上部右側ではボーダーの方々によるゲートが1レーン、雪渓上部左側は、モーグルコースの上級者レーンが1つとなっています。
また、雪渓上部右側から雪渓下部の下端までの大雪渓全体の距離は505メートルで、近年では最長の距離となっています。(2019年は449メートル、2018年は446メートル。2017年は464メートル。2016年は175メートル、2015年は500メートル、2014年は510メートル、2013年は492メートル、2012は453メートル、2011年は天候不良で測定できませんでしたが前週は475メートル、2010年は319メートル、2009年は271メートル、2008年は255メートル)

正午の大雪渓の気温は12℃、午後からは山頂方面の濃霧が抜ける時間帯が多くなって天候回復を予感される状況でしたが、15時から突然まとまった降雨がありました。


<畳平・お花畑>

7月10日(土)速報 − 畳平・お花畑 (クリックで拡大)】

畳平お花畑は、先週からハクサンイチゲが見頃となっています。今週は奥の方でハクサンイチゲが終わり始めていて、ハクサンイチゲに置き換わって、ミヤマクロユリがほぼ全域で開花状態となっています。また、鶴ヶ池周辺や大黒岳ではコマクサが多くみられ、探さなくても見つかる状態まで一斉に開花しています。

<シャトルバス・自転車台数>
本日シャトルバスはEダイヤで、始発7時便・8時便・10時便はそれぞれ2台でほかは1台運行。自転車は午前26台・午後14台で合計40台でした。

次回速報は7月17日(土)の予定です。(2021/07/10 23:30更新)


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■2021年7月3日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止中ですが定点撮影画像は「その他の画像」に掲載)
 

いよいよ夏山シーズン − 大雪渓 夏スキー ・ ヒルクライム解禁!
@ 2021/07/03 07:05
ヒルクライム解禁 − 7月が来るのを待ってました!
(観光センター前駐車場)
A 2021/07/03 10:40
スキー&ヒルクライム − 乗鞍ならではの光景
(大雪渓前)

B 2021/07/03 11:55
伝統の基礎スキーキャンプ − 今年は何とか開催へ
(大雪渓上部)

C 2021/07/03 14:20
ハクサンイチゲ群落が見頃に −例年より1〜2週間早い
(畳平お花畑)
→その他の画像が本文内にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 7月最初の速報をお伝えします。今月より県道乗鞍岳線の三本滝〜県境間の冬季閉鎖が解除されて全線開通となり、ヒルクライムが解禁され、大雪渓での夏スキーも本格的なシーズンを迎え、夏山シーズンを迎えました

<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月3日(土)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】

早朝6時の乗鞍高原は、6時を境に上空を覆っていた雲が抜けて行き、綺麗な青空が広がってきました。気温は17℃、暑くも寒くもない状態です。観光センター前駐車場には50台ほどの車がお越しになり、出発の準備を始めます。

先月までの春山バスが終了し、7月からシャトルバスに切り替わりました。7月21日までは便数が少なく、今日は晴天時のダイヤですが1日6便しかありません。また、雨の日は3便しかありませんので、運行時間にご注意下さい。

綺麗に晴れた天候も、中腹付近は雲が漂い、三本滝ゲートの先のかもしかゲレンデからは眼下に雲海が広がります。また、その先の位ヶ原山荘付近までは山麓から湧き上がる雲が周期的に流れ、夏山らしい雲の動きが見られます。また、位ヶ原山荘から先はまだ残雪があり、新緑の鮮やかな緑と残雪の白の織りなす光景はこの時期しか見られない最も旬な風景といえます。

位ヶ原をさらに進むと、宝徳霊神バス停付近の5号カーブや大雪渓手前の4号カーブには雪壁が見られます。例年だと、わずかに残っている程度ですが、今年はかなり豊富に残っていて、4号カーブは内側で3.5メートル、外側で5.5メートルもあり、6月中下旬並みの積雪量を誇っています。おそらく、7月から通行が解禁されるヒルクライマーの方々には、初めて見る高さではないかと思いますので、お早目にお越し下さい。

 

<大雪渓・登山道積雪状況>

7月3日(土)速報 − 大雪渓・登山道積雪状況 (クリックで拡大)】

大雪渓の積雪は、全体的に昨年より2週間程度遅く、一昨年より1週間程度遅い状態です。雪渓下部の道路沿いにあるモーグルコースは先週と同様4レーンあります。下端部分の雪解けで若干短くなっているレーンもありますが、ほぼ先週並みです。バーン表面は柔らかく、モーグルコースでは定期的に整備が施されていました。
雪渓上部は上端付近で再氷結による氷柱が見られるようになってきたもののまだ少なく、バーン状態は良好です。スプーンカットやうねりも少ない状態です。また、雪渓上部右側から雪渓下部の下端までの大雪渓全体の距離は518メートルで、近年では最長の距離となっています。

7月に入ると学生を中心にスキーキャンプが行われますが、かつては社会人のスキーキャンプも盛んにおこなわれていました。そのほとんどが中止となる中、30年以上も毎年続ける基礎スキーのキャンプが今年も行われました。ただ、昨年はコロナの影響で中止となり、今年も直前まで中止の方向で検討されていたものの、熱烈な生徒さんの後押しがあって、感染対策を施した上で、今年は開催することが急に決まったとのこと。
普通に開催・参加できることが、普通でない状況がまだ続く中、これまで以上の配慮を重ねながら取り組んで行くことが、きめ細やかなスキー技術の向上にもつながっていくことだと思います。

正午の大雪渓の気温は16℃、10時頃まで山麓から湧き上がる雲が多かったものの、綺麗な青空が広がり、モクモクとした夏雲が広がり、梅雨の晴れ間を楽しむことができました。


<畳平・お花畑>

7月3日(土)速報 − 畳平・お花畑 (クリックで拡大)】

畳平お花畑は、7月上旬〜中旬頃にかけてのハクサンイチゲの群落が有名です。年によって異なりますが、7月1週頃から開花が始まり、2〜3週目あたりが見頃となります。今年はもうすでに群落が始まっていて見頃となっています。ハクサンイチゲはそれほど早く散らないため、見頃はまだしばらく続くものと考えられます。その他、ショウジョウバカマも見頃ですが、枝が伸び始めていますので、こちらも例年より早い状況。また、鶴ヶ池の県境付近の一部ではコマクサも咲き始めています。

<シャトルバス・自転車台数>
本日シャトルバスはEダイヤで、始発7時便・8時便・10時便はそれぞれ2台でほかは1台運行。自転車は午前54台・午後12台で合計66台でした。

次回速報は7月10日(土)の予定です。(2021/07/03 22:30更新)


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