【速報バックナンバー 2021年12月分】

Top-page > Sokuhou-Index > 2021-12


 

◎ 12月

<<Back(2021-10)   Sokuhou-Index   Next(2022-01)>> 

■2021年12月26日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。)  
 

厳しい冷え込みの一日でしたが、降雪はそれほど多くはなかった
@ 2021/12/26 07:55
明け方から降り始めた雪がうっすらと積もる
(県道乗鞍岳線 − 観光センター前)
A 2021/12/26 09:40
今日はここからスタート − 夢の平・かもしかリフト運行
(ツアーコース入口)

B 2021/12/26 12:20
新雪は少なく、10〜20センチ程度のところが多い
(ツアーコース − 5〜6番標識間)

C 2021/12/26 11:55
気温−15℃、新雪15cm − 寒いだけで降ってない
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 全国的に昨日あたりからクリスマス寒波が到来していて、乗鞍一帯も日中になってもマイナス10℃前後までしか上がらない寒い一日となりました。なお、本日12月26日(日)が今年最後の速報となります。一年間ご愛読ありがとうございました。次回は1月1日(土)の予定です。引き続きよろしくお願いいたします。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、小雪の降る朝から始まります。気温はマイナス10℃、この雪は明け方から降り始め、観光センター前駐車場や観光センター周辺の道路はうっすらと白くなっています。なお、路面積雪は観光センターの少し山麓側の楢ノ木坂を登り切ったあたりから見られるようになりますので、スタッドレスタイヤ、または、タイヤチェーンの装着が必要となります。東の空には時折青空が見え隠れし、雲の中にぼんやりとした太陽の輪郭を確認することができます。

今日もMt.乗鞍は通常営業が始まりますが、昨日より夢の平とかもしかゲレンデも営業が行われ、やまぼうしリフト→夢の平クワッドリフト→かもしかリフトの3本を乗り継げば、ツアーコース入口にたどり着くことができ、先週までの行程の半分を節約することができます。

<ツアーコース>
9時30分のツアーコース入口の気温はマイナス14℃、時折、地吹雪となる中、シールを装着するなど、出発前の準備を始めます。入口付近の新雪は15センチ程度で、思ったほどの降雪量はなかった模様です。ただ、雪そのものは非常に柔らかく、新雪が15センチ程度しか降り積もっていないものの、パウダーランを十分楽しめるコンディションとなっています。
例年なら、まだこの時期は下地に硬さを感じさせないことが多いものの、今年はしっかりとした下地ができてしまい、若干ゲレンデスキーに近い状態ですが、比較的緩斜面の多いツアーコースでは、ある程度下地があったほうが滑走性がよくなり、適度なパウダーランを楽しむことが可能です。

新雪は場所によっては60センチほどにも達する状況ですが、全体的には15〜20センチ程度で、ほぼ一日じゅう小雪が降っていましたが、積もるほどの降雪量ではありませんでした。

正午の位ヶ原急斜面の気温はマイナス15℃、思ったよりも風はなく、視界は急斜面の上端部分を確認できますので、200メートル程度の視界があり、穏やかな状況。そのため、ツアーコースより先に向かう方もいらっしゃいました。ただ、ツアーコースより先に進んだ場合、さらに先にあるすべり台や屋根板などまで到達しないと、パウダーゾーンはありませんのでご注意下さい。午後になって、若干雪の降り方が強くなる時間帯がありましたが、それほど強いものではなく、積雪量増加にはあまり寄与しないかもしれません。

<位ヶ原山荘の年末年始営業開始と、山荘への分岐ルートの一部変更>
昨日12月25日(土)から年が明けた1月10日(月)まで、位ヶ原山荘の年末年始営業が開始されました。
位ヶ原山荘へはツアーコース最上部の位ヶ原急斜面から分岐して、樹林帯の中を進むルート(赤布での誘導あり)で向かいますが、分岐点付近が昨年3月の雪崩事故の発生エリアに一部入るため、例年より50メートルほど下部より樹林帯に入るルートに変更されています。新しい分岐点は6番過ぎの急斜面を登り切ったところで、案内看板がありますが、濃霧時は見落とす可能性がありますのでご注意下さい。

<ツアーコースの積雪状況>
24日(金)に降雪がありましたが、この1週間は目立った降雪がなく、先週からの増減が全くない状況です。ただ、6番の谷を除いては、積雪により地形の凹凸がさらになくなってきて、ハイシーズンに近いコンディションとなってきました。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪40センチ。(先週と同じ、昨年より20センチ少ない積雪)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪90センチ。(先週と同じ、昨年より5センチ少ない積雪)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪115センチ。(先週と同じ、昨年より20センチ多い積雪)

次回速報は1月1日(土)の予定です。(2021/12/26 18:15更新)

 

12月26日(日)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2021年12月18日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

昨晩からの降雪で全面パウダーゾーン − 厳冬期並みの冷え込み 
@ 2021/12/18 07:20
積雪10〜15センチ − 昨日からの降雪で銀世界に
(県道乗鞍岳線 − 観光センター前)
A 2021/12/18 11:05
今日もカモパウ爆食中!
(かもしかゲレンデ)

B 2021/12/18 12:30
まとまった降雪により、地形の凹凸がなくなって来た
(ツアーコース − 入口急斜面)

C 2021/12/18 14:45
極寒の一日 − 気温マイナス15℃・新雪70センチ
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日から今日にかけて全国的に厳しい冷え込み・大雪に見舞われ、乗鞍高原も全面銀世界となり、終日氷点下の真冬日の一日でした。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、雪の朝を迎えます。気温はマイナス9℃で積雪は10〜15センチ程度の柔らかいパウダースノーです。昨日は午前中は湿った雪でしたが午後には収まり、夜になって降った雪がパウダースノーとなって降り積もっている状態です。そして、朝一番から除雪の重機が忙しそうに作業を行っています。乗鞍高原一帯の道路は国道から分岐する前川渡から積雪状態で、スタッドレスタイヤ、またはタイヤチェーンの装着が必要な状態です。

先週12月11日(土)にオープンしたMt.乗鞍は、今日も通常営業が始まります。運行リフトはやまぼうしリフト一本のみですが、さらに積雪が増えれば今後運行リフトが増えると予測されます。ゲレンデの雪質は柔らかいパウダースノーが圧雪整備された状態ですから申し分ないコンディションです。

<休暇村ゲレンデ・かもしかゲレンデ>
Mt.乗鞍のリフト営業がやまぼうしリフト1本のみのため、かもしかゲレンデ・ツアーコース方面へは休暇村ゲレンデ(今期休業中)から歩いて登ります。なお、Mt.乗鞍の夢の平クワッドリフトの稼働が始まった場合はリフトを使ったほうが効率的で、ハイシーズンはかもしかリフトまでの3本を利用するのが一般的です。

9時の休暇村ゲレンデの気温はマイナス8℃で降雪が続きます。ベース地点で新雪20センチほどあって、先週よりもブッシュが少なくなっています。
そして、10時のかもしかゲレンデの気温はマイナス10℃、この頃になると、部分的に青空がのぞき始めて、薄日が差すまでに天候が回復します。すでに何人かのスキーヤー・ボーダーの方々がかもしかゲレンデでパウダーを楽しんでいます。多いところで新雪40センチほどに達し、午前中のトレースは夕方には風でリセットされましたので、明日以降もパウダーが楽しめると思います。ツアーコースの状況はこの後のコーナーで詳しくお伝えしますが、ツアーコースは風に叩かれてややパックされているため、雪質的にはかもしかゲレンデの方が圧倒的に良く、パウダーランを楽しむだけであれば、あえてツアーコースまで行かずにかもしかゲレンデだけで十分楽しめます。

<ツアーコース>
12時のツアーコース入口の気温はマイナス12℃、この頃になると、やや風が強くなり、ツアーコース内でもつむじ風が湧き立つ様子がみられます。入口付近で新雪40センチとなっていて、先週まで残っていた地形の凹凸がほとんどなくなっていて、厳冬期のコンディションに近い状態となっています。特に1番付近と1〜2番の間は明らかに積雪が増えています。ただ、雪質は風の影響でややパックされ、若干滑りにくい状態です。そして、15時の位ヶ原急斜面では気温はマイナス15℃まで低下します。1月中下旬の厳冬期でも、なかなかここまで低下することはなく、シーズン初めにこの気温は耐えがたいものがあります。また、新雪は深い所で70センチにも達しています。ただ、6番の谷は思ったほど埋まってなく、まだしばらくは登りやすい・滑りやすいルートを探しながら迂回することとなりますが、タイムロスになるほどの状態ではありません。

なお、乗鞍上高地地域に雪崩注意報が発令されています。明日19日まで雪崩が発生しやすい状況のようですから、ツアーコース位ヶ原急斜面やツアーコースより上部に向かう方は雪崩に十分注意してください。

<ツアーコースの積雪状況>
昨晩の降雪により、上部を中心に積雪量が増加し、下部では昨年より少ない状態です。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪40センチ。(先週より10センチ減少、昨年より20センチ少ない積雪)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪90センチ。(先週より10センチ増加、昨年より10センチ少ない積雪)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪115センチ。(先週より30センチ増加、昨年より10センチ多い積雪)

次回速報は12月26日(日)の予定です。(2021/12/18 21:30更新)

 

12月18日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |
 

 

■2021年12月11日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

今年のツアーコースの積雪状態 − 昨年の年末並で例年よりやや多く入山可
@ 2021/12/11 09:00
Mt.乗鞍 − 本日より営業開始
(Mt.乗鞍 − パラダイスコース)
A 2021/12/11 11:30
今日もカモパウ爆食中!
(新雪20センチ − かもしかゲレンデ)

B 2021/12/11 11:45
やや雲が多いが、日差しが燦々と降り注ぐ
(かもしかゲレンデ)

C 2021/12/11 15:10
今年は積雪が多く、ツアーコースもシーズンイン
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 本日より、2022シーズンの速報を開始いたします。掲載は毎週土曜日を基本とし、10月末まで実施する予定です。今シーズンもご愛読のほどよろしくお願いいたします。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、快晴の青空から始まります。気温はマイナス4℃、朝日に照らされて真っ白な山頂がくっきり確認できたものの、日の出直後から雪煙が湧き上がり、雲の帯に覆われてしまいました。今日の山頂は夕方まで雲が取れることがありませんでした。乗鞍高原周辺の道路に路面凍結積雪はありません。しかし、Mt.乗鞍 第3駐車場などは路面凍結しているため、スタッドレスタイヤ装着やタイヤチェーンの携行が必要です。

今日はMt.乗鞍の開始日で、滑走できるのは第3駐車場前のパラダイスコース1本です。11月よりスノーマシーンで降雪が始められましたが、気温の高い時期があって、造雪が上手くいかない状態があったものの、その後、30センチほどの自然降雪に恵まれ、圧雪整備により積雪15センチの積雪状態となっています。バーンはやや硬めですが、天然雪でオープン初日を迎えることは近年では非常に珍しいことです。

<休暇村ゲレンデ・かもしかゲレンデ>
ツアーコースも今年は積雪に恵まれています。ツアーコースに通じるリフトの営業がまだ始まっていませんので、休暇村ゲレンデ→かもしかゲレンデ→ツアーコースという経路で登ることになります。今日は多くの入山者が訪れたようで、休暇村駐車場は7時の段階で満車となっていました。その場合、下の駐車場を利用することになります。

休暇村ゲレンデは今シーズンの営業は休止となっていて、ゲレンデの刈払いやスノーマシンでの造雪が行われていないため、ブッシュが目立ちます。特に下山滑走では長く育った草がビンディングに絡まって転倒の恐れがありますので十分注意してください。積雪量は10〜15センチ程度で、シールでの登攀やスキー滑走は駐車場まで何とかできる状態です。

11時のかもしかゲレンデの気温は4℃、やや雲が多いものの、しっかりとした日差しが差し込み小春日和の一日です。新雪は20センチ程度でやや重い雪質。それでも常連スキーヤーが繰り返し滑走されていました。常連スキーヤーの話では雪質としては先週の方がよかったとのことでした。

<ツアーコース>
かもしかゲレンデをさらに登り、12時のツアーコース入口の天候は晴・気温4℃、ツアーコースも積雪量が多く、藪漕ぎの必要が全くない状態。
入口急斜面は上端付近の積雪も十分ありますが、今日は多くの方が入山された模様で、入口急斜面上端付近はやや硬い積雪となっていて、シールが効きにくい状態でした。入口急斜面上端付近は、通常ブッシュが生い茂って積雪がないと登れない状態ですが、今年はしっかり積もっていて問題ない状態。ただ、下山滑走(斜滑降)では、入口急斜面状態の横幅が狭いため、若干苦労するかもしれません。

入口急斜面上端より1番方面にかけて、例年ならかなりのブッシュですが、今年は完全になくなり、登攀・滑走ともに問題ない状態。ただ、ブッシュはなくなっても、地形が消えるほどの積雪量はなく、下山滑走はバーン状態をよく見て滑走されることをオススメします。

1番まではやや湿った感じの積雪状態も、それ以上は厳冬期に近いコンディションで新雪は20〜40センチ。3番以降はややブッシュが出ているものの問題ない状態で、5番手前のブッシュもなくなっています。6番付近の谷はかなり大きな状態ですが、登攀・下山滑走もルートを見極めながら実施すれば問題なく問題ありません。

15時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス4℃、こちらも積雪量が多く、全体的に疎林になっていて、登攀は問題ないと思われますが、下山滑走は横滑りなどを組み合わせながら実施する必要があります。

<ツアーコースの積雪状況>
昨年・一昨年より多く、2018年・2017年とほぼ同じ状態となっています

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪50センチ。(昨年より1週間ほど早い積雪)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪80センチ。(昨年より1週間ほど早い積雪)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪85センチ。(昨年より1週間ほど早い積雪)

次回速報は12月18日(土)の予定です。(2021/12/11 21:00更新)

 

12月11日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |



Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back(2021-10)    Sokuhou-Index   Next(2022-01)>>