【速報バックナンバー 2022年4月分】

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◎ 4月

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■2022年4月30日(土)      
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

路面凍結で春山バスは3便目より運行開始 
@ 2022/04/30 08:05
春山バス、路面凍結で運休 − 歩いて登ります!
(かもしかゲレンデ)
A 2022/04/30 11:15
3便目より運行開始
(位ヶ原山荘前)

B 2022/04/30 12:25
爽やかな空気に包まれ気持ちよい
(位ヶ原 − 5号カーブ付近)

C 2022/04/30 13:40
良い天気に恵まれ、今日は大満足!
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ ゴールデンウィーク2日目、昨晩の雨が凍り付いて春山バスは1・2便は路面凍結のため運休となり、3便目からの運行となりました。出足をくじかれた状況でしたが、快晴の天候と、気持ちの良い空気に包まれて、今日は大満足の一日となりました。なお、本文後半に山頂方面の積雪状況とツアーコースの下山滑走における積雪状況をお伝えしております。合わせてご覧下さい。(→<山頂方面積雪状況>  <ツアーコース − 入口急斜面上端があと数日で途切れるため、GW後半は春山バスでの下山をオススメします>

<乗鞍高原・三本滝レストハウス前駐車場・春山バス>
6時の三本滝駐車場の天候は小雪・気温は−1℃。路面凍結はないものの、周辺の木々などにはうっすらと白く雪が降り積もり、雲が低く垂れこめています。6時の時点で舗装部分の駐車スペースは満車で、未舗装部分も8時には満車となりました。ただ、上部エリアは雲の上の快晴となっていて、位ヶ原山荘では青空が広がっています。

位ヶ原山荘周辺と三本滝周辺では路面凍結はほとんどないものの、途中の荒田沢付近に路面凍結があり、春山バスは1・2便は運休となりました。時折、青空が広がる時間帯があるものの、どんよりとした厚い雲に覆われた状態が続きます。多くの登山者やスキーヤー・ボーダーの方々はバスの運行開始を待たずに、ツアーコース方面へ徒歩で向います。

10時頃になると雲がなくなってきて、綺麗な青空となります。しっかりと太陽の熱を受けて、路面凍結は解消され、3便より運行開始が決まります。3便目では3台・90名の方が乗車して位ヶ原山荘に向かいます。昨日は平成交通のバスが登場しましたが、今日は朝日観光のバスが3便の2台目として登場しました。

<位ヶ原山荘から大雪渓へ>
3便目が到着した11時過ぎの位ヶ原山荘の気温は8℃、快晴の空が広がり、やや冷え込んだ空気感が続きますが、バーンはザクザクの状態。屋根板から位ヶ原に出ると、少し風を感じる状態となり、その風に吹かれる心地よさが最高です。のんびりとお昼休みを取る様子も見られました。
13時の大雪渓の気温は8℃、場所によってはうっすらと雪が積もっていますが、積雪量が増加するほどの状態ではなく、むしろ、昨日の雨によって、この1日で5〜10センチも減少し、例年の5月中下旬の積雪状態となっています。雪が柔らかいため、今後も雪解けのペースは速いと予想されます。


<山頂方面積雪状況>

山頂方面積雪状況
5月中下旬の積雪状況で、雷鳥保護のため、ハイマツ帯への侵入はご遠慮下さい
@ 剣ヶ峰方面、全景画像 A 朝日岳のルート、
赤ルートは避け、青ルートで登ってください

B すべり台下部
ここから大雪渓方面には行けない(ハイマツ)

C 地図をご覧下さい

山頂方面でも激しく雪解けが進み、5月中下旬の積雪状況です。稜線からの滑走はあと3〜4週間程度で積雪が途切れる可能性があります。現在、雷鳥保護のため、ロープによる規制が実施されています。現時点では3ヶ所設置(@AB)あり、@とBではハイマツがを出していて、この部分は避けるように登ってください。


<ツアーコース − 入口急斜面上端があと数日で途切れるため、GW後半は春山バスでの下山をオススメします>

ツアーコース積雪状況−先日の大雨で急速に雪解け
入口急斜面上端があと数日で途切れるため、GW後半は春山バスでの下山を!
@ ツアーコース入口急斜面上端 A ツアーコース入口急斜面

B かもしかゲレンデ最上部

C かもしかゲレンデ

ツアーコースの積雪状況は昨日とほぼ同じです。3番標識付近より山麓側ではブッシュ切り株が目立ってきました。現時点では最上部の位ヶ原急斜面から山麓側の入口急斜面上端までは滑走に支障となる状況ではありませんが、入口急斜面上端から急斜面に降りる箇所は2箇所あり、一つは切り株が出てきてしまい、もう一つも雪解けで地面が出始めました。そのため、滑走に自身のない方は春山バスでの下山をオススメします。また、急速に雪解けが進んでいて、昨日から5センチも雪解けが進んでいます。そのため、GW後半は入口急斜面上端は積雪が途切れると予測され、春山バスでの下山をオススメします。

さらに下部のかもしかゲレンデ最上部はほとんど積雪はなく、隣の樹林帯からかもしかゲレンデ初心者コースへ入りますが、こちらも1週間程度と思われます。三本滝駐車場に面したかもしかゲレンデ最下部は1本だけ滑走ルートが残っているものの、こちらも時間の問題で、GW後半は春山バスでの下山が良いかと思います。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪0センチ。(昨日と同じ、昨年と同じ)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪35センチ。(昨日より5センチ減少、昨年より5センチ少ない)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪115センチ。(昨日より5センチ減少、昨年より15センチ少ない積雪)

次回速報は5月6日(金)の予定です。(2022/04/30 21:00更新)

 

4月30日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月3日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月4日(月)〜15日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月15日(金)11時〜28日(木)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(金)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(木)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 5月15日(日)乗鞍スカイライン開通予定(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2022年4月29日(金)      

   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  

本日より春山バス運行開始 − 午後から本降りの雨
@ 2022/04/29 08:40
本日より乗鞍岳春山バス運行開始
今年はアルピコ交通のほかに3つのバス会社が加わって運行
(三本滝バス停 − 写真は平成交通のバス)
A 2022/04/29 09:35
今にも泣きだしそうな空模様
(屋根板入口)

B 2022/04/29 10:50
視界が悪く、今日は早めに下山します
(大雪渓前)

C 2022/04/29 10:55
先日の大雨で激しい雪解けで、
昨年より2〜3週間程早い雪解け状況
(大雪渓前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 本日よりゴールデンウィークが始まりました。それと同時に、今シーズンの乗鞍岳春山バスの運行も開始されました。ただ、残念なことに今日は天候に恵まれず、来場者は少な目で、午後からは本降りの雨となってしまいました。本文後半にツアーコースの下山滑走における積雪状況をお伝えしております(→ツアーコース − 入口急斜面上端があと数日で途切れるため、GW後半は春山バスでの下山をオススメします

<乗鞍高原・三本滝レストハウス前駐車場・春山バス>
早朝6時の乗鞍高原は、薄い雲がかかった曇〜晴の朝を迎えます。気温は6℃、山頂方面の視界は良好で、先週よりも雪解けが激しく進んでいることが一目でわかり、先日の大雨の影響と思われます。休暇村から三本滝までの県道乗鞍岳線は路肩の積雪もかなり少なくなり、路面凍結もありません。

7時の三本滝駐車場の気温は7℃、先ほどまで青空が見えていたものの、ほぼ曇の状態です。お越しになったクルマは10台ほどで、その後もほとんど増加しない状況。かもしかゲレンデの積雪も大幅に減少し、かろうじて滑走スペースはあるものの、タイムリミットが近づいています。先週までの状況ではGW後半まで持つと思われましたが、あと数日程度しか持たないと思われます。

4月25日(月)の乗鞍岳春山バス試運転の速報でもお伝えしたように、今年の乗鞍岳春山バスは、アルピコ交通以外のバス会社も運行に加わることとなり、平成交通・栄和交通・朝日観光の3社が予定されていて、今日は平成交通のバスが始発便に登場しました。1号車のアルピコ交通に続いて2号車として運行され、17名の方が位ヶ原山荘まで乗車されました。

<位ヶ原山荘から大雪渓へ>
始発便が到着した9時過ぎの位ヶ原山荘の気温は9℃、山頂方面はややガスが掛かっています。若干蒸している感じがあり、アウターを着ると暑いと感じるかもしれません。バーンは緩んでいて、場所によってはツボ足だと踏み吹くほどの柔らかさです。
位ヶ原山荘付近では視界は良好だったものの、屋根板上部まで登ると視界が200メートル前後まで低下し、時々10
0メートル程度まで悪化します。10時過ぎより霧雨が降ったりやんだりを繰り返します。

11時の大雪渓の気温は4℃、この時間帯は比較的視界が開け山頂方面まではっきり確認できます。大雪渓付近でも先日の大雨により、先週よりも大幅に雪解けが進んでいて、例年の5月中旬〜下旬の積雪状況となっています。そして、正午を過ぎるころから本降りとなってきました。


<ツアーコース − 入口急斜面上端があと数日で途切れるため、GW後半は春山バスでの下山をオススメします>

ツアーコース積雪状況−先日の大雨で急速に雪解け
入口急斜面上端があと数日で途切れるため、GW後半は春山バスでの下山を!
@ ツアーコース入口急斜面上端 A ツアーコース入口急斜面

B かもしかゲレンデ最上部

C かもしかゲレンデ

ツアーコースは3番標識付近より山麓側ではブッシュ切り株が目立ってきました。現時点では最上部の位ヶ原急斜面から山麓側の入口急斜面上端までは滑走に支障となる状況ではありませんが、入口急斜面上端から急斜面に降りる箇所で切り株が出てきてしまい、滑走に支障となる状況です。現時点では周辺から入口急斜面に降りることが可能ですが、積雪量が全体的に少なくなってきて、場所によっては地面が露出している状況のため、入口急斜面上端を通過できるのはあと数日から長くて1週間と見込まれます。ここが途切れるとツアーコースでの下山滑走がかなり困難となりますので、慣れていない方は、GW後半は春山バスでの下山をオススメします。

さらに下部のかもしかゲレンデ最上部はほとんど積雪はなく、隣の樹林帯からかもしかゲレンデ初心者コースへ入りますが、こちらも1週間程度と思われます。三本滝駐車場に面したかもしかゲレンデ最下部は1本だけ滑走ルートがありますが、こちらも時間の問題で、GW後半は春山バスでの下山が良いかと思います。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪0センチ。(先週より45センチ減少、昨年と同じ)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪40センチ。(先週より20センチ減少、昨年と同じ)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪120センチ。(先週より35センチ減少、昨年より10センチ少ない積雪)

次回速報は5月6日(金)の予定です。(2022/04/29 18:20更新)

 

4月29日(金)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

 

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月3日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月4日(月)〜15日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月15日(金)11時〜28日(木)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(金)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(木)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 5月15日(日)乗鞍スカイライン開通予定(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2022年4月25日(月)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはありません)
 

本日、春山バス試運転実施 − 予定通り4月29日()からの運行開始が決定 
@ 2022/04/25 10:50
乗鞍岳春山バス試運転
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋上 20号カーブ)
A 2022/04/25 11:10
雪は多いが柔らかく雪解けが早い
(雪壁見物はお早目に)

B 2022/04/25 11:15
雪壁最大6メートル − 例年よりやや高い
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘下 17号カーブ)

C 2022/04/25 11:25
試運転は無事終了し、29日(金)運行開始が正式決定
(位ヶ原山荘前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 4月29日(金)より運行開始が予定の乗鞍岳春山バスの試運転が、見事な快晴の下で実施され、参加関係者各位の了承のもと、運行開始が正式に決定されました。(資料リンク : 春山バス詳細(時刻表)   乗鞍岳春山入山計画書

<乗鞍高原の桜と水芭蕉>
今朝の乗鞍高原は雲一つない真っ青な快晴の朝を迎えます。強い日差しで9時の気温は17℃まで上昇し、春を通り越して初夏の暑さとなっています。春の訪れの遅い乗鞍高原も今年はやや早めで、大野川小中学校近くにある宮ノ原水芭蕉群生地では、見頃の時期を迎えています。また、桜もちょうど満開を迎えていて、水芭蕉と桜のコラボの写真撮影を楽しむことができます。また、一の瀬のどじょう池の水芭蕉は咲き始めの状態で、こちらはGWにかけて見頃を迎えると思われます。

<乗鞍岳春山バス試運転 − 観光センター〜位ヶ原山荘、4/29より>
乗鞍岳春山バスの試運転は、本日9時50分に観光センターを出発しました。10時の天候は快晴・気温は20℃まで上昇し、春を通り越して、初夏のような暑さです。試運転に使用されるバスは全長12メートルの大型観光バスで、実際に春山バスで運行されるものです。乗鞍岳春山バスの実施主体は、松本市・アルピコ交通・のりくら観光協会が連携して実施するものですが、松本建設事務所、環境省、松本地域振興局観光課など行政関係者を始め、除雪を担当したサワンド建設、そして、地元関係者としてのりくら観光協会、、さらに、春山バスの事業を取りまとめる松本市アルプスリゾート整備本部の方やバスを運行するアルピコ交通の方々など約20名を乗せて出発します。

今年は積雪量が多かったものの、厳冬期に全く雨が降らなかったため、雪が凍みることがなく、例年になく柔らかい状態。位ヶ原山荘までの道路除雪は例年並みのペースでしたが、カーブ部分を中心に例年より幅広く除雪が行われ、春山バスの運行に当たって、一部で枝の張り出しなどの問題はあったものの、運行に大きな支障となる箇所はありませんでした。

雪壁は最大6メートルで例年よりやや高い状態ですが、冷泉小屋より下部では昨年よりも雪解けが進んでいる箇所も見られます。前述のとおり、今年は雪が柔らかいため、急速に雪解けが進んでいるため、雪壁見物はお早目にお越しになることをオススメします。また、雪壁からの雪解け水が道路に流れ出ている箇所もあり、今後、日差しが強くなって日中の雪解けが激しくなってくると、夜間凍結により翌日は運休となるケースがありますので、運行状況にはご注意下さい(特に5月上旬までの始発便)。

<位ヶ原山荘に到着、意見交換会(積雪時の除雪・他社バス会社による運行>
11時30分、標高2350メートルの位ヶ原山荘の気温は13.6℃まで上昇し、山荘周辺の雪もかなり緩んでいます。快晴無風の位ヶ原山荘前からは剣ヶ峰方面はもちろん、富士見岳・屋根板・富士見沢などから構成する真っ白な屏風が広がっています。

本日の試運転における意見交換会が位ヶ原山荘内で行われ、各機関の担当者からの意見・コメントがありました。
その中で、昨年は降雪積雪によりGW期間中の運行がほとんどできなかった問題がありましたが、今年は積雪があった場合は、除雪作業を実施するように方針が変更されたとのこと。また、これまではアルピコ交通1社で運行されていましたが、運行台数を確保するために、他のバス会社による運行も予定されているとのことでした。

運行ダイヤに関しては、昨年同様1日5便ですが、今年は料金が大人往復3300円・子供往復1650円に運賃改定されていますのでご注意下さい。また、山頂方面などに入山される方は、乗鞍岳春山入山計画書(→下記参照)の提出も合わせてお願いいたします。(2022/04/25 17:45更新)

 

4月25日(月)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

 

 

【乗鞍岳春山バス詳細(時刻表など アルピコ交通)】
 

春山バス時刻表
【拡大表示】

 

【乗鞍岳春山入山計画書(2021年版 アルピコ交通)】

※ 現時点では2021年度版が最新で、2022年度版が発表され次第、更新します。


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■2022年4月23日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。)  

位ヶ原より上部の森林限界で急激な視界不良 − 春は天候急変に注意
@ 2022/04/23 07:55
かもしかゲレンデを出発
(かもしかゲレンデ − 昨年よりやや遅い雪解け)
A 2022/04/23 09:35
切り株が目立つようになってきた
(ツアーコース入口急斜面)

B 2022/04/23 09:50
春の紫外線対策は万全に
(ツアーコース − 入口急斜面)

C 2022/04/23 13:05
突然に濃霧に覆われる − 春は天候急変に注意
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は晴れたり陰ったり天候が目まぐるしく変化し、位ヶ原上部の森林限界では急に濃霧が立ち込めて、視界不良に悩まされた方々も多かった模様です。春先のこの時期は、厳冬期よりも天候が急変することがあり、注意が必要です。この後のコーナーでツアーコースの積雪状況を掲載しております。現時点では下山滑走に支障となる状況はありません。(→ツアーコース積雪状況

<三本滝駐車場、道路状況>
早朝6時の三本滝駐車場の天候は晴、気温4℃です。この時間でアスファルト部分の駐車スペースは満車となり、ツアーコース方面に向かう方々が出発の準備をされています。県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝間は4月17日(金)11時に冬季閉鎖が解除されていますが、この区間の路面凍結はなく、問題なく通行できます。ただ、カラマツの落ち葉が多く、自転車の方は注意が必要です。6時30分を過ぎるころから、天候は曇ったり晴れたりを繰り返すようになりますが、硬く締まったかもしかゲレンデの雪面は7時頃から緩んできました。

これから乗鞍高原は水芭蕉やスモモなどの花の時期となります。現在の桜前線は番所付近で、観光センターの桜もつぼみが大きくなってきました。昨年よりやや遅く、例年よりも1〜2週間早い状況です。

<かもしかゲレンデ・ツアーコース>
かもしかゲレンデは、一部で雪解けが目立ってきました。それでも昨年よりやや遅いペースの雪解けで、登攀・滑走には全く問題ない状況です。そのため、ツアーコース方面に向かうバックカントリースキーヤーや登山者のほか、コブを掘ってモーグルを楽しむスキーヤーの姿も数多くみられました。

9時のツアーコース入口の気温は12℃、まだ、この時間帯は山頂方面が確認できましたが、10時前あたりから雲が激しく流れるようになり、周辺の風も強くなってきます。そして、先週よりも雪解けが進んで、入口急斜面では切り株が目立つようになってきました。それでも昨年よりもやや遅い雪解けペースで、登攀・下山滑走に問題となる状況ではありません。

風があると暑さは全く感じないため、油断しがちですが、降り注ぐ日差しは強く、この時期の紫外線対策は万全を期さなければなりません。中にはギャングみたいに顔を完全に覆い、こまめに日焼け止めを繰り返して塗るスキーヤーの方もいらっしゃいました。曇っていて日差しが弱くなっても、紫外線は降り注いでいますので、油断はできません。

10時を過ぎると、下山のスキーヤー・ボーダーの方々の姿が多くなります。いつもはまだこの時間は下山時間ではありません。話をお聴きすると、位ヶ原より上部では濃霧がひどく、すべり台まで行ったところで突然の濃霧に見舞われ、コンパスを頼りにツアーコースまで急いで降りて来たとのこと...

12時の位ヶ原急斜面の天候は曇・気温は8℃。鉛色の雲が時折流れる天候で、今にも雨に見舞われそうな状況です。この先は天候が急変したため、位ヶ原急斜面で何度も繰り返して滑走するスキーヤーの方もいらっしゃり、適度に緩んだ春雪はそれなりに楽しいものです。

<位ヶ原>
ツアーコースから位ヶ原に登ると、午後は多少視界が回復した模様で、何とか行動できる状態。ただ、肩の小屋付近から先の山頂方面は常に雲に覆われて、午前中に登頂した登山者の方は、急に天候が悪化して視界が効かなくなり、急いで下山してきたとおっしゃっていました。

今日は全般的に気温が高めで、山頂付近も雪が緩んでいた模様ですが、この時期は天候が急変しやすく、厳冬期以上に注意が必要です。厳冬期のように、マイナスの気温がさらに下がっても、バーン状態の変化は少ないものの、春先はプラスの気温がマイナスになることがあり、それはバーン状態の急変につながります。そして、濃霧に関しても、厳冬期よりもこの時期の方が気を付けなければなりません。

来週4月29日(金)より、乗鞍岳春山バスの運行開始が予定されています。手軽に森林限界まで行けるようになる半面、天候に関しては厳冬期以上の注意が今後も必要です。


<ツアーコースの積雪状況>
ほぼ、昨年並みの積雪量です。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪40センチ。(先週より45センチ減少、昨年より20センチ多い積雪)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪60センチ。(先週より30センチ減少、昨年より5センチ多い積雪)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪155センチ。(先週より30センチ減少、昨年より10センチ少ない積雪)

 

ツアーコース積雪状況−昨年並みかやや多い状態
問題なく下山滑走可能です
@ ツアーコース入口急斜面上端 A ツアーコース入口急斜面

B かもしかゲレンデ最上部

C かもしかゲレンデ

ツアーコースでの下山滑走は、例年5月中旬頃まで可能です。先週と比べて、ツアーコース入口付近で切り株が目立ってきて、かもしかゲレンデ最上部のクマザサが広がってきました。
おそらく、来週にはかもしかゲレンデ最上部では、滑走に制限が見られる状況となると思われますが、隣の樹林帯の中を滑走するなどで対応できるのではないかと思います。かもしかゲレンデ最上部以外は、昨年よりやや多い積雪状況となっています(昨年は5月中旬まで下山滑走可能でした)。なお、今後の雪解け状況は、天候(降雨)や気温によって状況が大きく変化しますので、最新の情報にてご確認下さい。


次回速報は4月29日(金)の予定です。(2022/04/23 18:45更新)

 

4月23日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

 

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月3日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月4日(月)〜15日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月15日(金)11時〜28日(木)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(金)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(木)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 5月15日(日)乗鞍スカイライン開通予定(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2022年4月16日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

綺麗に晴れ上がるが、足早に雲が流れ、冷たい空気に包まれた一日 
@ 2022/04/16 07:45
三本滝まで通行可能
(三本滝レストハウス前駐車場)
A 2022/04/16 07:15
今日はかもしかゲレンデからスタート
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ)

B 2022/04/16 11:20
高天ヶ原・剣ヶ峰 − 山肌の雪解けが進む
(ツアーコース − 4〜5号カーブ間)

C 2022/04/16 12:50
冷たい空気に包まれ、霧氷が綺麗に輝く
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日4月15日(金)11時に、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝間の冬季閉鎖が解除され、マイカーで三本滝まで行くことが可能になりました。そのため、ツアーコース方面へのスタートはかもしかゲレンデからとなり、休暇村から全山登行を強いられた先週と比べるとかなり短縮されました。

<乗鞍高原、道路状況(休暇村〜三本滝)、三本滝以降の除雪、三本滝ゲート付近>
早朝6時の乗鞍高原は、晴れた朝を迎えます。気温は5℃で風に冷たさがあり、山頂方面は足早に流れる厚い雲に覆われています。冒頭でもお伝えしたように、昨日11時より休暇村〜三本滝間の通行が可能となりました。路面は所々でウエット状態ですが、凍結している様子はありません。ただ、カラマツの落葉がひどく、路面前面にべったりと貼りついてる箇所もあり、自動車はともかく、自転車はスリップ転倒の危険性がありますのでご注意下さい。また、標高1700メートル地点の路肩積雪は50センチで、昨年並みの状態です。

三本滝以降の除雪状況は、現在、冷泉小屋の一つ上のカーブ、21号カーブ付近に到達しています。例年より早いペースで進んでいます。雪が柔らかく除雪作業が順調に進んでいるとのことで、4月29日(金)の乗鞍岳春山バスの運行開始に合わせて、除雪が続けられます。

7時の三本滝レストハウスの気温は0℃、駐車場は一部除雪が行われ、駐車可能な状態となっています。今日はアスファルト部分で20
台前後、未舗装部分で20台前後でした。なお、トイレはまだ利用できず、駐車場は7時時点では一部凍結していました。

<かもしかゲレンデ・ツアーコース>
かもしかゲレンデの朝一番は硬い状態でしたが、8時ごろから強い日差しに適度に緩み始めます。気温は8℃まで上昇するものの空気が冷たく、一時、雪も降りだす状態です。かもしかゲレンデは、先週までは白一色でしたが、雪解けが目立つようになってきました。それでも昨年よりも遅い状況です。

9時のツアーコース入口の気温は6℃、入口急斜面・1番標識手前で切り株が姿を現すようになってきました。ほぼ昨年並みの状況で例年より1〜2週間・2〜3週間早い状態です。
ツアーコースは先週よりも50センチほど雪解けが進んでいて、先ほどの切り株以外にも雪の中に埋没していた木々が姿を現し始めています。ただ、現時点で滑走に支障となる状態ではありません。

5番標識付近から雪面がうっすらと白くなり始め、最後の位ヶ原急斜面では2〜3センチほどの積雪となりました。正午の位ヶ原急斜面の気温は8℃です。

<位ヶ原>
ツアーコースから位ヶ原に登ると、気温がやや下がってさらに冷たい空気に覆われます。山頂付近は今朝の降雪で雪解けした斜面が再びうっすらと白くなっています。そして、ダケカンバなどの木々は霧氷できれいに覆われています。今日も山頂方面やすべり台方面に向かう方が数多くいらっしゃいました。山頂方面は肩の小屋より先はアイゼンが必要な状態。すべり台はやや硬く、滑り降りて来たスキーヤーの話では若干手こずったものの、それなりに楽しく滑走できたとおっしゃっていました。

また、位ヶ原ではこの1週間で45センチもの雪解けが見られ、一部でハイマツが出始めています。ハイマツ帯は今後雷鳥の生息域となりますので、不用意に立ち入らないようお願いいたします。


<ツアーコースの積雪状況>
この1週間で50センチも雪解けが進んでいます。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪85センチで新雪0センチ。(先週より50センチ減少、昨年より85センチ多い積雪)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪70センチで新雪0センチ。(先週より50センチ減少、昨年より10センチ多い積雪)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪185センチで新雪0センチ。(先週より60センチ減少、昨年より15センチ多い積雪)

ツアーコース積雪状況−昨年並みかやや多い状態
問題なく下山滑走可能です
@ ツアーコース入口急斜面上端 A ツアーコース入口急斜面

B かもしかゲレンデ最上部

C かもしかゲレンデ

ツアーコースでの下山滑走は、例年5月中旬頃まで可能です。現時点では、一部で切り株・クマザサが出ているところがあるものの、滑走に支障となるところはなく、昨年並みかやや多い積雪状況となっています(昨年は5月中旬まで下山滑走可能でした)。なお、今後の雪解け状況は、天候(降雨)や気温によって状況が大きく変化しますので、最新の情報にてご確認下さい。

次回速報は4月16日(土)の予定です。(2022/04/16 19:30更新)

 

4月16日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

 

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月3日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月4日(月)〜15日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月15日(金)11時〜28日(木)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(金)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(木)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 5月15日(日)乗鞍スカイライン開通予定(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2022年4月9日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

終日快晴 − 爽やかな空気に包まれ、風に吹かれる心地よさ 
@ 2022/04/09 08:35
今日は休暇村から全山登行
(休暇村ゲレンデ)
A 2022/04/09 10:25
休憩は強い日差しを避けて木陰に
(ツアーコース入口)

B 2022/04/09 12:35
この辺りから足裏に新雪感が...
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2022/04/09 14:30
終日快晴の一日でした
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 4月3日(日)にMt.乗鞍のリフト営業が終了したため、今回は山麓から全山登行を強いられる状況ですが、今日は終日快晴が続き、山麓はやや暑さを感じたものの、ツアーコースより上部は爽やかな空気に包まれ、風に吹かれる心地よさを感じることができました。

<乗鞍高原、道路状況、>
早朝7時の乗鞍高原は、雲一つない見事な快晴の朝を迎えます。気温は4℃、強い日差しに寒さは全くありません。路面凍結・積雪はなく、森林の中の雪解けもかなり進み、所々でふきのとうが顔を出しています。

県道乗鞍岳線の休暇村ゲート〜三本滝ゲートの冬季閉鎖が4月15日(金)11時に解除されます。例年、開通当初は早朝夜間に路面凍結が見られます。そろそろ夏タイヤへの交換の時期ですが、冬季閉鎖解除直後に三本滝ゲートに向かう方は、路面状況にご注意下さい。

<休暇村ゲレンデ、かもしかゲレンデ、県道乗鞍岳線の除雪状況>
今回は休暇村ゲレンデから全山登行が必要で、朝7時の時点で休暇村の駐車場は、春山入山の方々の車で7時頃にはほぼ満車。今年は下の駐車場が閉鎖されていますので、こちらが満車となった場合は、Mt.乗鞍の第三駐車場を利用することになりますのでご注意下さい(正面の宿泊者用駐車場は利用しないでください)。

休暇村ゲレンデはベース地点の積雪は昨年よりも多い状態で1週間くらいの違いがあると思われます。8時の気温は12℃まで上昇し、薄着で十分な状態です。また、雲一つない真っ青な青空に、4月7日(木)の降雪で真っ白になった乗鞍がくっきりと浮かんでいます。休暇村ゲレンデは一部雪解けが進んでいる箇所があるものの、登行・下山滑走に問題となるところはありません。

9時の三本滝駐車場の気温は10℃、駐車場付近の積雪は70センチで昨年とほぼ同じ。駐車場はまだ除雪されてないものの、休暇村〜三本滝の通行ができるようになる4月15日までには除雪されるものと思われます。

県道乗鞍岳線の除雪は、現在は摩利支天バス停付近まで進んでいます。昨年よりやや遅い状況ですが、ほぼ例年並みの進み具合です。除雪を担当されている方の話では、例年より積雪は多いものの雪が柔らかいため、大きな問題がなければ、予定通りに進む見込みで、4月29日(金)に運行開始予定の乗鞍岳春山バスに間に合わせるように進められます。

<ツアーコース>
10時のツアーコース入口の気温は8℃、かもしかゲレンデまでは日差しの暑さを感じ、木陰を求めて休憩する姿を見かけましたが、これより先は、爽やかな空気に包まれて、気持ちの良いコンディションとなります。バーンも適度に緩んでツボ足での登攀も問題なく、バック・クラストもなく下山滑走も快適です。この1週間での減少は少なく、十分な積雪量を維持しています。

12時の位ヶ原急斜面の気温は8℃、この辺りから新雪感(湿雪10センチ程度)が足裏に感じられるようになり、表面がフィルムパックされていますが、下山滑走で引っかかるような問題はありません。また、今日は午後になっても強い日差しが続き、急激な冷え込みもなかったため、バーンがパックされたり硬くなったりすることもなく快適に滑走できました(この時期は午後になると急にバーン状況が変わりますので滑走には注意が必要です)。

<位ヶ原>
ツアーコースから位ヶ原に登っても、急激な寒さなどはなく、若干風が強くなる程度で、位ヶ原でのんびり休憩されている方々の様子もあり、春になった証拠とも言えます。それでも気温は4℃まで低下しました。

今日は多くの方が山頂方面に向かった模様です。山頂方面は肩の小屋から稜線沿いに向かいます。今日は大雪渓から直登する様子ありましたが、今日は全国100か所で夏日(最高気温25℃以上)を記録するなど今年一番の陽気に包まれていて、バーンもそれなりに緩みました。ただ、例年この時期は直登することは困難で、上部のバーン状態が急変していることもありますので、4月中旬(状況によっては4月下旬)までは肩の小屋経由でアクセスしたほうがよいでしょう。

また、南側・東側に面したすべり台や富士見沢は滑りやすかったとおっしゃるスキーヤーの方が多くいらっしゃいました。バーンが緩むと雪崩の危険性もあり、すべり台の隣にある3号カーブ右側斜面は雪崩多発地帯のためご注意下さい。また、摩利支天岳から大雪渓に降りる斜面や3号カーブ付近は先週よりも雪解けが進んで地肌が出始めています。今後、このような場所は雷鳥の生息域になりますので、立ち入りにはご配慮お願いいたします。なお、位ヶ原の積雪量は先週とほぼ同じです。

<ツアーコースの積雪状況>
これからの時期、急速に減少していきますが、今週はまだその様子は見られません。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪130センチで新雪0センチ。(先週より5センチ減少、昨年より125センチ多い積雪)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪110センチで新雪0センチ。(先週より10センチ減少、昨年より35センチ多い積雪)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪245センチで新雪0センチ。(先週より10センチ減少、昨年より55センチ多い積雪)

次回速報は4月16日(土)の予定です。(2022/04/09 20:15更新)

 

4月16日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】



 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月4日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月5日(月)〜4月16日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月3日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月4日(月)〜15日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月15日(金)11時〜28日(木)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(金)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(木)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 5月15日(日)乗鞍スカイライン開通予定(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2022年4月2日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  

快晴無風の春山日和 
@ 2022/04/02 09:20
午前中だけで80名ほど入山する
(ツアーコース入口)
A 2022/04/02 10:15
快晴の空に白峰が浮かぶ
(ツアーコース1番標識付近、左:高天ヶ原・右:剣ヶ峰)

B 2022/04/02 10:40
ひんやりした空気に包まれ快適な山行
(ツアーコース − 3番標識付近)

C 2022/04/02 12:55
昼前から雲が沸き始めるが終日良い天気
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 4月最初の速報をお届けします。綺麗な快晴と澄んだ空気に包まれて、春山日和の一日となりました。なお、明日4月3日(日)でMt.乗鞍のリフト営業が終了するため、今後の入山方法について文末に掲載しておりますのでご覧下さい。→【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍、県道乗鞍岳線の除雪開始>
早朝7時の乗鞍高原は、快晴無風の朝を迎えます。気温はマイナス3℃ですが、夜明け頃にはマイナス9℃まで冷え込みました。3月31日(木)の晩から4月1日(金)の朝にかけて、10センチほどの降雪がありましたが、路肩に一部残っている程度で、道路に積雪箇所はありません。ただ、道路わきからの雪解け水が路面の流れ出している箇所では朝晩は路面凍結に注意が必要です。

4月に入り、県道乗鞍岳線の冬季閉鎖区間の除雪が始まりました。除雪はすでに三本滝ゲート直前まで進んでいて、明日4月3日(日)のスキー場営業終了後、三本滝以降の除雪が開始されます。除雪先頭地点の休暇村第二リフト終点付近の積雪は1メートルで昨年より多くなっています。今後、4月29日(金)予定の乗鞍岳春山バスの運行開始に間に合わせるように位ヶ原山荘まで除雪が進められます。

Mt.乗鞍は本日も予定通り、営業がはじまりました。雪質は朝はやや硬めであるものの、午後には適度に緩んで、このまま、明日で今シーズンの営業が終わってしまうのはもったいないほどのコンディション。翌週末の4月8・9日の営業が検討されましたが、スタッフ不足で断念されました。ゲレンデはブッシュ・石等は全くなく、1週間延長できるコンディションだけに惜しいところです。

そのため、次の週末はスキー場から全山徒歩での入山となります。十分な装備と余裕を持ったスケジュールでの行動をお願いいたします。文末の【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】をご覧下さい。

<ツアーコース>
9時30分のツアーコース入口の気温は4℃、空気が冷たく、気温よりも寒く感じます。木曜晩〜金曜朝の湿雪が数センチ程度降り積もっています。朝一番の時点で、ツアーコース入口には70名ほどの方がお越しになり、午前中だけで80名程度の方が入山された模様です。木〜金曜日の湿雪の下は硬いバーンとなっていて、表面の湿雪はシールグリップに問題ないものの、下地はシールが滑りやすい状態です。

ツアーコース内は木〜金曜日の降雪はうっすらと残っている程度で、下地の硬さの方が気になります。11時近くになると雲量が多くなり、時々山頂付近に雲がかかる状態となってきましたが、それ以上の天候の変化はありません。そして、快晴無風が続き、1番標識付近からは左に高天ヶ原、右に剣ヶ峰の二つの白峰がくっきりと浮かび、脚を止めてカメラを構える登山者が数多くいらっしゃいました。

先週もお伝えしましたが、6番標識に、安全確認と注意事項を記した看板が、北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)によって設置されました。雪崩や遭難に対する注意や必要な装備及び行動への注意事項が記され、下の部分には随時情報更新できる様式となっておりますので、入山時には必ず確認するようお願いいたします。

11時30分の位ヶ原急斜面の気温は4℃、この辺りから新雪(湿雪)が5〜10センチ程度降り積もり、足元に柔らかさを感じるられるようになります。ただ、午前中は湿雪がパックされた状態に近かったため、下山滑走に苦労されるスキーヤーの姿が多かったと思われます。午後はしっかり緩んで問題なく滑走できました。

<位ヶ原>
ツアーコースから位ヶ原に登ると、風の冷たさが一段と増して、13時の気温は0℃、ただ、冷たい風が吹き抜けるタイミングがあり、気温はマイナス4℃まで低下するときもありました。今日はバックカントリースキーヤーよりも登山の方が多く、山頂を目指す方々が肩の小屋方面に向かって進む様子が絶えず続いていました。

肩の小屋から山頂方面は硬いバーンで覆われている箇所と、硬い層の上に柔らかい部分が乗っている箇所が混在し、柔らかいと思ったら硬くて、特に下山時は足を捻挫したり、転倒する可能性もありますので十分ご注意下さい。27日(日)には朝日岳からの下山中、バランスを崩して150メートルも滑落する遭難事故が発生しております。こちらも不安定なバーン状態が一因だった模様です。

<ツアーコースの積雪状況>
先週より20〜30センチ減少しています。今後は一時的に増加しても、減少期になっていくものと思われます。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪135センチで新雪0センチ。(先週より30センチ減少、昨年より70センチ多い積雪)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪120センチで新雪0センチ。(先週より20センチ減少、昨年より10センチ多い積雪)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪240センチで新雪0センチ。(先週より25センチ減少、昨年より25センチ多い積雪)

次回速報は4月9日(土)の予定です。(2022/04/02 20:25更新)

 

4月2日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
4月3日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月4日(月)〜4月15日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

 

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月3日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月4日(月)〜15日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月15日(金)11時〜28日(木)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(金)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(木)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 5月15日(日)乗鞍スカイライン開通予定(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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