【速報バックナンバー 2023年4月分】

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◎ 4月

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■2023年4月29日(土)   
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

本日より乗鞍岳春山バス運行開始 − 春山日和の晴天 
@ 2023/04/29 09:15
乗鞍岳春山バス − 始発便は5台運行
(位ヶ原山荘)
A 2023/04/29 09:25
出発の準備 − 山頂目指して!
(屋根板)

B 2023/04/29 10:10
暑くもなく寒くもなく、絶好の春山日和
(屋根板上部)

C 2023/04/29 13:10
数日前の降雪で、冬山のような真っ白な絶景
(朝日岳稜線)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 本日より乗鞍岳春山バスの運行が始まりました。天候もよく、多くの方が山頂方面へ足を延ばした模様です。なお、本文後半に山頂方面の積雪状況とツアーコースの下山滑走における積雪状況をお伝えしております。合わせてご覧下さい。

<山頂方面積雪状況> 
<重要 − 山頂からツアーコース方面への下山ルートについて(→今後は春山バスの利用をお勧めします)>

<ツアーコース − 入口急斜面上端が途切れました。春山バスでの下山をオススメします>

<そのほかの画像>
<そのほかの画像  山頂方面からツアーコースへの下山ルート>

<乗鞍高原・三本滝レストハウス前駐車場・春山バス>
6時の三本滝駐車場の天候は晴・気温4℃で、お越しの車はわずか15台。例年であれば、多くの方がお越しになりますが、今日は8時ごろになって、舗装部分がようやく満車になる状態。ただ、今日は観光センターのほうが来場者が多く、始発便は5台運行され、そのうち、4台が観光センターから発車したものでした。三本滝から位ヶ原山荘の間の道路は、路面凍結は全くありません。今年は道路周辺の雪壁がかなり低いため、道路に流れ出る雪解け水が少ないことも影響していると思われます。

<位ヶ原山荘から大雪渓へ>
9時位ヶ原山荘の気温は10℃、若干薄い雲があるものの、綺麗な青空が広がる中、170名ほどの乗客が一斉に降り立ち、山荘周辺は一気ににぎやかな雰囲気に包まれます。春山バスが到着すると、本格的な春山シーズン到来といってもよいでしょう。位ヶ原山荘から100メートルほど先にある屋根板が山頂方面へのスタート地点です。数日前に降った降雪が15センチほど積もっていて、周辺は厳冬期並みに真っ白に輝いています。

10時を過ぎたあたりで一時的に曇り空となりましたが、その後は綺麗な青空が続きます。なお、屋根板から位ヶ原(宝徳霊神バス停付近)に登るルートに一部ハイマツが出ています。可能な限り、ハイマツ帯に立ち入らないようにルート変更をお願いいたします(→周辺画像はその他の画像にあります)。

11時の大雪渓の気温は8℃、若干風が吹き始めます。大雪渓周辺も積雪が少なく、入口付近の看板付近は昨年より2週間ほど早い雪解け、大雪渓で最初に出現するモーグル岩(※)と、2番目に出現する石碑の岩は、昨年より1ヶ月ほど早い雪解けです(※ モーグル岩は今冬は降雪が少なく埋まりませんでした)。




<山頂方面積雪状況>

山頂方面積雪状況
5月中下旬の積雪状況で、雷鳥保護のため、ハイマツ帯への侵入はご遠慮下さい
@ 剣ヶ峰方面、全景画像 A 朝日岳のルート、
赤ルートは避け、青ルートで登ってください

B 地図(@〜Bがロープ設置場所

大雪渓付近までは、昨年よりも積雪が少ない状態となっていますが、山頂方面は昨年より多い状態となっています。ただ、ここ数日の降雪で隠れているだけの部分もありますので、今後の雪解けによって大きく変化があるかもしれません。現時点で、滑走上、問題となる箇所はありません。現在、雷鳥保護のため、ロープによる規制が実施されています。現時点では3ヶ所設置(@AB)あります。

大雪渓から稜線方面のバーン状態は、それほど硬くなく、数日前の降雪がほど良い柔らかさとなっています。特に稜線から道路までの上半分は、気持ちの良い春の新雪が楽しめます。ただ、中間からはストップスノー気味でした。アイスバーンはありませんでしたが、アイゼン・ピッケルは必要な状態です。

<重要 − 山頂からツアーコース方面への下山ルートについて(→今後は春山バスの利用をお勧めします)>

山頂からツアーコース方面への下山ルート
ルート間違いの可能性とツアーコース一部滑走不可により、春山バス下山をお勧めします
@ 山頂からツアーコース方面への下山ルート
ルート間違いの可能性
A 位ヶ原で尾根部分にハイマツが出現し
横移動ができずルート変更が困難

B 山頂から滑り降りた直後のルート取りを
間違えるとツアーコースに戻れない

C ツアーコース入口急斜面上端は
雪解けが進み、滑走不可になっています
そのほかの画像 山頂方面からツアーコースへの下山ルートが本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

今年は位ヶ原でハイマツ帯の出現が早く、例年の風景とは異なっていて、下山ルートを間違いやすい状況となっています。特に尾根部分にハイマツ帯が多く、ルートを間違えたときに、横移動ができない状態となっているため、ルート間違いした後、正しいルートへの復帰も難しい状況です。

また、ツアーコースも入口急斜面上端での雪解けが進んで、一部滑走できない箇所がすでに発生しております。したがって、今後は、位ヶ原山荘へ下山後、春山バス下り便をご利用下さい。



<ツアーコース − 入口急斜面上端が途切れました。春山バスでの下山をオススメします>

ツアーコース積雪状況−今週は雪解けが少ない状態
入口急斜面上端が途切れました。春山バスでの下山をオススメします
@ ツアーコース入口急斜面上端 A ツアーコース入口急斜面

B かもしかゲレンデ最上部

C かもしかゲレンデ
そのほかの画像 山頂方面からツアーコースへの下山ルートが本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

今週は思ったほど雪解けが進んでなく、画像@の入口急斜面上端の雪解けが思ったほど進んでいません。板を外す必要はありますが、何とか下山ができる状態。また、その手前から降りる樹林帯ですが、ツアーコースに戻る部分で、積雪が少なくなり、こちらも板を外す必要があります。それ以外のツアーコースは滑走上の問題はありませんので、上級者の方であれば、下山滑走は可能です。ただし、かもしかゲレンデはほぼ全区間、歩きとなりますので、時間的には春山バスでの下山のほうが早い状態となります。

なお、次週末には樹林帯のほうは、本日歩いて降りた部分の雪解けが進み、ブーツで歩いて降りることが、結構難しい状態になると思われます。29日(土)晩から30日(日)にかけて、大雨となっているため、雪解けが加速し、今後は春山バスでの下山をお勧めします(2023/04/03修正)。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪0センチ。(昨日と同じ、昨年と同じ)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪30センチ。(昨日より5センチ減少、昨年より5センチ少ない)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪95センチ。(昨日より10センチ減少、昨年より10センチ少ない積雪)


次回速報は5月6日(土)の予定です。(2023/04/29 22:30更新)

 

4月29日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

4月29日(土)速報 − そのほかの画像 山頂方面からツアーコースへの下山ルート


 

 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月26日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月27日(月)〜4月14日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月26日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月27日(月)〜4月14日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月14日(金)11時〜28日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(金)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
※6月12日(月)〜23日(金)は県道乗鞍岳線工事通行止のため運休
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2023年4月25日(火)    

本日、春山バス試運転実施 − 予定通り4月29日(土)からの運行開始が決定  
@ 2023/04/25 10:45
乗鞍岳春山バス試運転
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋上 20号カーブ)
A 2023/04/25 11:00
雪解けが早いため、雪壁見物はお早目に
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘下18号カーブ)

B 2023/04/25 11:10
雪壁最大5メートル − 例年より
やや低い
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘下 18号カーブ)

C 2023/04/25 11:35
試運転は無事終了し、29日(土)運行開始が正式決定
(位ヶ原山荘前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 4月29日(土)より運行開始が予定の乗鞍岳春山バスの試運転が実施され、参加関係者各位の了承のもと、運行開始が正式に決定されました。。(資料リンク : 春山バス詳細(時刻表)   乗鞍岳春山入山計画書

<乗鞍高原と水芭蕉>
今朝の乗鞍高原は、やや雲が多いものの、綺麗な青空の朝を迎えます。10時の乗鞍高原の気温は6℃、朝は氷点下の冷え込みで、このところ、寒暖差が激しい日々が続いています。一ノ瀬園地にあるどじょう池では、水芭蕉が見頃を迎えています。例年より
1週間程度早い状況で、天候が良ければ、水面に映る乗鞍岳を水芭蕉のコンビネーションを撮影することができます。

<乗鞍岳春山バス試運転 − 観光センター〜位ヶ原山荘、4/29より>
乗鞍岳春山バスの試運転は、本日9時50分に観光センターを出発しました。10時の天候はやや雲が多いものの晴天で、気温は6℃までしか上がらず、やや肌寒さを感じる状況。試運転に使用されるバスは全長12メートルの大型観光バスで、実際に春山バスで運行されるものです。乗鞍岳春山バスの実施主体は、松本市・アルピコ交通・のりくら観光協会が連携して実施するものですが、松本建設事務所、環境省、松本地域振興局観光課など行政関係者を始め、除雪を担当したサワンド建設、そして、地元関係者としてのりくら観光協会、、さらに、春山バスの事業を取りまとめる松本市アルプスリゾート整備本部の方やバスを運行するアルピコ交通の方々など約30名を乗せて出発します。

今年は例年になく降雪が少なく、厳冬期に雨がなかったため、、雪が凍みることがなく、例年になく柔らかい状態。位ヶ原山荘までの道路除雪は近年では最速のペースで進み、すでに宝徳霊神バス停付近まで到達しています。除雪状況そのものは問題なかったものの、雪解けが早く進んでいることから、雪の中から起き上がった枝が道路に張り出す様子が目立ち、時折、春山バスの当たることはありましたが、運行に大きな支障となる箇所はありませんでした。

雪壁は最大5メートルで例年よりもやや低い状態ですが、前述のとおり、今年は雪が柔らかく、急速に雪解けが進んでいるため、雪壁見物はお早目にお越しになることをオススメします。また、雪壁からの雪解け水が道路に流れ出ている箇所もあり、今後、日差しが強くなって日中の雪解けが激しくなってくると、夜間凍結により翌日は運休となるケースがありますので、運行状況にはご注意下さい(特に5月上旬までの始発便)。

<位ヶ原山荘に到着、意見交換会(積雪時の除雪・他社バス会社による運行>
11時30分、標高2350メートルの位ヶ原山荘の気温は6℃。ほぼ完全に曇り空となり、山頂方面は白く煙って、天候悪化の兆しが見え始め、12時ごろから雨となりました。本日の試運転における意見交換会が位ヶ原山荘内で行われ、各機関の担当者からの意見・コメントがありました。

●上高地では、すでにインバウンドの来場者が多く見られ、先週の三本滝駐車場では、バックカントリー客を中心に100台ものクルマが来場。春山バスの運行が始まれば、さらに多くの来場者が予想され、路上駐車など混雑や安全対策への対応が必要となる。
●例年、ゴールデンウイークは降雪に見舞われ、春山バスが運休するケースが多かったため、迅速な道路除雪をお願いしたい。また、晴天の次の日の朝は路面凍結で始発便が運休となることが多いが、2便以降は凍結が解消されて通常運行できることが多いため、ご理解いただきたい。
●運行ダイヤは昨年同様だが、運賃は乗鞍岳自動車利用適正化協力金を付加したため、昨年より100円増額されているが、ご理解いただきたい(大人往復3400円)
●昨年同様、アルピコ交通以外に、平成交通・朝日観光・栄和交通の3社の観光バスが、乗鞍岳春山バス・シャトルバスとして運行されます。
●6月12日(月)〜6月23日(金)は、冷泉小屋下で道路工事/通行止めが実施されるため、この期間の乗鞍岳春山バスは運休となります。
●雪解けが早く進んでいるため、位ヶ原山荘より上部の雪見客散策用の道路解放区間を、早めに延伸してほしい。
●例年、大雪渓への延長運行は6月1日からとなっているが、今年は雪解けが早いため、もう少し早期に運行開始ができないか、検討していきたい。
●三本滝ゲートを乗り越えて違法走行する自転車が散見しているが、関係者全員で、声掛けなどの啓蒙活動をお願いしたい。

前述のとおり、運行ダイヤに関しては、昨年同様1日5便ですが、今年は乗鞍岳自動車利用適正化協力金(100円)が付加されたため、大人往復3400円・子供往復1700円に運賃改定されていますのでご注意下さい。また、山頂方面などに入山される方は、、乗鞍岳春山入山計画書(→下記参照)の提出も合わせてお願いいたします。(2023/04/25 17:45更新)

 

4月25日(火)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【乗鞍岳春山バス詳細(時刻表など アルピコ交通)】
 

【乗鞍岳春山入山計画書(アルピコ交通)】

乗鞍岳春山入山計画書
【PDF(アルピコ交通)】


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■2023年4月22日(土)    
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。)  

快晴無風 − まさに春山日和! 
@ 2023/04/22 08:55
かもしかゲレンデからスタート
(かもしかゲレンデ − 昨年より1週間早い雪解け)
A 2023/04/22 11:00
ツアーコースを登るのは今日が最後 − 4/29から春山バス
(ツアーコース − 入口急斜面上)

B 2023/04/22 13:35
ザラメ雪が気持ちいい〜
(位ヶ原)

C 2023/04/22 14:10
雪解けが進み、ハイマツ帯が拡大中
(位ヶ原 − ハイマツには立ち入らないで下さい)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 明け方はどんよりとした曇り空でしたが、8時30分頃より快晴となり、今日はまたとない春山日和の一日となりました。そして、この好天に誘われて、三本滝レストハウス前駐車場には100台もの来場者がお越しになりました。

<乗鞍高原、水芭蕉、三本滝駐車場>
早朝6時の乗鞍高原は、どんよりとした低い雲に覆われた朝を迎えます。気温は2℃、肌寒い朝を迎えています。乗鞍高原も少しずつ花の季節が訪れていて、観光センターでも桜が咲き始めました。昨年より1週間早く、例年より2週間程度早い状況です。このほか、一ノ瀬園地で水芭蕉の開花、番所ではスモモも白い花をつけ始めています。

乗鞍高原から三本滝ゲートまでの道路ですが、路肩に積雪が一部残っているものの、路面凍結はありません。8時の三本滝レストハウス前駐車場天候は曇り。気温は0℃で、かもしかゲレンデの上部あたりから雲に包まれるほど低い雲です。駐車場は、舗装部分・未舗装部分すべて満車状態で、100台程度のクルマがお越しになっています。

そして、8時30分ごろより、雲が抜けて、真っ青な快晴へと激変します。どうやら雲海に包まれていたようで、標高2350メートルの位ヶ原山荘では朝から快晴だった模様です。

<かもしかゲレンデ、ツアーコース>
かもしかゲレンデは、半分以上で雪解けが進み、昨年より1週間早い状況。山麓部分と初心者コースと中央部分のコースは、かろうじて積雪がありますが、かもしかゲレンデ最上部は積雪ないため、南側の樹林帯の中からツアーコース入口を目指します。

10時のツアーコース入口の天候は快晴無風、気温10℃。切り株が目立つ状況ですが、登攀・下山滑走には問題ありません。ただ、入口急斜面上端部分で切り株やクマザサが出て来ていますのでご注意下さい。入口急斜面の状態はこの後の<ツアーコースの積雪状況>で詳しく説明しますが、登攀・下山滑走は、あと1週間程度しかできない状況です。この後も、綺麗な快晴無風の天候が続きますが、空気がさわやかで、暑くもなく寒くない状況が続きます。雪は完全にザラメ雪ですが、日陰部分は凍っていましたので、早朝はかなり硬めだったと推測されます。

13時の位ヶ原急斜面の気温は9℃、午後になって、表面がフィルムパックに近い状態となりますが、柔らかなザラメ雪が続います。

<位ヶ原、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バス>
ツアーコースから位ヶ原に登ると、若干気温がさがり、14時の時点で6℃、午前中と変わらない快晴無風が続きます。今日は山頂方面に向かったスキーヤーが多かった模様で、蚕玉岳付近を中心に無数のシュプールが刻まれています。今日は日差しがあっても、気温が低めであったことから、稜線付近は雪が硬く、シールでの登攀は困難だったようでアイゼンは必須です。

県道乗鞍岳線の除雪は、現在、宝徳霊神バス停付近の6号カーブまで進んでいます。例年よりもかなり早いペースで進んでいます。ただ、早期に開通するといった事情ではなく、春山バスの運行開始(4/29〜)や大雪渓延長運行(6/1〜)は、現時点では変わりはありません。

春山バスの運行は4月29日(土)より運行開始予定ですが、現時点では正式に決定されていません。今後、試運転などの安全確認作業が実施され、そのうえで正式に決定される見込みです。決まり次第、ご案内致します。

<ツアーコースの積雪状況>
今週は積雪量の減少幅が、若干抑えられた模様で、先週は昨年より1〜2週間早い状況でしたが、今週は昨年より1週間程度早い状況になっています。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪0センチ。(先週より15センチ減少、昨年より20センチ少なく、4月下旬並み)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪35センチ。(先週より10センチ減少、昨年より5センチ少なく、4月下旬並み)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪105センチ。(先週より25センチ減少、昨年より5センチ少なく、4月下旬並み)

ツアーコース積雪状況−昨年より2週間早い雪解け(下部は1〜2週間)
次週末あたりがタイムリミット
@ かもしかゲレンデ
昨年より1週間早い雪解け
A かもしかゲレンデ最上部
昨年より1週間早い雪解け

B ツアーコース入口急斜面
昨年より1週間早い雪解け

C ツアーコース入口急斜面上端
ここが途切れると、ツアーコースでの下山滑走不能
(今年は北側の樹林帯の積雪も少ないのでご注意)

ツアーコースでの下山滑走は、例年5月中旬頃まで可能ですが、今年は次週末あたりがタイムリミットと思われます。

現時点では、かもしかゲレンデ最上部の積雪が少ないため、南側の樹林帯へ迂回すれば、途中でスキー板を外す必要が何回があるものの、三本滝レストハウス前駐車場まで滑走できます。

ツアーコースでの下山滑走のカギを握っているのは、4枚目の入口急斜面上端部分の積雪状況で、通路部分で切り株が出現し、その上の部分ではクマザサが出始めています。現時点では何とかクリアすることができますが、次週末は積雪が完全に途切れるため、その時点で、今シーズンのツアーコース下山滑走が終了すると考えられます。なお、例年だと、この部分の積雪が途切れても、その手前から降りる北側の樹林帯の積雪部分から下山滑走可能ですが、今年はこちらの積雪も少ないため、迂回することが難しいのではないかと予測されます。

次回速報は4月29日(土)の予定です。(2023/04/22 21:45更新)

 

4月22日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 

 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月26日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月27日(月)〜4月14日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月26日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月27日(月)〜4月14日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月14日(金)11時〜28日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(金)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
※6月12日(月)〜23日(金)は県道乗鞍岳線工事通行止のため運休
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2023年4月15日(土)  
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。)  
 

昨日より、三本滝ゲートまで通行可能になりました 
@ 2023/04/15 08:20
終日雨 − 通行可能になったものの人影なし
(三本滝レストハウス前駐車場)
A 2023/04/15 08:35
昨年より1〜2週間早い雪解け
(かもしかゲレンデ)

B 2023/04/15 09:40
日中は終日雨ですが、明け方は雪でした
(かもしかゲレンデ)

C 2023/04/15 09:55
試運転は無事終了し、大雪渓への延長運行が決定
(大雪渓前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日4月14日(金)11時に、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝間の冬季閉鎖が解除され、マイカーで三本滝まで行くことが可能になりました。例年であれば、多くの方が三本滝レストハウス前駐車場にお越しになり、かもしかゲレンデからツアーコース方面へ向かう様子が見られるものの、今日はあいにくの雨...人影の全くない一日でした。

<乗鞍高原、水芭蕉・桜前線、道路状況(休暇村〜三本滝)、三本滝以降の除雪、三本滝ゲート付近>
早朝6時の乗鞍高原は、本降りの雨の朝を迎えます。気温は3℃とやや低めですが、寒さは感じません。冒頭でもお伝えしたように、昨日11時より休暇村〜三本滝間の通行が可能となりました。雨のため、路面は完全にウエット状態で、凍結している様子はありません。ただ、カラマツの落葉がひどく、路面前面にべったりと貼りついてる箇所もあり、自転車はスリップ転倒の危険性がありますのでご注意下さい。また、標高1700メートル地点の路肩積雪は40センチで、昨年より積雪が少ない状態です。

乗鞍高原内にある、宮の原 水芭蕉群生地では、水芭蕉が見頃を迎えています。例年より1〜2週間ほど早い状況です。また、桜前線も宮の原付近まで進んでいて、こちらも例年より早めに訪れています。

県道乗鞍岳線の除雪は、4月10日(月)に、標高2350mの位ヶ原山荘に到達しました。昨年より11日早く、近年では過去最速の早さで、現在は位ヶ原山荘からさらに先へと除雪作業が進められています。

7時の三本滝ゲート付近の気温は1.5℃。三本滝ゲート周辺は雨ですが、明け方までは雪だった模様で、かもしかゲレンデなどではうっすらと白くなっています。三本滝レストハウス前駐車場に来場のクルマは僅か2台。例年なら、少なくとも舗装部分の駐車場は満車になっていてもおかしくないところです。また、駐車場と合わせて、公衆トイレも利用可能になっています。

<かもしかゲレンデ、ツアーコース>
かもしかゲレンデは、下部で一部雪解けが進み、昨年より1〜2週間早い状態ですが、登攀・下山滑走に大きな問題となるところはありません。

10時のツアーコース入口急斜面の気温は6℃、強弱を繰り返しながら本降りの雨が続きます。バーン状態はしっかり水分を含んだ湿雪ですが、下地がしっかりしていて、ツボ足で踏みぬくような箇所はあまりありません。全体的に昨年より2週間早く、下部は1〜2週間早い雪解け状況です。

正午の位ヶ原急斜面の気温は4℃、ここでも本降りの雨。ただ、表面に2〜3センチ程度のシャーベット状の新雪が積もっています。風もほとんどなく、視界はそれほど悪くはありません。ただ、雨はやや冷たく、低体温には注意が必要な状況です。この時期の冷たい雨は厳冬期以上に体温が奪われますので注意が必要です。

<ツアーコースの積雪状況>
先週と同様、昨年より2週間程度早い雪解け(下部は1〜2週間早い雪解け)で推移しています。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪15センチ。(先週より5センチ減少、昨年より70センチ少なく、4月下旬並み)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪45センチ。(先週より5センチ減少、昨年より25センチ少なく、4月下旬並み)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪130センチ。(先週より15センチ減少、昨年より50センチ少なく、4月下旬並み)

ツアーコース積雪状況−昨年より2週間早い雪解け(下部は1〜2週間)
現時点では滑走上の問題はありません
@ ツアーコース入口急斜面上端
昨年より1〜2週間早い雪解け
A かもしかゲレンデ最上部
昨年より1〜2週間早い雪解け

B ツアーコース入口急斜面
昨年より1〜2週間早い雪解け

C かもしかゲレンデ初心者コース
昨年より1〜2週間早い雪解け

ツアーコースでの下山滑走は、例年5月中旬頃まで可能です。現時点では、一部で切り株・クマザサが出ているところがあるものの、滑走に支障となるところはありません。

ただ、下山滑走上問題となるツアーコース下部〜かもしかゲレンデの積雪は、昨年より1〜2週間早い状況となっています。そのため、昨年は4月下旬〜5月上旬までツアーコースでの下山滑走可能でしたが、それよりも早期に滑走できなくなる可能性があります。なお、今後の雪解け状況は、天候(降雨)や気温によって状況が大きく変化しますので、最新の情報にてご確認下さい。

次回速報は4月22日(土)の予定です。(2023/04/15 20:00更新)

 

4月15日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月26日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月27日(月)〜4月14日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月26日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月27日(月)〜4月14日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月14日(金)11時〜28日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(金)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
※6月12日(月)〜23日(金)は県道乗鞍岳線工事通行止のため運休
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2023年4月8日(土) 
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

昨日の雨で全山アイスバーン、そして、季節外れの吹雪/春の嵐
@ 2023/04/08 07:50
休暇村ゲレンデ − 雪を拾いながら、全区間シール登攀可
(休暇村ゲレンデ)
A 2023/04/08 13:45
昨日の雨でツアーコースは全区間アイスバーン
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2023/04/08 10:10
吹雪が始まり、早々に下山するスキーヤーも
(ツアーコース − 入口急斜面)

C 2023/04/08 11:30
ひどいアイスバーンで歩いて下山するスキーヤーも
(ツアーコース − 1番標識付近)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日の大雨が収まり、朝一番は青空に見舞われて天候回復を期待したものの、天候はすくに悪化し、激しい吹雪に見舞われました。そして、昨日の雨を含んだバーンが冷えて固まり、ツアーコースは全区間でアイゼンが必要なほどのアイスバーンとなりました。

<乗鞍高原>
早朝6時の乗鞍高原は、昨日の雨が止んで、綺麗な青空の朝を迎えます。気温1℃で若干冷え込みを感じる朝です。山頂付近にかかっていた雲も抜けて始めます。その山肌を見ると、昨日は山頂付近でも雨だった模様で、出現し始めたハイマツ帯などは白くなっていません。

<休暇村駐車場、休暇村ゲレンデ>
7時の休暇村駐車場は、先週とは打って変わって10台程度しかなく静かな朝です。先ほどまでくっきりとした青空でしたが、7時過ぎから曇り始めます。日差しがなくなり、肌寒さを感じる状況の中、休暇村ゲレンデからツアーコース方面へと出発します。休暇村ゲレンデは場所によっては積雪がほとんどない状態となっていますが、ゲレンデ脇の雪をトレースしながら登れば、三本滝までシールで登ることが可能で、下山もほぼスキー板をつけたまま、下山滑走することができます。詳細なルートはその他の画像をご覧ください。

<かもしかゲレンデ・県道乗鞍岳線の除雪>
9時のかもしかゲレンデは、気温3℃で曇り空が続きます。かもしかゲレンデは下部でやや雪解けが目立ち、昨年より2週間早い雪解けとなっています。日差しがなく、冷たい空気が流れるため、バーンはやや硬い状態。それでも、シールが効きにくい状態ではありません。

県道乗鞍岳線の除雪は、位ヶ原山荘の手前の17号カーブまで到達していて、近年では過去最速の状況です。来週には位ヶ原山荘まで完了する見込みです。また、来週金曜日の4月14日 11時に休暇村〜三本滝間の冬季閉鎖が解除される予定で、三本滝ゲート前にある三本滝レストハウス前駐車場は、すでに舗装部分も未舗装部分も除雪が完了しています。トイレに関しては、現時点では閉鎖されていますが、冬季閉鎖解除までには利用できるようになる見込みです。

<ツアーコース>
10時のツアーコース入口の気温は2℃で雪が降り始めます。昨日の雨で、ツアーコースは入口からアイスバーンになっていて、シールのグリップが効かない状態でクトー(スキーアイゼン)の装着か、登山用のアイゼンが必要な状態です。登山用のアイゼンがサクッサクッと歯がグリップするほどの固い状態で、沈み込み(踏みぬき)が全くないため、グリップの効かないシールでの不安な登攀よりも、アイゼン登攀のほうがはるかにラクな状態です。

降り始めた雪は次第に吹雪になり、アイスバーンをうっすらと覆い始めます。正午の位ヶ原急斜面の気温はマイナス3℃まで低下します。この時点で降雪は5センチほどの積雪となり、ガタガタのアイスバーンを覆いつくし、午前中よりも下山滑走がラクな状態までバーンは回復しました。ただ、下地は完全なアイスバーンのため、吹きさらしのひどい箇所や、雪付きの薄い所ではシールグリップが効かないため、シール登攀のスキーヤーの方々は十分注意が必要で、そのほかの登山者の方も、必ずアイゼンなどの装備を備えて入山してください。

なお、降雪は夜遅くなっても続いています。積雪が増えた場合は、雪崩の危険性もありますのでご注意下さい。また、山麓でも降雪となっていて、路面凍結にもご注意下さい。


<ツアーコースの積雪状況>
積雪量が減少し、昨年の4月中下旬並みの積雪量となっています。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪20センチ。(先週より10センチ減少、昨年より110センチ少なく、4月中下旬並み)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪50センチ。(先週より25センチ減少、昨年より60センチ少なく、4月中下旬並み)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪135センチ。(先週より15センチ減少、昨年より95センチ少なく、4月中下旬並み)

次回速報は4月15日(土)の予定です。(2023/04/08 19:30更新)

 

4月8日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月26日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月27日(月)〜4月14日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月26日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月27日(月)〜4月14日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月14日(金)11時〜28日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(金)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
※6月12日(月)〜23日(金)は県道乗鞍岳線工事通行止のため運休
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2023年4月1日(土)  
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  

スキー場営業終了に伴い、全山徒歩入山(4/14 11時まで )
@ 2023/04/01 08:00
快晴無風 − 春には珍しくくっきりとした青空
(県道乗鞍岳線 − 観光センター前)
A 2023/04/01 08:40
全山徒歩 − 休暇村ゲレンデをスタート
(休暇村ゲレンデ)

B 2023/04/01 10:05
かもしかゲレンデへ − 道路の除雪が進んでいます
(三本滝レストハウス前)

C 2023/04/01 14:50
終日快晴 − 絶好の春山日和で多くの入山者で賑わった
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日から4月がスタート。2023年度が始まり、本格的な春山シーズンに向けて、季節の前進を確実に感じられた一日でした。

<乗鞍高原、観光センター>
早朝7時の乗鞍高原は、快晴無風の朝を迎えます。気温は3℃、朝晩は冷え込みを感じる状況が続いています。乗鞍高原周辺の道路には積雪凍結はありません。乗鞍高原内の降雪はほとんどない時期になってきましたが、季節外れの大雪に見舞われることがあり、また、4月14日(金)11時に冬季閉鎖が解除される休暇村〜三本滝間は、解除直後は路面凍結がありますので、ご留意ください。

観光センターは新年度を迎え、観光案内所の開設準備が進められ、今後、新しい事業者による食堂オープンなども予定されている模様です。

<休暇村駐車場、休暇村ゲレンデとMt.乗鞍ゲレンデ>
8時の休暇村は快晴が続き、気温は12℃まで上昇します。スキー場の営業が雪不足のため、予定りより一週間早い、3月26日(日)で終了したため、今回は休暇村ゲレンデから全山徒歩での入山となります。すでに休暇村駐車場は100台ほどのクルマで満車となっています。7時に訪れたスキーヤーの話では、その時点ですでに満車だったとのことですので、明日来場の方は早めにお越しになったほうがよさそうです。

また、休暇村駐車場が満車の場合はMt.乗鞍 第三駐車場をご利用ください。休暇村までは徒歩7分ほどで、Mt.乗鞍のゲレンデのほうが夢の平からチケットセンター付近までほぼ積雪がつながっていて、シールで登る場合は、どちらも遜色なく、下山滑走は積雪の途切れている休暇村ゲレンデよりMt.乗鞍のほうが快適です。

<かもしかゲレンデ・県道乗鞍岳線の除雪>
10時のかもしかゲレンデの気温は12℃と変わらないものの、日差しがかなり強く、気温以上の暑さを感じます。かもしかゲレンデは現時点では積雪量に問題はありません。

県道乗鞍岳線の休暇村ゲート以降の除雪は、例年4月より開始されますが、今年はスキー場の営業終了が早まったことから、3月28日(火)から開始され、本日は三本滝ゲートから4.5km付近(荒田沢橋の手前付近)まで到達した模様。例年よりもかなり早いペースで進んでいますが、積雪量は例年とそれほど大きな違いはなく、雪がかなり柔らかく、重機が沈み込んで除雪作業は苦労しているとのことです。4月29日運行開始予定の春山バスの終点となっている位ヶ原山荘まで、あと3.5kmしかないものの、積雪の多い区間に差し掛かり、今後は劇的に早く除雪が進められる状況ではない模様です。

<ツアーコース>
11時のツアーコースの天候は快晴・気温12℃と変わりません。雪質は適度に緩んだ春雪です。先週3月25日(土)の速報では、昨年より3週間早い雪解けと申し上げましたが、今週は気温が比較的低かったことが影響し、雪解けがこれまでほど激しくなく、本日の段階では、昨年より2週間程度早い雪解けにとどまっています。現段階で、ツアーコースでの下山滑走に問題となる箇所はありません。雪質は午後になってもそれほど硬くならず、滑走しやすい状態でした。

<位ヶ原>
ツアーコースから位ヶ原に登ると、急速に気温が低下し、13時時点で5℃まで低下します。ただ、強い日差しが続いていて、寒さはほとんど感じません。今日は多くの方が入山し、剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線付近や摩利支天岳付近では、無数のシュプールが刻まれていました。

山頂方面に向かった登山者の肩の話では、日中は雪が緩んできたものの、アイゼンは常に必要な状態だったとのこと。また、摩利支天岳のすべり台方面では、上半分はやや硬めで、下半分はかなり柔らかい状態で、午後からは冷え込んできたため、若干パックが始まった模様でした。

<ツアーコースの積雪状況>
今週は気温が低めの状態が続き、雪解けが抑えられ、昨年より2週間早い状態にとどまっています。(先週は昨年より3週間早い状態でした)

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪30センチ。(先週より15センチ減少、昨年より110センチ少なく、4月中旬並み)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪75センチ。(先週より15センチ減少、昨年より45センチ少なく、4月中旬並み)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪150センチ。(先週より15センチ減少、昨年より95センチ少なく、4月中旬並み)

次回速報は4月8日(土)の予定です。(2023/04/01 20:45更新)

 

4月1日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 

 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月26日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月27日(月)〜4月14日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月26日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月27日(月)〜4月14日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月14日(金)11時〜28日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(金)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
※6月12日(月)〜23日(金)は県道乗鞍岳線工事通行止のため運休
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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