【速報バックナンバー 2023年5月分】

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◎ 5月

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■2023年5月27日(土)   

春山バス、本日より大雪渓への延長運行が始まりました
@ 2023/05/27 09:20
乗鞍岳春山バス始発便 − 大雪渓に到着
(大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2023/05/27 09:30
出発の準備 − 目指すところはみんな一緒!
(大雪渓入口)

B 2023/05/27 11:35
いよいよこれからドロップイン
(蚕玉岳)

C 2023/05/27 13:10
春山バスの延長運行とともに、モーグルの季節も到来
(大雪渓下部 ― モーグルコース)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

【目次】
<乗鞍高原・観光センター前駐車場・春山バス>

<春山バスの車窓>

<大雪渓、モーグルコース>

<山頂方面積雪状況>

<そのほかの画像>

 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】

<乗鞍高原・観光センター前駐車場・春山バス>
6時の観光センター前駐車場の天候は、やや雲が多いものの、青空の広がる朝を迎えます。気温は11℃、寒さはほとんど感じません。

今日から乗鞍岳春山バスは大雪渓まで運行されます。春山バスは毎朝バス会社が早朝パトロールを実施して、その日の運行可否を決めています。その早朝パトロールも今日から大雪渓まで実施となり、今日は路面凍結などなく、始発便から大雪渓までの運行が決まりました。

観光センター前駐車場は、僅か20台ほどしか来場者がいませんが、8時ごろには70台ほどまで増加します。これまでは、バックカントリースキーヤーや登山者がほとんどだったところ、今日はモーグラーの方々がスキー板と一緒にコブを掘るためのスコップを持参して訪れています。春山バスの大雪渓延長とともに、夏スキー・モーグラーの季節も到来といったところです。

今日の春山バス始発便は、観光センターから3台、三本滝から1台の合計4台で、約130名の乗客を乗せて、大雪渓に向けて出発しました。なお、、6月12日(月)から6月23日(金)までの12日間、冷泉小屋下の道路工事に伴う全面通行止めのため、春山バスは運休となりますので、ご注意ください。

<春山バスの車窓>
春山バスは、位ヶ原山荘を過ぎると、車窓の風景が一変します。広大な位ヶ原には残雪とハイマツが織りなす唐草模様が美しく広がります。厳冬期の白一色とも、真夏のハイマツの絨毯とも異なった、この時期しか見られない貴重なものです。そして、雪壁で有名な5号カーブ・4号カーブは、ほぼ昨年並みの積雪量を誇り、4号カーブは内側が4.2メートル。外側が9.2メートルとなっていて、この時期の乗鞍の名所になっています。終点の大雪渓・肩の小屋口バス停から数百メートルの所にありますので、雪壁の高さをぜひ、実体験してみてください。

<大雪渓、モーグルコース>
春山バス始発便が到着した9時の大雪渓の天候は晴・気温12℃。暑くもなく寒くもないちょうどよいコンディション。バスを降り立った方々は一斉に山頂に向けての準備を開始します。梅雨入り前で、まとまった雨がまだ少ない時期のため、バーン全体で縦溝が少なく、再氷結もないため、バーン状況は良好。山頂方面に向かうバックカントリースキーヤーや登山者が過ぎ去った後の大雪渓では、モーグラーの方々がスコップでコブづくりを始めます。今日が乗鞍入り初日という方も多く、ハイクアップも青息吐息〜(笑)。午前中には早速、コブつくりが完了し、先週から作成されていた別のラインと合わせて2本となっています。

大雪渓入口付近は先週と同様1週間程度早い雪解けで、大雪渓で最初に出現するモーグル岩(※)も、先週と同様、4週間早い雪解けで、2番目に出現する石碑の岩は、昨年より3週間早い雪解けが2週間に短縮されています(※ モーグル岩は今冬は降雪が少なく埋まりませんでした)。


<山頂方面積雪状況>

山頂方面積雪状況
山頂付近は昨年より多い状態。雷鳥保護のため、ハイマツ帯への侵入はご遠慮下さい
@ 剣ヶ峰方面、全景画像
山頂方面は昨年より1〜2週間雪解けが遅い
A 稜線へのルート、

B 稜線方面 ― ハイマツ・岩場には立ち入らないで

C 稜線付近の積雪状況
大雪渓より下部は昨年より雪解が早い
稜線付近は昨年より1〜2週間雪解けが遅い

先週は過去最高の高温に見舞われましたが、11時の稜線は8℃まで低下したものの、今日は寒さ知らず・暑さ知らずのほど良い状態でした。これまでにも申し上げていますが、大雪渓より下部は昨年よりも積雪が少ない傾向で、稜線付近は昨年よりも多い状態です。それでも、朝日岳〜蚕玉岳稜線直下では、岩の頭が出始めていますのでご注意下さい。

また、今日は稜線への登攀の途中で、雪解けが終わった岩場や土の部分で休憩されている方が散見しました。現時点では何も生えていない地面でも、今後、夏になって高山植物が数多く開花します。硬いブーツやアイゼンで踏み込めばダメージが大きいため、休憩は雪の上でお願いいたします。

現時点では、朝日岳からの滑走エリア、蚕玉岳からの滑走エリア、いずれも雪解けによる滑走上の支障はありませんが、蚕玉岳から降りる途中で、例年、岩場が出る箇所があり、今年はすでに岩の頭が出現しています。ほとんど気づかないほどの小さなものですので、滑走上は十分注意されてください。

次回速報は6月3日(土)の予定です。(2023/05/27 20:40更新)

<そのほかの画像>

5月27日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月26日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月27日(月)〜4月14日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月26日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月27日(月)〜4月14日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月14日(金)11時〜28日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(金)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
※6月12日(月)〜23日(金)は県道乗鞍岳線工事通行止のため運休
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2023年5月25日(木)  
 

春山バス、大雪渓延長運行に向けた試運転実施
延長開始日は当初予定の
1から前倒して、5/27)より大雪渓への運行決定 
@ 2023/05/25 10:40
乗鞍岳春山バス − 大雪渓延長運行試運転
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ)
A 2023/05/25 10:40
雪壁最大8メートル − 全体的に例年の半分程度
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ)

B 2023/05/25 10:40
迫りくる迫力!
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ)

C 2023/05/25 10:45
試運転は無事終了し、大雪渓への延長運行が決定
(大雪渓前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 県道乗鞍岳線の除雪が大雪渓まで完了したことから、現在、位ヶ原山荘まで運行されている乗鞍岳春山バスを、大雪渓まで延長運行するにあたり、本日、位ヶ原山荘〜大雪渓の約3.5km区間の試運転が実施されました。運行開始日は当初の予定日6月1日(木)より前倒して、5月27日(土)より、大雪渓まで運行されることが正式に決定されました。

今年の除雪作業は、異例のスピードで除雪が進められ、春山バスの運行開始前の4月中下旬にはすで位ヶ原まで到達するほどで、大雪渓までの除雪も例年より1週間程度早い状況でした。観光資源として、雪壁や山岳地帯の残雪風景は重要性が認識され、雪解けの早い今年は大雪渓延伸を前倒しできないかという話が各方面であがっていました。前述のとおり、今年は早期に除雪が進んだ結果、当初の予定日だった6月1日(木)の手前の週末に、大雪渓延伸することとなり、5月27日(土)に設定された模様です。

今日は薄い雲が全体にかかる状況でしたが、乗鞍の山頂はもちろんのこと、穂高などの近隣の山並みもはっきり見られ、最も雪壁の高い4号カーブの雪壁の谷間からは穂高が眺められるベストショットが撮影できました。この4号カーブの雪壁は最大約10メートルで、ほぼ例年並みの状況です。

乗鞍岳春山バスは来月末の6月30日まで毎日5便が大雪渓まで運行されますが、冷泉小屋下の道路工事が6月12日(月)〜23日(金)まで実施され、その間は通行できなくなるため、全便運休となります。なお、今年は、岐阜県側の乗鞍スカイラインが、昨年9月より災害通行止めとなっていて、上記期間は山頂方面へのアクセス手段がありませんのでご注意ください。
また、大雪渓方面から、現時点の春山バス終点となっている位ヶ原山荘への下山滑走は、雪解けが進み、タイムリミットが近くなっています。

大雪渓、及び、稜線付近の積雪状況は、このページの下にある毎週土曜日掲載の速報でご確認いただけますが、大雪渓付近は昨年より1〜2週間程度早い雪解け、稜線付近は1〜2週間遅い雪解けとなっています。そのため、山頂方面に向かう方は、必ずアイゼン(軽アイゼンではなく冬用アイゼン)を持参してください。(2023/05/25 17:30更新)

 

5月25日(木)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月26日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月27日(月)〜4月14日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月26日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月27日(月)〜4月14日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月14日(金)11時〜28日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(金)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
※6月12日(月)〜23日(金)は県道乗鞍岳線工事通行止のため運休
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2023年5月20日(土)  
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

夏よりも暑い一日 − 稜線で20℃は、夏場よりも高く、過去最高
@ 2023/05/20 08:15
長蛇の列 − 夏山シーズン並みの人出
(春山バス始発便 − 観光センター前)
A 2023/05/20 09:30
半袖でちょうどよい − 無風で日差しの強さがハンパない
(屋根板入口)

B 2023/05/20 12:25
日曜日の降雪で、雪が綺麗
(大雪渓上)

C 2023/05/20 10:45
稜線で20℃ − 真夏よりも暑く、過去最高の気温
(蚕玉岳)
その他の画像@が本文末尾にあります。
その他の画像Aが本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 5月中下旬ごろは、例年、さわやかな空気に包まれ、一年で最も清々しい気候を楽しむことができるはずですが、今日は真夏よりも暑く、稜線で20℃を観測。夏場でも20℃を超えることはなく、稜線での気温としては過去最高の記録となりました。

【目次】
<乗鞍高原・観光センター前駐車場・春山バス>
<位ヶ原山荘から大雪渓へ>
<山頂方面積雪状況>
<重要 − 大雪渓方面から位ヶ原山荘への下山ルートについて>
そのほかの画像@ <観光センターから位ヶ原>
そのほかの画像A <大雪渓から稜線方面・道路雪壁>
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】

<乗鞍高原・観光センター前駐車場・春山バス>
6時の観光センター前駐車場の天候は、山頂方面に雲がかかるものの青空の朝を迎えます。気温は7℃で、ひんやりとした空気に包まれていますが、朝一番から日差しの強さを感じます。7時過ぎには山頂方面の雲も取れ、観光センター前駐車場は8時の段階で80台もの来場者があり、春山バスに乗車される登山者・スキーヤーが準備を始め、久々に賑わいを見せています。

春山バスの乗り場は観光センターから50メートルほど先にありますが、今日の始発便は乗車待ちの列が観光センターにまで達しました。夏山シーズン並みの状況で、春山バス始発便は、観光センターからは3台、三本滝から2台の合計5台で、約170名ほどの方が位ヶ原山荘に向けて出発しました。

春山バスは6月より、大雪渓まで延長運行される予定ですが、運行開始の日程が変更される可能性があります。変更が決まり次第、ご案内いたします。また、6月12日(月)から6月23日(金)までの12日間、冷泉小屋下の道路工事に伴う全面通行止めのため、春山バスは運休となりますので、ご注意ください。

<位ヶ原山荘から大雪渓へ>
9時位ヶ原山荘の気温は13℃、くっきりとした快晴の空が広がっています。風がほとんどなく、日差しが異常に強く、出発時点から半袖姿の方もいらっしゃいます。入山口の屋根板入口付近は雪解けが進み、水の流れが聞こえるようになり、屋根板上部では帯状に広がるハイマツ帯が屋根板を分断し始め、あと1週間ほどで、下山滑走が難しくなる可能性が出てきました。

11時の大雪渓の気温は18℃、これは夏場の気温とそれほど変わらない状態。暑さにまだ慣れていないこの時期、顔から汗が噴き出るほどの暑さは、体にかなり堪える状況でした。5月14日(日)に降雪に見舞われた影響から、先週と比べて雪解けが抑えられ、大雪渓入口付近は2週間早い雪解けが1週間程度となり、大雪渓で最初に出現するモーグル岩(※)、昨年より5週間早い雪解けが4週間に、2番目に出現する石碑の岩は、昨年より4週間早い雪解けが3週間に、それぞれ短縮されています(※ モーグル岩は今冬は降雪が少なく埋まりませんでした)。


<山頂方面積雪状況>

山頂方面積雪状況
山頂付近は昨年より多い状態。雷鳥保護のため、ハイマツ帯への侵入はご遠慮下さい
@ 剣ヶ峰方面、全景画像
山頂方面は昨年より1〜2週間雪解けが遅い
A 朝日岳のルート、
赤ルートは避け、青ルートで登ってください

B ロープの先はハイマツ帯が広がっています

C 稜線付近の積雪状況
大雪渓より下部は昨年より雪解が早い
稜線付近は昨年より1〜2週間雪解けが遅い

今日は気温が高く、一時、冷たい空気が流れ込むと13℃程度まで低下するものの、無風状態になると、日陰でも18℃までしか低下せず、14時の稜線では20℃を観測しました。稜線付近では夏場でも20℃に達することはなく、まして、積雪のあるこの時期の観測は、過去に例がありません。

大雪渓より下部では昨年より積雪の少ない状況が続いていますが、大雪渓より上部の山頂方面は、昨年より積雪が多く、1〜2週間ほど雪解けが遅い状況となっています。

画像Aですが、大雪渓から朝日岳方面へ直登するルート(赤線)にハイマツ保護のロープが設置されています。ロープの先は完全にハイマツ帯が出現しました(画像B)。したがって、ロープより上方には進まないでください。ハイマツ保護だけでなく、地面・岩場の踏み荒らしによる高山植物への影響、ライチョウの営巣状況への影響なども懸念されます。

大雪渓から稜線方面のバーン状態は、柔らかい雪質で、シールで問題なく登攀できる状態ですが、今回は日曜日の新雪が数センチ積もっていて、柔らか過ぎたせいもあり、稜線直下で登れなくなってしまう方も散見しました。登山の方はアイゼンが必要な状態です。必ず着用下さい(軽アイゼンではなく、12本爪アイゼンを)

<重要 − 大雪渓方面から位ヶ原山荘への下山ルートについて>

大雪渓方面から位ヶ原山荘への下山ルート
@ 大雪渓から位がhら山荘への下山ルート
今後右側の水色ルートで
A 屋根板の滑走エリア
下部ではせせらぎが聞こえ、踏みぬきに十分注意
そのほかの画像 山頂方面からツアーコースへの下山ルートが本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

大雪渓トイレ・避難小屋からの滑走ルート(赤ルート)は、あと数日で途切れますので、駐車場脇にある登山道入口からつつく沢(水色ルート)で登攀下山してください。

なお、現時点では、それより下部の屋根板は問題なく滑走できますが、屋根板下部ではせせらぎの音が聞こえるようになってきました。現時点では積雪が極端に薄くなっている所はありませんが、今後、さらに積雪が少なくなると、踏みぬきやシュルンドの発生の危険がありますので十分ご注意下さい。また、木々が増えてきてきて、下山滑走が制限されつつありますので、春山バス下り便の乗車時間に余裕をもって下山してください(最終便:位ヶ原山荘発15時24分)

次回速報は5月27日(土)の予定です。(2023/05/20 21:30更新)

 

5月20日(土)速報 − そのほかの画像@ <観光センターから位ヶ原> (クリックで拡大)】

5月20日(土)速報 − そのほかの画像A <大雪渓から稜線方面・道路雪壁> (クリックで拡大)】


 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月26日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月27日(月)〜4月14日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月26日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月27日(月)〜4月14日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月14日(金)11時〜28日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(金)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
※6月12日(月)〜23日(金)は県道乗鞍岳線工事通行止のため運休
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2023年5月13日(土)  
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

午後から降雪 − この1週間は雪解けが激しい
@ 2023/05/13 10:40
この1週間で山頂・位ヶ原方面は雪解けが進む
(位ヶ原)
A 2023/05/13 11:55
雪が降ってきた − 今日はここで引き返します
(大雪渓上)

B 2023/05/13 13:15
雪が降りしきる中、ハイマツにはライチョウのペアが
(剣ヶ峰下)

C 2023/05/13 13:55
道路除雪は大雪渓手前の4号カーブまで進む
(4号カーブ、雪壁は高さ10m)
その他の画像が本文末尾にあります。
→そのほかの画像 − 雷鳥の様子(つがい・縄張り争い)、道路除雪が本文末尾にあります

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は雨の予報となっていて、訪れた方々は「いつ降りだすのだろう〜降りだす前に下山したい」という心持ちでしたが、降りだしたのはなんと雪...びしょ濡れにならずに過ごせた一日でした。

【目次】
<乗鞍高原・三本滝レストハウス前駐車場・春山バス>
<位ヶ原山荘から大雪渓へ>
<山頂方面積雪状況>
<重要 − 山頂から位ヶ原山荘方面の下山ルートについて>
<そのほかの画像>
<そのほかの画像 − 雷鳥の様子(つがい・縄張り争い)、道路除雪>
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】


<乗鞍高原・三本滝レストハウス前駐車場・春山バス>
6時の観光センター前駐車場の天候は、やや雲が多いものの朝日が差す晴天。気温は5℃でさほど寒いと感じる状況ではありませんでした。山頂方面はこの1週間で岩場やハイマツ帯が増えて、雪解けが一気に進んでいます。

この週末は土日とも天候が悪い予報が出ているせいもあって、訪れるクルマは少なめで、7時を過ぎても20台ほどにとどまっていて、乗鞍岳春山バスは、観光センターから2台、三本滝から1台で、合計3台約70名ほどが位ヶ原山荘に向けて出発します。

なお、速報を編集している現在(5月13日(土)、20時時点)で、位ヶ原山荘付近は雪が積もり始めています。そのため、明日5月14日(日)は路面積雪凍結の恐れがあり、乗鞍岳春山バスは運休になる可能性がありますので、ご注意下さい。

<位ヶ原山荘から大雪渓へ>
9時位ヶ原山荘の気温は7.4℃、天候は曇ですが山頂方面の視界は良好です。山頂方面に向かう屋根板入口付近はこの1週間で30〜50センチほど雪解けが進んでいて、雪面が道路よりも低いなっていて、昨年より2週間ほど早い雪解け状況です。また、道路を少し進んだ先にある登山道入口付近も雪解けが進んでいて、下山はこちらのほうへ滑り降りる方も多いのではないかと思いますが、木々が多くなってきて、来週は滑走が難しくなるかもしれません。また、降雨による縦溝も下山滑走には厄介な存在です。

11時の大雪渓の気温は7℃、天候に大きな変化はなく、どんよりとしているものの、雨が降るような感じではありません。それでも歩いていると蒸し暑さを感じる状況で、いつ降られてもおかしくないありません。大雪渓周辺も雪解けが激しく、場所によっては50〜70センチも雪解けが進み、こちらは先週同様、昨年よりも2週間早い雪解け状況です。また、大雪渓で最初に出現するモーグル岩(※)も、先週同様、昨年より5週間早い雪解け、2番目に出現する石碑の岩は、先週より1週間早くなって昨年より4週間ほど早い雪解けです(※ モーグル岩は今冬は降雪が少なく埋まりませんでした)。


<山頂方面積雪状況>

山頂方面積雪状況
山頂付近は昨年より多い状態。雷鳥保護のため、ハイマツ帯への侵入はご遠慮下さい
@ 剣ヶ峰方面、全景画像 A 朝日岳のルート、
赤ルートは避け、青ルートで登ってください

B ロープの先はハイマツ帯が広がっています

C 地図(@〜Bがロープ設置場所

正午の稜線付近の気温は6℃。この頃より、雪が降り始めました。降り始めから雪でした。雪の降り方は一時強く降った時があったものの、それほど強いものではありません。ただ、夜も降り続いていて、位ヶ原山荘付近では、夜から雪が積もり始めていますので、明日の乗鞍岳春山バスは路面積雪凍結による運休の恐れがありますのでご注意下さい。

先週までは山頂方面は昨年より多い状態でしたが、今週は雪解けが激しく、昨年並みの状態になっています。

画像Aですが、大雪渓から朝日岳方面へ直登するルート(赤線)にハイマツ保護のロープが設置されています。画像Cの地図内の「B」の所です。ロープの先は完全にハイマツ帯が出現しました(画像B)。したがって、ロープより上方には進まないでください。ハイマツ保護だけでなく、地面・岩場の踏み荒らしによる高山植物への影響、ライチョウの営巣状況への影響なども懸念されます。剣ヶ峰下では、ライチョウのツガイが確認され、オス同士の縄張り争いも活発になっています。

大雪渓から稜線方面のバーン状態は、柔らかい雪質で、シールで問題なく登攀できる状態です。登山の方はアイゼンが必要な状態です。必ず着用下さい(軽アイゼンではなく、12本爪アイゼンを)

<重要 − 山頂から位ヶ原山荘方面の下山ルートについて>

山頂から下山ルート
ルート間違いの可能性とツアーコース滑走不可により、下山は春山バスをご利用下さい
@ 位ヶ原周辺のハイマツ帯
ハイマツ帯出現により下山ルートが制限
A 大雪渓から位ヶ原山荘方面への下山ルート
次週末以降は水色のルートで
そのほかの画像 山頂方面からツアーコースへの下山ルートが本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

今年は位ヶ原でハイマツ帯の出現が早く(画像@)、今後、位ヶ原山荘への下山ルートが制限されるようになってきます。大雪渓トイレ・避難小屋からの滑走ルートは、次週末までは滑走できますが(画像A青ルート)、それ以降は駐車場脇にある登山道入口からつつく沢画像A水色ルート)で下山してください。

なお、現時点では、それより下部の屋根板は問題なく滑走できますが、木々が増えてきてきて、下山滑走が制限されつつありますので、春山バス下り便の乗車時間に余裕をもって下山してください(最終便:位ヶ原山荘発15時24分)

<そのほかの画像>

5月13日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

<そのほかの画像 − 雷鳥の様子(つがい・縄張り争い)、道路除雪>

5月13日(土)速報 − 雷鳥の様子(つがい・縄張り争い)、道路除雪 (クリックで拡大)】

この時期の雷鳥はオス同士の縄張り争い・オスとメスのつがい形成が盛んに見られます。特にオス同士の縄張り争いによる空中戦は非常に目立ちますので、多くの方が目にされていると思われます。雷鳥はハイマツ帯を住処とし、高山植物を餌としています。そのため、ハイマツ帯への立ち入りや高山植物の踏み荒らしは絶対にされないようお願いいたします。

県道乗鞍岳線の道路除雪は、大雪渓手前の4号カーブまで進んでいます。4号カーブの雪壁は最大10メートル。5号カーブは75メートルで、4号カーブは昨年並みで5号カーブは若干低い状態です。

次回速報は5月20日(土)の予定です。(2023/05/13 22:10更新)
  

 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月26日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月27日(月)〜4月14日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月26日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月27日(月)〜4月14日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月14日(金)11時〜28日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(金)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
※6月12日(月)〜23日(金)は県道乗鞍岳線工事通行止のため運休
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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■2023年5月5日(金) 
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 )  
 

今年のGWは良い天気が続いています − まさに連日春山日和
@ 2023/05/05 09:30
GW後半は良い天気が続いている
(位ヶ原山荘から屋根板へ)
A 2023/05/05 10:30
やや風があるが寒さはない
(屋根板上部)

B 2023/05/05 13:40
年に一度、春の乗鞍が楽しみ
(蚕玉岳山頂)

C 2023/05/05 14:00
春の柔らかな湿雪は、パウダースノーとは別の楽しさがある
(蚕玉岳直下)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今年のゴールデンウィークは4月29日(土)より始まりましたが、4月30日(日)を除いて、本日5月5日(金)まで良い天気に恵まれています。

<山頂方面積雪状況> 
<重要 − 山頂からツアーコース方面への下山ルートについて(→今後は春山バスの利用をお勧めします)>

<ツアーコース − 入口急斜面上端が途切れました。春山バスでの下山をオススメします>

<そのほかの画像>
<そのほかの画像  山頂方面からツアーコースへの下山ルート・ツアーコースの状況(←滑走不可です)>

<乗鞍高原・三本滝レストハウス前駐車場・春山バス>
6時の三本滝駐車場の天候は晴・気温6℃。すでにツアーコースでの下山滑走ができなくなっているため、三本滝駐車場にお越しの方は例年よりも少ない状態で、6時時点で15台、8時になっても満車にならない状態です。始発便は観光センターから3台、三本滝から1台のを合わせて約170名ほどが乗車されました。なお、この三連休の始発便は5月3日(水)が7台、5月4日(木)が5台でした。

なお、本日14時42分に能登半島沖を震源とする最大震度6強の地震がありましたが、道路などへの影響はなく、春山バスは最終便まで通常運行されました。

<位ヶ原山荘から大雪渓へ>
9時位ヶ原山荘の気温は12℃、若干薄い雲があるものの、綺麗な青空が広がる中山荘周辺は一気ににぎやかな雰囲気に包まれます。今日の始発便はスキーヤー・ボーダーの方よりも、登山者のほうが多い状態です。山頂への登山口となっている屋根板入口は先週よりも50センチ程度雪解けが進んでいます。雪はほどよく柔らかく、シール登攀もツボ足にも適した状態です。

屋根板から位ヶ原に到達すると、風が強くなりますが、寒さはそれほど感じない状態。そのため、アウターを着込む人とそうでない人が半々ぐらいな状態です。なお、屋根板から位ヶ原(宝徳霊神バス停付近)に登るルートでハイマツが出てきています。ハイマツ帯に立ち入らないようお願いいたします。また、位ヶ原は全般的にハイマツが多い状態となっています。山頂方面から位ヶ原山荘へ戻る際、ルート間違いに十分注意してください

11時の大雪渓の気温は8℃、若干薄い雲が見られますが、綺麗な青空が続いています。

10時を過ぎたあたりで一時的に曇り空となりましたが、その後は綺麗な青空が続きます。なお、屋根板から位ヶ原(宝徳霊神バス停付近)に登るルートに一部ハイマツが出ています。可能な限り、ハイマツ帯に立ち入らないようにルート変更をお願いいたします(→そのほかの画像  山頂方面からツアーコースへの下山ルート をご覧下さい)

11時の大雪渓の気温は8℃、若干風が吹き始めます。大雪渓周辺も積雪が少なく、入口付近の看板付近は昨年より2週間ほど早い雪解け、大雪渓で最初に出現するモーグル岩(※)は昨年より5週間早い雪解け、2番目に出現する石碑の岩は、昨年より3週間ほど早い雪解けです(※ モーグル岩は今冬は降雪が少なく埋まりませんでした)。




<山頂方面積雪状況>

山頂方面積雪状況
山頂付近は昨年より多い状態。雷鳥保護のため、ハイマツ帯への侵入はご遠慮下さい
@ 剣ヶ峰方面、全景画像 A 朝日岳のルート、
赤ルートは避け、青ルートで登ってください

B 地図(@〜Bがロープ設置場所

大雪渓付近までは、昨年よりも積雪が少ない状態となっていますが、山頂方面は昨年より多い状態となっています。

画像Aですが、大雪渓から朝日岳方面へ直登するルート(赤線)にハイマツ保護のロープが設置されています。画像Bの地図内の「B」の所です。現時点では、まだハイマツは出ていませんが、あと1週間程度でロープより上方でハイマツが出てくると思います。ハイマツが出てきましたら、ロープにしたがって、立ち入らないようお願いいたします。ハイマツ保護だけでなく、地面・岩場の踏み荒らしによる高山植物への影響、ライチョウの営巣状況への影響なども懸念されます。

大雪渓から稜線方面のバーン状態は、柔らかい雪質で、シールで問題なく登攀できる状態です。登山の方はアイゼンが必要な状態です。必ず着用下さい(軽アイゼンではなく、12本爪アイゼンを)

<重要 − 山頂からの下山ルートについて(→春山バスをご利用下さい)>

山頂から下山ルート
ルート間違いの可能性とツアーコース滑走不可により、下山は春山バスをご利用下さい
@ 山頂からの下山ルート
ツアーコースでの下山は推奨しません。春山バス利用を
A 位ヶ原で尾根部分にハイマツが出現し
横移動ができずルート変更が困難
、道迷い注意

B 山頂から滑り降りた直後のルート取りを
間違えると戻れない

C ツアーコース入口急斜面上端
ツアーコースは1番標識より滑走できません
そのほかの画像 山頂方面からツアーコースへの下山ルートが本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

今年は位ヶ原でハイマツ帯の出現が早く、例年の風景とは異なっていて、下山ルートを間違いやすい状況となっています。特に尾根部分にハイマツ帯が多く、ルートを間違えたときに、横移動ができない状態となっているため、ルート間違いした後、正しいルートへの復帰も難しい状況です。

また、ツアーコースも先週よりもさらに雪解けが進み、1番標識より下部は滑走できません。したがって、今後は、位ヶ原山荘へ下山後、春山バス下り便をご利用下さい。



<ツアーコース − 1番標識より下部は滑走できません。春山バスで下山してください>

ツアーコース積雪状況
1番標識より下部は滑走できません。春山バスでの下山をオススメします
@ ツアーコース入口急斜面上端 A ツアーコース入口急斜面

B 入口急斜面〜1番標識間

C かもしかゲレンデ
そのほかの画像 山頂方面からツアーコースへの下山ルートが本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

今週は気温の高い日が多かったため、雪解けが進み、1番標識より下部は滑走できない状態です。また、ぬかるんでいるところもあり、下山は思ったよりも時間がかかります。また、画像@のように一面クマザサに覆われてしまうと、滑るため足を踏み入れることすらできない状態です。そのため、手前の樹林帯から急斜面を降りることになりますが、こちらも雪解けにより、ぬかるんだ急斜面が一部あり、登るのも下るのもできない状態に陥ります。したがって、春山バスでの下山を強くお勧めします。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪0センチ。(先週と同じ)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪20センチ。(先週より5センチ減少)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪65センチ。(先週より10センチ減少)

次回速報は5月13日(土)の予定です。(2023/05/05 23:45更新)

 

5月5日(金)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

5月5日(金)速報 −そのほかの画像 山頂方面からの下山ルート・ツアーコースの状況


 

 【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月26日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月27日(月)〜4月14日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月26日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月27日(月)〜4月14日(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月14日(金)11時〜28日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月29日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(金)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
※6月12日(月)〜23日(金)は県道乗鞍岳線工事通行止のため運休
【岐阜県】 乗鞍スカイラインは道路崩落のため開通未定


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