ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2007/09/08〜09) F

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(Update:2007/09/13)

 

【雪渓上部 U − モーグルコース】

雪渓上部左側 − 上は−1〜2週間遅く、下は3週間以上早い雪解け

こちらは雪渓上部左側。昨年と比べた傾向としては、下部方向・南方向に向かうほど雪解けが目立ち、モーグルコースのスタート地点がある上部北寄り付近が積雪の多い状態が続いています。

上部では南寄りが1週間早く、北寄り部分では2週間遅い状況です。また、下部では南寄りから中央部分にかけては1週間早く、北寄り部分は3週間以上早い雪解です。

なお、滑走できるエリアが今週から、急斜面アイスバーンの雪渓上部左側だけになっています。これからノリクラデビューをお考えの方はご遠慮くださいますようお願いいたします。危険が伴いますのでお勧めしません。

 

雪渓北寄り下端より − 上端まで85メートル

雪渓の下端から上端までの距離は先週は120メートルでしたが、今週は35メートル減の85メートルです。

雪渓下端は落書きの岩より15メートル上昇 − 昨年最終日以上の雪解け

先週の下端部分は落書きの岩の付近でしたが、今週は15メートルほど上昇しています。昨年の雪解けはこの落書きの岩のあたりまででそれ以降は10月三連休の降雪により、雪解けが進みませんでした。したがって、これ以上の比較ができず、前述でも下端付近の積雪の状況を「昨年より3週間以上早い」としました。

 

下端部分は要注意! − 完全に氷状態。スキーブーツは滑るものと思ってください

毎年同様の傾向が見られますが、だんだん秋が近づいてくると、雪渓の下端部分は雪解けが再氷結して完全な氷状態になります。この部分だけでなく、全体的にアイスバーン状態に近くなり、一旦、足を滑らせると、雪渓上部左側の急斜面では全く制動を取ることができず、そのまま岩場に滑落することになります。最近のウェアは特に表面が滑りやすい生地であるため滑落し始めたらかなり加速します。

北寄りエリアはまだよいものの、このすぐ南側は下端に近づくほど傾斜がきつくなるかまぼこ状態の地形で、運良く足を下に向けることができても、制動できず岩場に激突します。

 

こちらは先週のコブラインの下端部分。大きな岩が頭を出して、滑走距離が短くなっています。

 

雪渓上端 − 昨年より2〜3週遅い雪解け

こちらは上端部分。昨年より2〜3週間遅い雪解けです。

 

上端の位置は先週より2〜3メートル移動しているだけで大きな変化はありません。

ただ、モーグルコースのある北寄り部分に関しては15メートルほど上端が下がっています。

モーグルコーススタート付近

コブのラインは先週と同じもので、先週は15メートル前方に見える大岩の壁のところがスタート位置でしたが雪解けでコブの数で4〜5個程度下がっています。

 

ラインの長さは15コブ、57メートル

ラインの長さは先週の26コブ、93メートルから大きく縮小して15コブ、57メートル。先週のこのラインは途中から斜度変化がありましたが、今週はちょうど、斜度変化が始まる少し手前付近がスタート位置になっているようです。

 

9月8日(土)は午前中の荒天でそれほどでもありませんでしたが、9月9日(日)はたくさんの方がお越しになり、コブラインの横にある階段を登ってくるモーグラーはご覧のようにスタート付近からゴール付近まで数珠繋ぎの状態になったほどです。

 

多くのモーグラーの方がお越しになり、深く掘れたコンディション

人が足を踏み入れていない部分では硬くなっているところがありますが、これだけ多くのモーグラーが同じラインを滑りますので、かなり難コースになっています。ラインそのものの雪質も表面は比較的やわらかい部分があり、グリップが効かないアイスバーン状態ではありません。

したがって多くのモーグラーの方が今日も果敢に攻めて行くのですが...

今回は転倒される方が相次ぐ

先週と同様、途中でコースアウトされたり、どんなに上手な方でも中には攻めすぎて途中でバランスを崩して転倒されるモーグラーもいらっしゃるほどです。

 

今シーズンは今週のラインのすぐ南に1ライン新設が限度

来週はこのラインの滑走は無理がありそうですから、状況を見てさらに南側にラインを作成しなければいけないかもしれません。ただ、南に移動すると雪渓の下端部分の斜度変化が今週のライン以上にひどく、安全面から今週のラインのすぐ南に1ライン作るのが精一杯といったところです。

昨年は今週のラインの位置よりも南側に余裕で作成ができましたが、これまでにもお伝えしているように今年は上半分の積雪が多く、下半分の積雪が少ないため斜度変化が激しく、昨年と同じ箇所にラインを作成しようとしても滑り始めると急激に落ち込むコースレイアウトとなって、安全面の問題から、南側にラインを作成することは困難です。。

したがって、次週のラインが滑走困難となった場合は、雪渓の一番南端に移動することになります。いずれにせよ、この時期からは、毎週通う常連の方以外はお越しにならないほうが懸命です。

 

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