ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.4(2008/04/12〜13) D
【位ヶ原山荘】
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こちらは位ヶ原山荘。時刻は16時30分を回ろうとしていますが、空はまだ明るさがあります。4月も半ばに入って日がかなり長くなってきました。
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乾燥室には木製のかんじき |
お泊りの方々はもうすでに到着され、お部屋でゆっくりされています。今日はスキーの方は見えませんが、ごらんのように珍しい道具でお越しの方がいらっしゃいます。
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厨房 − 今日は支配人自ら腕を振るう |
こちらは厨房。今日はスタッフの方がいらっしゃいませんので、支配人自ら包丁を握ります。
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りんごの皮むき |
お手伝いの方はりんごの皮むき。
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りんごを洗う − 貴重な水を鍋で少しずつ |
調理をするには水は欠かせませんが、この時期はまだ蛇口を使うことはできないため、雪を溶かして作った貴重な水を鍋にとって少しずつ使います。
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「皮をうさぎに切るにはどうしたいいの?」 |
支配人自らうさぎに切る手解きをします。
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@ ここに切れ目を入れて... | A ほら、できるでしょ |
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B これ苦手なんだよね | C 何とかできました |
「失敗してもいいけど、とにかく人数分だけは作ってね!」と、プレッシャーをかけられましたが何とかできたようです(笑)
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夕食 |
今日は食堂ではなく、暖かいこたつでの夕食。大人数のときはなかなかできない支配人とのおしゃべりも今日はゆっくりと繰り広げられます。
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かんじきは日本の重い雪の中をラッセルするには必要なんです |
こちらは木製のかんじきでお越しになった方々。アルミのかんじきはツアーコースでも良く見かけますが、さすがに木製のものをご利用の方はいません。「北陸の湿った雪だと、軽い木製のかんじきでないと、雪の中から足を引き上げながら進むことはできません。スノーシューのように雪の上を浮きながら進む道具とは異なり、かんじきは日本の重い雪の中をラッセルするには必要なんですね。」と、かんじきの有用性を教えてくださいました。
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雪の上を歩くといってもその雪質でさまざまな道具があり、そして短い取材時間の中で色々なお話をお聞きすることができたことがうれしく思います。
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翌朝、どんよりとした曇り空にぼんやりとした太陽 |
翌日、4月13日(日)の朝6時。東の空が少し赤く染まった後、ぼんやりとした太陽がもう高く昇りはじめます。
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6時過ぎにはもう出発、硬く締まった雪面にアイゼンが効く |
昨晩、かんじきの話をお聞かせくださった方々はもう出発です。まだ硬く締まった雪面を今日はアイゼンで進みます。
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こちらの方々も7時前には出発します。
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今日は天気の悪化しないうちに出発したほうがよさそう |
少しばかり天候が心配ですが、明るさが出てきて天気の良いうちに上部を目指して行きます。今日も静かなノリクラを楽しめるはずです。
<編集後記>
今回は休暇村からすべて登行となり、訪れる方も少なめでした。それでも真冬のようにほとんど人気がないということはありませんでした。翌日の4月13日(日)は速報でもお伝えしたように午後から雪が降り始め、それと同時に雷鳥が一斉に大雪渓に集結し、大合唱を始めるというシチュエーションに出会うことができました。本来なら、記事としたいところですが、時期を見てお伝えしようかと考えています。今回は定期的に雷鳥調査に訪れる大学の先生がお越しになっていましたが、1日に12時間以上も歩き回るとのお話をお聞きしました。そんなに歩き回れるものかと思っていましたが、いざ、このようにたくさんの雷鳥に出会ってしまうと、自分自身もあちらこちらとかなりの範囲を移動していることに気付きます。
乗鞍高原温泉スキー場は休暇村ゲレンデも含めてすべて営業が終了しました。山麓からすべて登行となりますので、ツアーコースにお越しになる方は時間的な余裕を持って行動されるようお願いいたします。また、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝ゲート間の開通は4月24日(木)と昨シーズンの4月13日よりも遅くなっています。しばらくの間は時間・天候・体調などに十分配慮した行動が必要になります。
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