ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2008/06/07〜08) E
【春スキーバス、大雪渓駐車場へ】
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大雪渓駐車場にバス停設置 | 3便全便が大雪渓駐車場まで運行されます |
5月3日(土)から今年の運行が開始された春スキーバスは、当初は6月1日(日)より大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)まで区間延長される予定でしたが、位ヶ原山荘から大雪渓駐車場までの区間で切り通しの雪の壁に亀裂があったり、路面凍結などの問題から区間延長が中止されていましたが、1週間で道路周辺の雪解けが進み、6月7日(土)より延長運行されることが決まりました。
いつもなら、大雪渓入口にバス停が設置されますが、今回は駐車場側へ設置されています。そして、春スキーバスは今年から朝昼夕の3便に増え、全便が大雪渓駐車場まで運行されます。
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8時50分、始発の春スキーバスが到着です。
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カーブ連続のバスに揺られ、大きく体を伸ばします |
そのほとんどがスキーヤー・ボーダー。最後部座席が荷物置き場となったバスの窓から次々にスキー板が下ろされます。つづら折れの続く道に揺られて来ましたから、バスを降り、「やっと着いた〜!」と手足を大きく伸ばして体をほぐされる方もたくさんいらっしゃいます。
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板をザックにくくりつけて出発の準備が始まります。
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目指すは山頂剣ヶ峰。目と鼻の先のように見えますが、登り始めるとなかなか近づいて来ません。
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「あれ、何〜?」 見たものすべてが新鮮!しっかり心に焼き付けて... |
でも、ノリクラは山頂ばかりが目指すところではありません。いろんなものに興味を持って楽しんでください。小さいうちの感動はきっと忘れることなく心に残ることでしょう。
【昨年の今ごろは?】
二日間とも恵まれない天気で、9日(土)は朝から雨が降り、昼過ぎからは雪が降り出すほどの天候。前日の降雪とあわせて、大雪渓では5センチ程度の新雪が積もりました。ただ、水分を含んだ重たいもので、滑りを楽しむといった状態ではありません。特に濃霧は二日間ともひどく、霧の抜けた時間帯はほとんどない状態で、肩の小屋より上部の稜線付近の取材を行うことが出来ませんでした。
気温は二日とも低めで、終始5℃前後を推移してたものの、大雪渓の雪はかなりやわらかめの状態。大雪渓では縦溝はありませんでしたが、位ヶ原から位ヶ原山荘に降りる屋根板周辺ではかなり深いものができていました。
<編集後記>
梅雨入りして最初の週末を迎えました。週間天気予報があまり芳しくなかったこともあって、良い天気に恵まれたものの、訪れる方が少なく、静かなノリクラを楽しむことができた週末になりました。
この時期の天気予報が変化が激しくあまりアテにならないことも多々あります。だからといって参考にしないというわけにはいかず、ある程度推測しながら行動を決める必要があります。山頂付近になれば、まだ降雪のある時期で、平地では夏季がメインですが、ノリクラではこれからの時期は急激な天候の変化と雷に注意が必要になると考えられます。
特に大雪渓や山頂付近では逃げ場がありません。また、長野県側が穏やかでも岐阜県側では急激な降雪で乗鞍スカイラインが通行止めとなることもあります。ノリクラ周辺は太平洋側と日本海側の気候が合流するエリアとも言われ、そんなところからも場所によって大きく気候が異なることもしばしばあるのかもしれません。上手にこの時期を乗り越えたいものですね。
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