ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2008/07/19〜20) A
【大雪渓に到着】
シャトルバスが出発した頃から比べるとさらに青さが深くなった空にノリクラが包まれています。
ややひんやりとした空気が広がります | 準備ができたら雪渓へ |
蒸した車内から少しばかりひんやりとした朝の雰囲気が残る気候は肌寒さを感じるもの。一枚アウターを羽織ってちょうど良い状態です。そして、準備が整ったスキーヤーから順番に雪渓に向かいます。
登山靴の紐もしっかりと |
準備を始めるのはスキーヤーばかりではありません。山頂に向けて出発する登山の方も靴の紐をしっかりと締め付けます。
スキーヤー専用道 − スキーヤーが雪渓に向かう | 「登山道はこっちかな?」 |
雪渓下部は主にモーグラーの方がお越しになっていますが、フリーやポールの方々は雪渓中段より上部がメインとなります。そのため、スキーヤー専用道方面へ進んで行きます。
このスキーヤー専用道は登山道と同様にロープで両側を仕切られているため、登山道と間違える方も多くいらっしゃいます。
登山口は50メートル離れた別のところ |
しかし、肩の小屋方面へ向かう登山道はシャトルバスが停車した大雪渓入口から北へ50メートルほど進んだところ。
娘さんに連れられて初ノリクラ | 山頂に向けて出発! |
今日は初めてノリクラにお越しになるというご両親を娘さんが連れて山頂登山です。ほぼ快晴の青空に恵まれ、ノリクラの良い印象を脳裏に焼き付けて下されば幸いです。「山頂から富士山が見えますか?」とおっしゃってましたが、剣ヶ峰からは位置的にちょっと無理でしょう。また、富士見岳からはその名の通り見られますが、それも写真判定をしないとわからないほどです。ですから昔の人が「富士見岳」と名づけたのは今よりももっと空気が澄んでいて良く見えたのか、現代人よりも数段目が良かったのかもしれませんね。
澄んだ青空 − 山並みが織り成す |
シャトルバスの車窓からもお伝えしたように、きれいな青空に山並みが織り成す風景が日が高くなってもまだまだ続きます。山頂に到着するまでこんな風景が続けばよいですね。湿度の高い夏場はなかなかこのように遠景がはっきりと見られることはそれほど多くありません。
先ほどの富士山は南アルプスの仙丈ヶ岳と北岳の間に見られますが、大雪渓入口付近からは位置的に無理なようです。富士見岳からの富士山は 2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.7(2007/06/23〜24) A のページを一番最後までスクロールした所に掲載しております。また、遠景の山々の名称は 2006ノリクラ雪渓カレンダーVol.17(2006/09/02) に掲載の @Topics − 大雪渓から見られる遠景の山々 をご覧ください。
そして、こちらは8時便。
バスの到着と同時にごった返します |
この時間帯から乗客が増えてくるようになり、シャトルバスが到着するたびに大雪渓入口付近はご覧のようにごった返す光景が繰り広げられます。
モーグラー − 遥か彼方にある新設のラインを見て |
雪解けが進み、大雪渓の各所で岩の面積が広くなってくると、1週間の差が大きく感じるようになってきます。モーグルコースの様子は後述いたしますが、大雪渓入口の直近にある雪渓下部のモーグルコースはやや短くなったことから、大雪渓の一番奥の雪渓上部左側にラインが新設され、シャトルバスを降り立ったモーグラーの方々は目の前にある既設のコースにするか遥か彼方に見える雪渓上部左側のラインまで出向くか少し悩んでいる様子。
グループそろってマイクロバスで |
シャトルバスでお越しになるスキーヤーもいれば、スキークラブなどでマイクロバスを借りてお越しになる方々もいらっしゃいます。シャトルバスと異なり、持参する荷物や下山時刻などの自由度はこれに勝るものはありません。
マラソン、大雪渓に到着 |
もちろん、ご自身の脚でやってくるのだってかまいません(笑)。
次の種目はスキー |
そして、ランニングシューズからスキーブーツに履き替え、雪渓に向かいます。これに自転車が加われば、ノリクラ版の「トライアスロン」でしょうか?
【雪渓下部 T】
ここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えいたします。
雪渓下端部分の雪解け − 昨年とほぼ同じ状況 |
こちらは前述の看板の向こうに見えた雪渓下端部分の雪解け。先週から岩の頭が見え隠れする状態隣、ご覧のようにかなり広範囲に雪解けが進んでいます。それでも状況としては昨年とほぼ同じです。この上部にモーグルコースがありますが、ラインの下端はこの岩の上ですので、岩が出てくることによってコースが分断されたということはありません。右の画像の位置から大雪渓入口まで47メートル。昨年は距離を測っていませんが、ほぼ同じ状況と考えられます。
徐々に北側へと雪解けが広がる | 幅は5メートル |
雪解けは少しずつ北の方向に広がってます。先ほどの帯状に雪解けした岩の部分は車道沿いより一段上に上がっていて、その幅は5メートルほど。昨年の4メートルよりも若干多いものの、ほぼ同じ状況といえます。
排水溝まで21メートル |
大雪渓からの雪解け水は小川となって車道の排水溝へと続いて行きます。強い日差しでも雪解け水は冷たさを保っています。
雪解け水 − 強い日差しでも冷たさを保つ |
小川の至ることにペットボトルや缶ビールがキープされています。ただし、食べ物を冷やしたり、外に放置することは避けたほうが良いでしょう。周辺には山麓からやってくるカラスが目を光らせていて、ザックの中の弁当すら引きずり出すほどです。
ザックの中が暑くなるからといってザックの口をあけていたりすると狙われます。また、そんな状況が続くと、カラスが常時やってくるようになりますので、しっかりとした生地のザックに入れてチャックは必ず閉じてください。(→ Next)
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