ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2008/07/19〜20) D
【高山植物】
大雪渓から肩の小屋に向かう登山道も雪解けが進み、それと同時に色々な高山植物が芽吹きを始める様子を眺めるのが楽しい時期になってきました。
シナノキンバイ(つぼみ) − 昨年とほぼ同じ状況 |
黄色い花はまだ少ない状況の中、大きな花を見せ始めているのはシナノキンバイ。少しばかり開花し始めたところは昨年とほぼ同じ状況。来週あたりはきれいな開花を見せてくれるはずです。
キバナシャクナゲ − 大雪渓エリアではこれから |
肩の小屋周辺のキバナシャクナゲは大半のものが終わりになってきていますが、大雪渓エリアではこれからがシーズン。
マルハナバチが受粉の手助け |
キバナシャクナゲは一番最初に咲き始める高山植物ですが、その頃にはあまり見かけなかったマルハナバチがずんぐりとした大きな体をゆっくりしたスピードで花から花へと動いて行く姿がなかなかかわいらしいものです。
雪解けの早いところではチングルマが開花(肩の小屋付近) |
比較的雪解けの早い肩の小屋周辺ではご覧のようにチングルマがほぼ満開を見せています。前述の石碑の岩のものと比べると、雪解け状況によってその違いがよく分かります。
道端ではそろそろハタザオの季節が終わりに近づき始め、それに変わるように淡いピンクの花が咲き始めます。ハタザオやミヤマタネツケバナと同様に小さな花は、よく探せばその足元の至るところで咲いていることに気付きます。
【雪渓上段 T】
雪渓上部全景 − 上部は昨年並み、下部は1週間ほど遅い |
こちらは雪渓上部。エリアによって昨年と積雪状況(雪解け状況)が異なっています。上部は昨年とほぼ同じ状況ですが、下部は昨年より1週間近く遅い雪解け状況です。
雪渓上部右側 | リフト土台が姿をあらわす − 昨年よりやや遅い雪解け |
こちらは雪渓上部右側。このエリアの右下(北東)付近にあり雪渓中段の上部に位置するリフト土台は今週になってその姿をあらわし始めました。高さは70センチほど。若干ですが昨年よりやや遅い雪解け状況です。
雪渓上部右側の上端 − 昨年とほぼ同じ状況 |
こちらの雪渓上部右側の上端部分は先週より高さで70センチから1メートルほどの雪解けが見られます。先週の段階では昨年よりやや遅い状況でしたが、今週はほぼ昨年並みの状況を示しています。
上端から − 大雪渓下端まで480メートル |
上端から大雪渓下端(大雪渓入口)までの距離は先週の480メートルと変わりありません。画像の中央付近に岩の面積が広がってきています。雪渓上部の下端に当たるものですが、そこまでの距離は280メートル、石碑の岩までは350メートルです。
雪渓上部を左右に分ける尾根沿いの岩 | 長さは30メートルほど −昨年とほぼ同じ状況 |
雪渓上部を左右に分ける尾根沿いに先週からご覧のような岩が出てきました。上部の岩とは27メートルほど離れ、岩そのものは30メートルありますが、今後は雪解けが進んで上部の尾根と一緒になってきます。昨年とほぼ同じ状況です。
尾根の岩で休憩 |
その尾根で休憩されているこちらの方々。今日は3人でお越しになる予定でしたが急遽お越しになれず、今日はWebSiteでノリクラの状況を楽しまれるとのこと。今年のノリクラは今日が初めてとのことで、一度6月ごろにお越しになりたいとおっしゃります。この時期とはまた違った風景が広がり、もちろん5月のGW頃なら位ヶ原からツアーコースを経て三本滝レストハウスまで滑走することができます。
WebSiteにはツアーコースの状況もお伝えしておりますので、安全な天候の日を選んでお越しくだされば幸いです。
肩の小屋周辺 | こちらでもリフト土台が見え始めます |
こちらは肩の小屋周辺。徐々に雪渓のエリアが狭まって来ました。右の画像のようにリフト土台も見え始めます。
肩の小屋付近 − 昨年とほぼ同じ状況 |
先週の段階では昨年より1週間遅い雪解けの状況でしたが、今週はほぼ昨年並みとなっています。
雪渓上端から肩の小屋まで80メートル | 下部の登山道とつながるのももうすぐ |
雪渓上端から肩の小屋までの距離は先週の70メートルから80メートル。下部の登山道まで道がつながるのももうすぐのことでしょう。(→ Next)
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |