ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2008/09/20〜21) @
【大雪渓】
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19日(金)夕方頃から台風13号の影響が懸念されましたが、ノリクラではそれほどではなく、20日(土)は台風一過の青空を期待したものの、取り残された雨雲がまだ残ってはっきりとしない天候となりました。また、週間予報では20日(土)あたりに台風が通過すると発表されていたこともあって、週末にもかかわらず、訪れる人がほとんどいらっしゃらない状況。大雪渓付近は10月末に完成予定のトイレと避難小屋の工事が進んでその作業の音だけが渡り響いています。
21日(日)は台風ではなく秋雨前線の影響を受けて朝からほぼ終日に渡って雨。昨日以上に荒天の一日となりました。大雪渓付近も午前中を中心に雨と濃霧に見舞われ、それでも訪れたスキーヤーは固めのバーンでトレーニングを繰り返されていました。それまで10℃を下回ることのなかった気温もお昼近くになると冷たい空気に覆われて6℃までさがり、不安定な大気の状態から閃光と雷鳴が上空を渡るようになります。
大雪渓は雪解けが少し遅くなり、昨年よりも1週間程度遅く、箇所によっては3週間ほど遅い所もあります。
紅葉に関しては速報でもおつたえしておりますが、大雪渓・位ヶ原で始まったといえる状況になり、それよりも山麓でも紅葉が見られるようになって来ました。樹木の種類によって異なりますが、大雪渓・位ヶ原付近では紅葉の始まりの遅かった昨年より1週間ほど早いものも見られ、冷泉小屋・魔利支天などでは例年並かといったところです。
それではこの二日間の様子をお伝えします。
【9月20日(土)、観光センター】
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前日の19日(金)は22時ごろまで雨が降り、その後は夜空の雲も徐々に抜け始め、20日(土)の早朝はご覧のような青空が広がります。6時の気温は15℃、寒さはありません。
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台風一過の良い天候 − でもほとんど車はありません |
週間予報では台風の通過は今日あたりとなっていましたが、予報よりも早く通過して台風一過の良い天候となりました。ただ、多くの方が週間予報で週末の天候を判断されるため、ご覧のように観光センター駐車場は車の姿はほとんどない状態。
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シャトルバスは正常運行 |
昨晩の雨はそれほど強いものではなく、県道乗鞍岳線は雨量規制もなく、シャトルバスは始発便から正常運行されました。
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7時便が到着する10分前ですが、バス停には人影はありません。
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往復券に関するお知らせ |
バス停には今週からこのようなお知らせが掲示されています。往復券は往路部分と復路部分の半券を中央で切り離して使用しますが、半券を逆方角のシャトルバスへの使用はできませんので、乗車の際には間違えずに車掌に手渡すようお願いいたします。
シャトルバスの往復券は三本滝から畳平の区間においては途中下車が可能です。乗車時に半券を車掌に渡すのが通常ですが、これから紅葉シーズンとなり、冷泉小屋前や位ヶ原山荘前といったバス停で途中下車して再度乗車されるケースもあるかと思います。その際は、乗車前に車掌にその旨を必ずお伝えください。
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7時便が到着します。
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山頂の雲が気がかり |
しっかりとした青空が広がるものの、山頂方面に厚くかかる雲が気になります。
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それでは厚く雲が垂れ込めた大雪渓に向けて出発です。
【シャトルバス、車窓から】
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乗鞍高原の色づきは先週とあまり変わらず |
先週もお伝えしましたが、山麓の乗鞍高原でも部分的に紅葉が始まっています。先週と比べて若干色付きが濃くなった部分もありますが、まだ、始まったといえる状況ではありません。
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かもしかゲレンデ付近は雲が垂れ込める |
そして、三本滝付近に達するとご覧のように上空から厚い雲が降りてきて、かもしかゲレンデは完全に視界が奪われています。
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「紅葉が始まってるよ!」 | 冷泉小屋付近 |
三本滝のゲートから魔利支天バス停を過ぎ、しばらくすると紅葉のきれいなスポットがあります。先週は色づいたとはいえない状態でしたが、少しずつ変化を始めています。詳しい紅葉の状況は、6ページ目の 【紅葉情報】 にてご案内いたします。
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位ヶ原山荘 |
乗鞍高原から見た山頂方面にかかる雲が位ヶ原山荘付近から立ち込めるようになってきます。
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一時停車 − ダイヤの時間調整 |
今回はダイヤの時間調整のため、位ヶ原山荘で一時停車です。
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少しばかりバスを離れて − ちょっと得した気分 |
シャトルバスから降りて少しばかりの時間を過ごすのはちょっと得をした気分です。
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ホワイトボードに四季の写真が |
ホワイトボードに周辺の状況が分かるように四季の写真や地図が掲載されています。
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春スキーバスの運転に弁当を持って... |
県道乗鞍岳線の除雪はスキー場の営業終了とともに始まり、ゴールデンウィーク前には位ヶ原山荘付近まで除雪が完了します。そして、今年は5月3日(土)から春スキーバスの運行が開始されました。例年、朝の上り便と夕方の下り便の1往復でしたが、今年から1日3往復運行されるようになりました。
ホワイトボードに掲示された雪化粧の写真を見たこちらの運転手さんは、「今年から3便になって、営業所から『今日は春スキーバスに行ってくれ、上は何もないから弁当持って行かないと行けないよ。』って、言われたもんだから、雪景色を見られると思って弁当もって楽しみに走ってたら、急遽、沢渡に行ってくれって連絡が入っちゃってさぁ〜、残念だった...」と、その時の様子を語ってくださいました。
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さぁ〜時間だ! | バスに乗ってくださいよ〜。 |
定刻を迎えましたので、バスに乗り込みます。
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それでは再び出発です。
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位ヶ原 − 濃霧 |
位ヶ原はご覧のように完全に霧に包まれた状態となってしまいます。
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大雪渓手前 − 霧が抜ける |
それでも大雪渓手前の4号カーブを過ぎて、大雪渓駐車場近くまでやってくると再び霧が抜けてきます。
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ご覧のように微妙な霧の切れ間にシャトルバスは大雪渓に到着です。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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