ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2008/09/20〜21) D
【雪渓上部 V − モーグルコース】
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モーグルコース |
ここからは雪渓上部左側の北寄りにあるモーグルコースの様子をお伝えします。
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20日(土) − 昼過ぎから雨、降ったりやんだり |
20日(土)は昼過ぎから雨が降り始めます。ただ、降ったりやんだりの微妙な状況で下山しようか滑り続けようか迷う状態。
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暖かいコーヒーがおいしく感じる季節に |
今日は訪れるモーグラーが少なく、モチベーションを取り戻すには一旦休憩。暖かいコーヒーがおいしく感じる季節になってきています。
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雨でも青空が − 微妙な天候 |
雨が降っても上空にはご覧のように青空がのぞく状況。20日(土)はその後も微妙な天候が続きます。
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21日(日) − 雨と霧 |
そして、こちらは翌日の21日(日)。台風の過ぎ去った後は秋雨前線の影響から雨と霧に包まれた一日となりました。
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下端部分はアイスバーン −慎重に登ります |
気温は日中でも10℃を下回るようになって、今日のような状況になると、雪渓はご覧のようにアイスバーンが見られるようになります。特に下端部分は雪解け水が伝わってくることもあり、再氷結しやすく、雪渓の中でも最もアイスバーンになりやすい部分。下端から2〜3メートルは慎重に登ります。
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コース整備 |
今年はあまり冷え込みがないため、それほどひどい状況ではありませんが、9月下旬ともなれば、今日のような気候が続くと、バーン表面は硬くなり、そればかりか尖った凹凸が目立つようになってきます。そのため、滑る前にコース整備が必要となります。
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ある程度の凹凸が取れれば後は丁寧に滑りながらバーン表面の角を落として行きます。
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長さ20コブ・78メートル − 先週と変わらず |
こちらはモーグルコーススタート付近。位置は先週と全く変わっていません。ラインの長さについても同様で、20コブ・78メートルです。
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徐々にバーン状態も良くなる |
徐々にバーン状態も良くなって、抑えて滑走すれば問題ありません。
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雨の降り方に変化は見られず、霧も徐々に濃くなってきますが、何とか滑走できるまで整備できてこれから本番というときになって...
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突然の閃光と雷鳴 |
突然の閃光と雷鳴。思わず肩をすくめ、空を見上げます。
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少しばかり大粒の雨が降りはじめると、視界が良くなってきて天候の変化が見られますが、まだ、雷鳴が時々鳴り響きますので、今日はこれで撤退となりました。
【雪渓上部 W − 基礎練習】
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モーグルコースの左側(南側)では、基礎の方が今日も練習。
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ビンディングの付け方 |
いつもはバーン状況などについてお伝えしてますが、今回は志向を変えて、スキー板を装着する所をご紹介します。ビンディングにブーツをはめる単純な行為ですが、それ一つとっても大雪渓によく通っているかどうかが一目で分かるものです。
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慣れないとこの方法は取れません |
通常、板を斜面に対して横に置くのがセオリーですが、30度以上の急斜面になると板が滑落する危険性があり、前述のように板を縦に置き、片方のビンディングをはめたと同時に、左の画像のように足場を確保します。その上で、右の画像のように反対側を装着します。
ただ、最初の足をはめた瞬間にストッパーが外れて板が滑り、転倒・滑落の危険性がありますので慣れないとこの方法は取れませんが、一番確実な方法となります。
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あとは普通に滑るだけですが...
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急斜面と硬いバーン −慣れていても難しい条件 |
いくら整備したとはいっても、実際のバーンは腰が引けてしまうの斜度と硬さがあります。しっかりとエッジを食い込ませてのターンはなかなかできません。
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南寄りのバーン − 長さ97メートル |
さらにその左側(南側)でも基礎練習。
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今日も朝6時の始発便でやってきてコース整備から始めました。
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南側のバーンはうねりがさらにひどい |
雪渓上部左側のバーンは全体的に見て南側に行けばうねりがひどくなる状態で、特に縦溝はかなり大きなものになっています。滑りにくいという状態を通り越して、通常の感覚で言えば、滑られないといったほうが正解かもしれません。
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これからは紅葉を眺めながらの秋スキー |
紅葉を眺めながらの秋スキーを楽しめるシーズンがもうすぐそこまでやってきています。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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