ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.15(2009/08/22〜23) A
【大雪渓に到着】
大雪渓入口では、雪渓上部に向かうスキーヤーが出発の準備に入ります。
ザックにスキー板をつけてもらう |
大雪渓入口から雪渓上部まで、スキーヤー専用道を上る必要があるため、ザックにスキー板やブーツを背負う必要があります。大人二人掛りでザックに板を括り付けます。
合羽を着せてもらう |
こちらもお母さんに合羽を着せてもらってますね。
今日もフリー滑走で基礎練習 |
大雪渓にお越しになるスキーヤーの中には、マイカー規制以降は足が遠くなってしまった方もたくさんいらっしゃいますが、こちらの方々は、ノリクラ通いを再開されました。かつての大雪渓は、スプーンカットのひどい雪渓をフラットにならして滑走する方々が多かったものの、最近はフリー滑走される方が少なく、初めてノリクラにお越しになっても、何処を滑ってよいか思案される様子があります。
そんな中、フリーで滑走される方が増えれば、初めてお越しになった方も、敷居が低く感じられるものです。
三本滝ゲートから歩いて到着! |
大半の方が長袖で、さらにアウターを着込むような冷たい空気に包まれる中、半袖姿のこちらの方は、三本滝レストハウス前駐車場から、ザックにスキー板とブーツをくくりつけ、歩いてお越しになりました。
ノリクラは、山頂付近から山麓まで、連続した風景の変化を楽しむことができるのが、一つの特徴と思います。歩くスピードでないと、感じ取れないものが必ずあります。特に紅葉シーズンは、歩いて楽しむことをお勧めします。
再び、青空が戻り始め、準備を終えたスキーヤーは雪渓上部に向けて出発します。
【雪渓下部 T】
ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。
⇒ | 今週の雪渓下部全景 |
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先週の雪渓下部全景 |
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昨年の雪渓下部全景 |
先週の段階では、昨年よりも、やや早い雪解け状況を示し、今週は、先週よりも、かなり雪解けが進んでいる様子がわかります。それでも、昨年の状況と比較すると、先週とは異なり、昨年よりも、やや遅い雪解け状況となっています。
雪渓下端(南側)から大雪渓入口まで74メートル |
幅は22メートル − 昨年並み |
左の画像は雪渓下端(南側)の様子。大雪渓入口までの距離は74メートル。先週は75メートルとほとんど変化のない状況ですが、南側部分が雪解けがなくなり、測定位置が中央よりになったため、雪渓入口に近くなったことが原因です。昨年も74メートルと、同じデーターを記録しており、昨年並みの状況であることがわかります。
そして、下端部分は、帯状の岩場が車道沿いの入口付近より一段上に上がっていて、右の画像のように、ほぼ完全に平坦になります。雪解けが進み、平坦な部分がさらに帯状に広がって行きます。幅は22メートルで、こちらもほぼ昨年並みです。(昨年は23メートル)
雪渓下端(北側)は二分される − 昨年と同じ推移 |
雪渓下端(北側)から大雪渓入口まで49メートル −昨年並み |
雪渓下部は、北側部分が分断され始め、雪渓の北側の下端から車道までの距離は、先週の45メートルから49メートルとなり、ほぼ昨年並みです。
スキーヤー専用道 − ウラジロナナカマド |
実の先端が赤くなり始める |
こちらは大雪渓入口付近のスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。先週から実ができ始めました。今週は、よく見ると、実の先端が、やや赤くなっていますが、ほとんど変化はありません。先週と同様、昨年よりも、やや推移が遅い状況です。
登山道入口 |
山肌の緑に濃淡が現れる |
こちらは大雪渓入口から50メートルほど北にある肩の小屋へ向かう登山道。ここから始まる登山道は、大雪渓の北側を肩の小屋に向かって登り、肩の小屋で畳平からのルートと合流します。
登山道沿いや摩利支天岳の山肌をよく見ると、これまで一様だった緑に、濃淡が見られるようになって来ました。今後、季節が進むにつれて、その変化はさらに顕著になってきます。
幅35メートル×長さ33メートル − 昨年よりもやや遅い状況 |
雪渓下部の大きさは、先週の幅58メートル×長さ52メートルから、幅35メートル×長さ33メートルと、3分の2程度まで減少しています。それでも、昨年よりもやや遅い雪解け状況です。
今日もたくさんのヒルクライマーがやってきます |
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍を来週に控え、今日もトレーニングに励むヒルクライマーの姿が絶えません。
大雪渓前は自転車の往来が絶えません |
今日は、これまで以上にヒルクライマーの姿が多く、一時は、大会当日に匹敵するかの自転車の往来が見られるほどでした。(→ Next)
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