ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.15(2009/08/22〜23) B
【雪渓下部 U】
石碑の岩 | 石碑の岩の下部 |
こちらは雪渓下部の南側にある石碑の岩。大雪渓エリアでモーグルコースの岩の次に姿をあらわす大岩です。左の画像の石碑の岩周辺は、五週間前の段階で、雪解けが完了しました。右の画像の石碑の岩の下部のエリアは、ごくわずかに残っていた積雪も、完全になくなりました。
石碑の岩の南側 − 雪渓上部へのスキーヤー専用道 |
石碑の岩の南側は、大雪渓入口から続く、スキーヤー専用道が雪渓上部へ続いています。
下端部分はこの位置から42メートル上方にある |
雪渓上部の下端部分 |
スキーヤー専用道を進むと、雪渓上部に到達します(雪渓上部下端)。雪渓上部下端部分は、先週の段階では、左の画像の位置から30メートル上方にありましたが、今週はさらに延びて42メートル上方に位置しています。
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昨年同時期より三週間遅い雪渓上部下端部分
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今週の雪渓上部下端部分 @ |
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昨年同時期より三週間遅い雪渓上部下端部分
A |
今週の雪渓上部下端部分
A |
昨年同時期より三週間遅い画像と比較してみます。特に、下の二枚の画像を比べるとわかりますが、昨年よりも三週間以上早い雪解けで、再び、雪解けのスピードが増していることがわかります。
雪解け水 − 強い日差しで雪解けの勢いが増す |
そのため、雪渓から流れ出す雪解け水の勢いは、これまで以上に激しさを感じさせ、冷たい空気に包まれているものの、日差しの強さが勝っている状態が見受けられます。大雪渓の雪解けは、秋になって、そのスピードが落ちることはなく、初冠雪となる頃まで、雪解けが続きます。
チングルマ − 風車が完全に開く |
こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。風車状のさく果が完全に開いています。昨年は、綿毛が完全になくなっていましたので、少し、遅い推移を見せています。
【雪渓中段】
雪渓中段 |
雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。画像中央に大岩があり、その後方に残るだけとなっていて、
先週の段階から、この位置からは、完全に積雪が見られない状態になってしまいました。
こちらが残された雪渓中段。
長さ10メートル×幅3メートル − 昨年より一週間以上早い状況 |
長さ10メートル×幅3メートル。下部が空洞になっていて、滑走どころか、雪渓の上に立つこともできない状況です。昨年より一週間以上早い状況です。
雪渓中段全景 |
おそらく次の週末には完全になくなってしまうことが予測されます。(→ Next)
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