ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.17(2009/09/05〜06) B
【雪渓下部 U】
石碑の岩 | 石碑の岩の下部 |
こちらは雪渓下部の南側にある石碑の岩。大雪渓エリアでモーグルコースの岩の次に姿をあらわす大岩です。左の画像の石碑の岩周辺は、七週間前の段階で、雪解けが完了しました。右の画像の石碑の岩の下部のエリアは、ごくわずかに残っていた積雪も、三週間前の段階で、完全になくなりました。
石碑の岩の南側 − 雪渓上部へのスキーヤー専用道 |
石碑の岩の南側は、大雪渓入口から続く、スキーヤー専用道が雪渓上部へ続いています。
下端部分はこの位置から83メートル上方にある | 雪渓上部の下端部分 |
スキーヤー専用道を進むと、雪渓上部に到達します(雪渓上部下端)。雪渓上部下端部分は、先週の段階では、左の画像の位置から65メートル上方にありましたが、今週はさらに延びて83メートル上方に位置しています。
雪渓上部下端部分 |
昨年の状況と比較すると、先週までは二週間から三週間早い雪解け状況を示していました。しかし、今週の状況は、昨年同時期より二週間遅い9月20日前後には、雪渓上部右側は、残りわずかとなってしまい、その状況から、今週は、昨年よりも一週間から二週間早い雪解けとなっています。
チングルマ − さく果がなくなりました |
こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。積雪状況は昨年よりも早めの雪解けを見せる中、こちらのチングルマは、先週まで、風車状のさく果がきれいに開き、昨年よりも、二週間ほど遅い推移を見せていました。ご覧のとおり、今週はそのさく果もすべて飛んでしまいました。
チングルマの花の時期は、完全に終わりを迎えましたが、これからは、きれいな紅葉が見られるようになるかと思います。
【雪渓上部 T】
雪渓上部全景 |
それでは、雪渓上部の様子をお伝えします。上部付近は、右側も左側もともに昨年並みです。また、下部に関しては、右側では雪解けのスピードがやや遅くなり、先週の段階では、昨年より一週間早い状況から、今週は、昨年よりやや早い程度に落ち着きました。左側は、先週と同じく、昨年より四週間ほど早い雪解け状況を見せています。
⇒ | 今週の雪渓上部右側 |
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先週の雪渓上部右側 |
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昨年の雪渓上部右側 |
こちらは雪渓上部右側の様子。先週の画像と昨年の画像と比較してお伝えします。先週から比べると雪渓の大きさは半分程度まで小さくなっています。また、左下の昨年の画像と見比べると、上半分は同じような状況ですが、下半分に大きな違いがあります。全体的には、昨年より、やや早い雪解けといえます。なお、雪渓の横幅は、先週の74メートルから45メートルで、昨年と全く同じ幅になっています。
リフト土台 | 雪渓上部から雪渓中段への連絡部分 |
こちらは雪渓上部右側の右下(北東)付近にあって、雪渓中段の上部に位置するリフト土台。雪渓からリフト土台までは41メートルと、先週と変わりありません。また、右の画像のリフト土台から雪渓中段への連絡部分は、五週間前の段階で完全に雪解けが終了しています。
下半分はほぼ雪解け − 下方にごく一部残る |
下半分がほぼ完全に雪解けしていますが、画像の右下にあるように、ごく一部だけ、残雪が残っています。そのため、前述のリフト土台と雪渓からの距離が41メートルと先週と変わらない数値となっています。
右寄り部分は岩の頭で滑走不可 |
こちらは積雪が残る上半分の様子。右寄り部分は岩の頭が多くなり、滑走できる状態ではありません。
左寄り部分は何とか一本分だけ滑走可能 |
左寄りの部分は岩の頭も少なく、連続した距離も70メートルあり、何とか滑走可能です。
上端部分 |
こちらは雪渓上部右側の上端部分。上端部分は、先週より38メートルほど下がっていて、位置としては、昨年よりやや高い所にあります。
⇔ | ||
今週の上端から |
上端から雪渓上部の下端までの距離は、先週の170メートルから81メートルです(昨年は160メートル)。下半分を中心に急速に雪解けが進んだため、距離が半分程度まで小さくなっています。おそらく、次の週末あたりには、ほとんど、ごく一部しか残っていない状態となるはずです。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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