ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.4(2010/04/17) @
【大雪渓】
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「本当にこれが4月の光景か!」と、思うような真冬の降雪に見舞われ、しかも夜が明けるタイミングに合わせるかのように雪が止んで朝日と青空が広がる一日を迎えました。この降雪のため、急遽、夏タイヤからスタットレスタイヤに履き替えてノリクラにお越しになった方もいらっしゃり、また、乗鞍高原に在住されている方の中には、夜明けと同時にパウダーを目指して出かけるほどで、この時期にまとまった降雪に見舞われることは、それほど珍しいことであることがうかがえます。
しかし、太陽の強さはやはり春そのもの。新雪は見る見るうちに緩んで来て、ボソボソとした片栗粉状態となってきます。ただ、午前中はしっかりと寒気が抜けていないこともあって、太陽で緩んだ表面は冷たい空気にさらされてあっという間にパックされ、そのため、新雪感を味わうといった余裕どころか、時間とともに難しい雪質となりました。
この時期は、夕方になるとツアーコースは硬くパックされて難しい状況に変化しますが、今日は柔らかい新雪だったためその変化も激しく、夕方のツアーコースはいつも以上にひどいコンディションとなってしまいました。
乗鞍高原温泉スキー場の営業が終わって、県道乗鞍岳線は休暇村ゲートまでしか通行できないため、先週と同様に休暇村ゲレンデから全山を歩いてアクセスする状態でしたが、それでも30名以上の方がこの新雪目指してお越しになったようです。
それでは、この時期としては珍しい冬景色に包まれた4月17日(土)の様子をお伝えします。
【4月17日(土)、観光センター】
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観光センター前駐車場 |
4月10日(土)、朝7時の観光センター前駐車場。関東地方など都心では41年ぶりにもっとも遅い降雪を記録し、乗鞍高原は昨晩から早朝まで雪が続いていました。
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夜明けとともに降雪が収まる |
降雪は早朝5時ごろには止んで、ご覧のように朝日が昇り始めます。
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季節外れの銀世界 |
気温は0℃。季節外れの降雪で、完全に銀世界の乗鞍高原が広がります。
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積雪20センチ − 雪かきが必要なほど |
昨晩からの積雪は20センチほど。この時期としてはかなりまとまった積雪となり、ボンネットからフロントガラスまで完全に覆いつくす雪を除雪する作業から一日が始まります。
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雲が抜け始め綺麗な青空に |
天候は回復傾向を示し、上空を覆っていた雲も次第に抜け始め、西の空にはノリクラの峰々が見え隠れするようになって来ました。乗鞍高原は完全に無風で、山頂付近の山肌から雪煙が上がる様子はなく、上部エリアも穏やかな状況であることがうかがえます。
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びっしりと着雪して見事な雪景色 |
観光センター周辺の木々は全ての枝にびっしりと着雪して見事な雪化粧。まさに真冬の光景と申し上げたい所ですが、乗鞍高原の真冬の雪は乾いていて、このように着雪することはありません。そのため「稀に見る銀世界」と申し上げたほうが良いかもしれません。
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乾いた雪質の真冬ではなかなか見られない光景です |
ですからこんな光景はこの時期に降るやや湿り気のある降雪でないと見られないというわけです。
【休暇村】
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休暇村 |
こちらは観光センターより県道乗鞍岳線を1.5kmほど先に進んだ休暇村。
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休暇村前 − 再び除雪が必要 |
休暇村ゲート − 冬季閉鎖解除は4月22日(木) |
休暇村から100メートルほど先に県道乗鞍岳線の休暇村ゲートがあります。休暇村ゲートより上部区間は冬季閉鎖となっていて、3.5km先の三本滝ゲートまでの部分開通に向けて除雪がすすめられていましたが、ご覧のように再び除雪が必要なほどの降雪に見舞われました。
なお、今後、除雪が進んだ後、県道乗鞍岳線は下記のスケジュールで冬季閉鎖解除などが実施されます。
<県道乗鞍岳線 − 冬季閉鎖解除 バス運行スケジュール> |
@ 4月22日(木)※ | 休暇村ゲート〜三本滝ゲート間の冬季閉鎖解除。 |
A 5月1日(土)予定 | 乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行開始予定。 |
B 6月予定 | 春山バス運行が大雪渓(肩の小屋口バス停)まで延長予定。 |
C 7月1日(木) | 三本滝ゲート〜畳平間の冬季閉鎖解除で全線開通、シャトルバス運行開始。 |
※4月21日(水)とお伝えしておりましたが、4月22日(木)に修正します。 |
なお、春山バスの運行については、お知らせ − 2010シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘行きの春山バス運行について(2010/04/05) をご覧ください。また、シャトルバスについては、乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 をご覧ください。(今シーズンは一部ダイヤ変更がありますが、現段階のシャトルバス情報は2009シーズンの情報です。今後、改定する予定です。)
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休暇村駐車場 |
先週と同様、ツアーコースまで全山歩いてアクセスする必要があり、今日も休暇村の駐車場には準備を進めるスキーヤー・ボーダーの方々が集まっています。
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出発の準備 |
ザックにボードの板を固定します。板のテール部分ができるだけ短くなるようにザックとの固定位置を調整します。テール部分が長くなると、足と板が干渉して歩きにくいためです。
また、ザックに収納物をパッキングするときも、板を取り付け部分ができるだけフラットになるように工夫すると、固定しやすくなり、行動中の荷崩れも防ぐことができるでしょう。
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駐車場からスキー板を履いても問題ありません |
駐車場も完全に雪に覆われているため、ここから板を履いて出発しても差し支えないほど。
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ぽかぽか陽気にアウターをボードにくくりつけて出発! |
気温はすでに6℃まで上昇し、アウターはボードにくくりつけたりザックの中に押し込みます。真冬の銀世界が広がる中で、薄着の春スキーの格好はややミスマッチな感じがありますが、今日はこの先も冬の空気と春の日差しの二つの局面を見せる一日となります。(→ Next)
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