ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.4(2010/04/17) D
【雪渓下部】
ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。
先週の大雪渓入口 |
今週の大雪渓入口 |
こちらは大雪渓入口付近。左上の画像は昨年同時期の様子、右上の画像は先週の様子です。先週よりも数センチ程度増えているものの、ほとんど変わりなく、また、昨年より30センチほど多い状況も先週と同じです。
トイレ付近 |
大雪渓入口から北側へ50メートルのところにトイレ小屋と避難小屋があります。トイレ小屋の屋根に掛かる吹き溜まり部分も先週とほとんど変わりありません。
天候が急変 − 再び太陽が... |
そして、先ほどまで完全に雲に覆われていた状況が、次第に抜け始めて再び太陽の日差しが戻ってきます。
ものの5分で青空にノリクラが浮かぶ天候に |
雲が抜け始めて5分もしないうちに完全にノリクラが姿を再びあらわし始めました。
めまぐるしい雲の動きも完全になくなる |
先ほどの天候がウソのような状況...今日は穏やかではあったものの、雲の動きだけはめまぐるしい状態が続きました。
帰りのツアーコース位ヶ原急斜面 − ダイレクトな夕日と冴え渡る遠景で一日が終わる |
そして、こちらは帰りのツアーコース位ヶ原急斜面。雲ひとつない快晴が再び戻り、太陽光線がダイレクトに差し込んで、幾重にも刻まれたシュプールの深いカーブを照らし続けます。遠景もくっきり冴え渡り、空気が安定した状態になってきたことが分かります。周辺の山々も雪化粧が施され、4月中旬過ぎとは思えない光景にしばし足をとめて眺めていたいという想いに浸ってしまいます。
<編集後記>
この時期としては強めの寒気が流れ込み、関東の南にある低気圧の影響も受けて、4月としてはまとまった降雪に見舞われました。そのため、都心の各線ではポイントが凍結したり、中央線では倒木で運行ダイヤが大きく乱れるなどの影響がありました。
天候に関する報道などで「上空に強い寒気が流れ込み...」という表現があります。上空約1500メートル(850hPa)の気温がマイナス3℃を下回ると霙(みぞれ)、マイナス6℃を下回ると雪という目安があります。(大雪となる目安には上空5000メートル(500hPa)の気温を用いることがあります。)
今回も16日(金)夕方の気象情報で、「関東甲信地方の上空約1500メートル付近には氷点下3度以下とこの時期としては強い寒気が流れ込んでいます。」と発表されました。
さて、この上空1500メートルですが、ちょうど乗鞍高原の標高と同じで、乗鞍高原が平地と比べてかなり高い位置にあることが想像できます。季節の変化が平地とは大きく違うのも納得できます。
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