ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.13(2010/08/07〜08) D
【雪渓上部 T】
雪渓上部全景 − 昨年よりも一週間遅い雪解け |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。【雪渓中段】のコーナーでもお伝えしたように雪渓上部と下部は今週に入って完全に分離しました。昨年よりも一週間遅い雪解け状況を示しています。
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昨年の雪渓上部右側 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2009/08/08〜09) D |
今回の雪渓上部右側 昨年より一週間遅い雪解け |
雪渓上部は今後の雪解けで右側(北側)エリアと左側(南側)エリアに分離します。こちらは右側エリア。例年、ポールレッスンが盛んに行われています。画像の左上に伸び始めている岩の帯が雪渓上部エリアを左右に分離する尾根です。昨年の画像と比較してもお分かりの通り、昨年よりも雪解けが遅く、一週間遅い状況を示しています。また、横幅は117メートルとまだまだ十分な広さがあります。
鉄塔土台 昨年より一週間以上遅い雪解け |
雪渓上部から雪渓中段への連絡部分 積雪がなくなり、上部と下部は完全に分離 |
左の画像は雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。これまでリフト土台と呼んでいましたが、冬季にコロナ観測所に物資を運ぶ雪上車の走行ルートを示すために建てられた鉄塔の土台であることがわかりましたので名称を変更いたします。
鉄塔土台周辺は、先週より高さで1メートルほどの雪解けが見られ、先週と同様に昨年よりも一週間以上遅い雪解けです。
また、鉄塔土台の下方の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分は、ご覧のように完全に雪解けが終了して雪渓上部と下部が分離しました。こちらも昨年よりも一週間遅い雪解け状況です。
こちらは雪渓上部右側の上端部分。
こちらは雪渓上部右側上端。先週から高さ1メートルほどの雪解けで、昨年よりもさらに雪解けが遅くなり、一週間の開きが見られるようになって来ました。
上端からの画像 雪渓下端まで280メートル |
上端から雪渓下端までの距離は先週から319メートルから280メートルに減少しています。昨年は252メートルで、状況としては昨年より一週間以上遅い雪解けを示しています。
メインの滑走エリアが雪渓下部から雪渓上部に移行しつつある中、雪渓上部右側は、レーシング系のグループを中心に今日は数レーンのポールが並んでいます。
大雪渓には県内はもとより遠方からも多数の方々がお越しになり、深夜の出発や長距離の移動が必要なことから、決して万全の体調でトレーニングに臨めないこともしばしばあります。
夏のノリクラでのトレーニングはいくら滑走本数を重ねても、冬のスキー場でのトレーニングに匹敵する練習量にはなりません。決して無理をせず続けることが大切です。
そして、こちらのグループも...
雪渓の傍らで一休みです。
疲労が蓄積してからどれだけパワーを出せるかがアルペンレースには必要かもしれません。しかし、ノリクラでそれを求めようとすると、翌日以降の反動が計り知れないことも考えられます。
適度に休憩を入れながら一日を過ごします。
今年は30日以上はノリクラに通われたでしょうか?毎年顔をあわせ、たとえ声を交わさなくとも、同じフィールドにいつもの顔ぶれが揃っているとなぜか安心します。
そんなノリクラ通いも今年は今日が最後...また、来年この場所でお会いできることを楽しみにしております。
【雪渓上部 U − ジュニアレーシング】
さて、こちらはまだまだノリクラシーズン真っ只中のジュニアレーシング。今日も変わらない練習風景が続きます。
確認後、すぐイメージトレーニング |
ビデオでチェックして、コーチからアドバイスを受けて、すぐその場でイメージトレーニング。
今回はしっかりとターンを仕上げる基礎的な練習を主眼に取り組みます。タイムを競うレーシングではスタートから加速するため、ストックを勢い良く漕ぎ出すのが通常で、いつもと同じように漕いでスタートをすると、「どうしてストックで漕いで飛び出すんだっ!今はスピードを求める練習じゃないんだ!」と、コーチの激が飛びます。
練習の主眼がどこにあるか...スキー操作やフォームにといった表面的なことではなく、じっくりと目的を見据えた練習内容が滑走本数の限られるノリクラでは必要なのかもしれません。
激が飛ぶたびに真剣なまなざしになる一方。常に笑顔とコミュニケーションを絶やさないようにする...練習が辛くとも明るさを忘れてしまうと、ノリクラが楽しくなくなってしまうのです。
好き嫌いなく色々な練習に取り組む |
色々な練習パターンを一つ一つ積み重ねることが大切で、どんな滑りにも好き嫌いなく取り組んで行きます。
ノリクラシーズンはちょうど折り返し地点、広々としたバーンで滑走できる時期が迫って来ていますが、限られた状況でもそれなりに練習を重ねて行きます。(→ Next)
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