第25回 全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍
2010/08/28〜29 @
今年で四半世紀を迎えた全日本マウンテンサイクリングin乗鞍。これだけの歴史のある大会も国内ではあまり例がないのかもしれません。まだ、ヒルクライムが国内に根付いていない時代から開催され、さらにそれが長年にわたって続けられたことは大きな意味があるものと思います。
それもヒルクライムに対する注目度が高くなり、年々、ノリクラに訪れるヒルクライム方が多くなっていることが支えになっていることと思います。そして、7年前から実施されているマイカー規制で自動車が少ない環境が自転車の方にとっては大きな魅力となっていることが、他のヒルクライムコースとの大きな違いといえるでしょう。
さて、お盆明けから比較的良い天候の続くノリクラは、大会両日とも恵まれた天候となりました。
8月29日(土)は朝から綺麗な青空に恵まれました。そのため、乗鞍高原は暑い一日となりました。大会会場の観光センター前駐車場とその周辺は例年同様の賑わいがあり、ノリクラがもっともにぎわう一日が始まりました。16時ごろに一時的に夕立に見舞われるものの、その後は明日の天候を保障してくれるかのような雲間に青空がのぞく天候で今日一日が終わって行きます。
そして、大会当日の8月30日(日)も朝から快晴です。通常、早朝から強い日差しに恵まれると、次第に山麓から雲が湧きあがって大雪渓付近は濃霧に包まれる天候の推移を見せますが、今日は全くその気配がなく、ビビッドに冴え渡る透明感の高い空に包まれた中でのレースとなりました。下山途中の選手の中には途中で記念撮影される様子も多く見られ、絶好のロケーションの中、大会は終了しました。
それではこの二日間の様子をお伝えしたいと思います。
【8月28日(土)、大会受付 T】
年に一度、ノリクラがもっとも活気付く二日間が始まりました。こちらは大会会場の観光センター前駐車場。いつもはシャトルバスの乗り換え駐車場として多くの観光客の方や登山の方がお越しになりますが、明日の表彰式終了後まで大会の専用会場となっています。
そのため、いつもとは異なり、会場内は大会ムード一色です。
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は、一日目が大会受付 二日目が競技に分かれています。
昨年から設けられた三本滝ゲートまでの7km区間を走行するショートコースの部門を含めて15の競技クラスがあり、クラスごとに分けられた受付に並びます。受付ではゼッケンと自転車に到着する計測チップを受け取ります。
大会会場では、この日にしかお会いできない方々との再会も楽しいもの...「あら〜...お久しぶりじゃないの...」と、声をかけてくださったのは、昨年、ロード女子Aクラスで優勝した吉井 玲香 選手とママ。今年も一緒に参加されます。
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は第一チェックポイントの三本滝レストハウスや第二チェックポイントの位ヶ原山荘以外は、応援や観戦することが全くできず、さらに一般の方々は、これらのチェックポイントにすら行く手段がありませんでした。
そんな一般の方々が応援できるように、今年は応援バスが手配されました。予約などはありませんが、大会本部横で受付が必要です。往復で1500円、出発は競技開始前の明日6時で、大雪渓駐車場にて応援することとなります。
なお、大雪渓駐車場付近はトイレと避難小屋以外の設備は何もありませんので、各自で防寒・防雨対策を持参の上、お越しください。
夏の雲が湧きあがるノリクラの峰々を眺め、富士見沢付近には明日の大会コースである県道乗鞍岳線が険しい山並みを横切っている様子が見られます。ちょうどここから見られる富士見沢付近はゴールまであと1kmほどの地点で、森林限界の位ヶ原以降は周囲の木々がなくなり、風の影響を受けやすくなります。
自転車は特に風の影響を受けやすく、横風で転倒の危険もあります。また、そんな風の向きをよく読んでレースに臨むことも大切...「風が吹き降ろしているときはペースを落として回りの選手にについて行く。そして、次のカーブを曲がると逆に追い風になると判断すればそこからペダルを踏み込んで行くといいね。」
このようなちょっとしたアドバイスがタイムに大きく好影響をもたらすのかもしれません。
先ほど受け取ったゼッケンを手渡します。
そこに現れたのが、村山 利男 選手。この大会では知らない方はいないでしょう。2002年開催の第17回大会までの6連覇の偉業はまだ誰にも破られていません。(参考 : 第17回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍(2002/08/25)【トップの選手がやって来ました!今年もやっぱり...】 )
その当時はまだマイカー規制前で、大雪渓付近には応援の方々もいらっしゃいました。明日もそのときと同じように大雪渓前でお待ちしております...(→ Next)
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