ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.6(2011/04/28〜30) A
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【春山バス試運転 − 位ヶ原山荘へ】
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天候は雨から雪へ |
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試運転バスが発車した頃から雨が降り始め、休暇村を通過して東大ヒュッテ口のバス停を過ぎたあたりから、雨が雪へと変化を始めます。
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| かもしかゲレンデ | 三本滝レストハウス |
しばらくするとかもしかゲレンデが目の前に広がり、三本滝ゲートに到着します。
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三本滝ゲートを開ける − この先冬季閉鎖中 |
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4月21日(木)に休暇村〜三本滝ゲートまでの冬季閉鎖が解除されましたが、三本滝ゲートから先の県道乗鞍岳線は冬季閉鎖中です。そのため、明日から運行が予定されいている春山バスは特別な許可の下で運行されます。
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まだガードレールなどは設置されていません |
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三本滝ゲートから先の位ヶ原山荘までは除雪がほぼ完了されていますが、今後の降雪によって再び除雪作業が必要な状況が発生することもあって、まだ、ガードレールなどの設置はされていません。
そのため、春山バス運行に際しては、万が一の事故に備えて、施設賠償責任保険に加入されています。
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| 多くの枝が突き出ている | カーブミラーもまだ未設置 |
また、雪の壁からは多くの枝が突き出していて、さらにカーブミラーもまだ設置されていない状況のため、バスの運行は道路状況を熟知し経験豊富なアルピコ交通に限定して運行されます。
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道幅はバス一台分 |
県道乗鞍岳線は元々幅員の狭い箇所があり、大型車の対抗が困難な区間が多いのが現状で、除雪中の道路は大半がバス一台分の幅員しかありません。
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除雪・路面状況確認ため一旦停車 |
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所々で状況確認のため、バスを一旦停車させて、除雪・路面の状態を確認します。
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冷泉小屋付近20号カーブ |
ご覧の箇所は冷泉小屋付近の20号カーブ。大型車両通行のため、カーブ箇所だけは幅広く除雪がなされています。
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| 路面はシャーベット状態 | カーブ箇所などをチェック |
そして、この付近に達すると、雪の壁の高さはバスの屋根とほぼ同じくらいに...通行に支障となるカーブ箇所の幅員などをチェックしながら、再除雪の必要な箇所を洗い出します。
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場所によっては雪の壁すれすれを通過 |
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カーブ箇所は幅広くなっていますが、ごらんの画像のように直線部分は本当にバスの幅一台分しかありません。
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カーブ箇所では後輪が引っかかりそうに |
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また、カーブ箇所でも、ご覧のように後輪がカーブに引っかかりそうなほどの状況で、春山バスの運行は天候状況・路面状況が必要以上に安全確保できない限り、運行できないことをわかります。
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位ヶ原山荘に到着 |
冷泉小屋を過ぎて、次第に視界が悪くなり始め、雪の降り方もひどくなってきます。試運転バスは終点の位ヶ原山荘に到着です。
【春山バス試運転 − 吹雪の位ヶ原山荘に到着】
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天候はさらに悪化傾向へ |
試運転バスが到着した11時30分頃。視界は50メートルほどとなってきて、天候はさらに悪化傾向を示します。
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バスを降りて山荘へ |
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試運転バスから降りた関係者の方々は、山荘へと進みます。
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意見交換 |
松本市山岳観光課のご担当者が取りまとめ役となり、試運転の結果を踏まえて関係者の方々からの意見交換が行われます。
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| すれ違いなどはないので問題はないと思います | 特に問題となる箇所はないと思います |
自然環境への影響を考慮して利用者への啓蒙活動の重要性などの意見がありました。雷鳥生息域近くまでバスで容易にアクセスできる状況の下では、利用者にも観光地という意識ではなく、山岳地帯という意識でお越しいただきたいと考えられます。
さらに、ゴールデンウィーク期間中はスキーヤー・ボーダーの方々が、春山バスを利用して屋根板・大雪渓に登り、ツアーコースへ滑走するケースが多いと考えられます。そういった方々の誘導のために、下山コース誘導用のロープ張りが、地元関係者の方々の手で実施されていることも、報告がありました。
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本日の降雪のため、明日(4月29日)は第二便から運行が決定 |
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利用者への安全喚起は、春山バス関係者だけでなく、乗鞍高原に宿泊施設の方々にも宿泊者に対して実施していただきたいという意見や、さらに春山バスを利用するスキーヤー・ボーダーだけでなく、位ヶ原山荘周辺を少しだけ散策されるという観光客に対しても、利用上の安全喚起を実施していただきたいという意見もありました。
また、バス会社の関係者からは、「この雪の状況から、当社としてはできれば明日は二便から運行したいなと考えています。この天候だと朝は凍結がかなりあると思うので、明日は10時45分からにしたいと思いますがどうでしょうか?」と、提案され、「安全確認が第一ですから...」という結論から、明日(4月29日)の春山バスの運行は第一便(観光センター8時45分発)は運行を取りやめ、第二便(観光センター10時45分発)から運行開始ということで、春山バスの運行が決定されました。
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降雪はさらに激しく − 路面は完全に真っ白に |
関係者の協議が終了し、試運転バスが下山を開始する12時前の位ヶ原山荘の気温は0℃。さらに雪の降り方がひどくなり、路面は完全に真っ白になります。その後も雪は降り続き、山麓の乗鞍高原でも時折ひどい霙交じりの状態となります。
春山バスは2008年より1日1便から1日3便へと増便され、それと同時に利用客も2008年は2712人、2009年は3332人、2010年は4479人と、年々増加しています。今年も更なる利用者増加を期待したいものです。
さて、明日は無事に春山バスの運行ができるでしょうか...(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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