ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.6(2011/04/28〜30) E
【かもしかゲレンデ】
それでは、ツアーコースを目指してかもしかゲレンデを出発します。
今日のバーンコンディションは少し締まった状態で、シールやスノーシューで登って行く方はもちろん、ツボ足でもほとんど沈み込みがないため、容易に登って行ける状態でした。
ゴールデンウィーク期間中、かもしかゲレンデではスノーパークが開催され、ワンメイクのセットやTバーリフトなどが用意されています。
スノーパークの受付テントでは、そろそろ今日の受付業務が始まろうとしています。
かもしかゲレンデでは、ご覧のように地肌が見え始めていますがごく一部で、登行や滑走するエリアでは全く問題のない状況です。
こちらはかもしかゲレンデを横切る県道乗鞍岳線。
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昨年の切り通し箇所 2010 ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 Vol.6(2010/04/29〜05/01) A |
今年の切り通し箇所 −
高さ2.8メートル 昨年よりも少ない |
高さは先週と同様の2.8メートルほど。昨年の4メートルよりも少ない状況も先週と変わりありません。
路面をご覧になるとお分かりかと思いますが、雪解け水が流れた跡が見られます。これが夜間に冷え込んで凍結するわけです。路肩に積雪があるため、当面は夜間凍結の懸念が続きます。
ヘアピンカーブを進んだ先に上部ゲレンデの登り口があります。積雪は先週の2メートルから低くなって1.6メートルほど。昨年よりもやや高い状況です。
【ツアーコース T −入口】
かもしかゲレンデ下部では地肌が見え始めているところがありましたが、上部エリアにおいても徐々に地肌が見えてくるようになって来ました。
かもしかゲレンデを登り切って、こちらはツアーコース入口。
先日は夕方まで新雪感が残っていましたが、一日経過して締まった雪質となり、むしろ滑走しやすい状況と言えます。また、ツアーコース入口部分でも、ブッシュが散見されるようになって来ました。このブッシュは昨年よりもやや目立つ状況です。
こちらは入口急斜面。所々で黒い部分が点在するようになって来ました。
昨年の急斜面入口 2010 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(2010/04/29〜05/01) A ↓ |
先週の急斜面入口 ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 Vol.5(2011/04/23) B ↓ |
点在しているのは切り株の頭。先週あたりから確認できるようになり、それでもこちらの切り株に関してはほぼ先週と変わらない状況で、昨年よりも若干早い雪解け状況を示しています。
圧雪車で雪面が削り取られたため、入口急斜面では地肌が見えているところが一部ありますが、ほぼ先週と同じ状況で、この一週間は降雪に見舞われたこともあって、雪解けはほとんど進んでいません。
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昨年の入口急斜面のブッシュ 2010 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(2010/04/29〜05/01) A |
今週の入口急斜面のブッシュ 昨年よりやや早い雪解け |
急斜面にあるこちらのブッシュは昨年の状況と比較すると、やや早い推移を見せています。
上端部分 − 登行・滑走困難 | 右側に迂回して滑走 |
左の画像は急斜面を登りきる上端箇所で、先週とほとんど変わらない状況です。先週もお伝えしましたが、こちらの箇所は登行や滑走が困難なため、右の画像のように右側部分を利用したほうがよいかもしれません。
ツアーコース内でも急斜面を登りきる上端箇所がもっとも雪解けが早く進む部分で、今後、さらに雪解けが進むと、一旦、スキー・ボードをはずす必要が出てきます。ツアーコースの滑走可能時期は例年5月下旬頃までです。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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