ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2011/07/01〜02) F
【畳平、お花畑】
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それでは、畳平のお花畑の様子をお伝えします。今シーズンは雪解けが早く推移したため、お花畑の一般開放は例年より早く、6月30日(木)の午後からオープンしました。
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入口階段付近 − ショウジョウバカマ |
お花畑の雪解けは、このあとご案内する周回コースの奥のほう(西側)から、入口方面(東側)へと順番に進んで行きます。そのため、高山植物の生育も、周回コースの奥のほうが先に進み、入口方面へと順番に進んで行きます。
そのため、こちらの入口の階段付近はお花畑の中でももっとも雪解けが遅い箇所になります。そんな中でもごらんのように、ショウジョウバカマの開花が見られます。
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入口付近 − ハクサンイチゲ | 花芽はまだありません |
こちらは階段を下りてお花畑入口付近。ハクサンイチゲの新芽です。さほど大きな状態ではなく、花芽もまだありません。
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遊歩道分岐点 |
遊歩道をさらに進んで周回コースを右に回り、お花畑を奥のほうへ(西の方へ)向かいます。
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分岐点付近 | ハクサンイチゲ − こちらでも花芽はまだ |
周回コースに入ってすぐの場所でも、入口付近と同様にハクサンイチゲの芽吹きが見られますが、まだ花芽はありません。先ほどお伝えしたように、周回コースの奥のほうから入口へと雪解けが順番に終わって行きましたので、ハクサンイチゲの生育も、入口付近よりもこちらのほうが早いはずですが、その差は感じられません。
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周回コース中間付近 | ハクサンイチゲ − 花芽が見られる |
しかし、周回コース中間付近までやってくると、ごらんのように花芽をつけたハクサンイチゲが見られるようになってきます。
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周回コース西端(折り返し地点) |
そして、こちらが周回コースの一番奥の西端エリア。ここでコースは折り返して入口へと戻って行きます。
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ハクサンイチゲが満開 − 例年より早い推移 |
もっとも雪解けの早いこの箇所では、ごらんのようにハクサンイチゲが満開状態となっています。例年よりもやや早い推移を見せています。
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ミヤマキンバイ |
ハクサンイチゲ以外にも、ごらんのようにミヤマキンバイなども少しずつ姿をあらわすようになってきています。
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お花畑の花期は例年よりもやや早い推移です |
ハクサンイチゲの開花状況、その他の高山植物の生育状況は、例年よりもやや早い推移を見せています。花期のタイミングを逃さず、お早めにお越しくださることをお勧めします。
【昨年の今ごろは?】
7月3日(土)は、早朝までに雨はやんで、雲間にノリクラの様子が見られるまで天候が回復します。しかし、大雪渓付近では霧と冷たい空気に包まれていて、訪れたスキーヤーはアウターを着込むところから夏スキーの準備が始まります。大雪渓には夏スキーシーズン開幕とともにエア台やモーグルコースを作成する様子がみられ、また、毎年お越しになる基礎キャンプの方々の姿もあり、例年通りのシーズン到来を迎えました。午後になると雨に見舞われる生憎の天候となってしまいました。
県道乗鞍岳線は冬季閉鎖が延長され、7月9日まで大雪渓から県境方面の通行止めが続き、シャトルバスは大雪渓駐車場での折り返し運行となっています。
7月4日(日)もはっきりしない天候。それでも時間とともに山麓の乗鞍高原では晴れ間が除くようになってきます。しかし、上部エリアはやはり雨。山麓の晴れた天候から出発を決意したヒルクライマーはびしょ濡れになりながらペダルを回し続ける様子が大雪渓前を通過して行きます。この天候も午後になって雨が止んで虹のアーチが架かり、この天候の中を一生懸命練習したスキーヤーへのご褒美となりました。
なお、6月30日(水)に行われた、剣ヶ峰の祠上げの様子も合わせてお伝えしております。
<編集後記>
いよいよ今年も7月がやって来ました。ノリクラの夏スキーシーズンの幕開けです。しかし、最初の週末の7月2日(土)は、例年よりも人出が若干少ない様子が見られました。
6月23日に発生した上高地周辺の土砂崩れや、6月30日に発生した松本地域の震度5強の地震の影響かもしれません。もしかすると、7月から一部の企業で導入された休日シフト制の影響も考えられます。
実際に雪渓にやってきたスキーヤーの方々の中には「休日シフトで週末にノリクラにやってくることができなくなった」という声もあり、次の木曜日・金曜日の人出の状況を見極めなければならないと考えています。
そのような人出動向を細かくチェックしながら運営方法を考えることは、観光産業にはもっとも重要な要素のひとつでしょう。
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