ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2011/08/11〜13) A
【大雪渓に到着】
濃霧に包まれた大雪渓の気温は12℃。北からのやや強めの風が吹く状況。
そのため、長袖でも薄手のものでは、寒さを感じ、防寒対策に合羽を着込みます。
高山病の説明 | 出発前に水分補給 |
そして、山麓から山頂まで、1500メートルもの標高差があって、高山病になる危険性について、引率の方が説明します。また、出発前には必ず水分補給することも薦められました。
それでは、元気に出発です。
そして、大雪渓周辺を散策するこちらの観光の方々...見るものすべてが新鮮に目に映ります。道路沿線だけでもたくさんの高山植物が咲き誇っています。
一生懸命眺めている高山植物はゴゼンタチバナ。ゴゼンタチバナは、葉が6枚のものには花が咲き、4枚のものには花が咲きません。
地元の方なら誰でも知っている、そんなちょっとした案内ガイドが喜ばれるものなんです。
【雪渓下部 T】
ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。
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昨年の大雪渓入口 2010ノリクラ 雪渓カレンダーVol.14(2010/08/13〜15) A |
今週の大雪渓入口 昨年よりやや早い雪解け |
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昨年の大雪渓入口 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2010/08/13〜15) A |
今週の大雪渓入口 昨年並み |
上段二枚の画像は、雪渓下部の全容を撮影しております。面積そのものは、ほぼ昨年並みの大きさですが、岩の頭の大きさなどから、昨年よりもやや早い雪解けを示しています。
下段二枚の画像は、雪渓下端から入口方面を撮影したもの。雪渓下端から大雪渓入口まで距離は73メートルで、昨年は71メートルと、ほぼ同じです。この点からも、雪渓下部の面積が、昨年とほぼ一緒であるという様子に一致します。
下端部分にはは車道沿いの入口付近より一段上に上がった帯状に広がる平坦な岩場があり、その横幅は約16メートルで、昨年と同一の長さとなっています。
スキーヤー専用道 − ウラジロナナカマド | 実の先端が赤くなり始める |
こちらはスキーヤー専用道のウラジロナナカマド。先週から青い実ができる様子が見られるようになって来ました。今週は実の先端が星型に窪んで赤く変化するようになり、昨年並みの推移です。
登山道入口 | 車道との幅は31メートル − 昨年よりやや遅い雪解け |
大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。登山道付近の雪渓と車道との幅は31メートルほどで、昨年は34メートルよりも短く、昨年より、やや遅い雪解けの推移を見せています。
おそらく、昨年よりも遅い雪解けを示しているエリアは、雪渓上部左側下端部分・雪渓上部右側下端部分の三箇所だけです。
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昨年の登山道入口付近 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2010/08/13〜15) A |
今週の登山道入口付近 昨年並み |
登山道入口付近から雪渓下部の右端部分の様子を比較しても、ほとんど昨年と同じ状況であることがわかります。
大雪渓から肩の小屋へ向かう登山道は、高山植物が間近に見られるところが、最もお勧めできるポイントです。
コバイケイソウ − 今年はたくさん開花 | 頂枝につく両性花には緑の実 |
こちらはコバイケイソウ。二年から三年に一度程度しか開花しないとされているこちらの高山植物。昨年は、開花するコバイケイソウが少ない様子でしたが、ご覧のようにあちこちで開花する様子が見られます。
そして、頂枝につく両性花には緑の実ができている様子が見られるようになって来ました。
このほかにもエゾシオガマなども咲き始め、まだまだ、高山植物の季節が続いています。(→ Next)
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