ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.6(2012/04/26〜30) D
【4月29日(日)、春山バスを待つ三本滝レストハウス前】
乗鞍岳春山バス運行二日目。こちらは早朝7時の三本滝レストハウス前駐車場です。
早朝から満車 | 砂利スペースの除雪がされていないため |
およそ50台ほどのスペースのある駐車場は、7時の時点でほぼ満車。訪れた車が空きスペースを探して右往左往する状態です。例年であれば、レストハウス正面のアスファルト駐車場以外に周辺の未舗装スペースも除雪が施されて駐車場として利用されますが、今年は周辺の除雪が実施されていないため、例年の半分程度しか収容できない状況です。
今後、除雪が行われ駐車スペースが拡大される可能性もありますが、ツアーコースで三本滝レストハウスまで下山滑走されず、春山バスで下山される方は、観光センター前で乗車されることをお勧めします。
三本滝レストハウス前駐車場に到着した方々は、それぞれ出発の準備の開始です。
グループでお越しになった方々は、出発前のミーティングをされています。春山バスの車内で配布される乗鞍岳春山入山計画書には、山頂付近や大雪渓・位ヶ原周辺の滑走可能エリア、下山滑走するツアーコース、そして、雷鳥生息区域が併記された地図も載っています。スキー・ボードをされる方や登山にお越しの方は、必ず滑走可能エリアと雷鳥生息区域を把握していただくようお願いいたします。
三本滝停留所に並ぶ | 定刻前に春山バス到着 |
春山バスは一日三便が運行されます。三本滝レストハウス前にある三本滝停留所の始発便のダイヤは8時20分。8時にはすでに50名ほどの方が停留所に列を作ります。今日は連休中日で、混雑が予測されることから、春山バスは8時過ぎにじゃ三本滝停留所に到着しました。
バスが到着すると、乗務員の方が乗車券の発売を始めます。大半の方は、ツアーコースからかもしかゲレンデへと下山滑走して、三本滝レストハウスに戻ってきますので、片道券を購入されていました。
スキー・ボードをバスのトランクに収納 | スプリットボード |
改札の次はスキー・ボードをバスのトランクに収納します。大半の方がスキー・ボードを持参されていますので、トランクの収納スペースの問題と破損の懸念から、ストック・スノーシューやザックは車内へ持ち込みます。
一見してこのボードが普通のスノーボードと違うことに気づきますでしょうか?中央で左右に分割して、スキーのようにシールを装着して登行ことができるスプリットボードです。バックカントリーを目的としたボードで、最近はノリクラでも多く見かけるようになってきました。
春山バスの到着から、乗車券の発売・板の搬入など、春山バスが出発できるようになるには、思った以上に時間のかかるものです。
この後、観光センターからやってきた後続の春山バスが合流し、今日の乗鞍岳春山バスは合計5台。ほぼ定刻どおりの8時25分に三本滝ゲートを通過して、位ヶ原山荘に向けて出発しました。
路線バスなど利用者数がほぼ一定している生活路線とは異なり、春山バスはいわゆる観光路線であるため、曜日や天候によって利用者数が大幅に増減します。しかし、駐車場にお越しになったマイカーの台数などの混雑状況を予測して、運行台数を確保して運行されているようですので、よほどのことがない限り、春山バスに乗車できないということはありませんが、早めにバス停で待機されることをお勧めします。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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