ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2012/05/12〜15) F
【5月15日(火)、乗鞍スカイラインシャトルバス運行開始】
毎年、5月15日は乗鞍スカイライン開通初日。昨年11月から6ヶ月半、長い冬季閉鎖から眠りを覚まして今日を迎えます。6時の気温は6℃。小雨が断続的に降る朝を迎えます。雲は足早に西から東へと流れて行きます。
ほおのき平駐車場周辺をよく見ると、乗鞍高原観光センター前駐車場と同様に、桜の木を見つけることができます。咲き始めの乗鞍高原に対してほおのき平駐車場では、すでに葉桜になりかけています。
標高1500メートルの乗鞍高原と標高1230メートルのほおのき平では、桜の開花に一週間以上の開きが見られます。
乗鞍スカイラインは早朝パトロールにより、路面凍結や雨量・風速などの通行に支障となる問題がなく、本日7時より開門することが決まりました。そのため、ほおのき平駐車場を6時55分に発車する始発便から通常運行いたします。
6時時点の畳平の気温は1℃で天候は濃霧。バス・タクシーなどの自動車の通行は問題ありませんが、上部の濃霧と強風のため、この日は自転車の通行が見合わされました。乗鞍スカイラインの天候などによる通行規制は、時間雨量・連続雨量、及び、風速が規定値に達した場合や、降雪・路面凍結が見られた場合に実施されます。ただ、自転車の場合は、規制値よ厳しい条件で通行見合わせが実施されるようです。
乗鞍スカイラインシャトルバスの運行は、天候に応じて二つのダイヤ編成が存在します。天候に問題のないAダイヤと、降雨時で運行本数の少ないBダイヤです。どちらのダイヤが適用されるかは、前日14時時点で翌日6〜12時の降水確率で決められます。(降水確率40%以下ならAダイヤが適用)
減便運行されるBダイヤでも始発便と最終便は同じですが、およそ二時間に一便となっていますのでご注意ください。
なお、乗鞍スカイラインシャトルバスの運行ダイヤについては、乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 〜2012シーズン版〜 をご覧ください。
始発便が到着する時刻が近づくにつれて、ほおのき平駐車場周辺には霧が立ち込め、天候はさらに悪化傾向を示す状況。天候の悪化に加えて、今日は平日ということもあり、乗鞍スカイラインシャトルバス運行初日ではあるものの、駐車場に訪れるマイカーは全くありません。
そして、予定通り、あかんだな駐車場・平湯温泉を出発したシャトルバス始発便が到着。
しかし、ほおのき平駐車場から乗車する方は誰もなく、今シーズン最初のシャトルバスが畳平に向けて出発します。乗鞍スカイラインの2012シーズンはこんな幕開けですが、それでも、初日に運行できなかったシーズンもありますから、順調な滑り出しと考えたほうがよいでしょう。
【乗鞍登山バス出発式】
シャトルバス始発便を見送った後、ほおのき平駐車場では、登山バス(シャトルバス)発車式の準備が始まります。乗鞍スカイラインオープン初日は、登山バス発車式がほおのき平駐車場で実施された後、畳平へ移動して、安全祈願神事と乗鞍岳山開き祭が開催されることが慣例となっています。
乗鞍スカイラインのシャトルバスを共同運航する飛騨自動車乗合(濃飛バス)とアルピコ交通の各車両がテープカットのブース前にセッティングされます。
画像には10月に開催されるぎふ清流国体の幟が見られます。海の日の7月16日(月・祝)には畳平にて採火式が行われ、県内各市町村に向けて炬火リレーが始まります。
登山バス出発式に参列する3台のシャトルバスには花輪が飾り付けられます。こちらの車両は、出発式が終了した後、来賓・関係者を乗せて、安全祈願神事・山開き祭が行われる畳平へと向かうことになっています。
登山バス出発式が近づくにつれて、会場受付には来賓・関係者の姿が見られるようになって来ました。
テープカットに使用されるはさみやグローブもしっかり用意できています。
式典が始まるころになると、雨は本降りに...来賓・関係者の方々は仮設のテントに集まります。
そして、登山バス発車式が始まります。司会者からは、テープにはさみを入れる来賓のお名前が順次読み上げられます。
一斉にはさみが入れられると、周囲からは拍手が沸きあがります。
テープカットとともに登山バス出発式が終了し、来賓・関係者一同を乗せた来賓用のシャトルバスは畳平に向けて出発します。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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