ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2012/06/15〜17) A
【畳平に到着】
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気温7℃ | 綺麗な秋空 |
早朝8時の畳平の気温は7℃。この一週間はほぼ同じ気温で推移しています。乗鞍スカイライン沿線と同様、こちらでも秋空を思わせるような綺麗な青空に包まれています。
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畳平の各施設 |
畳平にはバスターミナル以外にも売店などの各施設があります。
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乗鞍山頂簡易郵便局 − 記念スタンプ・消印などもあります |
こちらは乗鞍山頂簡易郵便局。売店に併設された形で運営されています。ここでは記念スタンプや記念の消印を郵便物に押印することができます。携帯やメールのなかった時代などでは、思い出の絵手紙をここから出す方も多かったのではないでしょうか?
手紙や書簡以外にも小包も扱っていて、お土産などをそのまま発送することもできます(要保冷品は不可)。ただし、貯金やATMの扱いはありません。営業は6月11日から10月10日までの毎日。ただし、乗鞍スカイラインが通行止めや悪天候の場合は休業します。
【畳平周辺】
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不動岳 − 2010年.2007年に次ぐ積雪量 | 鶴ヶ池 − 2007年以降最も多い積雪量 |
ここからは畳平周辺及び畳平から肩の小屋方面へ向かう道路周辺の様子をお伝えします。左の画像は畳平の南にある不動岳。そして、右の画像は、畳平の東にある鶴ヶ池。不動岳は2010年・2007年と同じ積雪量、そして、鶴ヶ池は2007年以降もっとも多い積雪量を示しています。
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お花畑 − 谷底には岩場や地面が見え始めてきた |
こちらは畳平の南側のお花畑。左斜面は不動岳の山肌で右斜面の恵比寿岳の山肌です。二つの山肌の谷底がお花畑で、今週は少し雪解けが目立つ状況で、谷底には岩場や地面が見え始めてきました。
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2011年のお花畑 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2011/06/17〜18) A |
2010年のお花畑 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) A |
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2009年のお花畑 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2009/06/19〜20) A |
2008年のお花畑 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2008/06/21〜22) D |
=過去4年間と比べて、今週は2010年とほぼ同じ、2009年・2008年よりも少ない= |
こちらは2010年〜2008年までの過去4年間の同じ時期のお花畑の様子です。
これまで2009年以降で最も多い積雪量をみせていましたが、先週から2010年とほぼ同じで2009年・2008年よりも少ない積雪量を示し、今週も同様の状況です。
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不消ヶ池 − 2007年以降最も多い積雪量 |
摩利支天岳の北斜面にある不消ヶ池(きえずがいけ)も、2007年以降で最も多い積雪量です。
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不消ヶ池の取水口 − 畳平へ供給 |
不消ヶ池の取水口にも水の流れが外部からでも確認できるようになって来ました。
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水源地のため、不消ヶ池一帯は入山禁止 |
ここで取水した水は畳平の各施設へ給水されます。不消ヶ池一帯は入山禁止となっていて、お花畑へ続く遊歩道も雪解けが終了するまでは通行止めになっています。
【乗鞍スカイライン】のコーナーで、畳平では自家発電で電力をまかなっていることに触れましたが、電気だけでなく水もご覧のように雪解け水で確保しています。そのため、高山地帯では水は貴重品であり、畳平の公衆トイレは水洗化されていません。観光でお越しになった方の中に、水洗化されていないトイレなど入ることもできないという様子も時折見られます。畳平へ観光目的でお越しになったとしても、ここは観光地でなく山岳地帯であることを認識してもらわなければならないと常々感じます。
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富士見岳 | 肩の小屋・コロナ観測所 分岐点へ |
畳平から約1.2km。富士見岳の山腹を横切って、分岐点へと向かいます。
【肩の小屋へ】
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肩の小屋・コロナ観測所 分岐点 |
畳平から専用道を1.2km進んで、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に到着します。正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。例年、この時期になると、分岐点からコロナ観測所に続く北斜面の積雪はほとんどなくなりますが、ご覧のように今週はわずかに残っていて、先週と同様、2007年以降の過去5年間で最も多い積雪量が続いています。
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雪の壁 − 剣ヶ峰をバックにできる撮影ポイント |
肩の小屋に続く専用道は高さ2.5メートル程度の雪の壁。この先にも小さな雪の壁はありますが、ご覧のように雪の壁の向こうに剣ヶ峰をバックにすることができ、記念撮影にはもってこいの場所でしょう。
雪の壁は【春山バスの通る雪の壁】 のコーナーでもご紹介しますが、県道乗鞍岳線(エコーライン)の雪の壁は圧巻ですが、実際に記念撮影してみようと思っても、壁だけの画像になってしまいます。そのため、こちらの場所から剣ヶ峰を写しこんだ雪の壁の写真は、ノリクラの様子がよくわかる記念の一枚になるはずです。
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先週の分岐点 ノリクラ 雪渓カレンダー 正式版 Vol.5(2012/06/09〜10) A |
今週の分岐点 この一週間の雪解けが激しい |
分岐点を先週の画像と比較すると、ご覧のようにこの一週間の雪解けの激しさがよくわかります。それでも例年より多い状態が続いています。
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大雪渓 − 2007年とほぼ同じ積雪量 | 位ヶ原 − 2007年とほぼ同じ積雪量 |
分岐点に差し掛かると剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の各稜線から大雪渓や位ヶ原方面まで展望が一気に開けます。高天ヶ原方面や位ヶ原では、積雪部分よりもハイマツの面積のほうが多くなって来ました。それでも例年以上の積雪で、先週と同様、今週も2007年とほぼ同じ積雪量です。
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積雪量の少なかった2011年の大雪渓 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2011/06/17〜18) A |
積雪量の少なかった2011年の位ヶ原 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2011/06/17〜18) A |
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積雪量の多かった2007年の大雪渓 2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2007/06/16〜17) B |
積雪量の多かった2007年の位ヶ原 2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2007/06/16〜17) B |
=雪解けが進むと、積雪量の多かった年と少なかった年の差が小さくなる= |
上段は積雪量の少なかった2011年の大雪渓と位ヶ原の様子、下段は積雪量の多かった2007年の様子です。両者を比較してもそれほど大きな差はなくなってきて、。雪解けが進むとその差が小さくなる傾向のようです。(→ Next)
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