ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2012/07/28〜29) E
【7月29日(日)、夏模様・ヒルクライムの一日】
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観光センター前駐車場 − 快晴の朝 |
取材二日目の7月29日(日)も、朝からよい天候の一日が始まりました。山頂方面には全く雲はなく、申し分ない状況です。
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ヒルクライムの準備 |
観光センター前駐車場では、朝早くからヒルクライムに出かける自転車の方々が、出発の準備を始める様子があちこちで繰り広げられています。
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青空に雲が湧き上がる |
朝からしっかりとした日差しが差し込む状況で、8時過ぎにはもくもくと雲がわき始めます。夏山の天候は真っ青な空が広がるというイメージではなく、もくもくと湧き上がる雲が主役であると言えます。
特に朝から強烈な日差しが差し込むときは、日が高くなり始めるころには、空全体が入道雲に覆われ、山頂方面では山麓から霧が絶え間なく押し寄せて、周囲は濃霧に包まれてしまうことは珍しいことではありません。
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沿道にはひっそりと咲くアヤメ |
さて、こちらは沿道に咲くアヤメ。ひっそりと物陰に隠れるように咲いています。
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「へぇ〜、こんなところに咲いているんですねぇ」 |
「こんなところにアヤメが咲いているんですねぇ〜。この付近はまだ5月頃の気候なんでしょうか?」と、自転車のペダルを止めるこちらの方々。
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ヒルクライマーもランナーも続々と駆け上がる |
そんな風にアヤメを眺めている最中にも、何人ものヒルクライマーやランナーが通過して行きます。「マラソンの人も結構早いんですよね〜。こちらは自転車なんですが、先ほど、抜かされてしまいましたよ〜」
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こちらは標高2350メートルの位ヶ原山荘。
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位ヶ原山荘 − ヒルクライマーのエイドステーション |
観光センターから約15kmの地点にある位ヶ原山荘は、今日も多くのヒルクライマーが立ち寄ります。全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に出場される選手はトレーニングが目的ですから、そのまま通過されて行きますが、それでも帰りには立ち寄る方もたくさんいらっしゃいます。
そして、結構人気があるのはお汁粉。「この暑い季節にわざわざ...」と、灼熱の下界からは想像を絶するものですが、やはり、ここでは状況が異なります。もちろん、アイスクリームも販売していて、暑い日はアイスクリームを買い求めるヒルクライマーもいらっしゃいます。しかし、お盆が近づくと、そのアイスクリームを最後には持て余す様子が見られるほどです。どんなに暑い日でも、冷涼な空気に包まれているためでしょう。
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湧き水に「冷たくて気持ちよい!」 |
位ヶ原山荘の向かい側には湧き水が流れています。「冷たくて気持ちよい!」と、感じられる夏が、ここにもようやくやってきました。
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大雪渓前にも続々とヒルクライマーが通過する |
今日は本当にたくさんのヒルクライマーが駆け上がって行きます。そして、大雪渓の雪景色とスキーヤーの様子を眺めるために、やってきたという方もたくさんいらっしゃるのでしょう。
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下山走行はキープレフトを守って減速・防衛・予測運転が必須 |
マイカー規制が実施され、自転車の方々にとっては聖地といえる県道乗鞍岳線・乗鞍スカイラインですが、下山走行ではご自身が考えている以上に減速し、キープレフトを守って走行してください。単独事故だけでなく、バス・タクシーなどの自動車が絡んだ事故では、自転車側のダメージが圧倒的に大きく、その点からも「防衛運転・予測運転」は必須です。
下山走行はスピードやカーブを楽しむものではなく、安全に戻るためのものです。ヒルクライムの目的はを急坂を登りきることで、下山のスピードやスリルを味わうことではありません。そして、最終ゴールは出発地点に安全に帰ることです。
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自転車が行き交う光景 − 夏のノリクラの風物詩 |
自転車が行き交う光景は、もう夏のノリクラの風物詩となっています。この光景をいつまでも続けるためには、ここを訪れる自転車の方々が十分な安全認識を持ってもらう必要があります(→ Next)
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