ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.13(2012/08/04〜05) C

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(Update:2012/08/09)

 

【雪渓下部 V】

先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) B
今週のモーグルコースの岩
この一週間の雪解けは1メートル

大雪渓の中で最初に出現する岩があります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

この一週間の雪解けは1メートルほどで、先週とほぼ同じ雪解けスピードです。先週と同様、昨年よりも一週間遅い雪解けで、2010年・2007年と同程度の積雪量です。

 

雪渓下端まで99m − 例年以上の距離

雪解けと共にモーグルコースの岩は上下にわたって岩が大きくなり、今後、モーグルコース付近の圧迫するようになってきます。現時点でのモーグルコースの岩の下端から雪渓下端までの距離は99メートルで、最も長かった2010年の88メートルよりも長い状態です。

 

先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) B
今週の石碑の岩
周辺積雪が完全になくなる

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。画像からは完全に雪の様子はなくなりました。

 

チングルマ 風車状の実 − これが名前の由来

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週は例年よりも一週間遅れで開花を迎えました。そして、「おそらく、来週には花は終わってチングルマ特有の風車状の綿毛が見られることでしょう。」と、先週申し上げたとおり、綺麗な風車が見られます。今後は、先端の撚れている部分が開いて「二回目の開花」を迎えることでしょう。

 

先週の石碑の岩の下部のバーン
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) B
今週の石碑の岩の下部のバーン
昨年より1〜2週間遅い、例年よりも1週間遅い雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、昨年より1〜2週間ほど遅い雪解けで、例年と比べても1週間遅い状況です。

 

石碑の岩の東側 − 雪渓上部からの下山滑走は不可能

石碑の岩の東側は、雪渓上部から雪渓下部への下山滑走ルートですが、ご覧のように積雪がほとんどなくなり、今週からは下山滑走ができなくなりました。

 

先週の石碑の岩 東側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) B
今週の石碑の岩 東側
一週間の雪解けは1.5メートル

先週から高さ1.5メートルほどの雪解けがあり、他のエリアよりも激しい雪解けが見られます。この付近は雪渓上部からの雪解け水が集まり、小川のようになる場所で、雪解け水が流れることで雪解けを加速させているかもしれません。

 

昨年の雪渓上部下端部分
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2011/08/04〜05) B
今週の雪渓上部下端部分
ほぼ昨年並み
昨年の雪渓上部下端部分
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2011/08/04〜05) B
今週の雪渓上部下端部分
ほぼ昨年並み

雪渓上部下端部分を見ると、昨年とほとんど同じ位置であることがわかります。他のエリアが昨年よりも一週間遅い雪解け状況ですが、この付近は、やや雪解けが早い様子が見られます。

 

【雪渓下部 W − モーグルコース】

それでは、ここからはモーグルコースの様子をお伝えします。

 

スタートエリア付近 − 周囲の岩が大きくなる

こちらはスタートエリア付近の様子。周囲の岩が人の背丈近くになっています。

 

昨年のモーグルコーススタート付近
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2011/08/04〜05) B
先週のモーグルコーススタート付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) C
今週のモーグルコーススタート付近
昨年より1週間遅い雪解け

こちらはモーグルコーススタートのすぐ隣にある岩場。先週と比べると岩の数がかなり多くなっている様子がわかります。雪解けは高さ1メートルほど。それでも昨年よりも積雪量は1メートル以上多く、1週間程度遅い状況です。

 

雪解けが進んだことと、コース整備が絶えず行われるため、コブがひどく深くなく、今日も富山の方など常連の方々がいつものように果敢に攻める様子が夏空に映ります。

 

ラインの長さ − 51メートル×14コブ(ピッチ3.6メートル)

ラインの長さは51メートル×14コブ(ピッチ3.6メートル)。先週と比べて14メートル×6コブほど短くなっています。昨年は59メートルの滑走距離がありました。積雪量の少なかった昨年よりも短くなっている状況が見られます。

 

雪渓下部のモーグルコースも終盤に差し掛かる

そろそろ、雪渓下部のモーグルコースも終盤に差し掛かってきました。滑走距離が50メートルを切るようになると、実質的に滑走が困難な状況ですので、次週末からは雪渓上部へ移動するスキーヤー・ボーダーの方が増えてくることが予測されます。 Next

 

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