ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2012/08/11〜13) E
【雪渓上部 V − モーグルコースA】
雪渓上部左側 − 上級者のみ |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
2011年の雪渓上部左側 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2011/08/11〜13) E |
2010年の雪渓上部左側 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2010/08/13〜15) E |
2009年の雪渓上部左側 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2009/08/12〜15) E |
2008年の雪渓上部左側 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2008/08/15〜17) E |
2007年の雪渓上部左側 2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2007/08/11〜13) H |
=今週は例年より下端部分の積雪が少ない= |
例年と比べると、今週は下端部分の積雪が少ない様子が見られます。そのため、今後、コースを長く確保することが若干難しくなってくると考えられます。
雪渓上部左側下端 | モーグルコース |
ご覧の通り、今週からモーグルコースが作成されました。
コースが完成しても整備は常に行う |
コースが完成しても、絶えず部分修正などの整備は欠かせません。特に今日のように日差しがあってバーンが緩んできたら、普段は硬く締まってツルハシも歯が立たない部分の手直しに着手します。
ハイクアップはイヤイヤ〜〜 |
雪渓上部左側は、前のページでご紹介した雪渓上部右側よりもさらに急斜面で、ハイクアップはさらに苦労します。
手ごわいコース − ちょっとでも油断するとすぐに暴走 |
そして、もっと手ごたえがあるのは、このモーグルバーン。いつものように勢い良くスタートしたら、加速しすぎてコブに対応できず、暴走状態となってしまいます。
「モーグルの真髄を味あわせてくれるコブですね」 | 二本目は慎重にスタートして完走 |
「いや〜参りましたよ!このラインはモーグルの真髄を味あわせてくれるコブですね。」と、二本目は慎重にスタートして走します。
もう登れません − ギブアップ! |
スタートラインに到達する前にギブアップ状態...一度ひざをついたらもう動けません...
足がもつれそう... | スタートラインでは笑顔でピース! |
それでも何とか起き上がり、とりあえずはスタートラインに立ちます。
ラインの長さ − 140メートル×44コブ(ピッチ3.18メートル) |
先ほど「モーグルの真髄...」と、おっしゃっていたこのラインは雪渓上端とそのスタートラインがまったく同一。ラインの長さは140メートル×44コブ(ピッチ3.18メートル)。
超ロングコースを疾走 |
「スタート地点が雪渓上端ならば、ゴール地点も雪渓下端であるべき!」とばかりに超ロングコースを疾走します。
ゴールで確実に止まれないと危険 |
ゴール地点より先には積雪はありませんので、必ずゴール地点で止まれるだけのコントロール下で滑走することが必要です。
ピッチ3.18メートル − 狙い通りのラインが完成 |
このラインを作成されたこちらの方に、コースの長さをお伝えすると、「ピッチ3.18メートルですか〜。狙い通りのラインができましたよ。」と、満足そうな笑顔を見せてくださいました。
こちらは雪渓上端。
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積雪量の多かった2010年の雪渓上端 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2010/08/13〜15) E |
今週の雪渓上端 2010年よりもさらに50センチ〜1メートル積雪量が多い |
積雪量の多かった2010年よりも50センチ〜1メートルほど積雪量の多い状態です。
上端部分 − 昨年より2メートルほど多い、下端部分の少なさとは対照的 |
また、昨年より2メートルほど積雪量が多く、雪渓下端部分の積雪量の少なさとは対照的です。
上端から − 下端部分まで147メートル ほぼ例年並み |
雪渓上部左側下端までの距離は147メートル。2011年は155メートル、2010年は136メートル、2009年は138メートル、2008年は165メートル、2007年は153メートルでした。例年並みの距離といえるでしょう。(→ Next)
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