ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2012/08/24〜25) C
【雪渓下部 V】
石碑の岩 |
雪渓下部では白一面だったバーンの中に一番最初にモーグルコースの岩が5月下旬頃に頭を出します。そのモーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で2番目に姿をあらわす岩があります。3週間前の段階で周辺の積雪は完全になくなりました。
チングルマ | 紅葉が始まる |
こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。花の終わった後にできる綿毛(さく果)は先週の段階で完全になくなり、今週は葉が少し紅葉し始めている様子が見られました。
2011年のチングルマ(綿毛) 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2011/08/25〜27) B |
2010年のチングルマ(紅葉) 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2010/08/27〜28) B |
2009年のチングルマ(綿毛) 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2009/08/28〜30) A |
2008年のチングルマ(紅葉) 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2008/08/29〜31) B |
=綿毛と紅葉を隔年ごとに繰り返す= |
先週、隔年で綿毛の状況が異なっていることをお伝えしました。各年の今週の状況を見ると、2011年と2009年は今週になってもまだ綿毛が残っています。先週の段階で綿毛のなくなった2010年と2008年はすでに紅葉が始まっています。
綿毛の推移と同様に、紅葉の始まり方も隔年でパターンが繰り返されている様子が見られます。
雪渓上部下端 |
石碑の岩の東側にあるスキーヤー専用道を進むと、雪渓上部の下端に達します。
昨年の雪渓上部下端 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2011/08/25〜27) B ↓ |
先週の雪渓上部下端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) C ↓ |
今週の雪渓上部下端 下端部分は39メートル上方に − 昨年よりやや早い雪解け |
雪渓上部の下端部分は、撮影地点から39メートル先にあります。昨年は30メートルでしたので、やや早い雪解けです。
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先週の雪渓上部下端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) C |
今週の雪渓上部下端 下端部分は12メートル上昇 |
先週の画像と比較します。先週よりも12メートル下端部分が上昇していることがわかります。
昨年の雪渓上部下端の畳の岩 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2011/08/25〜27) B ↓ |
先週の雪渓上部下端の畳の岩 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) C ↓ |
今週の雪渓上部下端の畳の岩 昨年より1週間早い雪解け |
畳の残骸が残っているこちらの岩。昨年より1週間早い雪解け状況となっています。
雪渓上部右側 − 内部で雪渓が分断 |
下端部分から見た雪渓上部右側。ご覧のように途中で分断されつつあります。雪渓上部の様子はこの次のページにてお伝えしますが、雪渓上部右側はそろそろ滑走不能な時期が近づきつつあります。また、雪渓上部左側は十分な積雪量があり、滑走可能な状態が続いています。しかし、急斜面のため、初心者や雪渓での滑走になれていない方は滑走できません。
【雪渓中段】
雪渓中段 |
雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。中央の大岩の手前部分は先週の段階で完全に雪解けが終わりました。
昨年の雪渓中段 − 長さ15メートル×横幅5メートル 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2011/08/25〜27) B ↓ |
先週の雪渓中段 − 長さ57メートル×横幅25メートル ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) C ↓ |
今週の雪渓中段 − 長さ40メートル×横幅24メートル 過去5年間でもっとも面積が大きい |
中央の岩の反対側(北側)に残る部分は長さ40メートル×横幅24メートルで2007年の長さ37メートル×横幅17メートルを上回る状態です。
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先週の雪渓中段北端部分(登山道付近) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) C |
今週の雪渓中段北端部分(登山道付近) 週より1.3メートルの雪解け − 昨年よりも1週間以上遅い |
こちらは雪渓中段の北端。肩の小屋への登山道がこの付近を通過しています。先週よりも高さ1.3メートルほどの雪解けが見られ、昨年よりも1週間以上遅い雪解けです。
雪渓中段全景 |
基礎的な練習なら何とかできる面積はありますが、今後は急速に岩の頭が出てきますので、そろそろ滑走不能な状態となります。(→ Next)
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