ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.17(2012/09/01〜02) B

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(Update:2012/09/06)

 

【雪渓下部 T】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2011/09/01〜02) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) B
今週の大雪渓入口 − わずかに残っている

先週と比べるとかなり小さくなっていますが、まだ何とか雪渓であることがわかる程度まで残っています。

 

長さ9メートル×横3メートル − 昨年よりも若干雪解けが早い

雪渓の大きさは長さ9メートル×横3メートル。昨年は10メートル四方の面積で、若干雪解けが早い状況です。

 

昨年の大雪渓入口
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2011/09/01〜02) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) B
今週の大雪渓入口
車道までの距離は79メートル −例年並み

こちらは雪渓下端部分から車道方面を見たところ。雪渓下端から車道までの距離は79メートルで、昨年の76メートルでした。面積が昨年よりも小さい状況と申し上げましたが、これくらい小さくなってくると、一日の中でも朝と夕方では大きさがかなり異なる状況で、ほとんど昨年と変わらないといってよいでしょう。

 

スキーヤー専用道 ウラジロナナカマド − 先週からの変化はない

こちらは大雪渓入口から雪渓上部につながるスキーヤー専用道。ウラジロナナカマドの葉の色合いなどには変化は感じられません。他の大雪渓・位ヶ原エリアのウラジロナナカマドと比べて、ここのウラジロナナカマドは紅葉の進捗が遅い傾向が毎年見られます。

 

雪渓下部 − 序盤は積雪量が多かったが終盤は例年並み

雪渓下部は次週末には完全になくなっていることと思います。例年よりもかなり多い積雪状況で始まった今シーズンも、終盤の積雪量ははほぼ例年並みかやや遅い程度であったといえると思います。各年との最終的な比較は次週お伝えいたします。

 

【雪渓下部 U】

石碑の岩

雪渓下部では白一面だったバーンの中に一番最初にモーグルコースの岩が5月下旬頃に頭を出します。そのモーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で2番目に姿をあらわす岩があります。1ヶ月前の段階で周辺の積雪は完全になくなりました。

 

チングルマ 紅葉 − 先週と変わらず

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週の段階で葉の一部が赤くなり始め、今週はその進捗に大きな変化はありません。

 

雪渓上部下端

石碑の岩の東側にあるスキーヤー専用道を進むと、雪渓上部の下端に達します。

 

下端部分は64メートル上方に

雪渓上部の下端部分は、撮影地点から64メートル先にあります。昨年は濃霧で測定不能でした。

 

昨年の雪渓上部下端の畳の岩
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2011/09/01〜02) B
先週の雪渓上部下端の畳の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) C
今週の雪渓上部下端の畳の岩
昨年より1週間早い雪解け

こちらは畳の残骸が残っている岩の周辺を見ると、左上の昨年同時期と右上の先週の積雪状況がほぼ同じであることから、昨年よりも1週間ほど早い雪解けであることがわかります。

 

先週の雪渓上部下端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) C
今週の先週の雪渓上部下端

雪渓下端部分から見た雪渓上部右側。先週と比べて全体の面積は半分以下になっていて、完全に上下二分割されています。画像手前の下の雪渓の面積は15メートル四方の面積しかありませんから滑走は困難ですが、上部の雪渓の様子は次のページの【雪渓上部 T】 にてお伝えします。

 

【雪渓中段】

雪渓中段

雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。ご覧のとおり、積雪箇所はどこにも見つかりません。

昨年の雪渓中段 − 積雪がなくなりました
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2011/09/01〜02) B
先週の雪渓中段 − 長さ40メートル×横幅24メートル
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) C
今週の雪渓中段 − 長さ23メートル×横幅15メートル
過去5年間でもっとも面積が大きい

しかし、中央の岩の反対側にはご覧のとおり、まだ積雪があります。長さ23メートル×横15メートルです。過去の状況を見ると、各年ともにこの週か1週間前の段階で雪解けが完了していて、過去5年間で最も積雪量の多い状態が継続しています。

 

先週の雪渓中段北端部分(登山道付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) C
今週の雪渓中段北端部分(登山道付近)
高さ2メートル以上の激しい雪解け

先週からの雪解けは高さ2メートル以上と激しい雪解けを見せています。

 

雪渓中段全景 − 次週末には積雪がなくなる予測

この部分は小さな窪みになっていて、積雪の残りやすい箇所で、雪解け後も雨水がたまっていることが多いところです。雪渓下部と同様に、次週末には雪渓中段の積雪も完全になくなることと思います。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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