ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.18(2012/09/08〜09) E
【雪渓上部 V − モーグルコース】
フラットな部分はガタガタで歯が立ちません |
ここからはモーグルコースの様子をお伝えします。雪解けが進んで雪渓上部左側の右寄りにあったモーグルコースは雪解けで9コブしかない状態は前ページでお伝えしました。
また、右寄りのエリアは今後も雪解けが進むため、ここにモーグルラインを新設しても短期間しか滑走できません。また、フラットな部分でも、表面がガタガタで歯が立ちません。
左寄り部分に新たなモーグルコース |
そのため、雪渓上部左側の左寄り部分に新たなモーグルコースが新設されています。
雪はあまり硬くない | 掘り終わったところから滑り込む |
バーンはそれほど硬い状態ではなく、鍬で雪の塊を掘り出しても氷の部分はあまりありません。また、表面のうねりもまだそれほどひどくはありません。下から上へ順番に掘り進み、掘り終わったところからバーンを慣らすために滑走を始めます。
夕方まで滑走を続けて、滑走できる状態に... |
気温は10〜12℃程度ですが、それほど硬くないため、夕方まで滑走を続けて何とかラインらしい状態に仕上げられたようです。
そして、こちらは翌日9月9日(日)の様子。
セーブ気味にターンを繰り返す |
コブの腹の部分に硬いところがあって、滑走されるモーグラーの方々がも少しセーブ気味でターンを繰り返します。
油断は禁物、常にセーフティーに! =飛ばしすぎは怪我の元= |
ノリクラでの古傷が痛むんですよ〜(笑) =経験者は語る...= |
「いや〜、ノリクラでは飛ばして滑ってはダメですね。油断は禁物、常にセーフティーに...」
そのようにおっしゃりながら、左手首をさすっていらっしゃいますが...「実はノリクラでの古傷が痛むんですよ〜〜(笑)」
いわゆる「経験者は語る...」っていうパターンのようですよ。
ウインターシーズンが少しずつ近づいてきましたので、この時期の怪我が次のシーズンに影響を与える可能性が大きく、より安全に滑走しなければなりません。
ラインの長さは63メートル×16コブ(ピッチ3.92メートル) =コブの形状がなめらかになって、少しずつ「攻めモード」に= |
それでも、コブの形状が滑らかになってくると、少しずつ「攻めモード」での滑走スタイルへと変わって行きます。ラインの長さは63メートル×16コブ(ピッチ3.92メートル)。
9月中はまだ雪解けが進んで、このラインも多少短くなって行くことと考えられますが、雪渓上部左側全体を見たとき、最も長いラインが取れる箇所に作成されていますので、しばらくは滑走可能と考えられます。
スタート付近 − 砂礫帯より高いため土砂の流れ込みがない |
この付近は上部からの砂礫が流れ込みやすい場所ですが、右の画像のように雪渓上端が砂礫帯よりも高いため、当分は土砂の流れ込みが抑制されると考えられます。
下端部分は黒く凍り始める −転倒注意! |
下端部分は雪解け水の再氷結により、アイスバーンになってきました。ちょうどスキー板が置いてある部分の雪の色が黒く変化している様子がお分かりでしょうか?これからの時期は、アイスバーンとなった黒い帯が下端部分に見られるようになり、雪渓への昇り降りはスキーブーツでも注意しないと足をとられて転倒します。
今後、さらに冷え込みが厳しくなると、スキーブーツでの昇り降りが困難なほど硬い状態となる日もあります。滑走にはこれまで以上の慎重さが必要です。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|