ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.20(2012/09/22〜23) A

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(Update:2012/09/27)

 

【大雪渓までの沿道の風景 U】

三本滝ゲート − この先マイカー規制

観光センターから約7kmほどのところにある三本滝ゲート。マイカー規制はここから実施されます。

 

通行できるのはバスとタクシーと自転車のみ

三本滝ゲートを通過できる車両は、シャトルバスなどの定員11人以上のバス(ナンバープレートの分類番号が「2X、2XX」のもの)に加え、タクシー(ナンバープレートの分類番号が「3X、3XX、5X、5XX」で緑ナンバー(事業用))、許可車両、自転車に限られます。

バス(普通乗合車)には、緑ナンバー(事業用)・白ナンバー(自家用)の区別はなく、マイクロバスも通行可能です。

 

かもしかゲレンデ

三本滝ゲートをさらに進むと、県道乗鞍岳線はかもしかゲレンデを縫うように横切ります。

 

イタドリ 色付き始める − 本格的な紅葉に先駆けて

そろそろ紅葉シーズン突入を迎える時期ですが、紅葉するのはダケカンバやナナカマドばかりではありません。こちらはイタドリ。雌株にはまるで花が咲いたように種子ができている様子があります。ピンクに染まる外皮からはゴマ粒ほどの小さな種が一つ一つ入っているのが透けて見られ、これだけ多数あると結構目立つ存在です。

さて、紅葉に話を戻しますが、葉のほうは右の画像のように色の変化があります。枯れる直前といえばそれまでですが、これはこれなりに、綺麗な色合いを見せてくれます。また、いたるところに分布していますから、本格的な紅葉に先駆けて斜面を色彩らせる「先発隊」としての役割は十分です。

 

斜面を白一面に ゴマナ − そろそろ花期が終わりに..

これまで斜面を白一面に覆っていたゴマナもよく見ると、花が終わってタンポポのような綿毛が見られ、そろそろ花期の季節が終わってきました。イタドリにはゴマのような種がたわわに実っていましたが、こちらは葉がゴマに似ているところから「胡麻菜(ゴマナ)」と呼ばれています。

 

ヤナギラン 最上部まで綿毛が

ヤナギランの綿毛は下から順番に飛び出してきます。よく見ると最上部まで見られるようになり、こちらもそろそろ季節が終りに近づいてきました。また、先ほどのイタドリと同様に全身が赤く紅葉していて、紅葉シーズンを先取りしています。

 

自転車の方々 下山は完全防備で!

さて、自転車は登るものでしょうか?下るものでしょうか?ヒルクライムの世界ではノリクラというエリアは有名なステージです。でも、この時期はシャトルバスに折りたたみ自転車を載せて、沿道の紅葉撮影をしながら、下山の道具として利用される方が多くなってきます。

今日はご来光バスでやってきたというこちらの方々。左の画像には薄手のサイクルジャージでヒルクライムされている方の様子もありますが、こちらの方々のスタイルはそれとは明らかに異なりますね。「早朝の気温は3℃でしたよ。寒くて寒くて...」。この気温に加えて、風を受けて走りますから、完全防寒は必須です。もちろん手袋を忘れることはあってはなりません。

また、下山ではブレーキを多用するため、ブレーキの整備やタイヤの空気圧のチェックなどは事前に必ず行い、狭いヘアピンでバスなどの対向車両と突然遭遇しても安全に止まれるスピードで走行してください。

 

途中でゆっくり休憩しながら...

「夏場のヒルクライムはお越しになったことはありましたが、この時期は初めてですね。」と、おっしゃるこちらの方々。やはり、気温の違いを感じていらっしゃるようです。

登りは薄手のサイクルジャージでも問題ありませんが、下りは上下ウインドブレーカー(レインウエア)で、風を遮る服装が必要です。もう少し言うならば、「絶対に必要!」です。

 

最近はランナーの方々も増えてきました

県道乗鞍岳線(エコーライン)はヒルクライムの聖地といってもよいかと思います。でも、ヒルクライマーだけのものではありません!今シーズンはランナーの姿が特に増えているように感じられます。毎年6月には冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線をステージに乗鞍天空マラソンが開催されます。ここを走るランナーの中には、大会の参加賞として選手に配布された大会オリジナルのTシャツで走る姿もたくさん見かけることから、乗鞍天空マラソンが火付け役になっているようにも感じられます。

 

笑顔で駆け抜ける

今年の第7回乗鞍天空マラソンの様子は、第7回乗鞍天空マラソン(2012/06/23〜24) をご覧ください。今後参加を検討されている方は必見です。

 

中腹エリアも色付き始める − 例年より1週間遅い

今シーズンの紅葉は、大雪渓・位ヶ原などの上部エリアを中心に全般的に例年より1週間ほど遅れ、上部エリアは次週末あたりから見頃を迎えると思います。紅葉情報の詳細については 5ページ目からお伝えいたしますので、後ほどご覧ください。

 

【大雪渓までの沿道の風景 V】

位ヶ原山荘 久々の再会!

そして、こちらは標高2350メートルの位ヶ原山荘。ここでお会いしたのは、夏の大雪渓に通っていたボーダーのお二人。久々にノリクラにお越しになりました。

 

「ある日...」 あの歌でクマに遭遇! − やむなくシャトルバスで下山

今日はご来光バスでお越しになり、下山途中でクマに遭遇してしまったため、やむなくバスで位ヶ原山荘まで下山されてとのこと。

「登山道を歩くときは、人間の存在をアピールするために、クマ鈴や歌を歌いながら歩くといいですよ〜」と、アドバイスさせていただくことがあります。そのとき「歌を歌いながら...」と聞いて必ず歌いだすのが、「♪♪ある日、森の中、クマさんに、出会った...♪♪」から始まる童謡。

どうやら、こちらの方々が歌っていた童謡もコレのようで、笑うに笑えない状況に「心臓がキュンってなりました!」とおっしゃっていました。

 

冬を待ちきれない...

「夏を待ちきれなくて...」ってどこかの歌詞に出てきそうですが、どうやらこちらの方は「冬を待ちきれない」といったモードに少しずつ突入し始めているかもしれません。

厳冬期のツアーコースではどこかで必ず出会うことのできる冬の常連の方、今日は鳥居尾根からの登山です。標準のコースタイムよりも大幅に早いタイムでここまでやってきて、位ヶ原山荘の支配人もびっくりするほど...

「登山道(夏道)で山頂まで登ったことがなく、また、冬場はシールですから、歩いてどれだけ時間がかかるかわからないんですよ〜」 いつも真っ先にツアーコースに入って、何もない雪原にトレースを作りながら進む行程は、後続のバックカントリースキーヤーとは比べ物にならないハードなものです。そんな真冬の経験から考えれば、標準タイムより大幅に早くても合点がいくというものでしょう...

 

富士見沢・屋根板方面 − 少しずつ色の変化が

位ヶ原山荘から望む富士見沢・屋根板方面も少しずつ色の変化が見られます。

 

「今朝の冷え込みで赤くなってきました!」 タクシー運転手曰く「位ヶ原山荘がら見える岩場のナナカマド」

左の画像は「今朝の冷え込みでだいぶ赤くなってきましたよ」と、位ヶ原山荘支配人がおっしゃっていました。そして、右の画像は、1ページ目でタクシーの運転手の方が「位ヶ原山荘からみえる岩場のナナカマドがようやく赤くなってきましたよ。」と、おっしゃっていたところ。

さて、どこなのかは、位ヶ原山荘からご自身で確認してみてください。結構簡単に見つかるはずですよ。

紅葉に向けて明らかに全体的に色付いてきたことがわかる状態になってきました。

 

所々で見られる鮮やかなウラジロナナカマドの紅葉を眺めながら大雪渓に到着です。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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