ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2012/10/06〜07) @
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今週末はノリクラのグリーンシーズン最後の三連休は、紅葉シーズン真っ只中ということもあり、この週末に照準を合わせてお越しになった方も多かったのではないでしょうか?
取材一日目の10月6日(土)は、終日曇り空で紅葉をきらびやかに輝かせる日差しに恵まれませんでした。しかし、先週よりも一段と深い色合いを放つ紅葉には、そんなダイレクトな日差しは不要といわんばかりの鮮やかな色彩を見せ付けてくれました。位ヶ原山荘よりも上部では、たくさんのカメラマンや紅葉散策にお越しになった方が陣取っていて、撮っても撮ってもキリがないといいながらも、シャッターを切り続ける様子が見られました。例年、1週間以上もピークが継続することのない大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉も、ピークが始まってからの1週間は冷え込みが強くなく霜は降りなかったことが、これだけ長期にわたって見頃が続く要因にもなっています。
取材二日目の10月7日(日)は、昨晩からの雨が止んで夜明けと同時に青空が広がり始めました。早朝の気温は4℃と冷え込み、観光センター前駐車場では山頂方面に三脚を並べる方々が集まっています。雲間から姿をのぞかせる剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳は真っ白に雪化粧が施され、今シーズンの初雪・初冠雪を迎えました。そして、三連休の中日とあって昨日以上に賑わいとなり、観光センター前駐車場は6時30分で満車となり、7時のシャトルバス始発便は8台も運行されるものの、乗車できない方が100名近くにものぼりました。その後の便も定刻どおりに運行できない状況が続き、今日の乗車人数は2128名と今シーズン最高となり、また、2003年のマイカー規制から運行が開始されて以来、過去最高の記録となったはずです。
今回も 紅葉情報(6ページ目〜) をお伝えします。10月3日(水)の速報でも予測したとおり、三連休を迎えても大雪渓・位ヶ原エリアの見事な紅葉が楽しめ、また、10月7日(日)の降雪の影響もありませんでした。中腹の冷泉小屋〜摩利支天もピークを迎えて、どこを切り取っても見事な光景ばかりで、この三連休にお越しになった方は後悔のない乗鞍の紅葉を楽しむことができたはずです。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
【10月6日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
こちらは早朝6時の観光センター前駐車場。
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気温6℃ − 冷え込んだ朝 |
今日の日の出時刻は5時47分。ようやく山頂付近が茜色に輝き始めました。6時の気温は6℃で、久々に冷え込んだ朝となりました。
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三連休初日 − シャトルバス始発便は1時間前から長い列 |
三連休が今日から始まり、観光センター前駐車場には139台ものマイカーがお越しになって、空きスペースがすでに少ない状態になっています。シャトルバス始発便は10月から1時間遅くなり、観光センターを7時00分に出発します。
現在の時刻は6時を少し過ぎたあたりで、シャトルバス始発の定刻まで1時間近くあるものの、ご覧のとおり、シャトルバス専用乗り場には長い列ができ始めました。紅葉の最盛期と三連休が同時に訪れたこともあり、例年以上の賑わいとなっています。
例年、大雪渓・位ヶ原の上部エリアの紅葉は、9月下旬頃にピークを迎え、見頃は1週間程度しかありません。しかし、今年はピークの訪れが1週間程度遅れたことと、ピークを迎えてから高めの気温が推移して、最盛期が通常よりも長く伸びていることから、10月三連休と重なりました。
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タクシー乗り場 |
マイカー規制となっている大雪渓・位ヶ原エリアに向かうにはシャトルバスのほか、タクシーも利用可能です。こちらは観光センター前駐車場内に常設されているタクシー乗り場。
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ほとんどが予約済み − 三連休はご予約をオススメします |
しかし、この三連休はご覧のように予約が入っている車両が大半で、タクシー乗り場に停車している車両も、約束の時刻にやってくる予約のお客様を待機しているところです。
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「朝一番だけなら...」と、通常のお客様に対応 |
予約の時刻まで2時間以上あるというこちらの運転手さんは、「朝一番だけなら...」ということで、予約されていない通常のお客様を乗せて、急いで畳平へと出発されました。
タクシーの予約などの問い合わせは、各タクシー運営会社か、上高地タクシー運営協議会にお願いいたします。
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さて、観光センター建物前にできるこちらの列は...
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シャトルバス乗車券を買い求める長い列 |
先ほどのシャトルバスを待つ列とは別に、乗車券を購入する方々の列です。
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長い列がトグロを巻く | 紅葉はどのバス停で下車したらよいですか? |
ですから、今日はまず最初にチケットを買い求める列に並び、その後、シャトルバスに乗車する列に並びなおす必要があります。そのため、観光センター前は二つの列でトグロを巻いている状態。
その列の中から、いつもWebSiteをご覧になっている読者の方が声をかけてくださいました。「今日はバスで向かうつもりですが、紅葉は冷泉小屋付近で下車したほうがよいでしょうか?」
おそらく、WebSiteを毎年チェックされている方なら、10月上中旬に差し掛かると、上部の大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉は終わって、中腹の冷泉小屋付近になることをご存知であると思います。しかし、今年は状況が異なり、大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉の見頃が続いていて、しかも、例年以上によい色彩を放っています。そのため、少なくとも宝徳霊神バス停(ほうとくれいじんばすてい)か、大雪渓・肩の小屋口バス停(だいせっけい・かたのこやぐちばすてい)まで行ったほうがよいでしょう。
紅葉の見所ポイントやシャトルバスの運行に関しては、下記の参考情報をご覧ください。
<参考情報> ●
紅葉の見所ポイント・地名・バス停位置ノリクラガイドマップ
紅葉 上部エリア版(大雪渓〜摩利支天) |
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シャトルバス始発便到着 |
そして、定刻10分前にシャトルバス始発便がやってきます。実はまだこの時点でも、乗車券を買い求める列がさらに長くなっている状況です。
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シャトルバスは立ち席での乗車はできません |
乗鞍岳シャトルバスは急峻な山岳路線を通行するため、立ち席での乗車はありません。1台あたり45名(正席)の乗車が可能で、場合によっては補助席を使用しますが、使用する車種によっては補助席のないものもあります。
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人数のカウント | 乗車するバスへご案内 |
そのため、きっちりと乗車人数を把握して増車台数を算出させています。
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観光センター前駐車場 − 空きスペースがほとんどない |
シャトルバス始発便の乗車が開始される前には、観光センター前駐車場には空きスペースがほとんどない状態となってきました。
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7時には満車 |
そして、観光センター前駐車場は7時で満車となりました。観光センター周辺にもシャトルバス乗り換え駐車場がいくつかありますが、若干わかりにくいため、ここから1kmほど先のすずらん橋駐車場(スキー場 第3駐車場)に向かったほうがよいでしょう。
すずらん橋駐車場には、「すずらん橋バス停」があり、トイレも完備されていますので、シャトルバス利用においては、観光センター前となんら変わりありません。
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今日の始発便は7台運行 |
今日のシャトルバス始発便は7台が運行されました。始発便としては過去最高の運行台数となりました(※)。ただ、その後の運行台数はそれほど伸びず、今日の乗車人数は1523名でした。
※ この記録は明日(10月7日(日))には塗り替えられました。(→ 5ページ目を参照)
【大雪渓までの沿道の風景 T】
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鈴蘭バス停前(カエデの紅葉) | 善五郎の滝 駐車場 |
それでは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。
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ススキの穂が広がる − 季節は晩秋へ |
紅葉シーズンが目前まで迫っている乗鞍高原では、山野草の花の季節も終りとなります。ススキの穂も綺麗に広がり始め、晩秋へと季節が移って行く様子が見え始めて来ました。
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善五郎の滝 遊歩道入口 | ヤマウルシが綺麗に色付く |
こちらは善五郎の滝 遊歩道入口。先週もお伝えした入口のヤマウルシは、さらに綺麗に色付いてきました。ふと手を差し伸べてしまいそうになる色彩です。
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ミズナラの林 |
善五郎の滝 遊歩道は、ミズナラの林が続いています。
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ミズナラの実(どんぐり) | ミズナラメウロコタマフシ(虫こぶ) |
左はこれまでにもお伝えしているミズナラの実、いわゆる「どんぐり」ですね。しかし、右の画像ではどんぐりと同じように頂芽に大きな塊ができています。これはミズナラメウロコタマフシ。ミズナラメウロコタマバチというハナバチによってできた虫こぶ(虫えい)です。
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ヤマウルシ以外の木々も色付き始める |
乗鞍高原の紅葉を先行するのはヤマウルシですが、よく見ると、そろそろ別の木々も色付き始め、次週末あたりから乗鞍高原でも紅葉が見頃を迎えることと思います。
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鈴蘭橋 − 紅葉のビューポイント |
こちらは善五郎の滝 遊歩道駐車場と休暇村の間にある鈴蘭橋。ご覧のように山頂から山麓までを一望できるポイントで、乗鞍高原の紅葉が見頃を迎えれば、オススメポイントになります。
こちらも次週末あたりから、紅葉が見頃を迎えるとと思います。
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カラマツ林 |
休暇村を過ぎると県道乗鞍岳線(エコーライン)はカラマツ林が続いて行きます。
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少しずつ黄色くなって行く | カラマツのまつぼっくり |
そのカラマツをよく見ると葉の先端から少しずつ黄色へと色合いに変化が見られます。カラマツの紅葉は10月下旬で、他の木々の紅葉がすべて終了してからようやく色付き始めます。そして、マツボックリがたわわに実っている様子も見られます。春先に見られたコロコロとした新芽を思い起こさせるようなかわいらしさがあります。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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