ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2012/10/13〜14) D
【雪渓上部 U − モーグルコース】
モーグルコース |
ここからはモーグルコースの様子をお伝えします。
アイスバーンはない − しかしソフトブートはアイゼンが必要な状況 |
例年、10月ともなればバーンはかなり硬くなり、滑走どころかスキーブーツで登ることもままならないハードな状態となります。しかし、今年はアイスバーンになっている箇所はほとんどありません。
それでも、ここを昇るにはスキーブーツやアルペンボード用の硬いブーツに限定され、フリースタイル用のソフトブーツではとても登ることのできないコンディションとなっています。
先週の新雪が残る |
前頁でもお伝えしたように、この1週間は雪解けがかなり遅くなっています。そのため、先週の新雪がご覧のように残ったままです。
「あまりにもコンディションがよいので今週も来ました!」 |
「先週で終了にしようかと思いましたが、あまりにもバーンコンディションがよいので、今週もやってきました。」と、おっしゃる常連のスキーヤー。それほどコンディションが良いということを物語っています。
ラインの長さ − 39メートル×10コブ(ピッチ3.9メートル) |
モーグルコースのラインの長さは、39メートル×10コブ(ピッチ3.9メートル)
夕方まで滑り続ける |
横への移動幅の大きなラインですが、「ターンの始動位置までしっかりと横移動してから次に入らないと...」とおっしゃりながら、練習を続けていらっしゃいました。
取材二日目(10月14日)のモーグルコース − たくさんの常連の方がお越しになる |
そして、取材二日目の10月14日(日)。昨日以上にたくさんの常連の方が今シーズン最後のノリクラにお越しになっています。
良好なバーンコンディション − 果敢に攻めすぎてコースアウト |
バーンコンディションは良好...この時期としては申し分ないほど滑りやすい状況で、雪飛沫を上げて果敢に攻めすぎてコースアウト...
一本一本を噛み締めて... |
「最後の一本まで噛み締めて滑らないと...」と、気を引き締めて滑りなおします。
よい滑走イメージでノリクラシーズンを締めくくる |
今シーズンのノリクラも、最後の一本まで気を引き締めた滑りが続けられ、イメージどおりの滑りで締めくくることができたようです。
「来週も来たいけど、誰も来ないからなぁ〜」 | ちょっと名残惜しそう... |
「こんなによい状態のバーンがあるので、来週も来たいけど、誰も来ないからなぁ〜」 やはり怪我などの心配から、単独行動には不安があることと思います。それでも名残惜しそうにバーンを見続ける様子が続きます。
次週末までの1週間は、週の半ばに気温は高めであるものの天候が崩れるとの予報が出ていて、このバーンが綺麗な状態で保つかどうか微妙です。しかし、週末は天候が回復しますので、若干のコース整備さえすれば、今週と同じように滑走することは可能であると考えられます。
今シーズンの「ノリクラ通い」も無事終了! |
今シーズンのノリクラ通いも今日が最後。6月の鶴ヶ池雪渓から通い始めて4ヶ月半。おそらく7月以降は大半の方がほぼ毎週のように通い続けました。
「来年もまた、ここで会おうよな!」 | 無言でも想いは同じ... |
「来年も誰一人として欠けることなく、また、ここで会おうよな!」と、全員に声をかけるメンバーもいて、ちょっとしんみりする雰囲気が流れます。
ウインターシーズンはそれぞれのホームゲレンデへ |
ウインターシーズンを迎えると、それぞれのホームゲレンデでの活動が始まります。そのため、冬場は全く顔を合わせることができないメンバーもいます。もちろん、同じエリアのスキー場に通うメンバー同士もいますが、このノリクラでの結束感は冬のスキー場では得られないものがあります。
ノリクラ全体から見れば、秋になっても滑り続ける秋スキーヤー(秋ボーダー)の存在は非常にニッチなものでしょう。でも、そんな方々の活動の場がこの乗鞍大雪渓にしかないのも事実で、「来年も誰一人として欠けることなく、また、ここで会おうよな!」と、声を掛け合うことは、今後、世代が変わりメンバーが変わって行く中でも、夏スキー・秋スキーを脈々とやり続けて、歴史の一端に少しでも刻んで行こうというする想いが、強くにじみ出たものと感じられました。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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