ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2013/03/30) A
【ツアーコース入口】
かもしかリフト終点 − ツアーコースが見えてくる |
やまぼうしリフト → 夢の平クワッドリフト → かもしかリフト と乗り継いで、かもしかリフトの終点間近にやってくると、ツアーコース入口が確認できるようになって来ます。
「今日は山頂目指しますよ!」 | ツアーコースを駆け上がる |
かもしかリフトの終点を降りるとツアーコース入口はすぐ目の前です。そのため、順調にリフト営業が8時30分に始まれば、9時にはツアーコース入口に到着しますが、整備点検などでリフト営業が遅れたり運休になった場合のことを考えて、余裕を持って計画を立ててください。
ツアーコース入口にはすでに20名ほどの方々が準備を始めていて、最初に出迎えてくださったのは、いつもの常連の方。シールの装着も完了していて出発間際のご様子です。そして、いつものように、他のスキーヤーを「ごぼう抜き」してしまう俊足で駆け上がり、その姿はあっという間に見えなくなってしまいました...
シールを装着したら... | アウターをザックに押し込む |
9時のツアーコース入口の気温は4℃。日差しの暖かさも十分に感じられる状態となり、シールの装着が終われば、チートシートと一緒にアウターをザックに収納する姿が見られます。
メンバー揃ってツアーコースへ |
厳冬期は2〜3名ほどの仲間同士か少人数のグループがほとんどでした。しかし、春先は10名以上のグループという構成も珍しくなく、時にはゲレンデ以上に賑わう様子も見られるほどです。
一斉にスタート! |
大人数になれば、体力の個人差も目立つ状態になります。しかし、みんなで登れば足取りも軽くなって、意外によいペースで登って行けるものです。それでも、歩くスピードには人によって倍以上異なることもあって、そのあたりはガイドさんの采配が全体の統括力に影響してくるところでしょうか?
続々とツアーコースにお越しになる |
いつもであれば、30分ほど経過すれば、ツアーコースへ出発する方々の波はひと段落するものの、今日は第1陣が去ったあとも第2陣・第3陣と続き、まずまずの賑わいとなりました。
【ツアーコース T − 入口急斜面】
ツアーコースは標高2000メートルの入口から、標高2500メートルの位ヶ原までの約2kmの樹林帯を切りとおして作られたバックカントリーコースです。ツアーコースの全容については、ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版 をご覧ください。
この先、ツアーコースの各所についてお伝えいたしますが、ツアーコースの全容が把握できていないと理解できないと思いますので、山麓のスキー場と上部の位ヶ原、大雪渓、山頂方面などの位置的関係をノリクラガイドマップで確認して下さい。
また、さらに上部の山頂方面については、ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 大雪渓・山頂版 をご利用下さい。
日差しで表面は緩み始める |
この1週間は降雪がなく、ご覧のように昨日までのトレース跡がしっかりと残っている状況。それでも、春の日差しを受けて表面は緩み始め、シールで登る際のグリップは問題なく、また、ツボ足でも踏み抜くことなく、どのスタイルで登っていても問題のないコンディションです。
昨年のツアーコース入口急斜面 2012ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.2(2012/03/31) A ↓ |
先週のツアーコース入口急斜面 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.1(2013/03/23) A ↓ |
今週のツアーコース入口急斜面 先週とほとんど同じ積雪状況 |
こちらは入口急斜面の全景です。左上の昨年はブッシュが多い様子がわかりますが、下の今年の画像にはその様子はありません。また、右上の先週との違いはあまり感じらません。ただ、今後雪解けが進んでくると、ブッシュが目立つようになってくるはずです。
急斜面上端付近は若干固め − シールのグリップが効きにくい |
前述の通り、時間とともにバーンが緩んでくるものですが、上端付近は一部硬いところがあって、シールのグリップが効きにくいところもありました。
下山滑走可能は5月中旬まで − WebSiteで常にチェックを |
ツアーコース内でもっとも早く雪解けが進むのが入口急斜面で、この部分の積雪がなくなると、ヒトの背丈以上のブッシュが出現します。そうなると、スキー板をはずして歩こうとしても、背の高いブッシュで行く手を阻まれて、下山がかなり困難です。
この付近の積雪が消滅し始めるのはゴールデンウィーク頃からで、滑走不能になるのは5月中旬頃です。WebSiteでは、ツアーコースの積雪情報を5月末までお届けする予定ですので、ツアーコースを滑走して下山される方は、常にWebSiteで積雪状況をチェックをしていただくようお願いいたします。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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