ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2013/04/20〜21) B
【ツアーコース入口】
かもしかゲレンデ上部(初心者コース) |
こちらはかもしかゲレンデ上部(初心者コース)。ご覧のようにブッシュ・石などなく、登行や下山滑走に支障となる箇所はありません。しかし、この付近の雪解けは早く、そろそろ滑走に気をつけなければならなくなってきます。
ツアーコース入口 |
そして、こちらがツアーコース入口です。ツアーコースは標高2000メートルの入口から、標高2500メートルの位ヶ原までの約2kmの樹林帯を切りとおして作られたバックカントリーコースです。ツアーコースの全容については、ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版 をご覧ください。
この先、ツアーコースの各所についてお伝えいたしますが、ツアーコースの全容が把握できていないと理解できないと思いますので、山麓のスキー場と上部の位ヶ原、大雪渓、山頂方面などの位置的関係をノリクラガイドマップで確認して下さい。
また、さらに上部の山頂方面については、ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 大雪渓・山頂版 をご利用下さい。
バーンはやや固め、表面はフィルムパック |
9時のツアーコース入口の気温は2℃。昨日の降雪が残っている様子はなく固めのバーンコンディションです。体感的には冷え込みを感じませんが、バーン表面はフィルムパックされています。
ツアーコースでは滑走と登行の両者を楽しむ | 額に汗を滲ませながら... |
額に汗を滲ませながら、「久しぶりに登ると体が慣れてなくて...」と、おっしゃりながら進みます。かもしかゲレンデ下部や入口急斜面など、勾配が急な箇所があり、位ヶ原までの距離も結構あるため、ツアーコースの登行は、スキー滑走を純粋に楽しむというよりも、登ることも楽しみの一つと考えたほうが良いかもしれません。
昨年のツアーコース入口急斜面 2012ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.5(2012/04/21) B ↓ |
先週のツアーコース入口急斜面 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.4(2013/04/13) B ↓ |
今週のツアーコース入口急斜面 |
こちらは入口急斜面の全景です。先週とほぼ同じ積雪量ですが、若干ブッシュが見られるようになって来ました。それでも昨年よりも積雪量が多い様子が見られます。
硬めのバーンでシールが効きにくい |
先ほど申し上げたように硬めのバーンが広がり、シールのグリップが効きにくい状況です。
足を滑らせて... | シールではムリ − ツボ足で登る |
スリップしやすい状況に慎重に登って行くものの、足を滑らせて転倒...「先ほどまで暑くて汗を噴出していましたが、急斜面に差し掛かったら足元に緊張が走り、次は『冷や汗』ですよ...」
何とか立ち上がってスキーをはずし、ツボ足で足元を確かめながら急斜面を慎重に登ります。こんなときはシールでの登行はあきらめて、無理せず登れる方法で行くのが懸命です。
この付近の雪解けが進むと、ツアーコースでの下山滑走は困難な状況になってきます。普通ならスキーをはずしてツボ足で下山すればよいのですが、この付近はブッシュが林立してしまい、歩行も困難な状況だからです。
なお、この付近の積雪が消滅し始めるのはゴールデンウィーク頃からで、滑走不能になるのは5月中旬頃です。WebSiteでは、ツアーコースの積雪情報を5月末までお届けする予定ですので、ツアーコースを滑走して下山される方は、常にWebSiteで積雪状況をチェックをしていただくようお願いいたします。
【ツアーコース T −1〜3番標識区間】
入口急斜面を登りきった先のツアーコースは比較的緩やかな斜度が続きます。
一休みして再び出発 |
ここで少しばかり栄養補給...急斜面を登ってきた体を少しクールダウンします。
1番標識付近 | 稜線まで行きましたよ − アイゼン必須ですね! |
1番標識付近のビューポイントでは、どんよりとした曇り空にもかかわらず、ノリクラの峰々がはっきりと確認できます。左のピークが高天ヶ原(たかまがはら、標高2829メートル)、右のピークが乗鞍岳主峰の剣ヶ峰(けんがみね、標高3026メートル)です。
今日は早朝5時30分から登り始めたというこちらの方。「剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線まで登りました。稜線付近はアイゼンでないと登ることができませんね。この付近のバーンの硬さとは比べ物にならないほどの硬さですよ!」とのこと。
滑りやすいいい雪でしたよ! |
こちらの方々も早朝6時から出発されたとのこと。「滑りやすいいい雪でしたよ!」と、おっしゃります。 先ほどの方は「歯が立たないほど硬い」とおっしゃっていましたが、風の影響でバーンがむき出しになったり、吹き溜まりになったりしますので、ちょっと場所が変わるだけで雪質は大きく変わります。
またノリクラに来ますよ!! |
「これからの春山シーズンは色々な山に出かけますが、最後にまたノリクラに戻ってきますから...」と、おっしゃって、皆さん一緒に颯爽と下山滑走されて行きました。
ノリクラの春山シーズンは6月まで続きます。また、お会いできることを楽しみにしております。
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先週の高天ヶ原 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.4(2013/04/13) B |
今週の高天ヶ原 | |
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先週の剣ヶ峰方面 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.4(2013/04/13) B |
今週の剣ヶ峰方面 |
1番標識付近から望む高天ヶ原(上段)と剣ヶ峰(下段)の様子を先週の画像と比較します。高天ヶ原はハイマツ帯を中心に雪解けが顕著になってきました。
昨年の3番標識 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.5(2012/04/21) C ↓ |
先週の3番標識 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.4(2013/04/13) B ↓ |
今週の3番標識 先週より20センチ減少 昨年より50センチ少ない |
こちらはツアーコース中間付近にある3番標識。左上は昨年同時期で右上が先週のものです。積雪量は先週より20センチ減少し、昨年より50センチ少ない状況です。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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