ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(2013/06/08〜09) A
【大雪渓に到着】
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大雪渓・肩の小屋口バス停 |
8時過ぎに大雪渓・肩の小屋口バス停に乗鞍岳春山バス始発便が到着します。
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みんなで手分けしてスキー板を搬出 |
春山バスは1日4便運行されますが、始発便はスキーヤー・ボーダーの方々が大半を占めます。そのため、バスのトランクはスキー板が満載状態。皆さん手分けして搬出します。
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春山入山計画書を受け取る |
そして、降車時に春山入山計画書を受け取ります。山頂付近の滑走可能エリアを示した地図や春山バスの運行ダイヤ、緊急連絡先などのが記載されていますので、必ず受け取るようお願いいたします。
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トイレは先週より利用可能に | シールを貼って山頂へ |
大雪渓駐車場のトイレは先週より利用可能となっています。大雪渓より上部では肩の小屋近くにも公衆トイレがありますが、山頂方面とはルートが異なっています。必要であれば、こちらのトイレを利用された上で出発して下さい。
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毎年欠かさずにやってきます! |
毎年、この時期は欠かさずお越しになっているボードの親子のお二人。今年もお会いできて何よりです。特に示し合わすわけでもなく、毎年同じようにお会いできることは本当にうれしいものです。
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アイゼン装着 | シールで登る |
出発の準備は「足元」から...シールやアイゼンを装着します。大雪渓から稜線方面へはほぼ直登ルートですが、稜線近くでは急斜面をトラバース気味に斜め上に登る箇所もあるため、スノーシューよりもアイゼンのほうが対応しやすいと考えられます。
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日焼け防止に... | 稜線目指してがんばるぞ! |
そして、もう一つ大事なのは日焼け対策。日差しが照りつければ、真夏と変わらない強さとなります。そして、顔だけでなく首筋や耳など、肌が露出している箇所はすべて塗布するつもりで入念に...
こちらの親子のお二人も出発の準備が整い、稜線目指を目指します。「どうかなぁ〜4時間くらい掛かるかなぁ〜」
稜線までの所要時間は、登行する用具によっても、体力によっても大きく異なります。早い人の場合は、大雪渓入口から稜線まで1時間も掛からずに登りきってしまう方もいらっしゃいます。大半の方は2〜3時間以内には稜線に到達されているようです。
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青い空に向かって... |
ボードはお父さんに背負ってもらっていますが、今回は一緒に来られなかったお兄ちゃんの意気込みを背負って登ります。稜線目指して一歩一歩...がんばります!
【大雪渓下部】
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ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。
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昨年の大雪渓入口 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2012/06/09〜10) B ↓ |
先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2013/06/01〜02) A ↓ |
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今週の大雪渓入口 今週は雪解けがあまり進んでません |
先週は1メートル近くも雪解けしましたが、今週はほとんど雪解けは進んでいません。ほぼ昨年並みの状況です。この先、各所の積雪量についてお伝えしますが、その多くの箇所で雪解けがあまり進んでいない様子が見られました。
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先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2013/06/01〜02) A |
今週の大雪渓入口 今週は雪解けがあまり進んでません |
大雪渓入口付近の様子を先週と比較します。こちらでもほとんど変化がないことがわかります。この1週間は比較的気温が低めで、さらに昨日は降雪があったため、雪解けが抑えられたと考えられます。
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昨年の大雪渓入口 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2012/06/09〜10) B |
今週の大雪渓入口 積雪量は昨年より50センチ以上多い |
また、昨年はガードロープが一部で見えていて、雪面と路面が同じ高さの箇所もありますが、今年は雪面がガードロープよりも上部にあり、少なくとも昨年よりも50センチ以上は積雪量が多い様子がわかります。
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昨年のトイレ付近 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2012/06/09〜10) B ↓ |
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今週のトイレ付近 −昨年よりも50センチ程度積雪が少ない |
しかし、車道をはさんだ反対側のトイレ付近は、ご覧のように昨年よりも50センチ程度積雪量が少ない状況となっています。
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大雪渓下部全景 | モーグルコースの岩(青丸部分) |
大雪渓エリアで最も早く頭を出すモーグルコースの岩。先週からその存在を確認できるようになっています。
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昨年のモーグルコースの岩 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2012/06/09〜10) B ↓ |
先週のモーグルコースの岩 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2013/06/01〜02) A ↓ |
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今週のモーグルコースの岩 昨年より1週間遅い雪解け =全エリアの中で昨年より大幅に多いのはここだけ= |
7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。先週から50センチほど雪解けが進み、昨年より1週間遅い雪解けです。
この先、各所の積雪状況をお伝えいたしますが、昨年よりも積雪量の多い箇所はモーグルコースの岩だけで、それ以外の場所は2週間程度雪解けが早い状況となっています。
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雪渓下端まで163メートル |
モーグルコースの岩から雪渓下端まで163メートル。まだまだ十分な滑走距離を確保することが可能です。
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モーグルコース |
そして、こちらは先週から作られたモーグルコース。
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果敢に攻める |
柔らかい雪質で、先週よりもやや深いコブになっています。
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この一角だけは夏スキーのシーズンが始まってる |
6月中は稜線からの大滑降を楽しむ春スキーのシーズンが続きます。しかし、この一角だけはシールやアイゼンなどを使用せず、両手にスキー板を持って登り、何度も繰り返し滑る夏スキーと変わらないスタイルが見られます。
夏スキー開幕の7月は、梅雨末期で天候が悪い日のほうが多い状況です。バーンも再氷結してたけのこのような氷の塊が見られ、表面のスプーンカットも顕著に現れるようになります。そのため、7月よりも今の時期のほうが色々な面でコンディションがよいといえるでしょう。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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