ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2013/06/29〜30) D
【大雪渓に到着】
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気温12℃、ひんやりとした空気 |
春山バス始発便が到着した、8時過ぎの大雪渓・肩の小屋口バス停の気温は12℃。雲海の上に到達してきれいな青空が広がり、ひんやりとした空気が流れています。
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「コブ滑りたい!!」 − やる気満々! |
本日、雪渓デビューにやってきた、こちらのお子様。まだ3歳ですが、「コブ滑りたい!!」と、ヘルメットをかぶって、もうやる気満々...
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山麓は真っ白だよ! |
「あっち見てご覧...雲で真っ白だよ!」
真夏に見られる明瞭な雲海ではありませんが、大雪渓付近は雲の上に出ていることがはっきりとわかります。冬や春先では大雪渓付近が雲海の上になることはあまり見られず、やはり、夏に見られる気候だと思いますので、こんなところからも季節が夏へとシフトしていることがわかります。
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鶴ヶ沢・富士見沢 | 山麓から湧き上がる雲 |
山麓を包んでいた雲海は、その後次第に山頂方面へと上昇し始めて、この後、大雪渓一帯は完全に視界が遮られてしまいました。
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今日もモーグルラインへ |
雨の降らない空梅雨は、気候的にはかなり過ごしやすいものかもしれません。
【大雪渓下部 T】
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ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。
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大雪渓入口 |
大雪渓エリアは、この1週間の雪解けが全体的に遅い状態が見られました。
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昨年の大雪渓入口 2012ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2012/06/30〜7/1) B ↓ |
先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2013/06/21〜22) E ↓ |
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今週の大雪渓入口 昨年に引き続き「2007年以降最も多い積雪量」 |
こちらは大雪渓入口付近。「高山植物等の採取は禁止されています」のお願いの記載された看板の反対側からの撮影です。左上の昨年画像よりも明らかに積雪量が多い様子がわかります。左上の画像を掲載した昨年のコメントは、「2007年以降最も多い積雪量」と申し上げました。今年はさらにそれを上回る状況となっています。
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昨年の大雪渓入口 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2012/06/30〜7/1) B ↓ |
先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2013/06/21〜22) E ↓ |
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今週の大雪渓入口 昨年より1週間以上遅い雪解け |
先週からの雪解けは50センチ程度で、昨年よりも1週間以上遅い雪解けが見られます。
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昨年の登山道入口 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2012/06/30〜7/1) B ↓ |
先週の登山道入口 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2013/06/21〜22) E ↓ |
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今週のの登山道入口 昨年よりやや多い積雪量 |
大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。登山道の看板付近は昨年よりも積雪量が少ない状態ですが、全体的には昨年よりも多い様子が見られます。
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昨年の登山道入口 2012ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2012/06/30〜7/1) |
今週の登山道入口 車道と雪渓の間に隙間ができはめた |
登山道入口付近の雪渓と車道の間は、今後雪解けで隙間が広がってきますが、こちらに関しては昨年よりもやや雪解けが進んでいる様子が見られます。
【大雪渓から肩の小屋への登山道の積雪状況(6月29日現在)】 | |
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2013/06/29 大雪渓→肩の小屋 登山道入口(全面積雪) <7月中〜下旬まで積雪あり> |
2013/06/29 大雪渓→肩の小屋 登山道(全面積雪) |
お知らせ − 乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)登山道の積雪状況(2013/07/02) でお伝えしましたが、大雪渓から肩の小屋への登山道は全面積雪があります。(例年7月中旬〜下旬まで積雪あり)
7月2日から当面の間は、長野県側のシャトルバスは大雪渓までしか運行されませんので、乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)に登山に向かわれる方は、こちらの登山口から肩の小屋へ雪の上を歩き、さらに肩の小屋から鞍岳山頂(剣ヶ峰)へ行くこととなります。
毎年、「こんなに雪が多いとは思わなかった!」とおっしゃる登山者が非常に多く、事故にはつながっていないものの、見ているほうがヒヤヒヤするような登山者の姿がたくさんあります。特に左の画像の入口周辺では例年7月下旬まで積雪がありますので、必ずアイゼンを携行してください。
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モーグルコースの岩(青丸)、石碑の岩(赤丸) |
大雪渓エリアで最も早く頭を出すモーグルコースの岩。左画像の青丸部分です。モーグルコースの岩から山麓方向にモーグルのコブのラインができているのがはっきりとわかります。赤丸部分は二番目に頭を出す石碑の岩です。
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昨年のモーグルコースの岩 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2012/06/30〜7/1) B ↓ |
先週のモーグルコースの岩 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2013/06/21〜22) E ↓ |
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今週のモーグルコースの岩 昨年より1週間遅い雪解け |
7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。先週は1メートル近く雪解けが進みましたが、今週からの雪解けは70センチ程度で、昨年より1週間ほど遅い雪解けです。
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雪渓下端まで140メートル |
モーグルコースの岩から雪渓下端までの距離は先週の148メートルから140メートルへ。しかし、まだまだ十分な滑走距離を確保することが可能です。
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5年ぶりのノリクラ |
5年ぶりにノリクラにお越しになったというこちらのボーダーのお二人。「WebSiteを見ていたら来たくなっちゃった...」
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「WebSiteを見ていたら来たくなっちゃった...」 |
アルペンボードとコブという組み合わせは、普段のゲレンデではあまり見かけないかもしれません。
「あんなふうにコブをうまく滑れたらいいなぁ〜と、手本のするアルペンボーダーの方がいて、その人を目標にコブを滑っていました。」とのこと...
今となっては、その滑りはノリクラで撮影したビデオでしか確認することができなくなってしまったとのことですが、そんな風に心の奥にいつまでも残しておくものがあることは、大切なことだと思います。
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昨年の石碑の岩 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2012/06/30〜7/1) B ↓ |
先週の石碑の岩 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2013/06/21〜22) E ↓ |
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今週の石碑の岩 昨年より2週間近く遅い雪解け |
そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。先週から姿をあらわし始めました。左上の昨年よりもかなり積雪量が多く、2週間近く雪解けが遅い状況です。また、昨年は大雪渓入口のところと同様に「過去5年間で最も多い積雪量」と、コメントしていますが、今年はそれを更新したことになります。
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クラック | 特に縦のクラックは要注意(スキー滑走時) |
先週もお伝えしたように、雪渓下部では各所でご覧のようなクラックが発生しております。クラックの幅はそれほど大きくないため、横方向のものは注意して滑走すれば問題は少ないかと思いますが、右の画像のように縦方向のクラックも見られ、クラックの存在に気がつかずに滑るとかなり危険です。濃霧時など視界不良のときはスピードを落として、周囲のクラックの状況を常に確認しながら慎重に滑走して下さい。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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