ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.13(2013/08/03〜04) D
【雪渓下部U】
昨年のモーグルコースの岩 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2012/08/04〜05) C ↓ |
先週のモーグルコースの岩 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2013/07/27〜28) C ↓ |
今週のモーグルコースの岩 昨年並みの雪解け |
7月になるとこの岩付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。この1週間の雪解けは1メートルほどです。先週と同様に昨年並みの雪解けです。
雪渓下端まで97メートル 過去最高の長さ |
モーグルコースの岩の下端部分から雪渓下端までの距離は97メートル。昨年とほぼ同じ距離で過去最高の長さになっています。
昨年の石碑の岩 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2012/08/04〜05) C ↓ |
先週の石碑の岩 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2013/07/27〜28) C ↓ |
今週の石碑の岩 昨年より1週間以上遅い雪解け |
そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。昨年より1週間以上雪解けが遅く、2007年以降もっとも積雪量の多い状況を更新しています。
チングルマ − ようやくつぼみが...昨年より2週間遅い |
こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。ようやく、つぼみが確認できるようになって来ました。昨年は一週間前に開花して、すでに花が終わりました。昨年と比べて2週間遅い状況です。
大雪渓内の他の高山植物も、こちらのチングルマと同じく、開花が遅い状況が見られます。
昨年の石碑の岩の下部のバーン 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2012/08/04〜05) C ↓ |
先週の石碑の岩の下部のバーン ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2013/07/27〜28) C ↓ |
今週の石碑の岩の下部のバーン ほぼ昨年並みの雪解け |
石碑の岩の下部のバーンでは、先週と同様に、ほぼ昨年並みかやや遅い雪解け状況です。
昨年の石碑の岩南側(雪渓上部→下部下山滑走箇所) 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2012/08/04〜05) C ↓ |
先週の石碑の岩南側(雪渓上部→下部下山滑走箇所) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2013/07/27〜28) C ↓ |
昨年の石碑の岩南側(雪渓上部→下部下山滑走箇所) 積雪がなくなり滑走不可 − 昨年よりも1週間遅い雪解け |
石碑の岩の南側には雪渓上部から雪渓下部へ滑り降りるエリアは、ご覧のように途中で積雪箇所が途切れて、雪渓下部へ滑り降りることができなくなりました。
昨年も滑走できなくなったのは同じ週ですが、雪解けとしては昨年より1週間遅い状況です。
【雪渓下部 V、モーグルコース】
モーグルコース − ラインは2本 |
ここからはいつものようにモーグルコースの様子をお伝えします。画像には3本のラインがありますが、一番右端のラインは雪解けによりコブがほぼなくなってしまいました。
現在滑走可能なものは、モーグルコースの岩からやや左下に伸びるラインと、少し離れた左方向にスキーヤーが列をなして登っている箇所にあるラインです(計2本)。
お昼休み − モーグルコースの眺めながら | 雪渓からそよ吹く風は天然のエアコン |
モーグルコースを眺めながらのお昼休みはのんびりしていて気持ちがよいもの、雪渓からそよ吹く風は天然のエアコンです。
大雪渓入口の正面にあるライン |
こちらはモーグルコースの岩から伸びるラインで、大雪渓入口の正面にあるラインです。
多くの人が滑り込んで、形状が「受けコブ」になる |
雪が少し柔らかめであることと、たくさんの滑走者が訪れていることもあり、コブの形状がいわゆる「受けコブ」と呼ばれる状態になっています。
あとは雷鳥が見られたら完璧なのに... |
今日は観光センターから自転車でやってきたというこちらのモーグラー。「スキーもできたし、自転車もできたし、後はライチョウが見られたら完璧なのに...」
今年はライチョウの親子の数が昨年よりも少ない状態とのことで、例年以上に遭遇できる機会は少ないかと思います。5月〜6月のツガイ形成の時期なら、オスのライチョウが縄張り争いするため、探さなくても観察することは可能です。
ラインの長さ − 18コブ×78メートル (ピッチ:4.3メートル) |
ラインのすぐ隣には大きな岩が迫る 次週末はスタート位置がここまで引き下げられるかも |
ラインの長さは18コブ×78メートル(ピッチ4.3メートル)。まだまだ滑走可能ですが、スタートから数コブの位置には、すぐ隣に岩の頭が大きくなってきて、次週末にはこの岩がコース上に広がってくると考えられ、この岩付近までスタート位置が引き下げられるかもしれません。
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昨年のモーグルコーススタート付近 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2012/08/04〜05) C |
今週のモーグルコーススタート付近 昨年より1週間遅い雪解け |
こちらがその岩周辺の様子です(スタート付近)。昨年と比べて1週間ほど遅い雪解け状況です。
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先週のモーグルコーススタート付近 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2013/07/27〜28) C |
今週のモーグルコーススタート付近 1週間の雪解けは高さ1メートルほど |
こちらもほぼ同じスタート位置付近の様子。先週と比べて高さで1メートルほどの雪解けが見られます。
南側のライン |
こちらは南側に作成されたライン。
遥か彼方からスタート |
スタート位置は遥か彼方にあって、どこからスタートしたのかはっきりしないほど...
滑りきるまでに通常の倍以上の時間が掛かる |
雪渓の下端部分までびっしりと細かなコブが刻まれ、ゴールするまでに30秒程度もかかるほど...ちなみに前述のラインは滑走時間が10〜15秒程度です。
「長すぎっ!、足がもたない...」 | 中には倒れこんでしまうモーグラーの方も... |
とにかく長い...滑り終えて再び登ろうとするモーグラーも疲労困憊...中には倒れこんでしまうモーグラーの方も...
「モーグルの敵はコブじゃなくて、このハイクアップだな...」 |
「モーグルの敵はコブじゃなくて、このハイクアップだな...」と、おっしゃる方もいらっしゃいました。
長さは130メートル×37コブ(ピッチ3.5メートル) |
さて、その長さは130メートル×37コブ(ピッチ3.5メートル)。この長さを滑りきるのは大変ですが、作るのほうはもっと大変だったと思います。雪渓下部のモーグルバーンは例年8月上中旬頃まで滑走可能です。
【雪渓中段】
雪渓中段全景 |
雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。
左は昨年同時期の様子、右は先週の様子。昨年より1週間近く雪解けが遅い状況です。
昨年の中央の大岩 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2012/08/04〜05) D ↓ |
先週の中央の大岩 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2013/07/27〜28) C ↓ |
今週の中央の大岩 昨年よりやや遅い雪解け |
中央の大岩の状況を確認しても、昨年よりも遅い状況であることがわかります。ただ、先週のように1週間も遅くはありません。また、先週まで見られたクラック(クレパス)は、かなり小さくなってきました。
昨年の雪渓中段北端部分(登山道付近) 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2012/08/04〜05) D ↓ |
先週の雪渓中段北端部分(登山道付近) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2013/07/27〜28) C ↓ |
今週の雪渓中段北端部分(登山道付近) 昨年とほぼ同じ積雪状況 |
こちらは雪渓中段の北端。肩の小屋への登山道がこの付近を通過しています。この辺りは昨年とほぼ同じ積雪状況です。
雪渓中段全景−例年、7月下旬から8月上旬まで上部からの滑り込みが可能 |
雪渓中段は全体的に昨年より1週間雪解けが遅い状況と言えます。
雪渓中段は雪渓上部と下部とを結ぶ連絡路ですが、例年、7月下旬から8月上旬まで上部からの滑り込みが可能で、それ以降の雪渓上部からの下山はスキーヤー専用道を歩いて降ります。
現時点の状況では、次週末あたりまでは下山滑走可能で、それ以降はスキーヤー専用道を歩くこととなるかと思います。
さて、こちらのスキーキャンプの方々は...
だって花火とかも行きたいんだもん | リーダーがそんなことでは困ります! |
夏休みは色々行事がたくさんあり、「誘惑」も多い時期...
でも、夏スキーはこの時期しかできません。
「ねぇ〜宿題のプリント印刷しておいて」 | 勉強との両立は常に永遠のテーマ |
交わす会話も夏休みの宿題のこと...勉強との両立はいつの時代になっても永遠のテーマです。
でも、練習中は怪我しないように気を引き締めて! |
でも、一旦スタートラインに立てば、今日の課題をクリアすべくトレーニングが始まります。トレーニングを継続する中では、テンションが上がらない日もあります。それでも、怪我をしないように滑る瞬間だけは気を引き締めて、自分自身をコントロールすることですね。(→ Next)
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