ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.15(2013/08/14〜17) C
【雪渓下部 V、高山植物】
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石碑の岩 |
そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。先週の段階で周辺の積雪は完全になくなりました。
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チングルマ | 結実 - 風車のような状態が「チングルマ」の由来 |
こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週は綺麗に花を咲かせてくれました。そして、今週は花が終わって、綿毛の実が風車(稚児車)のように丸く膨らむ直前の状態になっています。昨年よりも2週間以上遅い状態です。
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雪渓上部下端 |
石碑の岩の東側にあるスキーヤー専用道を進むと、雪渓上部の下端に達します。
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昨年同時期の2週間前の雪渓上部下端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2012/08/04〜05) C |
こちらは昨年同時期の3週間前の雪渓上部の下端部分です。今週の状況と比較すると、今年は2週間以上も雪解けが遅いことがわかります。
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先週の雪渓上部下端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2013/08/10〜11) B |
今週の雪渓上部下端 1週間で20メートル上昇 |
左の先週の画像と比較すると、下端部分は20メートルほど上方へ移動(雪解け)してます。雪解けスピードとしては、ほぼ例年並みといえます。
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大雪渓では高山植物が見頃 |
6ページ目で畳平のお花畑の状況をお伝えしますが、畳平ではすでに終わってしまった高山植物が、こちらの大雪渓ではまさに本番を迎えています。
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チングルマ | ミヤマキンバイ |
左の画像はチングルマ。定点でお伝えしている石碑の岩のチングルマは花が終わってしまったものの、その周辺ではご覧のようにまだまだたくさんのチングルマが咲いています。また、右の画像はミヤマキンバイ。花期としてはチングルマよりも若干早いものの、雪解けが遅い大雪渓では、ほぼ同時に咲いています。
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モミジカラマツ |
こちらはモミジカラマツ。夏が最盛期を迎えた頃に咲き始める高山植物です。
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糸状に見られるのはすべて雄しべ | 開花と同時に萼(がく)が落ちる |
モミジカラマツには花弁はありません。糸状に見られるのはすべて雄しべで、開花と同時に萼(がく)も落ちてしまいます。右の画像では萼(がく)が一部残っています。
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今年はコバイケイソウが大当たり |
さらに、今年はコバイケイソウの当たり年で、ほぼ全滅だった昨年とは大きく異なる状況です。コバイケイソウの開花周期は2年といわれていますが、ノリクラに関しては、2年周期という状況は決して当てはまっていないようで、ただ、年によって多い・少ないはあっても、昨年のように全滅ということはありませんでした。
【雪渓中段】
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雪渓中段全景 |
雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。
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昨年の雪渓中段全景 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) C |
先週の雪渓中段全景 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2013/08/10〜11) C |
左は昨年同時期より1週間早い時期の画像、右は先週の画像です。この1週間の雪解けはやや遅い状況が見られ、昨年より1週間ほど遅い雪解けです。
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長さ150メートル×横幅34メートル |
雪渓中段は上半分がなくなりましたが、下部はまだ雪渓下部と接続されています。そのため長さを計測することはできませんが、おそらく150メートル近くあり、横幅は34メートルです。
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昨年の雪渓中段北端部分(登山道付近) 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) C ↓ |
先週の雪渓中段北端部分(登山道付近) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2013/08/10〜11) C ↓ |
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今週の雪渓中段北端部分(登山道付近) 昨年よりやや遅い雪解け |
こちらは雪渓中段の北端。肩の小屋への登山道がこの付近を通過しています。先週までは昨年とほぼ同じ雪解け状況でしたが、今週は少し遅くなっているようです。
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雪渓中段全景 − 上半分がなくなり、上部からの滑り込みはできなくなりました |
雪渓中段は全体的に昨年より1週間雪解けが遅い状況と言えます。先週まではまだ積雪が残っていた上半分(画像右)も、ほぼ完全に雪解けが終わりました。そのため、今後は雪渓上部からの下山はスキーヤー専用道を歩いて降ります。(→ Next)
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