ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2013/10/12〜13) @
今週は体育の日を含めた三連休の週末を迎えました。そして、このところの暑い日々からようやく開放され、秋の行楽日和となりました。
取材一日目の10月12日(土)は、綺麗な青空の朝を迎えます。気温は12℃、空気そのものは冷たさはないものの、やや強めの風が吹き抜けて肌寒さを感じる状況です。三連休初日ですが、観光センター前駐車場のマイカーは通常の週末並み、それでも、シャトルバス始発便はいつもより多い5台が運行される状況でした。その後雲がほとんどなくなり、快晴無風の穏やかな雰囲気。しかし、再び雲が広がり始めて風も強くなり、正午の位ヶ原では6℃まで冷えみます。摩利支天より上部では紅葉が終了したものの、今日もたくさんのカメラマンの方々が、晩秋の雰囲気を撮影されていました。そして、午後から急激に冷え込んで、14時の大雪渓は0℃。晩秋を通り越して初冬の雰囲気になってきました。
取材二日目の10月13日(日)は、夜明け前から観光センターでは混雑の始まり、駐車場は6時の段階で満車になるほどの勢いです。昨晩は一時的に冷たい雨が降り、上部エリアは今シーズン初めての降雪に見舞われました。そして、朝一番の気温は0℃まで冷え込み、乗鞍スカイラインは路面凍結のため通行止めとなり、シャトルバスは大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行となりました。三連休中日ということあって、シャトルバス始発便を待つ列はこれまでに見たことのないほどの長い列となり10台も運行され、一日の乗客数は2695名と2003年の運行開始以来過去最高を記録しました。天候は終日快晴で、乗鞍スカイラインも10時30分に通行止め解除となりました。紅葉はすでに終わってしまったものの、綺麗な青空に包まれた秋空を楽しく散策される様子が続きました。
紅葉情報は 6ページ目 からお伝えします。先週は見事な紅葉が全山で見られましたが、残念ながらもうすでに終了してしまい、三本滝ゲートから摩利支天付近に一部残っているだけです。今後は山麓の乗鞍高原の紅葉が進めば、再び、綺麗な紅葉にめぐり合えると考えられます。
大雪渓の積雪量は、昨年よりも多い状態が続いています。入口付近の雪渓下部はもうすでにありませんが、雪渓上部では右側の雪渓がまだ残っていて、昨年よりも1ヶ月以上雪解けが遅い状況が続き、雪渓上部側には常連のスキーヤー・ボーダーが今シーズン最後の秋スキーを楽しんでいました。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
【10月12日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
早朝6時の観光センター前駐車場。
天候は晴、気温12℃ − 幟がはためく強い風 |
ご覧のように綺麗な青空の朝を迎えています。気温は12℃と低くはないものの、幟がはためくほどの強い風が吹き抜けて、体感的にはやや寒さを覚える状況。10月に入っても全く寒さを感じさせない日が続いていましたが、少しばかり冷え込みを感じるようになって来ました。
タクシー乗り場 − いち早く出発したい方がやってくる |
10月からは県道乗鞍岳線の開門時間は、これまでより1時間遅い7時になったため、シャトルバスの始発便も観光センター発6時10分から7時00分に変更されています。そのため、まだ、シャトルバス乗り場にはあまり人影はありません。
しかし、こちらのタクシー乗り場は、いち早く山頂方面に向かいたい方々が集まってきています。乗客を乗せたタクシーはシャトルバス始発便より先に三本滝ゲートで待機し、7時の開門と同時に出発します。そのため、シャトルバス始発便より先に到着することができます。今日も大きなカメラを携えた方々が、いち早く駆けつけてタクシーに乗り込んでゆく様子が見られました。
観光センターの売店 |
朝早くといえば、こちらの観光センターの売店。
地元の女将さんが切り盛りする − お弁当を売る人・作る人 |
こちらもシャトルバス始発便の運行前から営業が始まっています。売店に出来立てのおにぎりを届ける女将さんと、売店を切り盛りする女将さんなど、地元の方々がそれぞれの担当を分担しながら運営します。
シャトルバス乗車券販売所 | 気温マイナス2℃ − 久しぶりの氷点下 |
そして、こちらはシャトルバス乗車券販売所。今日は三連休ですから、シャトルバス始発便の1時間近く前から窓口の営業が始まりました。カウンターのホワイトボードを見ると、畳平の気温はマイナス2℃、風速15メートルと記されています。
このように畳平で氷点下の気温となったのは久しぶりのこと。しかし、これまでが異常に気温が高かっただけで、これで平年並みの状態に戻ったといえます。
シャトルバス始発便 |
時刻は6時30分を過ぎたところ。まだ30分近く前ですが、乗客の列はご覧のようにかなり長くなってきました。そして、定刻よりも15分早くバスが入線しました。
「先週のWebSiteで紅葉があまりにもきれいだったので...」 |
いつものように改札が行われ、乗客の方々の乗車誘導が始まります。そして、右の方は厳冬期になるとノリクラのバックカントリーを飛び回るように滑りまくる冬の常連の方。「例年この時期には来た事がないんですが、先週のWebSiteをみて、あまりにも綺麗だったので来て見ました。」とのこと...
いつもお越しになる時期とはまた別の季節にやってくると、新たなノリクラを発見できたりするものですね!
今日の始発便は5台運行 |
今日の始発便は5台が運行されました。普段の週末よりも多い状態です。そして、上空の雲はすっかりとなくなって、快晴の空が広がります。三連休初日にふさわしいコンディションとなってきました。また、翌日の10月13日(日)も朝から快晴を迎えて三連休中日ということもあって、今日とは比べ物にならないほどの混雑振りとなりました。10月13日(日)の様子は、5ページ目でお伝えしております。
【観光センターから大雪渓へ、沿道の風景 T(観光センター〜三本滝ゲート)】
それでは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。
善五郎の滝遊歩道 | ススキの穂が開き、朝日に輝く |
こちらは善五郎の滝遊歩道。まだまだ緑一色の状況で、本格的な紅葉までまだ時間がかかりそうです。しかし、周辺のススキの穂はご覧のように綺麗に開き始めました。朝日をいっぱいに浴びて、キラキラと光っています。
ミズナラの並木 − 少しずつ紅葉が進む |
同じミズナラでも、善五郎の滝駐車場から鈴欄橋へ向かう沿道では、先週よりもさらに色合いが進行しています。どうして一気に黄色く色付いてくれないものかと、ちょっとイライラさせてくれる状況です。
ウリハダカエデが色付く | 木肌が瓜のように |
これまで乗鞍高原の紅葉といえば、ヤマウルシばかりでしたが、そろそろヤマウルシは枯れ始めてきました。それに変わるように他の木々が紅葉を始めています。こちらはウリハダカエデ、一般的にモミジと呼ばれているものはカエデが紅葉したもの...よく知られたイロハモミジとはちょっと形が異なっていますね。
植物の名称は主に花や葉の特徴から命名されることが多いものですが、こちらのウリハダカエデは葉に特徴があるのではなく、幹の表面が瓜に似ているため「瓜肌」といわれ、そこから名前がつけられたようですね。
鈴蘭橋 − 見頃まであと1週間程度 |
さて、こちらは鈴欄橋。いわずと知れた紅葉のビューポイント。よく見ると少しずつ紅葉が始まっています。見頃まであと1週間程度といったところでしょうか?
沿道には落葉が目立つ(シラカバ・ダケカンバの落葉) |
さらに進んで、休暇村から三本滝ゲートまでの区間は、紅葉が進んでいることははっきりしてきていますが、右の画像のように落葉もかなり見られ、ダケカンバやシラカバの紅葉がもう少し進んだ頃には、ほとんど落葉してしまうのではないかと思います。イチョウのように全体が燃えるように黄色く染まることはシラカバでは見られず、紅葉が進むと同時に落葉も進んでしまうのが残念です。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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