ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2013/10/12〜13) C
【雪渓上部 T】
雪渓上部全景 |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。
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先週の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) C |
今週の雪渓上部右側 |
こちらは雪渓上部右側。先週は画像の中に猫の額ほどの積雪が残っていましたが、今週はそれすら確認できません。
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先週の雪渓上部右側(下方面) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) C |
今週の雪渓上部右側(下方面) まだ積雪が残る |
しかし、少し下の位置にはご覧のように先週と同じく積雪が残っています。
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先週の雪渓上部右側(下方面) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) C |
今週の雪渓上部右側(下方面) 雪解けは進んでいる |
先週はほとんど雪解けが進んでいませんでしたが、今週はいくらか雪解けが見られます。この積雪箇所は先週の段階で上下二つに分かれていましたが、今週は下の部分がかなり雪解けしている様子が見られます。
長さ30メートル×横幅15メートル − このまま消えずに越冬する可能性も |
それでも、長さ30メートル×横幅15メートルもあって、過去最高に遅い雪解けの記録を更新しています。すでに10月中旬近くまで来ていますので、今後はこのまま初冠雪を迎えてしまうことも考えられます。
雪渓上部右側の積雪が越冬することは過去にはありませんでしたから、もし、そうなれば、少なくとも過去20年間で初めてのこととになります。
【雪渓上部 U、モーグルコース】
雪渓上部左側 − 上級者のみ |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
昨年同時期より5週間早い雪渓下端 2012ノリクラ 雪渓カレンダーVol.18(2012/09/08〜09) D ↓ |
先週の雪渓下端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) C ↓ |
今週の雪渓下端 昨年よりも5週間も遅い雪解け |
こちらは下端部分。ご覧の落書きの岩から雪渓下端まで33メートルで、昨年よりも5週間も遅い雪解けです。
午後から濃霧 | 北側のラインは滑走不能 |
午後から少し濃霧が出てきましたが、今日も常連のスキーヤーの方々がお越しになっています。先週はコブのラインが3本ありました。しかし、雪解けにより、北側(下から見て右側)のラインは岩の頭が出てしまい、滑走できなくなりました。
休むと寒くなる − 疲れていても滑り続ける |
「寒いので滑り続けないと耐えられませんよ」と、おっしゃりながら休むことなく滑り続けます。
一日中滑り続けていれば寒さはない |
滑っては登り、登っては滑るを一日中繰り返すと、寒さなんてほとんど気になりません。また、今日はご覧のような状況ですが、バーン表面は柔らかめで滑走しやすく、そんな好条件が滑り続けてしまう要因にもなっているようです。
今の気温は何度ですか?? − 皆さん順番に「10℃、11℃、12℃位かな?」 |
今日は午後からかなり冷え込んで来ます。滑り続けるスキーヤーの方々に今現在の気温を当ててもらいます。もちろん体感的な温度から想像してもらうわけですが、皆さんの答えは10℃前後です。
正解は0℃ − 「0℃!そんなに寒いんですか!」 |
しかし、実際には14時時点の気温は0℃まで冷え込み、それを聞いて一様に苦笑されます。全く寒さを感じさせない状況は、それだけスキーに熱く打ち込んでいらっしゃるという証拠でもあるわけですね。
こちらは雪渓上端。
昨年同時期より1週間早い上端部分 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2012/10/06〜07) C ↓ |
先週の上端部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) C ↓ |
今週の上端部分 昨年より1週間遅い雪解け |
これまでは昨年よりも1週間程度早い雪解けでしたが、上端付近の雪解けも他のエリアと同様に徐々に遅くなっていて、先週の段階になって昨年並みとなり、今週はさらに遅くなって、昨年より1週間遅い状況となってきました。
下端まで85メートル、、過去最高の長さ |
雪渓上部左側下端までの距離は85メートルです。昨年は40メートル。2011年は濃霧で測定不能、2010年は55メートル、2009年は73メートル、2008年は90メートル、2007年は56メートルでした先週までと同様に過去最高の長さを記録しています。
【雪渓上部 V、今シーズン最後のトレーニング】
今日もポールレッスン |
こちらは取材二日目の雪渓上部左側。今日もポールレッスンの方々お越しです。「10月に入ってもこのように練習できるなんて!」と、驚いている様子があります。
高い気温が続き、スプーンカットなどはほとんどない |
いつもなら、バーン整備しなければならない状況ですが、10月に入っても気温の高い日が続き、スプーンカットなどが成長しなかったため、ほぼフラットに近い状態で、ポールを立ててすぐに練習に取り掛かることができたとのこと。
今シーズン最後のノリクラ − また来年お会いしましょう! |
そして、今日でノリクラでの練習が今シーズン最後です。また、来年お会いできることを楽しみにしております。
自転車で大雪渓まで − 足がヘロヘロ... | こんなにコンディションがいいんなら来週も来ようかな... |
そして、こちらはモーグルコース。「今日は自転車で登ってきてもう足がヘロヘロ...」と、いいながらも滑り続けています。しかも、「こんなにバーンコンディションが良かったら来週も来ようかなぁ〜」ともおっしゃっています。
本当に「スキーシーズンのシームレス化達成」に一歩一歩近づいていますね!
長さは13コブ×50メートル |
2本あるうちの南側の少しピッチが長く13コブ×50メートルです。
昨晩の降雪がうっすらと残ってフィルムパック |
バーン表面は昨晩の降雪がうっすら残って、フィルムパック状態です。そして、雪渓周辺では明らかに新雪とわかるほどの積もり方をしている箇所もありました。
ほぼ毎週のノリクラ通いも三連休で終了 |
6月の鶴ヶ池雪渓から始まって4ヶ月半。ほぼ毎週のように通い続けました。多くの方はこの三連休でノリクラ通いを終了され、ウインターシーズンはそれぞれのホームゲレンデで活躍されます。
午後になるとあっという間に日が翳る − 自分の影を追いながら滑り続ける |
14時を回って日が翳り始めました。そうなるとバーンは一気に冷え込んで硬くなります。斜光に照らされた自分の影を追いかけながら滑り続ける秋スキーもあとわずか...次のウインターシーズンに向けての技術向上の道はまだまだ続きます。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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