ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2013/10/19〜20) B
【雪渓上部 T】
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雪渓上部全景 |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。
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雪渓上部右側 |
こちらは雪渓上部右側。2週間前の段階でほとんど雪解けが終了しました。
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先週の雪渓上部右側(下方面) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2013/10/12〜13) C |
今週の雪渓上部右側(下方面) |
しかし、少し下方を見ると、雪渓上部右側の一部が残っていて、先週と比べると、その大きさがほとんど変わっていない様子が見られます。
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先週の雪渓上部右側(下方面) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2013/10/12〜13) C |
今週の雪渓上部右側(下方面) 長さ30メートル×幅15メートル − 先週と全く変わっていない |
雪渓の大きさは長さ30メートル×幅15メートル。先週の画像と今週の画像では大きさが異なっていますが、周囲の岩の状況から判断していただければ、先週と全く変わっていないことがわかります。
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汚れた雪渓を新雪が覆い隠す |
汚れた残雪を覆い隠すように新雪が降り積もっています。今後、よほど気温の高い日や大雨が降らない限り、こちらの雪渓はそのまま残って冬を越すのではないかと思います。そうなれば、過去20年間で初めての状況となります。
【雪渓上部 U】
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雪渓上部左側 −上級者のみ |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
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昨年同時期より6週間早い雪渓下端 2012ノリクラ 雪渓カレンダーVol.18(2012/09/08〜09) D ↓ |
先週の雪渓下端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2013/10/12〜13) C ↓ |
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今週の雪渓下端 |
雪渓下端からの様子ですが、落書きの岩から雪渓下端までの距離は先週の33メートルから30メートルに縮小しています。昨年と比べて6週間も遅い雪解けとなっています。
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しっかりと新雪に覆われている | 新雪で積雪箇所が増えている |
雪渓下端部分を見ると、一様に新雪に覆われ、右の画像ではさらに下の岩場までしっかりと雪が積もっています。つまり、先ほどの落書きの岩との距離が縮小したのは積雪面積が増えたことが原因で、雪解けどころか雪が増えているわけです。
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新雪積雪は3〜5センチ |
一様に覆っている新雪の積雪は3センチから5センチにも達しています。しかし、過去には初雪で30センチ近くも降り積もったこともあり、今回の降雪は若干少なかったといえるでしょう。
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それでも、吹き溜まっているところはそれなりの積雪量があり、モーグルラインのコブは完全にフラット状態になるほど、降り積もっています。
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こちらは雪渓上端。
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昨年同時期より2週間早い上端部分 2012ノリクラ雪渓カレンダー Vol.22(2012/10/06〜07) C ↓ |
先週の上端部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2013/10/12〜13) C ↓ |
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今週の上端部分 先週とほとんど変わらない |
先週と比べてほとんど上端の位置が変化していません。上端部分は雪渓の上に新雪が降り積もっている状態で、新雪によって雪渓の雪解けが抑えられたのかもしれません。いずれにしても、昨年より2週間遅い雪解け状況となっています。
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下端まで88メートル、過去最高の長さ |
雪渓上部左側下端までの距離は88メートルで、先週よりも3メートル伸びています。昨年は38メートル。2011年は濃霧で測定不能、2010年は49メートル、2009年は74メートル、2008年と2007年は降雪により上端・下端部分が不明瞭になり測定不能でした。おそらく、過去最高に近い長さであると考えられます。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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