ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2013/10/19〜20) D
【紅葉情報−乗鞍高原 T(標高1500〜1400m付近、観光センター〜鈴欄橋) 】
★色付き始め(例年の見頃:10月中下旬)★
乗鞍高原 − ようやく色付き始める |
ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めています。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。
10月後半に入り、大雪渓・位ヶ原などの上部エリア(標高2700〜2500メートル)、及び、冷泉小屋・摩利支天などの中腹エリア(標高2200〜2000メートル)の紅葉は完全に終了し、現在は、標高1500メートル付近の乗鞍高原の紅葉が始まりました。
<紅葉関連情報> ■
ノリクラの紅葉の概要 − 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方) |
善五郎の滝 駐車場 |
こちらは善五郎の滝 駐車場付近の様子。今週になってようやく色付き始めました。
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昨年の善五郎の滝 遊歩道 −
黄金色に包まれる ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2012/10/20〜19) D |
今週のの善五郎の滝 遊歩道 昨年より1週間遅れている |
昨年は完全に黄金色に輝いて、今年はまだ青い部分のほうが多い状態で、1週間程度紅葉が遅れています。
昨年の鈴欄橋 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2012/10/20〜19) D ↓ |
先週の鈴欄橋 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2013/10/12〜13) H ↓ |
今週の鈴欄橋 先週からほとんど色付きに変化が見られない |
こちらは鈴蘭橋からの様子。先週の画像と比べてほとんど変化がない様子がわかります。昨年より1週間以上遅い状況です。乗鞍高原の紅葉は昨年も遅かったシーズンですが、今年は昨年よりもさらに遅い状況となっています。
【紅葉情報−乗鞍高原U(標高1500〜1400m付近、一の瀬園地、大カエデ) 】
★見頃(例年の見頃:10月中下旬)★
一の瀬園地 |
こちらは一の瀬園地、観光センター前の県道乗鞍岳線と乗鞍上高地スーパー林道が交差する十字路を南へ約2kmほど進むと、この場所に到達します。
一の瀬園地の奥 − 大カエデ |
一の瀬園地の奥にある大カエデ。大カエデの場所がわからないという方がいらっしゃいますが、ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) で、 【一の瀬大カエデへの行き方】 (Vol.22 Page-8) を掲載しておりますので、ご確認ください。
昨年の大カエデ 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2012/10/20〜19) E ↓ |
先週の大カエデ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2013/10/12〜13) H ↓ |
今週の大カエデ 見頃ですが本当のピークまであと2〜3日 |
ほぼピークに達した状態といってもよいかと思いますが、画像ではわかりにくいものの、実際には鮮やかさが若干いまひとつで、本当のピークはあと2〜3日後ではないかと思います。ほぼ、昨年並みかやや遅い状況です。
一部の葉はまだ青味が残っている |
左のように完全に真紅の状態のものの中に、右の画像のようにまだ青い部分が残っているものがあり、これらがすべて真紅となれば、鮮やかな大カエデへと変身するはずです。
正面よりも裏側のほうが鮮やか(左画像:正面、右画像:裏側) |
よく観察すると、正面(東側)の色合いがあと一歩といったところで、裏側(西側〜北側)からは鮮やかな状態となっています。
たくさんのカメラマンが訪れる |
取材二日目の10月20日(日)は、乗鞍スカイライン凍結通行止めのため、シャトルバスが全便運休となり、「行くところがないので、一の瀬でゆっくりと撮影します。」と、おっしゃるカメラマンもいらっしゃいました。
一の瀬サイクリングロード |
さて、一の瀬周辺は数多くの散策路(登山道)があり、どの小径も紅葉の回廊を楽しむことができ、一の瀬周辺だけでも丸一日楽しめるほどです。こちらはサイクリングロード、自転車で散策できる道ですが、歩行者の通行もできます。
森の中をゆっくり楽しむサイクリングロード |
このサイクリングロードは、自動車道と分離して自転車トレーニングを安全に実施することを主体としたものではなく、森の中をゆっくりと楽しんで頂きたい道です。しかし、そんな説明をしなくても、この雰囲気に入り込んでしまえば、スピードを出して飛ばすことなどできないでしょう...
レンゲツツジの紅葉 − 秋の紅葉も初夏の花も美しい |
一の瀬周辺の紅葉も遅れ気味ですが、そんな中にも赤くきれいに染まる木々があちこちで見られます。レンゲツツジは一の瀬を代表する樹木の一つ。
周囲を朱色に染めるレンゲツツジの群落(今年6月中旬) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2013/06/15〜16) @ |
6月中旬頃になると、ご覧のようにきれいな朱色が一の瀬周辺を染めて、遥か遠くの乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)からも確認できるほどです。ノリクラは四季を通じて色々な楽しみ方ができる場所です。
【昨年の今ごろは?】
10月も後半に差し掛かると、冬がすぐ足元にまで迫る状況となります。そんな冬への入口をくぐってしまう前に、晩秋最後のきれいな青空を味わうには最高な二日間となりました。
取材一日目の10月20日(土)は、冷え込みの厳しい快晴の朝を迎えます。観光センター前駐車場ではひどく霜が降り、車のフロントガラスをかきとる様子が見られるほど。このため、乗鞍スカイラインは凍結通行止めとなり、シャトルバスは始発便から大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行となりました。それでも、きれいな青空に誘われるようにマイカーが続々と観光センターにお越しになり、始発便は2台運行される状況となりました。日が高くなってもきれいな青空はいつまでも続き、紅葉が見頃を迎えた乗鞍高原一帯の中でも最も人気の高いスポットは、一の瀬園地の大カエデ。朝一番からたくさんのカメラマンが大カエデを取り囲む様子があり、終日にわたって高い青空を楽しむことができました。
取材二日目の10月21日(日)も、6時の気温は2℃と昨日とまったく変わらず冷え込んだ朝を迎え、きれいな快晴の空が広がります。昨日は霜が降りましたが、今日や夜露にとどまり、乗鞍スカイラインも通常通りの通行が可能で、シャトルバスは両県ともにAダイヤでの運行が行われました。今日も乗鞍高原一帯は紅葉散策に出向く人がたくさんお越しになり、その中でも一の瀬園地の大カエデは昨日以上に多くのカメラマンに取り囲まれていました。今日も雲ひとつない快晴がいつまでも続き、上部エリアは強風に見舞われていた時間帯もあったものの、午後からは穏やかな状況となり、超快晴の一日を十二分に楽しませてくれた一日となりました。
今回も 紅葉情報(4ページ目〜)をお伝えします。上部・中腹エリアの紅葉は完全に終了し、見頃は標高1800メートル付近のかもしかゲレンデより山麓側です。標高1500メートルの乗鞍高原が一番よいエリアですがピークの色合いには達していない部分もあり、やや色付きが遅れているように見られます。一の瀬園地の大カエデは昨年よりも1週間遅れで、ほぼピークの色合いを今週迎えました。
<編集後記>
「継続することが大事...」
10月も後半に差し掛かり、グリーンシーズンも残りわずかとなってきました。冬季閉鎖目前ですから、そろそろ店じまいの準備も見られるようになって来ました。
先週の三連休が終了すると、訪れる方はかなり少なくなり、それだけでも寂しい状態ですが、売店関係も早々に終了してしまうと、輪を掛けたように寂しさが倍層するものです。また、大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉が終了すると山頂方面へ向かう方が激減する傾向が毎年見られます。
しかし、今年は紅葉シーズンが終了しても、山頂方面へ向かう方が結構いらっしゃり、登山ブームの影響がノリクラでも感じられるところです。特に今週は初雪・初冠雪があり、雪の積もったノリクラを見たいという登山者も多かったようで、シャトルバスの運行開始と共に、思った以上に多くの登山者がお越しになっていました。
ただ、各施設関係の全体的な傾向として、「来場者がいないと営業を中止する」といった状況が感じられ、せっかく増えつつある登山者への対応としては少し憂慮する状況かと思います。
シャトルバスは「マイカー規制後の代替交通手段」という立場を忘れてはならないし、朝から夕方までお店の営業をしっかり続けるといった基本的なことを継続し続けなければ、他の観光地への流出がさらに進むことが懸念されます。
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